資料3 《30年後の将来配置素案の作成に向けた進め方、活用について》 (1)将来配置図の必要性 ・適正化に向けた取り組みのゴール(将来のあるべき姿・目指す状況)を共有する ⇒ ゴールイメージを明確にする。 ・将来のあるべき姿・目指す状況に向けた最適な方策を検討する。 ⇒ 事業化のタイミングで適切な手法を柔軟に選択する。 長期的な 取り組みになるが 方向性はぶれない 将来配置図 (ゴール) 状況変化に合わせ 適切な手法を 柔軟に選択 ギ ャ ッ プ 現状と将来の ギャップを埋める 取り組みが適正化 現状 (時間) ①将来配置素案による最終的なゴールの設定 ②あるべき姿に到達するために最適な手法への議論 ③目標を見失わない議論と調整 1 (2)将来配置図の策定の進め方 ①マネジメントサイクルに沿って認識を共有 ・議論の出発点として、市から素案を提示する ⇒議論を進めるにあたってのたたき台の作成 ・素案をもとに、関係者などと対話を踏まえ原案化する ⇒具体案を示した上での議論の実施 ・将来配置図は絶対的なものではなく、適宜見直しを図る ⇒社会状況などの変化に応じた柔軟な改善の実施 将来配置 原案 将来配置 素案 将来配置 原案 地域等との 対話・調整 2 ②将来配置を検討する視点 市全体からの視点 各政策からの見た視点 ●公共施設適正化計画の策定 ●施設分類ごとのあり方検討 ●基本方針に沿った30年後 (考え方の基準等の整理) の将来配置素案の作成 ●個別計画の作成 ●モデル事業など各種アイデ ●集約化、複合化など施設のア アの検討 イデアの創出 ●庁内横断的なマネジメント ●コスト縮減アイデアの創出 の仕組みの検討 と実行 (公共施設マネジメント推進室) (各部局(所管課)) [基本的な考え方] 次の世代に大きな負担を残さないよう(財政破綻しないよう)、建物にかかる コストを抑制しながら時代の変化に対応した市民サービスを提供し続ける。 (3)将来配置素案の作成に向けた考え方 30年後の将来配置素案の作成にあたり、以下のような視点や考えで、たたき台 となる素案の作成を行う。 素案作成に向けた主な視点 ①検討時期 ●基本的には、白書で定めた耐用年数時期を1つの目安とする。 ただし ●近隣施設の改修や更新に併せた検討も行う ●機能集約や他施設との統合とも踏まえた時期での検討も行う よって、コストなど将来負担を軽減から必ず耐用年数まで待つ必要はない。 (以下の事項が該当する場合は、耐用年数よりも優先して検討を進める) 3 ②主な検討事項 民間実績があるもの ・民間事業者への譲渡(売却)もしくは更なる民間手法の検討によるコスト縮減 ・民間で可能と思われるものについて、積極的な民間活用を図る 当初の設置目的を達成もしくは、失われている施設 利用者が極端に低迷または偏っている施設 ・民間譲渡や地元譲渡、他施設との集約化、廃止などの検討 ・利用者が少なく、集約化の可能性がないものについては、余剰部の解体(減築) もしくは廃止などを検討する。 小規模施設や老朽化の激しい小規模単体施設 ・他施設への集約を進め、現施設は譲渡もしくは廃止を検討 ・民間施設の活用を検討 同一敷地、近隣に設置している施設 ・各施設の将来の必要性を検証した上で、必要とする適正規模を踏まえ、できる だけ施設の集約化など一体的な施設の整備を検討 ・民活手法も含めた検討 大規模施設 ・上位30棟で市全体の 1/4 を占めることから、将来に掛かるコスト縮減の面 から更なる民間活用の検討 ③主な施設分類ごとの方向性 市民センター ・当該施設のあり方検討を踏まえ、各機能について検討する。 ・基本的には、各施設の耐用年数まで使用するものとするが、建て替え等につい ては、近隣施設の余剰を含め集約化などを検討する。 幼稚園、保育園 ・今後、全体的に児童数の減少も想定されることから、現状やニーズを踏まえ、 現在策定中のあり方検討の方針に基づき、将来に見合った施設規模への転換や実 施主体、サービス提供方法などについて、地域事情を踏まえ検討する。 4 小、中学校 ・将来的には、今以上の年少人口の減少が予想され、単級学校の増加が見込まれ ることから、施設の老朽化状況や児童数・生徒数に合わせた適正化をすすめ、目 標数値を踏まえた検討を行う。 ・ただし、通学距離や時間などの問題もあるため、公共交通手段も併せ、地域性 を考慮する。 ・体育館については、近隣の市民体育館なども含め、利用時間の違いを考慮した 集約化などを検討するとともに、空き教室の他用途への転用など、地域拠点とし ての機能を踏まえた適正化を進める。 ・児童クラブなど、近接する施設でそれぞれ同じ利用者の場合、集約化を検討す る。 市営住宅 ・基本的には、白書が想定する耐用年数に基づいて対応することとするが、将来 ニーズに併せ、規模の適正化も進め、目標数値を目指した検討を行う。 ・また、改築にあたっては、民間活用を進めるとともに、民間施設の借用も含め た幅広い検討を進める ◎適正化の実施にあたっての留意点 ・施設を集約する場合、学校敷地のほか、アクセスがよく集まりやすい場所、大規 模な建物・敷地を有する施設なども考慮する。 ・主となる目的に応じて、関連や附属する施設の方向性を検討する。 ・管理運営に係るコストを削減するために、更なる民活や複合施設化に積極的に取 り組む。 ・更新に係る工事費を削減するために、PFI/PPP 等の民活や、複数施設の一括工 事による大規模事業化などの工夫を積極的に図る。 ・民活の導入に加え、隣接市との広域連携といった、本市以外の主体の参画を含め た様々な可能性を検討する。 ・現在、施設使用に何らかの制限があり、稼働率など使用状況が低い施設について は、早期にその方向性について検討する。 ・他施設との集約により不要となった施設については、民間や地元への譲渡または 解体を検討する。 ・地域の防災機能を担う施設など、公として必要な施設については、その配置に偏 りがないよう慎重に検討する。相乗効果が期待できる集約化については、積極的 に検討する。 5 (4)配置図のイメージ ※前項(3)を踏まえ、30年後の施設の配置素案を次のように図に示し、議論を 深めていくものとする。 【凡例】 :市民センター、公民館 :小学校 :児童クラブ :幼稚園(市立) :幼稚園(民間) :保育園(市立) 第 2 期に さらに統合 :保育園(民間) :中学校 :地域施設、ブロック施設 ≪第 1 期≫ 小学校 に集約 :広域施設 幼稚園 児童クラブ 民活による コスト削減 広域施設 E 中学校 幼稚園 市民センター 児童クラブ 小学校 A 市民センター 小学校 跡地に集約 小学校 に集約 児童クラブ 小学校 C 小学校 B 幼稚園 広域施設 小学校 B・ 小学校 C の2校に統合 第 1 期に 3 園を統合 他の同種施設 と合わせて あり方検討 ≪第 1 期≫ 幼稚園 小学校 D 小学校 跡地に集約 児童クラブ 市民センター 広域施設 F 支所のあり方 検討結果に 対応 民活による コスト削減 6
© Copyright 2024 ExpyDoc