地域住宅計画 埼玉県全域(Ⅱ期)(PDF:258KB)

ち
い
き じ ゅ う た く け い か く
さ い た ま け ん ぜ ん い き
に
き
地域住宅計画 埼玉県全域(Ⅱ期)
さいたまけん
埼玉県
平成26年6月
地域住宅計画
埼玉県全域
地域住宅計画の名称
都道府県名
計画期間
埼玉県
平成
23
作成主体名
年度
~
埼玉県
27
年度
1.地域の住宅政策の経緯及び現況
首都圏に位置する本県では、昭和30年代以降の高度経済成長に伴う人口増加の圧力を受けて、東京からのびる放射線状の鉄道沿線
を中心として、住宅地が形成されてきた。
この人口増加が急激だったために、旧来からの農地に形成された脆弱な都市の基盤のうえに、主に一戸建て持ち家を中心とする住宅
建設が進められてきた。
平成20年住宅・土地統計調査によると、昭和55年までに建築された住宅ストック数は約69万戸で、全住宅数の約4分の1に達
しており、今後、これらの住宅の建て替え等が、速い速度で進むと予想される。
住宅総数は約303万戸で住宅戸数が世帯数を上回っており、空家率は約10.7%ある。非成長・成熟社会においてストックの有
効活用が住宅政策において重要な課題となっている。
また、本県は人口の急増に支えられ、高齢化率が低かったが、近年の人口増加の減少傾向や団塊の世代が多いことなどから、今後急
速な高齢化の進行が予測される。
これらのことから、本県では、現在、良質な住宅・住環境ストックの形成、少子高齢社会に対応した住宅対策及びセーフティネット
としての県営住宅の供給など、時代の要請に応じた質の高い住まいづくりに取り組んでいる。
2.課題
○ 県営住宅の平均応募倍率は、約6.2倍(平成21年度)と依然として高く、公営住宅に入居している世帯とそうでない世帯との
間に不公平が生まれており、セーフティネットとしての機能が十分果たされていない。
○ 昭和40年代以前に建築された県営住宅が全体の3分の1に達しており、老朽化による建て替えや機能改善が必要となっている。
○ 防災上危険な密集市街地が多く、またバリアフリー対策が遅れているなど、高齢者等誰もが安心して安全に暮らせる環境が整って
いない。
3.計画の目標
『誰もが安心して安全に暮らせる住まいづくりを推進する。』
4.目標を定量化する指標等
指 標
定 義
単 位
従前値
基準年度
目標値
目標年度
公営住宅の戸数
戸
埼玉県内における公営住宅の管理戸
数
43,227
21
44,149
27
バリアフリー化された県営住宅の割合
%
埼玉県内におけるバリアフリー化された県
営住宅の割合
16.8%
21
23.3%
27
住宅及び住環境に対する満足度
%
住宅及び住環境に対する総合評価満足率
(住生活総合調査)
69.7%
20
増加
(全国平
均以上)
25
※ 計画期間の終了後、上記の指標を用いて評価を実施する。
※ 指標は、すべて地域住宅計画に基づくものである。
5.目標を達成するために必要な事業等の概要
(1) 基幹事業の概要
・真に住宅に困窮している住民の居住安定を図るため、公営住宅等整備事業により公営住宅を整備し、バリアフリー化を推進するとと
もに地域の実情に応じた適切なセーフティネットを構築する。
・公共施設等の省エネ、バリアフリー化を実施し、環境と人にやさしい住宅市街地を整備する。
・昭和40年代に建設された公営住宅ストックの老朽化が進行し、今後更新期を迎えるに伴い、ストックの長寿命化計画に基づき、効
率的な更新とライフサイクルコストの縮減を図る。
(2)提案事業の概要
・住宅リフォームを安心して行える環境を整備するとともに、マンションの適切な維持管理による長寿命化を促進するため、安心リ
フォームの普及やマンションリフォームの普及促進を行う。
・少子高齢社会の到来を踏まえ、子育て世代の定住や住み替えを促進するため、子育て応援マンション認定制度の創設や民間・行政が
連携した住まい安心支援ネットワークの活動により、子育て支援、セーフティネット住宅の情報提供を行う。
・地域防災拠点として活用でき、住民に潤いとやすらぎを与え、貴重な自然と触れ合うことができる公園を整備する。
・公営住宅の整備に関連する公共公益施設や駐車場の整備を行う。
・地球温暖化に対応した住宅の供給を促進するため、環境に配慮した住宅の建設に対し、住宅ローンの利子助成を行う。
・県営住宅敷地を活用して、民間活力の導入により、地域に開かれた高齢者支援サービスや子育て支援サービスの拠点施設を整備し、
住み慣れた地域で安心して暮らせる環境を創出する。
・県産木材の利用拡大を目指し、優れた県産木材住宅を優良モデルとして選定し、普及啓発活動へ助成を行う。
(3)その他(関連事業など)
