00 仕様書

中小企業等経営力改善事業委託仕様書
緊急雇用創出特別推進事業
地域人づくり事業(処遇改善プロセス)
非正規労働者の正社員転換や販路拡大等の事業者の取り組みを支援することにより、在
職者の賃上げ等の処遇改善を図ることを目的に実施する「緊急雇用創出特別推進事業」に
係る地域人づくり事業(処遇改善プロセス)として、以下の業務を委託する。
1.業務名称
・中小企業等経営力改善事業委託
(緊急雇用創出特別推進事業に係る地域人づくり事業(処遇改善プロセス))
2.業務期間
・契約締結日から平成 27 年3月 31 日まで
3.業務目的
・滋賀県内に事務所または事業所を有する中小企業等に対し、企業向けコンサルティ
ングや社員向け研修の実施等の支援を行うことにより、企業の収益を向上させ、支
援対象企業における在職者の賃上げや非正規労働者の正社員転換に結びつけること
を目的とする。
・中小企業とは、中小企業基本法(昭和 38 年 7 月 20 日法律第 154 号)第2条におけ
る中小企業者を指す。
4.業務内容
(1)支援対象企業の募集・開拓および決定
・当業務の支援対象企業を募集・開拓し、6(1)に掲げる成果目標の達成が見込め
るだけの支援対象企業を決定すること。
・支援対象企業は、在職者の賃上げや非正規労働者の正社員転換を行おうとする企業
とすること。
・支援対象企業の募集・開拓および決定の具体的な内容は、企画提案による。
1
(2)処遇改善計画の策定および実行・管理
・支援対象企業の在職者に対する賃上げや非正規労働者の正社員転換を実現するため
の支援計画や定量的な目標等について支援対象企業と協議のうえ「処遇改善計画」
を策定すること。その際、すべての支援対象企業から、支援を受けた結果としての
成果を見込んだ上で、これに基づき、所定の処遇改善を行うことを宣言させるとと
もに、処遇改善が達成した場合の企業名等の公表および事後調査に協力することに
ついて同意を得ることとし、「処遇改善計画」
(別紙A)および「同意書」(別紙B)
を回収し、整理して滋賀県に提出すること。
・支援対象企業の多様な支援ニーズに応えるため、労務、会計、生産管理、組織風土
改善等のさまざまな支援メニューを用意すること。なお、実施に当たり、専門性等
から一部を受託事業者において実施することが困難な場合や、自ら実施するより高
い効果が期待される場合は、再委託により実施することができるものとする。ただ
し、再委託により実施する場合は、事業開始までに内容、期間、再委託機関につい
て、滋賀県と協議し、承認を得ること。
・支援対象企業ごとの支援計画を実行・管理し、在職者に対する賃上げや非正規労働
者の正社員転換に向けた取組を支援すること。なお、支援にあたっては受託者から
専門家を派遣するなど実効性のある具体的な内容とすること。
・支援計画の進捗管理については、臨機応変に見直すなど、成果目標に達するよう適
正に管理すること。
・事業終了後、事業終了時および事業期間終了の翌年4月までの見込みについて確認
を行い、支援対象企業から「支援成果報告書」
(別紙C)を回収し、整理して滋賀県
に提出すること。
・処遇改善計画の策定および実行・管理の具体的な内容は企画提案による。
(3)スケジュール
・スケジュールの詳細は、企画提案による。ただし、平成 26 年度内に、支援対象企業
の募集に着手し、広く周知すること。なお、募集の形式は問わない。
(4)留意事項
・処遇改善計画に基づくコンサルティングや研修等の実施に当たっては、実施に必要
な費用は当事業費において賄うため、支援対象企業や支援対象従業員から手数料や
参加費等は徴収しないこと。
2
5.業務に係る経費
・事業費は、原則として、成果1社あたり 120 万円を上限とし、成果額に比して過大と
ならないこと。なお、成果とは、本委託業務により賃上げまたは正社員転換につなが
った企業数を指す。また、成果の判定方法は6(2)のとおりとし、成果額の算出方
法は6(3)のとおりとする。
・本事業の経費は実費弁済の考えをとっており、業務にかかった経費は全て領収書等、
支払の事実が証明できる書類を提出すること。
