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医療、福祉
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省エネ診断で提案された各項目に対応する多様な改善取組の実施
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社会福祉法人遊佐厚生会 特別養護老人ホームゆうすい
平成26年度無料省エネ診断
取組の概要
●取組の背景
当該施設は、特別養護老人ホームであるため、24時間365日の介護 改修前
サービスが求められ、利用者の生活を支える為に多くのエネルギーと資源
改修後
を必要とする。しかし、施設の設計段階で建築意匠へのこだわりや過剰と
も思える照明や空調設備が装備されおり、施設を運用する職員もこれらの
設備をすべて使用することが、施設利用者へのサービス向上につながると
いう思い込みがあった。また職員の設備に関する知識が欠如していたこと
から、利便性・快適性を優先して、省エネについて無関心であった。平成
▲浴槽容量を縮小して、未使用時にはカバーをかけて保温
改修前
改修後
24年度に遊佐町が管理する公共施設において専門機関による省エネ診断
を受けたことがきっかけで、遊佐町からの紹介で省エネ診断を受けた。
●診断結果による改善提案と取組(主要なもの)
▲高天井を改修して空調効果を向上
ボイラーの空気比適正化
ボイラーの運転管理
デイサービス食堂照明の点灯管理
電球の間引き運転と点灯の管理
調整可能な水栓類の水量調整
大浴槽容量の縮小、
浴槽水面へのカバー取付け
増床棟の高天井改修
送迎用スペースの扉へのカーテン取付け
取 組
温暖季節の便座ヒーター停止
水栓類の節水
提 案
トイレ便座ヒーターの温度管理
浴槽の縮小と保温
高天井改修
カーテン取付け
▲デマンド監視モニター
冷温水ポンプ類の運転管理
未使用のインバーターを稼動させた空調用ポンプの運転
ろ過ポンプの大小切り替え
各ポンプと床暖・チラーの運転時間をタイマー制御に改修
スチーム式加湿器30台を超音波式に変更
電気ポット等の見直し
デマンド監視装置の取付け
運用状況と省エネルギーの効果
エネルギー使用量
省エネのために設備投資をしたものとして、浴槽容量の縮小、高天井の改修など
(原油換算kℓ/年)
であったが、既存設備の運用改善による削減効果のほうが大きかった。水道・電気
導入前
298
使用量と料金を職員に掲示して、委員会を通じた啓発活動を強化している。今後、
導入後
238
削減率
20.1%
自然熱利用のヒートポンプを併用して省エネとメンテナンス性を考慮した機器の設
置を計画している。
〈平成20年度と平成25年度との比較〉
事業者概要
社会福祉法人遊佐厚生会(特別養護老人ホームゆうすい)
■住所:山形県飽海郡遊佐町遊佐字木ノ下2番地
■電話:0234-71-2133
■従業員数:78名
■事業内容:介護福祉
特別養護老人ホームゆうすいでは、他に、短期入所生活介護、通所介護、居宅介
支援等も併設して事業を行ない、地域の介護福祉の重要な役割を担っています。
「一人ひとりが自立した福祉の専門家、自覚と責任ある施設の経営者、心豊かな地
域人を目指します。」(施設理念より)
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