・民間賃貸住宅を活用した住宅セーフティネットの強化に取り組む。
6.目標を達成するために必要な事業等に要する経費等
A 基幹事業
A1 地域住宅計画に基づく事業(基幹事業)
(金額の単位は百万円)
事業
事業主体
公営住宅等整備事業
公営住宅ストック総合改善事業
住宅地区改良事業等
平成26年6月
住宅市街地基盤整備事業
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
規模等
2,032戸
-
-
-
A1 小計
交付期間内
事業費
20,835
2,371
2 K事業
5,421 K事業
28,629
Ac 地域住宅計画に基づく事業(提案事業)
事業
公営住宅等の駐車場整備
県営住宅解体事業
住宅リフォーム普及促進事業
子育て世代向け住宅支援事業
その他事業
細項目
マンションリフォーム普及事業
安心リフォーム普及事業
マンションの安心支援事業費
住宅防犯リフォーム普及事業
リフォーム相談ワンストップ機能充実事業
子育て応援住宅認定事業
子育て・居住支援協議会運営事業
住宅顕彰事業
住宅居住支援推進事業
県営住宅の建替え等に伴う移転費
住宅等状況調査
公園整備
優良県産木材住宅モデル事業
住宅ローン負担軽減事業
公営住宅家賃激変緩和対策費
県営住宅地域の安心支援事業
重度障害者居住改善整備費
県産木材利用推進事業(木づかい耐震エコリフォーム相談員養成)
県立学校食堂兼合宿所耐震化事業
特別県営住宅改善事業費
特定優良賃貸住宅供給促進事業
住宅政策推進事業
団地活性化事業
Ac 小計
小計(A1+Ac)
事業主体
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
埼玉県
交付期間内
事業費
規模等
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
68
742
9
2
6
2
3
2
2
3
44
345
25
1,788
1
1,432
37
3
23
2
12
96
36
18
39
4,740
33,369
A2 地域住宅計画に基づく事業以外の事業
事業
事業主体
規模等
交付期間内
事業費
小計(A2)
0
小計(A1+Ac+A2)
33,369
B 関連事業(関連社会資本整備事業)
B 関連社会資本整備
事業
事業主体
規模等
交付期間内
事業費
小計(B)
0
C 関連事業(効果促進事業)
C 効果促進事業
事業
事業主体
規模等
交付期間内
事業費
小計(C)
0
合計(A1+Ac+A2+B+C)
効果促進事業等の割合
33,369
14.2% (Ac+C) / (A1+Ac+A2+B+C)
(参考)関連事業
事業(例)
事業主体
規模等
※交付期間内事業費は概
算事業費
7.法第6条第6項の規定に基づく公営住宅建替事業に関する事項
※法第6条第6項に規定する公営住宅建替事業に関する事項を地域住宅計画に記載する場合には、法第12条に規定する施行要件の特例の対象となります。
8.法第6条第7項の規定に基づく配慮入居者及び特定優良賃貸住宅の賃貸に関する事項
【特定優良賃貸住宅の入居者の資格に係る認定の基準の特例】
認定事業者は、特定優良賃貸住宅について一定期間以上入居者を確保することができないときは、知事の承認を受けて、配慮入居者
に賃貸することができる。
【配慮入居者】
(新入居収入基準が適用された特定優良賃貸住宅において、)特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律第3条四項イに定められた
所得以外の入居者資格を満たした者のうち、所得月額が48万7千円を超え60万1千円以下である者。
※法第6条第7項に規定する配慮入居者及び特定優良賃貸住宅の賃貸に関する事項を地域住宅計画に記載する場合には、法第13条に規定する特定優良賃貸住宅の入居者の資格に係る認定の基準の
特例の対象となります。(ただし、一定の要件を満たすことが必要です。)
9.その他公的賃貸住宅等の管理等に関する事項
(都市再生機構と連携した賃貸住宅等の供給)
・現に都市再生機構賃貸住宅の存する区域(都市再生機構が今後高齢者型の供給を予定している区域に限る)において地域
優良賃貸住宅の整備促進を行う。
・高齢者等居住安定化推進事業による高齢者生活支援施設の整備促進を行う。(県営大宮東宮下団地、UR草加松原団地、
UR上野台団地、UR鶴瀬第二団地)
・URが定めた供給計画に基づく、URによる子育て世帯向け住宅供給等を通じ、地域の子育て世帯向けの住宅供給を補完
できるよう、必要な連携を図る。
「法」とは、「地域における多様な需要に応じた公的賃貸住宅等の整備等に関する特別措置法」をいう。