・支援対象企業の在職者への直接的な賃金補填と認められる経費は、業務に係る経費と
して認められない。
・対象となる具体の経費の取り扱いは、国の「緊急雇用創出事業等実施要領」
、
「「地域人
づくり事業」に係るQ&A(第3版)」等の規定に基づくものとする。なお、これらの
規定に掲げていない経費が発生する場合、または疑義が生じるような経費については、
事前に滋賀県と協議をすること。
6.処遇改善に係る目標等
(1)本委託業務に係る成果目標
・支援対象企業のうち、賃上げと正社員転換をあわせて 40 社以上の処遇改善を目標と
する。
(2)成果の判定方法
・賃上げにおける成果は、事業期間終了の翌年4月までに賃上げを実施した支援対象
企業数とする。なお、賃上げの範囲は、基本給の引き上げだけではなく、各種手当
の新設や引き上げ、賞与・一時金の増加等も含まれる。
・正社員転換における成果は、事業期間終了の翌年4月までに非正規労働者から正社
員としての雇用を開始した支援対象企業数とする。
(3)成果額の算出方法
・賃上げにおける成果額は、原則として、賃上げ対象職員の賃上げ開始日を基準にし
た前後1年間の給与差額総額とするが、将来にわたり、成果の継続が見込まれる場
合は、事業期間終了後5年を上限として成果額を算出することができるものとする。
なお、賃上げ対象職員とは、給与差額総額を算出するために必要なすべての期間に
在籍する職員とし、退職手当は、給与総額に算入しない。
3
・正社員転換における成果額は、原則として、正社員転換した従業員の正社員転換開
始日を基準にした前後1年間の給与差額総額とするが、将来にわたり、成果の継続
が見込まれる場合は、事業期間終了後5年を上限として成果額を算出することがで
きるものとする。
(4)フォロー調査
事業終了後において支援した企業の成果を確認することを目的に、県においてフォ
ロー調査の実施を予定しているため、契約期間終了後においても調査ができるよう、
当業務に係る内容を整理して滋賀県に引き継がなければならない。引継ぎ方法につい
ては、別途協議することとする。
7.計画の変更
・事業実施内容および計画等については、企画提案に基づき実施することとするが、や
むを得ない事情により変更が生じる場合は、滋賀県と協議のうえ、変更計画書を提出
すること。
・6(1)に掲げる成果目標の企業数を上回るよう努めること。
・地域の社会情勢等の変化、やむを得ない事情により、6(1)に掲げる成果目標の企
業数について達成することが困難な場合は、滋賀県と協議のうえ、計画の変更を行う
ことができるものとする。
8.業務の進捗状況等の報告
(1)支援対象企業の決定および進捗状況の報告
・支援対象企業を決定した時は、その内容を一覧にまとめて、滋賀県に報告しなければ
ならない。
・支援対象企業の「処遇改善計画」および「同意書」をまとめ、滋賀県に報告しなけれ
ばならない。
・その他、受託者は県に対し、当業務の進捗状況を適宜報告し、また、滋賀県が指示す
る会議等に出席し、必要に応じて、滋賀県と調整を図ること。なお、滋賀県が必要と
認める場合は受託者に対して、業務の進捗に関する報告等を求めることができる。
(2)実績報告等
・受託者は、本事業終了後に業務完了報告書と併せて、別に指示する地域人づくり事業
(処遇改善プロセス)に関する実績報告書を提出しなければならない。
4
9.委託契約額の返還
・滋賀県は、事業実施において当該仕様書その他緊急雇用創出特別推進事業について定
められた事項に反すると認める場合、または、6(1)に掲げる処遇改善予定の企業
数について、達成できない程度が甚だしい場合、および6(3)の算出方法により得
られた成果額が投じた事業費より著しく下回っている場合には、委託契約額の一部ま
たは全部を返還させる権利を有する。
・委託契約額を確定した結果、前金払い等により受託者に支払った委託費に残額が生じ
たとき、または、委託費により発生した収入があるときは、滋賀県は受託者に対し、
返還を命じるものとする。
10.その他
・受託者は業務遂行のために滋賀県から提供された情報、資料等を県に無断で公表また
