公募要領(PDF形式:252KB)

平成26年度補正
先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業
(データ利活用促進支援事業)
公募要領
平成27年
2月
6日
経済産業省
商務情報政策局情報経済課
経済産業省では、平成26年度補正「先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事
業(データ利活用促進支援事業)」を実施する委託先を、以下の要領で広く募集する。
1.事業の目的
近年、センサーやクラウドなどのITの発展により、多様多種なデータを収集・分
析することが可能となり、各企業では、データ利活用による新ビジネスの創出、既存
サービスの高付加価値化へ向けた独自の取組がはじまっている。特に、既存の分野・
組織を超えたデータの利活用に対しては、大きなポテンシャルがあると期待される一
方、企業の組織原理と反する場合が少なくなく、現段階で多く見られる取組は、自社
で取得したデータを自社内のコスト削減・付加価値向上に利活用しているものである。
分野・組織を超えたデータ利活用が進まない背景として、事業者の中には、データ
利活用による新規事業分野開拓等への期待を持つ者がいる一方、そのためのデータの
入手や、データ利活用のスキル面等において、十分なリソースを有していないという
状況もある。特に、社内ベンチャーや新規ビジネスに取り組む中小企業等を含むベン
チャーは、データ利活用による価値・イノベーション創出が期待される一方で、その
知名度や信用、スキルやノウハウに乏しく、データ利活用に取り組むことが一層困難
な状況にある。
経済産業省としては、データ利活用によるイノベーションの重要性を踏まえ、分
野・組織を超えたデータの共有による新たな企業連携の仕組みを構築し、裾野の広い
ベンチャーによるデータ利活用の動きを作り出し、価値・イノベーションを創出して
いくことが、日本の産業の活性化、強化につながると考えている。
今般、ベンチャーとデータ保有企業とのマッチングやベンチャーに対する技術的サ
ポートなど、ベンチャーによるデータ利活用を支援する環境を整備し、ベンチャーに
よるデータ駆動型イノベーション創出につなげることを目的に、以下のとおり事業を
実施する。
2.事業の内容
(1)ベンチャーのデータ利活用支援環境の整備及び支援
社内ベンチャーや新規ビジネスに取り組む中小企業等を含むベンチャーがデー
タを利活用して新規ビジネスを創出することを目標に、ベンチャーによるデータ利
活用を支援するプラットフォームを構築し、ベンチャーに対して
①データ保有企業とのマッチング支援
②データ分析ツールの提供
③データ分析のアドバイス・ノウハウ提供
を実施する。
(2)フォローアップ
本事業の成果を把握するため、アンケート及びヒアリング調査を実施し、成果等
の検証を行う。
①アンケート票及びヒアリング調査票の設計、実施、取りまとめ、分析を行う。
-1-
②アンケートは事業終了直前、ヒアリング調査は適宜実施するものとする。
③アンケート調査対象は、上記(1)に関わったベンチャー及びデータ保有企業
とする。
④上記に係る事項は、経済産業省と協議の上、決定することとする。
(3)データ利活用によるイノベーション創出を促進するために必要な条件の整理
本事業を通じて、データ利活用によるイノベーション創出を促進するために必要
な条件や障害となる規制・制度、データ保有者とデータ利活用者をマッチングする
ために必要な環境等を抽出・整理し、プラットフォームの自立的なビジネスモデル
を実現するために必要な施策を取りまとめる。
(4)事業報告書の作成
上記の(1)から(3)について、事業報告書を作成する。
3.事業実施期間
事業実施期間は、契約締結日~平成27年3月31日とする。
4.応募資格
申請書の提出者は、以下の要件を全て満たす法人(複数の法人によるコンソーシア
ムを含む)とする。応募資格及び要件を満たさない者からの申請書は受理しない。
(1)日本に拠点を有していること。
(2)本事業を的確に遂行する組織、人員等を有していること。
(3)本事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、かつ資金等について十分
な管理能力を有していること。
(4)複数の法人によるコンソーシアムでの申請の場合、構成企業等間の責任と役割が
明確化されていること。
(5)予算決算及び会計令第70条及び第71条の規定に該当しないものであること。
(6)経済産業省所管補助金交付等の停止及び契約に係る指名停止等措置要領(平成1
