農山漁村女性・シニア活動表彰の受賞者が決定

プレスリリース
平成27年2月24日
平成26年度農山漁村女性・シニア活動表彰 受賞者について
平成26年度農山漁村女性・シニア活動表彰の受賞個人・団体が決定しましたので、お知らせします。
なお、本表彰式は、毎年3月10日が「農山漁村女性の日」であることに伴い、3月第一週を中心にした「農山漁
村女性の日」ウィークのイベントとして、当日は、有限責任監査法人トーマツ農林水産業ビジネス推進室主催のア
グリビジネスサミット featuring Women グランドフィナーレとの合同プログラムとして開催します。
〈平成26度農山漁村女性・シニア活動表彰〉
1.目的
農山漁村における女性や高齢者といった地域の多様な人材は、農山漁村を支え、農山漁村生活の充実と地域経
済の活性化に重要な役割を果たしており、農山漁村の6次産業化、食の安全・安心の観点からも、これらの活動
が活発になるように支援していく必要がある。
このため、農林水産業及び農山漁村生活並びに農山漁村の活性化に優れた活動の実績をもち、男女共同参画の
推進又はいきいきとした高齢者の活動の推進のために積極的に活動している経験豊富な女性・高齢者の個人又は
団体を表彰することにより、女性や高齢者といった地域の多様な人材が農山漁村でいきいきと活躍できる環境づ
くりの推進に資するものとする。
2.受賞個人・団体
最優秀賞
(農林水産大臣賞)
A.女性地域社会参画部門
・宮 城 県
栗原市
千葉 優子
・大 分 県
竹田市
安達 由美子
B.女性起業・経営参画部門
・群 馬 県
沼田市
金子 か祢
・鹿 児 島 県
志布志市 かあちゃんべぶんこ会
C.シニア起業・地域活性化部門
・岩 手 県
二戸市
米田 カヨ
・兵 庫 県
小野市
NPO法人ぷらっときすみの
優秀賞
(経営局長賞)
A.女性地域社会参画部門
・福 岡 県
柳川市
まかせな菜・みつはし
・鹿 児 島 県
和泊町
谷山 せい子
・沖 縄 県
名護市
金城 美代子
B.女性起業・経営参画部門
・千 葉 県
印西市
小山 美千代
・長 野 県
原村
永田 せつ子
・熊 本 県
大津町
ほりだしハウス
C.シニア起業・地域活性化部門
・埼 玉 県
秩父市
岸 重義
・長 野 県
小川村
企業組合 農の花
・福 岡 県
豊前市
豊前川底柿グループ
(林野庁長官賞)
・群 馬 県
藤岡市
新井 和子(A.女性地域社会参画部門)
(水産庁長官賞)
・茨 城 県
大洗町
優良賞
(全国森林組合連合会長賞)
・富 山 県
富山市
大洗町漁業協同組合女性部(B.女性起業・経営参画部門)
富山地区林業協業体 (C.シニア起業・地域活性化部門)
(全国漁業協同組合連合会長賞)
・石 川 県
輪島市
新木 順子 (A.女性地域社会参画部門)
(全国農業協同組合中央会長賞)
・滋 賀 県
甲良町
谷口 幸子 (A.女性地域社会参画部門)
【表彰式等(農山漁村女性・シニア活動表彰)】
日時 平成27年3月4日(水)
(アグリビジネスサミット featuring Women グランドフィナーレのプログラムの中で)
表彰式 10:20~11:00(*農山漁村男女共同参画優良活動表彰の表彰式を同時に実施予定)
活動報告11:20~12:00
(農山漁村女性・シニア活動表彰、農山漁村男女共同参画優良活動表彰の大臣賞受賞者 4 名による )
場所 東京証券会館 8 階ホール
東京都中央区日本橋茅場町 1 丁目5-8 電話 03-3667-9210
主催 農山漁村男女共同参画推進協議会
後援 (農山漁村女性・シニア活動表彰)
農林水産省、全国森林組合連合会、全国漁業協同組合連合会、全国農業協同組合中央会
