3月号 - J:COM

3月号
平成 27 月 2 月 27 日
園長 茂木 尚子
成長の節目の時に大きく羽ばたく
「靴箱のふたを開けているところは、掃除するところ、ふたが閉まっているのは掃除が終わったと
ころだよ」5歳児が4歳児に付き添いながら、靴箱掃除の仕方を具体的に教えています。今、港南
幼稚園では、5歳児の仕事を4歳児に引き継ぐことを行っています。仕事内容は、毎月の誕生会の
司会、カメの世話・草花の水やり・靴箱掃除・絵本の整理の当番活動などです。「カメの石は、た
らいの真ん中に置いてね。端に置くとカメが石の上に上がって、たらいから出て行ってしまうから。
何回も脱走したよ」と自分たちの経験談も交えながら教えています。4歳児は真剣な顔で話を聞き、
取り組んでいます。5歳児は、やり方を教えることによって、教える立場になった自分、もうすぐ
幼稚園を修了する自分の成長を感じていることと思います。また、4歳児も5歳児に教えてもらう
ことによって、この1年間でいろいろなことができるようになり、もうすぐ年長組になる自分の成
長を感じていることでしょう。4歳児も5歳児も、具体的な行動―役割を引き継ぐ―を通して、自
分が成長したことを実感するとともに、次へのステップへの期待を高めていくことが子どもたちの
育ちを促すために大変重要なことです。
さて、5歳児はいよいよあと2週間余りで修了を迎えます。先日、港南小1年生と交流活動を行
い、学校体験をしました。ペアの小学生に教えてもらいながら、ランドセルを背負ったり、学習活
動の紹介を聞いたり参加したりしました。5歳児は、小学校の椅子に座り、名前を呼ばれると元気
よく返事をしていました。そして帰り際には1年生が「小学校で一緒に遊ぼうね」と優しく声をか
けてくれました。1年生との温かいかかわりの中で、もうすぐ1年生になる実感がより増したとと
もに、1年生の学習や生活の一端を実際に体験しながら理解することができたと思います。この1
年間の中で、子どもたちは、元気アップタイム・絵本の読み聞かせ・給食体験などを行ってきまし
たが、今回の交流活動でさらに1年生への期待が大きくなったことと思います。それには、次への
ステップを具体的にイメージすることができること、自分自身が実際にやってみることで「できた」
「大丈夫だ」と思えることがとても重要になります。港南小学校と隣接した環境にあり、小学校と
連携のとれる関係であることによってこの体験活動ができることを改めて幸せだと感じています。
保護者の皆様もこの 1 年間の子どもの成長を実感されていることと思います。具体的な行動の姿
を言葉にして、大きくなったことを褒めてください。きっと次のステップに向かって力強く羽ばた
いていくことでしょう。うれしい、うれしい春の訪れです。この1年間のご協力とご支援に感謝申
し上げます。
誕生会の司会の引き継ぎ
カメの世話の引き継ぎ
学校体験「お店屋ごっこ」