5・01・29会課第1号)別表第一及び第二の各号第一欄に掲げる措置要件のい
ずれにも該当しないこと。
5.契約の要件
(1)契約形態:
委託契約(概算契約)とする。
(2)採択件数:
3件程度を想定。採択にあたっては、提案事業の内容を審査の上決定する。
(3)予算規模:
1件当たりの委託費は税込5,000万円を上限とする。また、下限は2,500
万円を想定しているが、案件の内容によっては2,500万円未満の案件も採択する。
なお、契約金額については、採択決定後から委託契約締結までの間に経済産業省と調
整した上で決定することとする。
-2-
(4)成果物の納入:
委託事業の実施期間の終了日までに、事業報告書の電子媒体2部を、経済産業省に
納入。
なお、電子媒体を納入する際、経済産業省が指定するファイル形式に加え、透明テ
キストファイル付PDFファイルに変換した電子媒体も併せて納入すること。
(5)委託金の支払時期:
委託金の支払いは、原則として、事業終了後の精算払とする。
(6)支払額の確定方法:
事業終了後、事業者より提出される実績報告書に基づき、支払額を確定する。
支払額は、契約金額の範囲内であって実際に支出を要したと認められる費用の合
計とする。このため、全ての支出には、その収支を明らかにした帳簿類及び領収書
等の証拠書類が必要となる。また、支出額及び内容についても厳格に審査し、これ
を満たさない経費については、支払額の対象外となる可能性もある。
6.応募手続
(1)募集期間
公募開始日: 平成27年
2月 6日(金)
公募締切日: 平成27年
2月25日(水)17時必着
(2)説明会の開催
開催日時 : 平成27年
2月10日(火)17:00~
開催場所 : 経済産業省 本館3階西1 第2会議室
公募説明会への参加を希望する者は、11.問い合わせ先へ、2月9日(水)17
時までにFAXまたはE-mailにて連絡のこと。
連絡の際は、件名(題名)を必ず「平成26年度補正先端課題に対応したベンチャ
ー事業化支援等事業(データ利活用促進支援事業)説明会出席登録」とし、「所属組
織名」
「出席者の氏名(ふりがな)
」
「所属(部署名)
」
「電話番号」
「FAX番号」
「E-mail
アドレス」を明記すること。なお、一の所属組織から複数名出席することも可とする
ことを予定しているが、会場の関係で出席者数を制限する場合もある。
(3)応募書類
①以下の書類を一つの封筒に入れること。封筒の宛名面には「平成26年度補正先端
課題に対応したベンチャー事業化支援等事業(データ利活用促進支援事業)申請書」
と朱書きで明記すること。
・公募申請書(様式1)<正本1部、副本(写し)2部>
・企画提案書(様式2及び別紙の「支出計画」)<紙媒体7部及び電子媒体(CD
-ROM)1式>(財務諸表について、創業から間もない法人の場合は創業後のも
ので可)
・申請受理票(様式3)<1部>
-3-
・会社概要票(様式4)<1部>
②提出された応募書類は本事業の採択に関する審査以外の目的には使用しない。
なお、応募書類は返却しない。機密保持には十分配慮するが、採択された場合には、
「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」(平成11年5月14日法律第4
2号)に基づき、不開示情報(個人情報、法人の正当な利益を害する情報等)を除
いて、情報公開の対象となる。
③応募書類等の作成費は経費に含まれない。また、選定の結果を問わず、企画提案書
の作成費用は支給されない。
④事業提案書に記載する内容については、今後の契約の基本方針となるので、予算額
内で実現が確約されることのみ表明すること。なお、採択後であっても、申請者の
都合により記載された内容に大幅な変更があった場合には、不採択となることがあ
る。
(4)応募書類の提出先
応募書類は、郵送・宅配便又は持参により、以下に提出すること。
〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1
経済産業省
商務情報政策局
情報経済課
「平成26年度補正先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業(データ利活
用促進支援事業)
」担当あて
※FAX及び電子メールによる提出は受け付けない。
※締切を過ぎての提出は受け付けない。郵送・宅配便の場合、配達の都合で締切ま
でに届かない場合もあるため、期限に余裕をもって送付すること。
7.提出書類作成上の留意点
提出書類には、以下の事項を明確に盛り込むこと。また、8.
