平成27年第3回大田市議会一般質問

平成27年第3回大田市議会一般質問
平成27年3月5日~
1.石田洋治議員【答弁⇒市長、副市長、教育長、関係部課長】
《一問一答方式》
1.認知症対策について
国は、このほど国家戦略として認知症対策に総合的に取り組む「新オレンジプラン」
を策定した。中でも、認知症の早期診断・対応のため、医師や看護師などが自宅訪問す
る「認知症初期集中支援チーム」を2017年度末までにすべての市町村に設置する目
標を掲げた。現在、第6期介護保険事業計画を策定中であるが、大田市の認知症対策に
ついて伺う。
(1)新オレンジプランのポイントと本市の今後の取り組み
(2)認知症簡易チェックサイトの導入
2.がん教育の推進について
日本人の死因の第1位を占める、がん対策は大きな課題である。国は、2014年度
から「がんの教育総合支援事業」の一環で、全国21地域70校でモデル事業を実施。
「が
ん教育」を受けた子どもの約半数が親に検診を受けるよう勧めたという調査結果があり、
「がん教育が検診促進の決め手となる」と評価する声もある。
命の大切さを学ぶ「がん教育」について、所見を伺う。
(1)大田市のがん検診受診率と受診率アップの取り組みについて
(2)健康教育の中での、「がん教育」の必要性について
(3)有識者、がん経験者からなる「がん教育に関する検討会」の設置検討について
2.清水勝議員【答弁⇒市長】
《一括質問答弁方式》
1.市長の施政方針について
改革断行国会と位置づけられ、強権的な通常国会が進められていますが、経済政策で
は東京圏や大企業、富裕層には恩恵が及び、地方や中小企業、低所得者層とは格差拡大
の一途です。フランスの経済学者ピケティ氏は日本での不平等が広がると金銭や権力が
集中し民主主義が壊れる危険があると提起されています。経済の好循環をつくり出すた
めにも格差是正策が急がれます。
①
大田市のまち・ひと・しごと再生・創生事業が述べられていますが、生活弱者等へ
の継続性を備えた支援事業や周辺地、過疎地、危機・限界集落への緊急創生事業の拡
充を求める。
② 農林漁業は、国土保全、多面的機能を有している。自給率の向上や地産地消施策を
更に強められたい。また、地域農業を崩壊させるTPP交渉や農協組織の弱体化につ
ながる政策には賛同しない施策を講じられたい。
③ 健康づくりの推進策にある子宮頸がんワクチン接種は副反応が高く重篤のようです。
懸念が解消されるまでは中断の措置をとるべきだと思うが如何か。
④次期可燃ごみ処理は邑智郡総合事務組合との広域処理に向け用地選定とありますが、
出雲エネセン案件の処理を前提とし、まずは当市の中間処理施設、不燃物、し尿の効
率的な整備方を伺う。
3.小林
太議員【答弁⇒市長】
《一問一答方式》
1.市長の施政方針について
(1)地方創生・人口減少対策としての「まち・ひと・しごと創生総合戦略」大田市版の
戦略について
この点については市民も関心が大きく夢への期待感がある。市長の所見を伺う。
以下、各分野での質問。
「地域資源のネットワークによる活発な産業づくり」
(観光の振興)
(2)当市において地域創生を検討する中で、観光振興の位置付けについてはどのように
考えるか。
(3)高速道路時代の幕開けとあるが、大田市が恩恵を被るには今少し時間が必要ではな
いか。
全線開通した時点での「目的地」となるための戦略、「道の駅」構想、JRを活用し
た誘客など検討するべきではないか。
(4)着地型観光についての取組について、施政方針では触れられていないが、具体的な
施策は如何か。
(5)世界遺産10周年記念事業の取組については実行委員会を組織し全市を挙げた取組
とあるが、その姿とスケジュール、地域市民との連携、広報活動など具体的には。
「県央の中核都市にふさわしい、快適な基盤づくり」
(都市環境の形成)
(6)公共工事の進め方については、過去、現在、近い将来に渡り課題が山積である。現
状の進め方を見直し、工事の初期段階から市民、行政、業者一体となれる手法を検討
するべきではないか。
「石見銀山をはじめとする歴史文化を生かした創造的なひとづくり」
(学校教育の推進)
(7)学校統合については「大田市学校再編実施計画」に基づき取り組むとあるが、本年
1月19日に文科省が示した「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する
手引き」に関し所見を伺う。
(石見銀山遺跡の保存)
(8)平成27年度からおおむね10か年の事業期間を設け第2期整備計画に着手とある。
整備全体の計画書があるのであれば市民に提示し協働の事業推進を考えるべきではな
いか。
「参画と協働によるまちづくり」
(協働によるまちづくり)
(9)26年度から「集落支援員」、新年度より「地域おこし協力隊員」も配置する、とあ
る。地域での人材不足は、創生を進める上では課題であり、有効とするべきだが、市
全体では今後どれぐらいの配置規模を考えているか。
4.森山明弘議員【答弁⇒担当部長】
《一問一答方式》