共催 有限責任監査法人トーマツ農林水産業ビジネス推進室
問い合わせ先
農山漁村男女共同参画推進協議会
事務局
(一社)農山漁村女性・生活活動支援協会内
東京都港区芝公園 2-6-8 日本女子会館4階
担当:齋藤、村上
電話:03-5777-5383
平成26年度 農山漁村女性・シニア活動表彰 受賞個人・団体 活動概要
賞の種類
賞の名称
参加部門
都道府県名 個 人 ・ 団 体 名
宮城県
栗原市
ち ば
ゆう こ
千葉 優子
活 動 内 容
昭和58年以来、そば打ちやこんにゃく作りの体験指導、民泊受入、農業体験受入れ等に取組む。東日本大震災発生
時には各団体と連携し被災者を受け入れた。地域審議委員や地区農業振興協議会委員など地域振興や農業振興に
参画。農業委員は現在3期目。平成17年に栗原市内255行政区の中で唯一の女性の行政区長となり3期9年間務める
など、地域振興及び農村活性化に取組んでいる。
女性地域
社会参画
大分県
竹田市
群馬県
沼田市
最優秀賞
農林水産大臣賞
あ だち ゆ み こ
安達 由美子
ね
金子 か祢
昭和54年に発足した祖峰婦人林研グループに加入し、優良木材の技術研修や県の「やる木塾」等で学ぶ。同グループ
会長として、旧竹田市の農村女性連絡協議会に参画し女性農業委員登用に取組み、自らも農業委員を3期9年つとめ
た。大分県森林審議会委員、大分県森林づくり委員、大分県女性農業経営士会会長、竹田市女性農業経営士MAPの
会会長などをつとめ、女性の参画を推進、後押ししている。
稲作、高原野菜栽培の他、豆餅、おかき等の加工販売に取組む。平成9年に農産物直売所「甚内茶屋」を地域でも先
駆けて開設し、「ふるさとの味・なつかしい味」を伝承した加工品の商品化を進めた。JA利根沼田農産物直売所販売実
績加工部門で平成21年~25年まで連続最優秀賞を受賞。とね農林産物直売所利用組合の地区委員、会計を務め、
現在は副組合長としても活躍中。
女性起業・
経営参画
牛について勉強しようと平成16年に地域の畜産女性で「かあちゃんべぶんこ会」を結成。現在まで10年間、毎月定例会
鹿児島県
志布志市
岩手県
二戸市
かあちゃんべぶんこ を開催し牛の病気への対応方法や経営改善など切磋琢磨しつつ学んでいる。その結果、子牛の販売実績が向上し女
会
まい た 米田 カヨ
性の経営における発言力向上や経済的自立に繋がった。また、県内での畜産女性組織「さつまおごじょネット」の結成
に関わり、県畜産女性のネットワークも拡げている。
農産加工の技術に優れていることが認められ、平成8年に,手打ちそばの「食の匠」として県知事認定。昔からの雑穀
文化、農村の良さ、本物の美味しさ等を若者などに伝えたいと思い、平成13年に自己資金で、農家レストラン「米田工
房そばえ庵」をオープン。そばや雑穀のメニューは大好評で、地元の小学校での親子料理教室などを通じて食の伝承
活動を続けている。
シニア起業・
地域活性化
平成18年にきすみの営農組合から独立し、コミュニティ施設「ぷらっときすみの」の運営をはじめ、地域の高齢者を集め
兵庫県
小野市
NPO法人ぷらっとき て月2回のワイワイ食事会(老人会の食事会)開催、保育園、小学校、老人ホーム等へのそば打ち・巻き寿司体験指
すみの
導などの世代間交流を積極的に実施。25年度の来客数は約46,000人(地場産そばの使用量約8t)と経営は順調。営
農組合と相互に協力し合いながら地域振興に貢献している。
賞の種類
賞の名称
参加部門
都道府県名 個 人 ・ 団 体 名
福岡県
柳川市
女性地域
社会参画
優秀賞
経営局長賞
鹿児島県
和泊町
活 動 内 容
平成13年、「女性が自分達で運営し、活動出来る組織を!」と旧三橋町の女性で結成。農業経営や農産加工の学習