(1)や別添の「審
査基準」も参照のこと。
①データを利活用して新規ビジネスに取り組むベンチャー(社内ベンチャー、中小
企業等を含む)と取り組もうとしている新規ビジネスの想定(事業を取り組むベ
ンチャーや、そのビジネスが具体的に想定されているかが重要であることに留意
すること)
。
②データを提供するデータ保有企業とデータの概要の想定。
③本事業の効果検証方法(ベンチャーとデータ保有企業とのマッチング件数、デー
タ取引契約の件数等)。
④プラットフォームを通じて提供するリソース(データ分析ツール、専門家の提供
するスキルやノウハウ、データ等)
。
⑤提案事業を効果的・確実に実施出来ることがわかる、具体的なスケジュール、実
施スキーム(コンソーシアムによる申請の場合は、構成企業等間の責任や役割も)
や取組方法。
⑥本事業で構築するプラットフォーム環境がもたらすであろう、データ利活用によ
る新規ビジネスの普及・促進の見込みとその根拠(データ利活用ビジネスに取り
-4-
組むことを想定しているベンチャーがどのような状況にあり、どのようなニーズ
を持っているために、実証を行おうとしているプラットフォーム環境の展開が有
望と考えているのか、応募者が把握している範囲で記述すること)
。
⑦事業実施者の財務状況、経理処理能力に関する資料。
⑧過去に実施した IT・データ利活用事業(調査や実証等を含む)及びその成果。
⑨事業の再委託を行う場合は、想定する再委託先、再委託金額及び業務範囲も盛り
込むこと。
8.審査・採択について
(1)審査方法
委託先の選定は、提出のあった事業提案書及び添付資料を基に、外部の有識者で構
成される委員会で以下の観点に照らして審査を行い決定する。なお、審査に当たって
は、必要に応じて別途ヒアリングの実施や追加資料の提出等を求めることもある。
①
記載項目について
イ 7.に記載した盛り込むべき事項が提案書に盛り込まれている。
②
提案事業の実施内容・方法・スキームについて
イ
事業の実施内容が当省の想定(2.に記載)と合致している。
ロ
提案事業の実施内容・方法が具体的であり、また、その実現性が高い。
ハ
提案事業の実施内容・方法が効率的である。
ニ
コンソーシアムによる申請の場合、構成企業等間の責任や役割が明確化されて
いる。
③
提案事業を実施する財務上の基盤について
イ
提案事業を行い、事業終了後も事業展開を図っていくことが可能な財務基盤、
一般的な経理処理能力を有している。
④
提案事業のその後の展開見通し
イ 提案事業の実施により期待できる波及効果が高い。
⑤
過去の取組について
イ
これまでに、今回の事業を実施するにあたって有益と思われる取組を提案者が
行っている。
⑥
予算規模の適合性
イ
本事業において経費として計上する金額が5,000万円以下であるか(予算
規模は2,500万円以上を想定しているが、案件の内容によっては、2,50
0万円に満たない規模でも採択する)。
(2)採択結果の決定及び通知について
採択した申請者については、経済産業省のホームページで公表するとともに、当
該申請者に対してその旨を通知する。
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9.契約について
(1)委託契約
採択された申請者は、契約書作成に当たっての条件の協議が整い次第、経済産業
省と委託契約を締結し、その後、事業開始となる。なお、採択決定後から委託契約
締結までの間に、経済産業省との協議を経て、事業内容・構成、事業規模、金額な
どに変更が生じる可能性がある。また、契約条件が合致しない場合には、委託契約
の締結ができない場合もある。
なお、契約締結後、受託者に対し、事業実施に必要な情報等を提供することがあ
るが、情報の内容によっては、守秘義務の遵守を課すことがある。
(2)中間検査・確定検査等
委託契約期間中又は契約期間後において、委託金額の適切な確定にあたり、中間
検査及び確定検査を実施する。
原則として、委託対象経費や帳簿類の確認が出来ない場合については、当該経費
は委託対象外となる。また、委託契約期間終了後、会計検査院が実地検査に入る
ことがある。
(3)不正行為、不正使用等への対応
採択後・委託契約後であっても、虚偽の申請であった場合や、財政法その他の法
令規則、条例、経済産業省の定める委託管理等に照らして不正があった場合などは、
採択や委託契約を取り消す場合がある。
10.経費の計上
