講演 2 - 大学基準協会

講演 2
「私立大学の大学改革と大学ガバナンスにおける学長の役割」
Reform of Private University and
the Role of the President in the Governance
吉岡
知哉
Tomoya Yoshioka
よ し お か
吉岡
生年月日:
学
と も
A
A
E
知
や
E
A
A
E
哉
E A
総
長
略
歴
1953(昭和 28)年 2 月 22 日生
歴:
1976年3月
東京大学法学部卒業
1990年11月
東京大学 法学博士(政治学)
専攻分野:
職
E
欧州政治思想史
歴:
1976年4月~1979年9月
東京大学法学部助手
1980年4月~1981年3月
立教大学法学部助手
1981年4月~1983年3月
立教大学法学部法学科専任講師
1983年4月~1990年3月
立教大学法学部法学科助教授
1990年4月~1996年3月
立教大学法学部法学科教授
1996年4月~
立教大学法学部政治学科教授
2002年4月~2006年3月
立教大学法学部長
2010年4月~
立教大学総長、立教学院常務理事、立教学院評議員
在外研究:
1983年8月~1985年8月
フランス
1995年8月〜1996年9月
フランス
学外での主な活動:
2010 年 4 月~2014 年 3 月
国立大学法人埼玉大学経営協議会委員
2010 年 6 月~
一般社団法人日本私立大学連盟常務理事
2012 年 4 月~
文部科学省大学設置・学校法人審議会特別委員(大学
設置分科会)
2012 年 5 月~
公益財団法人大学基準協会理事
(2014 年 10 月~副会長)
2012 年 10 月~
文部科学省就職問題検討委員会委員長
2014 年 12 月〜
独立行政法人日本学生支援機構運営評議会委員
主な著書:
『ジャン=ジャック・ルソー論』
(単著)東京大学出版会 1988 年
『モダーンとポスト・モダーン』(共著)木鐸社 1992 年
『ジャン=ジャック・ルソー -政治思想と文学』
(共著)早稲田大学出版部 1993 年
『フランス文学』
(共著)放送大学教育振興会 2003 年
『ルソーを学ぶ人のために』
(共著)世界思想社 2010 年
主な論文:
「ルソー −−−狂人たちのただ中で−−−」 『年報政治学 1992 年』岩波書店 1992 年
「アンシァン・レジーム期フランスの政治思想における国家と家族」 『立教法学』42 号
1995 年
「『バジリアード』試論 ― アンシァン・レジームとユートピア」 『立教法学』52 号 1999 年
「アンシァン・レジームにおける国家と宗教」 『立教法学』61 号 2002 年
「エミールとそら豆」『思想』1027 号
学術関係受賞:
2009 年
渋沢・クローデル賞 1989 年
Short CV of TOMOYA YOSHIOKA
Date of Birth:
February 22, 1953
Current Position:
President, Rikkyo University
Professor, Department of Politics, College of Law and Politics,
Rikkyo University
Managing Director, Board of Directors, Rikkyo Schools
Managing Director, Board of Directors, The Japan Association of
Private Universities and Colleges
Academic Qualification:
Ph.D.in Politics,University of Tokyo(1990)
Previous Positions:
April, 2002-March, 2006
Dean, College of Law and Politics, Rikkyo University
April, 1990- March, 1996
Professor, Department of Law and Politics, College of Law and
Politics, Rikkyo University
April, 1983- March, 1990
Associate Professor, Department of Law, College of Law and
Politics, Rikkyo University
April, 1981- March, 1983
Lecturer, Department of Law, College of Law and Politics,
Rikkyo University
April, 1980- March, 1981
Full-time Research Assistant, College of Law and Politics,
Rikkyo University
April, 1976- September, 1979
Full-time Research Assistant, Faculty of Law, University of