1.生活交通の確保対策について
過疎化、少子化の進行や車社会化の進展による利用者の減少等により、路線バスの運
行経費に対する市の財政負担は1億1千万円強と重く、近い将来、バス路線を維持して
いくことが困難な状況となることは想像に難くない。
今後も本市では高齢化が進行していくことは確実で、とりわけ、中山間地域等周辺地
域から中心市街地への交通手段の確保や、バス停留所まで遠距離の地域に居住している
住民への対応は急務と考える。各地域の抱える事情や住民の要望等を十分に踏まえた生
活交通対策が必要となっており、次の3点について伺う。
①
大田市総合計画後期計画の中で「暮らしを支える生活交通の確保」の対策として、
生活交通システムの再編が謳われている。5項目それぞれのこれまでの成果を伺う。
② 昨年4月に設置された「大田市地域公共交通協議会」のこれまでの開催状況と協議・
検討内容を伺う。
③ ①の大田市総合計画後期計画の「暮らしを支える生活交通の確保」対策は、大田市
生活交通確保対策実施計画に基づいている。この計画では生活交通対策の見直し方針
の一つとして、
「予約乗合いタクシーの導入」が挙げられている。路線バスの代替手段
の最有力候補と思われるが、他にも「過疎地有償運送」や「自治会等輸送活動」を導
入されている市町村の例がある。これらについて、メリット・デメリットを検討され
たことがあるのか伺う。
5.内藤芳秀議員【答弁⇒市長、関係部課長】
《一問一答方式》
1.「大田市駅周辺東側まちづくり事業」について伺う。
(1)事業延期の方針が示されたが、その理由について。
(2)延期の期間については3年ということを聞いているが、その後どのように施策を展
開する考えか。
2.大田市として地域を守る農業と、産業としての農業があると思われるが、産業として
の農業をどのように伸ばそうとしてきたのか、農業政策について伺う。
6.福田佳代子議員【答弁⇒市長、教育長】
《一問一答方式》
1.施政方針について
①「住みたい田舎」ベストランキングで1位となった大田市、安心して住みつづけられ
るためには平和でなくてはならない。安倍政権の集団的自衛権行使容認は市民の安
心して暮らしたいという願いを踏みにじるものです。改めて平和憲法について伺い
ます。
②市民のくらしと福祉を守るために国と県に声を上げていただきたい。
・島根原発の再稼働をしないこと。
・二次医療圏の公的病院として充実すること。
③子育て支援と高齢者福祉の充実について
子どもの医療費無料化を高校卒業までと放課後児童クラブの新設と拡充をはかるこ
と。
介護保険料、国民健康保険料を軽減すること。
④第3次大田市行財政改革推進大綱について
・定員の適正化について、これからの計画及びその見直しの考
えについて
・女性職員の管理職への登用促進についての考え
・学校再編実施計画に基づく小中学校の再編統合について、計
画の見直しをすべきと思う。
7.三浦
靖議員【答弁⇒市長、関係部長】
《一問一答方式》
1.大田市の観光振興について
大田市新観光計画が策定され早6年が経過した。その間、石見銀山の世界遺産登録5
周年記念、三瓶山の国立公園指定50周年記念など大きな節目を迎え、様々な取組を実
施され、課題点も浮き彫りとなる中、2年後には世界遺産登録10周年が迫っている。
そこで、新観光計画に基づき展開されたこれまでの施策に対する検証・評価、また計画
の進捗状況について伺う。その上で、本計画は社会環境の変化や技術革新の現状に即さ
ない箇所も多く見受けられてきたため、計画のリニューアルの必要性を感じるとともに、
より具体的な実施計画・行動計画的要素が強いものとすべきと考えるが、今後の大田市
の観光振興に対する展望にあわせ所見を伺う。
① 今年度当初から連携強化のため観光振興課と大田市観光協会が仁摩支所内に設置さ
れたが、その効果はいかがか。また、各支部との連携についても伺う。
② 大田市観光協会の社団法人化に向けた取組の現状について伺う。また、補助金に頼
らない組織とするために自主財源の確保が必須となるが所見を伺う。
③ 遷宮効果で一時的に回復した入込客数ではあるが、今後の近隣自治体との地域間連
携についての取組について伺う。
(出雲大社、なつかしの国いわみ、三瓶広域、たたら
侍)
④ 教育旅行の受け入れ状況と取組について(前回の一般質問以降)伺う。
⑤ MICEや女子旅など新分野に向けた取組について伺う。
8.松村信之議員【答弁⇒市長、及び関係する部課長】
《一括質問答弁方式》
1.平成27年度市長施政方針、そして第2次定住促進ビジョンをもとに、
「人口減少問題」
そして「定住対策」それらを踏まえ来年度策定される「まち・ひと・しごと地域創生総
合戦略」について、一括質問答弁方式にて質問いたします。
(1)人口減少問題
① 自然動態について
若年性減少率・合計特殊出生率・死亡者数・出生数を示しながら、これまでをど
のように検証され、今後どう対応されるのか。
(子育て・健康対策を含め)
② 社会動態について
転入・転出数を示しながら、大田市の魅力はどこにあるのか?