(1)経費の区分
本事業の対象とする経費は、事業の遂行に直接必要な経費及び事業成果の取りま
とめに必要な経費であり、具体的には以下のとおり。
経費項目
Ⅰ.人件費
内容
事業に直接従事する者の直接作業時間に対する人件費
Ⅱ.事業費
旅費
事業従事者に対する事業を行うために必要な交通費、日当、宿泊
費
会場費
事業(会議、講演会、シンポジウム)を行うために必要な会場借
料及び茶菓料(お茶代)等
謝金
事業を行うために必要な謝金(委員謝金等)
設備費
事業を行うために必要な機械装置及び工具器具備品等の購入、製
造、借用、修繕又は据付けに必要な経費
備品費
事業を行うために必要な物品(ただし、1年以上継続して使用で
きるもの)の購入、製造に必要な経費
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(借料及び損料)
事業を行うために必要な機械器具等のリース・レンタルに要する
経費
物品購入費
事業を行うために直接必要な物品(当該事業のみで使用されるこ
とが特定・確認できるもの。原材料及び消耗品費等(諸経費の中
の一般管理費で購入するものを除く。))の購入に要する経費
外注費
事業を行うために必要な経費の中で、事業者が直接実施すること
が出来ないもの又は適当でないもの(機械装置又は工具器具部品
等の設計、製造、改造、修繕又は据付け、試料の製造、分析鑑定
等)の外注に要する経費
※ただし、軽微な再委託(①50万円未満の再委託・外注、②印
刷費、会場借料(会場提供者からの付帯設備を含む。)、翻訳費
その他これに類するもの)については、この項目には計上せず
他の適当な項目に計上すること。
印刷製本費
事業で使用するパンフレット・リーフレット、事業成果報告書等
の印刷製本に関する経費
補助職員人件費
事業に直接従事する補助職員(アルバイト等)に係る経費
その他諸経費
事業を行うために必要な文献購入費、法定検査、検定料、特許出
願関連費用等に係る経費
Ⅲ.再委託費
事業を行うために必要な経費の中で、事業者が直接実施すること
が出来ないもの又は適当でないもの(調査、工作物の作成、組立
等及び大学、高等専門学校、独立行政法人化した研究所、公設試
験研究機関等からの技術指導費等)の一部を委託するのに必要な
経費
※ただし、軽微な再委託(①50万円未満の再委託・外注、②印
刷費、会場借料(会場提供者からの付帯設備を含む。)、翻訳費
その他これに類するもの)については、この項目には計上せず
他の適当な項目に計上すること。
Ⅳ.一般管理費
事業を行うために必要な経費の中で、エビデンスによる照合が困
難な経費(当該事業とその他の事業との切り分けが困難なもの)
について、契約締結時において一定割合支払を認められる間接経
費。
具体的には、当該事業を行うために必要な家賃、水道光熱料、コ
ンピュータ使用料、回線使用料、文房具などの汎用的な消耗品等、
当該事業に要した経費として抽出・特定が困難な経費。
(これら
にあっても事業の特定が可能なものは、事業費に計上すること。)
Ⅴ.消費税及び地 委託契約に要した経費に課税される経費。
方消費税
※上記Ⅰ.からⅣ.までの項目は、消費税及び地方消費税を除い
た額で算定し、その総額に消費税及び地方消費税の税率を乗じた
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額を計上。なお、免税業者の場合は、仕入課税額を消費税及び地
方消費税欄に計上。
(2)直接経費として計上できない経費
・建物等施設、機械装置費等設備に関する経費
・事業内容に照らして当然備えているべき機器・備品等(机、椅子、書棚等の什器類、事
務機器等)
・事業実施中に発生した事故・災害の処理のための経費
・その他事業に関係ない経費
11.問い合わせ先
経済産業省 商務情報政策局 情報経済課
〒100-8901
担当:村田
東京都千代田区霞が関1丁目3番1号
Fax:03-3501-6639
E-Mail:[email protected]
問い合わせは電子メール又はFAXのみとし、電話での問い合わせは受け付けない。
なお、お問い合わせの際は、件名(題名)を必ず「平成26年度補正先端課題に対
応したベンチャー事業化支援等事業(データ利活用促進支援事業)
」とすること。
以上
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