平成26年度補正「先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業(地域におけるデー タ活用実証事業)」に係る企画競争募集要項 平成27年2月27日 経 済 産 業 省 商務情報政策局 サービス政策課 経済産業省では、平成26年度「先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業(地 域におけるデータ活用実証事業)」を実施する委託先を、以下の要領で広く募集する。 1.事業目的(概要) 日本経済の約7割を占めるサービス産業の活性化・生産性向上は喫緊の課題となっ てい る。多くのサービス産業は地域に根ざしているため、その実現には、消費者、サービス事 業者、自治体等を含む地域全体での包括的取組が極めて重要である。 その一つのアプローチとして、企業保有情報や消費者の行動データ等の集積(いわゆる ビックデータ)を収集・分析、活用することで、サービス産業の活性化や生産性の向上が 実現可能かの検証を行うため、実証事業を行うこととする。 本事業を通じて、①官民一体となり地域の公共的な課題を解決するとともに、②各事業 者が新サービスや新規ビジネスチャンスを得るための契機創出につなげ、 ③地域全体の活 性化に資すること、④将来的には、本事業の結果をもとに、データハッカソンが活発に開 催されること、⑤新たなビジネスの創出端緒やNPO設立につながること、⑥行政機関等 公的機関での利活用が促進されること等を期待したい。 こうした観点から、平成26年度に実施した「パーソナルデータの地域での活用に関す る調査研究事業」の結果を踏まえ、地域のサービスを通して得られるパーソナルデータを 事業者横断的に収集、共有、活用することで、地域活性化に資することを目的とした実証 事業を行うこととする。具体的には、当該事業の過程で得られた情報データを基礎とした プラットフォームを構築し、サービス産業の生産性向上という目的を達成するために利活 用できるかの検証を行う。 2.事業内容 事業を開始するにあたり、仮説の明確な設定や参加する各事業者の役割分担、仮説実証 から得られる結果(目的)を本事業開始前に明確にしておくことが必要であるため、抽象 的イメージに基づく提案ではなく、実現可能で具体的な企画提案を公募することとする。 上記目的に照らし、以下(1)~(7)の項目(要件)を全て満たす企画提案を募集す る(※本事業の実施に係る詳細事項については、提案採択後、経済産業省商務情報政策局 サービス政策課と協議しつつ決定するものとする)。 (1) データ収集の内容とその収集方法等 〔収集内容〕 下記①~③の条件を満たすデータを収集し、その収集方法及び収集予定のデータ総量 (推計値)を具体的に提案書に記載すること(これ以外のデータを収集する場合には追加 収集する提案も可とするが、収集する理由も説明すること)。 データ件数(最低1万件以上/企業 × 2企業以上) ① データ属性(性別、年代(例:20代、30代の幅でも可)、国籍等) ② 購買履歴(購入店舗名とその住所、購入品、購入日時) <商品だけでなくサービスも購買の定義内に入れる。> 〔収集方法〕 データを収集するための機材及び製品仕様、データの収集期間を提案書に記載すること。 〔収集根拠〕 1万件以上のビッグデータを保有し、今回の実証事業のためにデータ提供(無償又は有 償)に協力を承諾した企業名とその履行を担保するもの(契約書や承諾書等の写し又は提 案者による誓約書)を提出すること。 (2) データプラットフォームの構築 データプラットフォーム(収集データを集積、集計、加工、分析する機能を有し、抽出 された2次データを活用するシステム)の概念図及びそれに関する概要説明、データプラ ットフォーム作成者名、管理・運営者名、所有権者名、データの入力方法を具体的に記載 すること。 また将来、本事業終了後も追加的なデータの追加や他のシステムとの統合 又は関連付け できるプラットフォームの設計構想(仕様)とすること。 (3)収集したデータの分析方法、仮説の構築 収集したデータを分析し、サービス産業の生産性向上や新ビジネス の端緒となる仮説、 仮説に基づくデータの分析方法(プロセス)を具体的に記載すること。また、データプラ ットフォームを使用する前と使用した後の効果度合いについて、予測値を記載すること。 (4) 分析されたデータの活用及びその成果とその波及効果 分析後に抽出された2次データをどのように活用するのか、またその成果イメージを具 体的に記載すること(その成果が地域活性化に今後どのように波及していくのか、サービ ス産業の生産性向上や新規ビジネスに寄与する理由を含めて具体的に示すこと。また、実 証実験の実施前と実施した場合でその経済的効果にどの程度の差異があるのか定量的に示 すこと)。 (5)本事業の成果の横展開の提案 本事業の成果の結果、新たな起業の促進につなげたり、他の地域での横展開に効果的に つなげる方策(例えば、本事業の成果物の配布やセミナーの開催等)を検討し、本事業内 に提案すること。 (6)事業報告書のとりまとめ 実施した事業に関する事業報告書を作成すること。事業報告書には必ず、実証実験を実 施した事による成果有無及び経済的効果を定量的に示すこと(たとえば、売上高、利益率、 廃棄率が改善した等)。 (7)事業の進捗報告 契約後、サービス政策課に対し、毎月1回以上の頻度で事業進捗状況を報告すること。 3.事業実施期間 契約締結日~平成27年3月31日 4.応募資格 本事業の対象となる申請者は。次の条件を満たす法人(企業、団体等)とする。 なお、コンソーシアム方式による申請も認めるが、その場合には幹事法人を決めると ともに、幹事法人が事業提案書を提出すること(ただし、幹事法人が業務の全てを他 の法人に再委託することはできない)。 (1)日本に拠点を有していること。 (2)本事業を的確に遂行する組織、人員等を有していること。 (3)本事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、かつ、資金等について十分 な管理能力を有していること。 (4)複数の法人によるコンソーシアムでの申請の場合、構成企業等間での役割が明確化 されていること。 (5)予算決算及び会計令第70条及び第71条の規定に該当しないものであること。 (6)経済産業省所管補助金交付等の停止及び契約に係る指名停止等措置要領(平成15・ 01・29会課第1号)別表第一及び第二の各号第一欄に掲げる措置要件のいずれ にも該当しないこと。 5.契約の要件 (1)契約形態:委託契約 (2)採択案件:原則2件を想定。 (ただし、より効果的な企画が提案された場合は、予算の範囲内で2件 以上の採択も検討する) (3)予算規模:予算については総額80,000,000円を上限とする(複数件採択 された場合は当該総額内で調整)。なお、最終的な実施内容、契約金額 については、経済産業省と調整した上で決定することとする 。 (4)成果物の納入:事業報告書の電子媒体1部を経済産業省に納入。 ※電子媒体を納入する際、経済産業省が後日指定するファイル形式 に加え、PDFファイルに変換した電子媒体も併せて納入するこ と。 (5)委託金の支払時期: 委託金の支払いは、原則として、事業終了後の精算払とする。 ※事業終了前の支払い(概算払い)が認められる場合は制限さ れているので、注意すること。 (6)支払額の確定報告: 事業終了後、事業者より提出される実績報告書に基づき原則 として現地調査を行い、支払額を確定する。 ※支払額は、契約金額の範囲内であって実際に支出を要したと 認められる費用の合計となる。このため、全ての支出には、 その収支を明らかにした帳簿類及び領収書等の証拠書類が必 要となる。また、支出額及び内容についても厳格に審査し、 これを満たさない経費については、支払額の対象外となる可 能性もある。 6.応募手続き (1)募集期間 募集開始日:平成27年2月27日(金) 締 切 日:平成27年3月19日(木)18時00分必着 (2)説明会の開催 開催日時:平成27年3月4日(水)16時00分~16時30 分 開催場所:E-mailにて通知(後日連絡) 説明会への参加を希望する方は、10.問い合わせ先まで事前に 連絡すること。 連絡の際は、メールの件名(題名)を、「平成26年度補正予算事業説明会(提 案者名)」とし、本文に「所属組織名」、「出席者の氏名(ふりがな)」 「所属 (部署名)」、「電話番号」、「FAX番号」、「E-mailアドレス」を明記する こと。 なお、会場の都合により、説明会への出席については2名までとする(複数組織 での共同応募を予定されている場合も企画提案毎に2名までの出席とする)。 説明会の会場については登録された「E-mailアドレス」まで連絡する。 (また、出席者多数の場合は説明会を複数回に分け、時間を調整する ことがある。) (3)応募要領 ① 以下の書類を一つの封筒に入れること。封筒の宛名面には、平成26年度補正「先 端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業(地域におけるデータ活用実証 事業 )申請書」と記載すること。 ・公募申請書(様式1)<1部> ・企画提案書(様式2)<5部> ・申請受理票(様式3)<1部> ・申請者概要票(様式4)<1部> ② 提出された応募書類は本事業の採択に関する審査以外の目的には使用しない。 なお、応募書類は返却しない。機密保持には十分配慮するが、採択された場合には、 「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」(平成11年5月14日法律第4 2号)に基づき、不開示情報(個人情報、法人の正当な利益を害する情報等)を除 いて、情報公開の対象となる。 ③ 応募書類等の作成費は経費に含まれない。また、選定の正否を問わず、企画提 案書の作成費用は支給されない。 ④ 企画提案書に記載する内容については、今後の契約の基本方針となるので、予算額 内で実現が確約されることのみ表明すること。なお、採択後であっても、申請者の 都合により記載された内容に大幅な変更があった場合には、不採択となることがあ る。 (4)応募書類の提出先 応募書類は郵送・宅配便等により以下宛先に提出する(受理後、申請受理票を返信)。 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1丁目3番1号 経済産業省 商務情報政策局 サービス政策課 平成26年度補正「先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業(地域に おけるデータ活用実証事業)」担当宛て ※ 持参、FAX及び電子メールによる提出は受け付けない。資料に不備がある場合は、 審査対象とならない、記入要領等を熟読の上、注意して記入すること 。 ※ 締切を過ぎての提出は受け付けない。郵送等の場合、配達の都合で締切時刻までに 届かない場合もあるので期限に余裕をもって送付すること。 7.審査・採択について (1)審査方法 採択にあたっては、第三者の有識者で構成される委員会で審査を行い決定する 。 (なお、応募期間締切後に、必要に応じて提案に関するヒアリングを実施する場合 がある)。 (2)採択方法 添付の「採点票」により審査し、基礎点満点を必須とし、基礎点満点の提案中から 得点順に原則として上位2件を採択(企画内容に応じて5.(3)の予算総額枠内 でサービス政策課の判断により予算配分を行う)。 (3)採択結果の決定及び通知について 採択された申請者については、経済産業省のホームページで公表するとともに、 当該提案者に対しその旨を通知する。 8.契約手続について 採択された申請者について、国と提案者との間で委託契約を締結することになる。 (なお、採択決定後から委託契約締結までの間に、経済産業省との協議を経て、事 業内容・構成、事業規模、金額などに変更が生じる場合 がある。) 契約書作成に当たっての条件の協議が整い次第、委託契約を締結し、その後、事 業開始となる。また、契約条件が合致しない場合には、委託契約の締結ができない 場合もある。 (なお、契約締結後、受託者に対し、事業実施に必要な情報等を提供することがあ るが、情報の内容によっては、守秘義務の遵守を課すことがある。 9.経費の計上 (1)経費の区分 本事業の対象とする経費は、事業の遂行に直接必要な経費及び事業成果の取り まとめに必要な経費であり、具体的には以下の通り。 経費項目 Ⅰ.人件費 内 容 事業に従事する者の直接作業時間に対する人件費 Ⅱ.事業費 旅費 事業を行うために必要な国内出張及び海外出張にかかる経費 会場費 事業を行うために必要な会議等に要する経費 (会場借料、機材借料及び茶課代(お茶代)等) 謝金 事業を行うために必要な謝金 消耗品費 事業を行うために必要な物品であって備品費に属さないもの(当該事 業のみで使用されることが特定・確認できるもの)の購入に要する経 費 事業成果報告書等の印刷製本に関する経費 印刷製本費 外注費 受託者が直接実施することができないもの又は適当でないものにつ いて、他の事業者に外注するために必要な経費 その他諸経費 事業を行うために必要な経費のうち、当該事業のために使用されるこ とが特定・確認できるものであって、他のいずれの区分にも属さない もの 例) -通信・発送費 -資料購入費 発注者(国)との取り決めにおいて、受注者が当該事業の一部を他者 に行わせる(委任又は準委任する)ために必要な経費 Ⅲ.再委託費 Ⅳ.一般管理費 事業を行うために必要な経費であって、当該事業に要した経費として の抽出、特定が困難なものについて、委託契約締結時に基づいて一定 割合の支払いを認められた間接費 (2)直接経費として計上できない経費 ・建物等施設に関する経費 ・事業内容に照らして当然備えているべき機器・備品等(机、椅子、書棚等の什器類、 事務機器等) ・事業実施中に発生した事故・災害処理のための経費 ・その他事業に関係ない経費 10.問い合わせ先 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1丁目3番1号 経済産業省 商務情報政策局 サービス政策課 担当:朝武、山口 FAX:03-3501-6613 E-mail:[email protected] 問い合わせは電子メール又はFAXのみとし、電話での問い合わせは受け付けない。
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