は使用してはならないこと。
・業務上知り得た支援対象企業に関する秘密を漏らすことのないよう万全の注意を払う
こと。
・本事業は、滋賀県の監査委員や会計検査院の検査対象となる場合があるので、事業者
は検査に協力するとともに、積極的に事業の報告や説明責任を果たすこと。
・受託者は当業務に係る経理を明らかにするために、他の経理と区分して、会計帳簿お
よび証拠書類を整備するものとし、委託事業が終了した日の属する会計年度の終了後
5年間、これを保存しなければならない。
・その他、当業務の実施にあたっては、国の「緊急雇用創出事業等実施要領」
、滋賀県の
「ふるさと雇用再生特別推進事業および緊急雇用創出特別推進事業に係る実施要領」
および「滋賀県財務規則」
(昭和 51 年滋賀県規則第 56 号)等の規定を遵守すること。
・委託金の支払いは、原則として事業終了後の精算払いとする。なお、滋賀県が必要と
認める時は、前金払い等できる場合がある。
・本業務の取組状況や成果については、国または滋賀県のホームページや広報誌等で公
表する場合がある。
5
別紙A【支援対象企業用】
処遇改善計画(記入例)
業務名
中小企業等経営力改善事業委託
受託先
○○○○(株)
事業目標
事業内容を実施することにより、○社の収益を平成25年度比で約○○%増加させた上で、従
業員の所得を増加させる。
支援期間
平成27年○月~平成27年○月
内 容
①専門家による海外進出に役立つセミナーの開催
事業内容
(支援内容)
支援期間
○○年○月~
○○年○月
②・・・・・・・
支援対象企業における 事業内容の支援を受けることにより、収益を前年度比約○○%増加させた場合、従業員の賃
金を○○%アップさせる。
宣言事項
支援対象企業の署名
(株)◆◆◆◆ 代表取締役 滋賀太郎
印
別紙B【支援対象企業用】
滋賀県商工観光労働部労働雇用政策課長
委託事業者(
)
同
意
あて
あて
書
私どもが実施する処遇改善内容について、滋賀県または厚生労働省のホームページ
において公表すること、および滋賀県または厚生労働省が実施する当該事業に関連す
る調査等(下記参照)に協力することを同意します。
記
1
想定される調査等
処遇改善状況、効果測定、満足度等
2
提供が想定される情報(必要に応じて最小限に)
企業名、代表者名、住所、企業の業務内容、従業員数、今回の支援内容、
処遇改善内容、その他当該事業に関連する事項等
3
調査する可能性のある期間
本業務の委託契約期間終了後5年間
(終了日の翌年度4月1日から起算して5年間)
※支援期間終了日から5年間ではありません
4
調査実施業務の委託
調査の実施にあたっては、滋賀県または厚生労働省が委託契約した事業者等に実
施させることがあります。
平成
年
月
住
日
所
支援対象企業名
代表者名
(従業員数
人)
印
※法人の場合は、登記上の代表者印を押印してください
別紙C【支援対象企業用】
滋賀県商工観光労働部労働雇用政策課長
委託事業者(
)
あて
あて
支 援 成 果 報 告 書
【該当するものに○をしてください。】
(A)処遇改善が達成した場合
支援開始日
年
月
日
(達成見込みを含む)
支援終了日
年
月
日
この度、私ども『(支援対象企業名を記載)』は、滋賀県(委託事業者○○○○○○
○○○○)からの支援を受けたことにより、『(支援内容を記載)』を実施し、その成
果により、従業員に対して、以下の『処遇改善』を達成している(する見込みである)
ことを報告します。
処遇改善内容
実行
具体的な達成(見込み)内容
①賃上げ(一時金含む)
達成(見込み)日
年
月
日
達成(見込み)日
年
月
日
②非正規労働者の正社員転換
①賃上げ(一時金含む)
記入例
滋賀県・厚生労働省のホームペー
ジでの公表について(最終確認)
○
基本給○○%アップ
可
(公表できない場合その理由)
・
否
(B)以下の理由により、先に宣言した処遇改善目標を達成できなかった
平成
年
月
日
住
所
支援対象企業名
代表者名
(従業員数
人)
印
※法人の場合は、登記上の代表者印を押印してください