Tokyo
Association with Academic Societies:
Member, The Japanese Conference for the Study of Political Thought
Member, Japanese Political Science Association
Member, The Japanese Society for Eighteenth-Century Studies
Publications:
Books
Study on Jean-Jacques Rousseau, 1988.04
Articles
In the Midst of the madmen, The Annuals of the Japanese Political Science Association
(p.35-50 ) , 1992.04
State and Family in the Ancien regime France, Rikkyo Hogaku (42) (p.77-108), 1995.04
Study on Basiliade: Ancien regime and Utopia, Rikkyo Hogaku (52) (p.44-74), 1999.04
私⽴⼤学の⼤学改⾰と
⼤学ガバナンスにおける学⻑の役割
吉岡 知哉(⽴教⼤学
総⻑)
はじめに
〇
私⽴⼤学の特性
・ 「建学の精神」
・ 歴史
・ <理事会­⼤学>関係
〇
「⼤学のガバナンス」とはなにか
〇
「⼤学にとってガバナンス」とはなにか
1
21世紀的状況と⼤学
〇
学問・教育の内在的発展
・ 知の構造変化
・ 領域の再編成と組織の再編成
〇
外部環境の変化
・ グローバリゼーション
・ 社会の構造変化と「ニーズ」の変化
・ 「2018年問題」
・ 経済的格差と教育の機会
⼤学をめぐる諸⾔説
〇
⼤学は知識・技能の伝達の場である
〇
⼤学は⼈材を⽣産する場である
〇
⼤学はサーヴィスを提供する場である
2
⼤学にとってガバナンスとは何か
〇
企業と⼤学
〇
⼤学の「ステークホルダー」
〇
過去・現在・未来
〇
記憶装置としての⼤学
学⻑の役割
〇
⼤学をrepresent する
〇
⼤学の存在意義
3
⽴教⼤学の国際化推進
グローバルリベラルアーツ
×
リーダーシップ教育
×
⾃⼰変⾰⼒
̶世界で際⽴つ⼤学への改⾰̶
スーパーグローバル⼤学創成⽀援(グローバル化牽引型)
【10年後のあるべき⼤学の姿を⾒据えた全体構想・ビジョン】
グローバルリベラルアーツ×リーダーシップ教育×⾃⼰変⾰⼒
世界で際⽴つ⼤学への改⾰
独創性
RIKKYO GLOBAL 24
オンリーワンかつ世界⽔準の⼤学システム
展開性
アジアトップレベルの流動性
GLAP
(Global Liberal Arts Program)
グローバル教養副専攻群
【10学部横断カリキュラム】
フルパッケージ型
改⾰先導プログラム
留学制度
語学教育
⼈事・教務システム
⽴教学⼠課程プログラム
【⼟台となる学究⽂化の醸成】
4
【本構想の⽬的】他⼤学を牽引する創造性と展開性とを備えた⾃⼰変⾰⼒のある⼤学を⽬指す
• オンリーワンの取組をさらに改良・推進
140年に及ぶリベラルアーツ教育、先進的なリーダーシップ教育
• 世界⽔準の教育システムの構築
欧⽶のリベラルアーツ⼤学とのネットワークと対話
「学⽣の意識」の改⾰
「カリキュラム」の改⾰
●『学びの技法』『学びの精神』の修得
●リーダーシップ・プログラムの正課外活動
●『グローバル教養副専攻』の開設
●『グローバル・リベラルアーツ
プログラム』の開設
への展開
RIKKYO GLOBAL
24
「ガバナンス」の改⾰
●総⻑のリーダーシップによるガバナンス
●教育の質保証
●⼊試制度改⾰
●国際通⽤性のある⼈事・研修制度
●教育情報の徹底的な公表
社会全体の国際化に貢献
地域・産業・教育
【構想実現のための推進体制】
•
•
•
総長のリーダーシップにもとづく国際化推進体制整備(「国際化推進会議」-「国際化推進機構」)
10年後を見据えた国際化戦略「RIKKYO GLOBAL 24」の策定・公表
外国人委員を含む諮問委員会(外部評価委員会)の定期開催(年2回)
ダイバーシティ・カウンシル
国際交流センター
多様性に係わる数値⽬標到達の進捗管理
総
⻑
グローバル教育センター
国際化推進会議
議⻑:担当副総⻑
部⻑会
諮問委員会
(外部評価委員会)
外国⼈の参画
国際化推進機構
機構⻑:担当副総⻑
各学部・研究科
【池袋】
⽂/経済/理/社会/法/経営
/異⽂化コミュニケーション
/ビジネスデザイン
/21世紀社会デザイン/法務
【新座】
観光/コミュニティ福祉/現代⼼理
⽇本語教育センター
海外拠点
・韓国
(2014〜)
・ロンドン
(2014〜)
・ニューヨーク (2014〜)
・中国
(2015〜)
・ASEANジャカルタ(2015〜)
事務部局
国際交流課
国際企画課
国際教育課
5
おわりに
〇
ガバナンスの正統性根拠
〇
「公共のもの res publica」としての⼤学
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