産業推進の観点から、今後の展開についてお聞きします。
(2)定住対策
転出者を食い止める策として、田舎ならではの家族構成、つまり3世代家族への支
援策、或いは近居家族への支援策を検討されてはどうか。
(3)ひと・まち・しごと地域創生総合戦略
新しい発想のもとでの地域創生総合戦略では、この地域の再生をこれまでを反省し、
これからの将来をどのように展望するのかです。そこで以下についてお聞きします。
① 策定の手段、方法。推進室を設けるのか、これまでの課で対応されるのか。協議
会など市民との協働での策定をされるならば、公募制やヒアリング方式を採用され
るのか。
② これまで策定されている総合計画・過疎地域自立促進計画などとの整合性をどの
ようにされるのか。これまで積み残された諸課題の処理方法はどうされるのか。
③ 地域創生は単独だけで叶うものもあれば、その計画を広域性にすることで叶うと
も思いますが、どの地域と連携されるのか。
9.胡摩田弘孝議員【答弁⇒市長、産業振興部、教育部、関係部課長】
《一問一答方式》
1.農業の担い手確保と6次産業化支援について
大田市の農地の約8割が中山間地域であり、大部分が水稲栽培に依存し多くの手間
と労力をかけて生産がなされていますが、昨年の米価下落は生産原価割れに陥り、農家
経営の圧迫と再生産が困難な状況です。一方で農業生産人口の減少や高齢化、後継者不
足、鳥獣被害が深刻化し、耕作面積の減少、耕作放棄地の増加が地域課題となっていま
す。そんな中、大田市の担い手対策の現状や6次産業化支援の状況を伺うとともに、地
域の人材育成を担っていただいている邇摩高や農林大学校との連携が、担い手確保や6
次産業化支援の一つのヒントになると思われますが、大田市としてのお考えをお伺いし
ます。
① 担い手対策の現状と6次産業化支援について
② 邇摩高、農林大学校との連携について
2.学校給食とコメ消費拡大、食農教育の推進について
コメ価格下落の最大の要因はコメ余り、国民一人当たりのコメ消費量は年間58㎏、
30年前の約半分まで減少しています。特に若年世代の野菜嫌いや米消費の減少、朝食
の欠食率の高さが懸念されます。豊かな自然と共存する市内の子供達への食農教育や、
学校給食が日本型食生活の意義や米消費を高める可能性を示唆していると考えます。大
田市も率先して、地産池消の推進や地元のお米の良さ、食育を通して「ものづくり」や
「食」の大切さを推奨していただくことが必要不可欠だと思いますが、現状の地産池消
の取り組みや学校給食、食農教育の現状について所見をお伺いします。
① 学校給食への米飯給食の拡大について
② 給食センターにおける地場産の割合
③ 食農教育の現状について
10.大西修議員【答弁⇒市長、関係する執行部】
《一問一答方式》
1.農業生産者への支援について
2014年産米価格が下落する中で、そのしわ寄せが大規模経営や集落営農組織な
どの担い手層の経営に集中しています。このままでは、中規模農家を含め離農が進み、
地域農業の維持や農村集落に深刻な影響が出ると思われます。
担い手層と家族経営者などへの支援について伺います。
2.第6期介護保険事業計画について
今度の改定で「介護報酬」は過去最大の2.27%の引き下げです。今でも高い介
護保険料を月5,600円から5,800円に値上げするものです。
これからの取組みについて伺います。
①介護処遇改善加算が上がっても、介護報酬を減らすのでは労働条件悪化と深刻な人
手不足を加速することになります。待遇改善につながる施策を伺います。
②要支援1、2の通所介護や訪問介護が介護保険から外されます。今後3年間でどの
ような代替サービスをする考えか伺います。
11.有光孝次議員【答弁⇒市長、副市長、部長、課長】
《一問一答方式》
1.産業振興について
(1)産業振興ビジョン
平成26年度までの産業振興施策の基本となる同ビジョンに基づき実施されたこ
れまでの諸事業や組織、展開方法についての評価と実績を問う。