会、異業種女性との交流、男女共同参画推進ビジョン啓発大会等を実施。地域の観光資源である「大藤」を地域活性
さい
まかせな菜・みつはし 化に活かそうと、「中山大藤まつり」実行委員会を立ち上げ、現在は10万人規模のイベントに成長。農業体験交流、学
校給食への食材提供、地元産大豆による味噌加工などの活動を展開しつつ、男女共同参画の意識醸成や地域活性
化を進めている。
たにやま 谷山 せい子
沖縄県
名護市
きん じょう み よ
千葉県
印西市
こ やま
こ 金城 美代子
み ち よ
小山 美千代
Uターン後、結婚と同時に就農しさとうきび生産をスタート。平成8年から和泊町初の女性農業委員となり2期務めた。
「働いた証として自分の資産を作りたい」と考え、自分名義の農地を購入したことが、島内の女性の資産形成、経済的
自立に大きな影響を及ぼした。平成11年に、島内で初めての直売所「ゆうゆう市」を開設し、15年には有人化し加工所
も併設するなど、島内での地産地消の推進と地域の高齢者を巻き込んだ活動につながっている。
JA地区生産部会会長や「インゲン生産女性の会」の会長等を歴任し、沖縄県女性農業士に平成17年に認定。積極的
に農業経営に参画し、農作業の労働環境改善では、「楽々インゲン収穫車」が沖縄県野菜産地活動表彰の創意工夫
部門賞を受賞。また、新規就農者の定着・確保や農業研修生受け入れ等農業の担い手育成にも取り組む。地産地消
の推進、食文化の継承など活動の幅も広い。
平成8年実家の野菜苗農家にUターン就農。フラワーアレンジメント技術を生かして野菜を束ねる「ベジブーケ®」を発
案し、23年に「ベジブーケ®」の商標登録を取得。平成25年に会社設立し代表取締役となる。現在、ホテルやブライダル
業界への販路を拡大し、順調に経営も向上。グリーンツーリズムと加工をアレンジした新しいスタイルの若手女性起業
家として、食農教育による農業振興や次世代の担い手育成に活躍中。
女性起業・
経営参画
長野県
原村
なが た 永田 せつ子
結婚と同時に農業を始め、昭和61年からセルリー栽培を開始。平成15年に県農村生活マイスターに認定。平成17年
から農業委員を2期、26年からは農協理事を務めている。「原村北部ガールズファーム」という農産物加工グループを
結成し、代表を務めており、女性の視点を生かした新商品の開発・販売に取り組んでいる。また、研修生や農作業体験
受け入れ、食育、加工品の開発・製造販売など、地域農業の振興にも取り組む。
賞の種類
賞の名称
参加部門
女性起業・
経営参画
都道府県名 個 人 ・ 団 体 名
熊本県
大津町
ほりだしハウス
埼玉県
秩父市
岸 重義
きし しげ よし
活 動 内 容
大津地域特産のからいもの地産地消と食と農の大切さを若い世代に伝えることを目的に、平成19年に「ほりだしハウ
ス」を設立。甘藷加工品の販売の他、地域の台所や食卓の機能を果たそうと子供達への食育活動や地域住民への料
理技術の伝承、弁当や通夜料理の提供等に取り組む。特に、斎場と連携した食の提供での「煮しめ」等の料理が地域
で評判となり、販路拡大と経営安定に繋がっている。
観光農業による地域作りに着目し、土地改良事業推進委員長として地域の美化整備に尽力。土地改良事業終了後に
は、営農組合を設立し組合長となり、ブルーベリーによる観光農業を推進。秩父市内の菓子店で構成された協議会や
観光農園組合と連携するなど、地域の活性化に取り組んでいる。
経営局長賞
シニア起業・
地域活性化
長野県
小川村
きぎょうくみあい の の はな
企業組合 農の花
平成17年に小川村農産物加工組合「農の花」を立ち上げ、平成23年には「企業組合農の花」を設立した。加工品の中
