ケ ア マ ネ の 質向上 後押 し す る 改定 に

居宅介護支援関係の改定は小幅。 とはいえ、 掘り下げてみると今後ケアマネジャーに期待さ
れることが見えてきます。 報酬だけでなく、 法改正や研修・試験の見直しなど関連事項と合
わせて理解することがポイント。 必要情報、 まとめてピックアップしました。
ケアマネの質向上
後押しする改定に
居宅介護・介護予防支援
特定事業所見直し
主任の役割強化
基本報酬アップも
加算は包括化
居宅介護支援費
(Ⅲ)
がった今回の改定ですが、基本報酬そのものは上がったの
がケアマネジャーです。要介護 1~2で37 単位アップ、要
介護 3~5で47 単位アップとなりました( 図 2 )
。ただしこれ
介護給付費実態調査( 2014 年 5月審査分 )によると、受
れているのはご存知ですよね。主任ケアマネには、2016 年
給者の対象割合は認知症加算で21. 8%、独居加算で
度から研修講師の経験があるなど実績要件を設けた更新
12. 1%。例えば、担当件数 35 人のうち要介護 1・2が20
制が導入されます( p . 13 参照 )
。
人、要介護 3 以上が15 人で両加算を算定したとすると、従
特定事業所加算の見直しは、この一連の質向上の流れ
来の加算方式では月4 万 1, 470 単位なのに対し、新報酬で
の中で行われるもの。
(Ⅰ)
~(Ⅲ)までのすべての要件に実
は月4 万 1, 135 単位です( 延べ人数で計算 )
。ほぼ現状維
習の受け入れ先となることが盛り込まれたのは、特定事業
持ですが、加算取得対象者が3割を超える事業所ではマイ
所は主任ケアマネを中心に、地域の指導・教育的役割を
ナスになる場合もありそうです。
担ってほしいというメッセージでもありますので、がんばってく
そのほかの要件は、もっとも報酬の高い( I )で一部緩
特定事業所加算は
3区分に
和。取得率わずか0. 7%と取りにくさにつながっていた最大
のネックは、要介護 3 以上が5 割という「 重度者要件 」でし
た。これが4 割になります。とはいえ、それでも算定は難し
いかもしれません。
新たに創設されるのは、月400 単位の特定事業所加算
居高齢者加算 」は、基本報酬に包括化されました。独居
れまでの2 区分から3 区分に変更。常勤ケアマネや主任ケ
(Ⅱ)
。常勤3名のケアマネが必要です。これまでの(Ⅱ)は
や認知症対応は、ケアマネの基本業務であるというのがそ
アマネの手厚い人員配置を評価する仕組みや、法定研修
(Ⅲ)にスライドとなります。
図 3 居宅介護支援の特定事業所加算
改
改定後
改定率
要介護 1~2
1005 単位
1042 単位
+3. 7 %
要介護 3~5
1306 単位
1353 単位
+3.
6%
要介護 1~2
502 単位
521 単位
+3. 8 %
要介護 3~5
653 単位
677 単位
+3. 7 %
要介護 1~2
301 単位
313 単位
+4. 0 %
要介護 3~5
392 単位
406 単位
+3. 6 %
なし( 基本報酬に包括化 )
ー
独居加算
150 単位/月( 利用者1日につき1回 )
なし( 基本報酬に包括化 )
ー
月刊ケアマネジメント 2015.3
ケアマネの質向上の一環で、法定研修の見直しが行わ
質の高い事業所を評価する「 特定事業所加算 」は、こ
150 単位/月( 利用者1日につき1回 )
8
特定事業所の役割として位置づけられました( 図 3 )
。
まで月150 単位で上乗せされていた「 認知症加算 」と「 独
認知症加算
介護予防支援費
ふんばっています。2013年度経営実態調査の収支差率が
414 単位
430 単位
+3. 9 %
特定事業所加算(Ⅰ)
特定事業所加算
居宅介護支援費
(Ⅱ)
の実習受け入れ先になるなど、人材育成への協力体制が
ださい。
まずは居宅介護支援関係から。軒並み基本報酬が下
改定前
居宅介護支援費
の理由です。ただ、全体的にマイナスになっている中では
マイナス1%と、もっとも低かったことへの配慮もあるよう。
図 2 居宅介護支援の基本報酬
居宅介護支援費
(Ⅰ)
報酬改定
2015年
定
前
500 単位
( 現在の要件 )
1.常勤専従の主任ケアマネ1 名以上配置
2.常勤専従のケアマネ3 名以上を配置
3.中重度の利用者の占める割合が 50%以上
4.新規
定
後
500 単位
1. 常勤専従の主任ケアマネ2 名以上配置
2. ( 継続 )
3. 中重度の利用者の占める割合が 40%以上
4. 法定研修で実習受入事業所になるなど
人材育成への協力体制
400 単位
1. 常勤専従の主任ケアマネ1 名以上配置
2. 常勤専従のケアマネ3 名以上を配置
3. 法定研修で実習受入事業所になるなど
人材育成への協力体制
★ 特定事業所加算(Ⅱ)
特定事業所加算(Ⅲ)
改
300 単位
( 現在の要件 )
1.常勤専従の主任ケアマネ1 名以上配置
2.常勤専従のケアマネ2 名以上を配置
3.新規
300 単位
1. ( 継続 )
2. ( 継続 )
3. 法定研修で実習受入事業所になるなど
人材育成への協力体制
★ は新設 赤字は変更になる部分
月刊ケアマネジメント 2015.3
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