で“おやき”は売上げNO.1となっており、コスト計算や売上げを出すといった経営的な視点で商品化や加工を行ってい
る。農産物直売所「さんさん市場」との相乗効果で売上げも増加。経営内容を全員に周知し、毎月理事会を実施するな
ど組織内の人間関係は良好で、若いメンバーも徐々に加入してきている。
優秀賞
福岡県
豊前市
林野庁長官賞
女性地域
社会参画
群馬県
藤岡市
水産庁長官賞
女性起業・
経営参画
茨城県
大洗町
ぶ ぜん かわ ぞこ がき 豊前川底柿グループ
あら い
かず こ
新井 和子
おお あらいまち
大洗町漁業協同組
合女性部
昭和56年に「合河川底柿加工研究グループ」として設立。「加工技術で地域を活性化する」という理念で活動し、現在
はゆず加工を中心に取組む。フランスへ輸出している「ゆずペースト」の一次加工を担うなど地域の食品加工業者と連
携し、数多くの特産品を生み出している。30年以上、活動を継続するとともに、豊前市等が行う地域振興のための取組
みの実践組織として、加工技術を駆使して活動している。
昭和48年に森林組合に就職。平成7年に県内初の女性参事に選任、15年に理事に就任し、18年には県内初、全国で
も3番目の女性代表理事組合長に就任した。一貫して「人材は組合の財産である。」と考え人材育成に取り組む。ま
た、林産事業へ事業転換や現場作業員の人材充実、高性能林業機械の導入などに取り組む。県や市の審議会や委
員会などの委員としても活躍。
「魚が少しでも高値に、おいしい魚を味わってもらいたい、浜が賑わって欲しい」と考え、視察、経営勉強会、接客講習
会などを経て平成22年に「かあちゃんの店」(地魚を活用した漁師料理を提供する店)をオープン。女性部員45名が食
堂勤務、加工、休みとローテーションを組み活動。店の売上げはオープン時の1.8倍と伸びるなど漁業を中心とした地
域の活性化が進んでいる。
賞の種類
賞の名称
参加部門
都道府県名 個 人 ・ 団 体 名
と やま
優良賞
ち く りんぎょう きょうぎょ
全国森林組合連 シニア起業・
合会会長賞
地域活性化
富山県
富山市
富山地区林業協業
全国漁業協同組
合連合会会長賞
女性地域
社会参画
石川県
輪島市
しん き じゅん こ 全国農業協同組
合中央会長賞
女性地域
社会参画
滋賀県
甲良町
うたい
体
新木 順子
たに ぐち さちこ
谷口 幸子
活 動 内 容
「自分たちの山を自分たちの手できれいにしよう」をスローガンに平成13年に設立。10ha以上の間伐・枝打ち、作業道
の開設や小学生への林業教室でのスギ人工林の保育の実演など将来の後継者につながるよう活動展開中。当協業
体の活動を通じて森林整備への必要性が認識され、広葉樹林を含めた里山林整備に取り組む集落が増加。
輪島市漁協輪島崎婦人部長、石川県漁業協同組合婦人部連合会副会長を経て、平成18年から「石川県漁協女性
部」の初代部長として女性部活動の活性化に尽力。平成21年に水産加工グループ「輪島・海美味工房」を立ち上げ、
代表として、魚介類の加工販売や未利用資源の有効利用、学校給食への食材提供等水産物の消費拡大に取組む。
平成23~25年度まで全国漁協女性部連絡協議会の理事としても活躍。
平成18年に「食の研究会」を立ち上げ、JAが行う「あぐりスクール」の講師など食農教育活動に取り組む。また、JAの
助けあい組織「陽だまりの会 たん・とん」を設立し初代会長となり、集落でのサロン、3世代交流などを実施。現在運
営している加工グループでは、伝統料理「ふなずし」や「もち」などの生産販売も順調に増加。甲良町初の女性農業委
員やJA東びわこの経営管理委員に就任し、地域農業の方針決定に積極的に参画。