3級損害保険登録鑑定人 建 築 試験問題 用紙 (2015年1月) 注 意 事 項 1.試験責任者の指示があるまで開かないで下さい。 2.解答用紙は試験問題用紙の最初の頁に入っています。試験開始の合図があったら解答 用紙があることを確認して下さい。解答用紙がない場合は直ちに申し出て下さい。 3.解答用紙には受験地、受験番号、氏名を必ず記入して下さい。また、受験番号は正確 に記入して下さい。間違った受験番号を記入すると採点できないことがあります。 4.解答はすべて解答用紙に記入し、解答用紙のみ提出して下さい(問題用紙は持ち帰っ て結構です) 。 5.解答は楷書で記入して下さい。 6.試験時間は正味50分です。 7.試験問題の内容に関する質問は、いっさい受け付けません。 8.試験時間中の私語は禁止します。 9.資料等の使用は認められませんので、筆記用具、電卓以外はすべてしまって下さい。 10.試験時間中は、携帯電話等の使用はいっさい認められません。あらかじめ電源を切っ て下さい。 11. 「受験票」および「写真が貼付されている公的本人確認書類」は机の上の見やすいとこ ろに置いて下さい。 12.問題用紙、解答用紙の印刷に乱丁・落丁があれば申し出て下さい。 一般社団法人 日本損害保険協会 3・建 【問題1】 次の1~6の記述は、建築基準法について述べたものです。その内容が正しいものには ○を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下さい。 1. 「建築面積」とは、建築物の外壁または柱の外線で囲まれた部分の水平投影面積のこと をいう。 2.建築基準法上、学校・体育館は「特殊建築物」ではない。 3.レストランの調理室は「居室」ではない。 4.建築基準法上、間柱は「主要構造部」ではない。 5.建築物の位置を別の敷地へ移動することは、「移転」ではなく「新築」または「増築」 である。 6.不燃材料とは、建築材料のうち不燃性能基準に適合し、通常の火災時における火熱を 10 分間受けても燃焼しないなどの性質をもつものをいう。 - 1 - 3・建 【問題2】 次の1~6の記述は、建築法規上の個々の建築物にかかわる規定に関して述べたもので す。その内容が適切でないものを3つ選び、その番号を解答用紙に記入して下さい。 1.住宅・共同住宅の居住のための居室の採光上有効な開口部の面積は、その居室の床面 積に対して1/7以上としなければならない。 2.平家建て・延べ面積が 180 ㎡の鉄筋コンクリート構造の建築物は、構造計算を義務付 けられている。 3.回り階段では、踏面の寸法は、階段の狭い方の端から 30 ㎝の位置ではかることが求め られる。 4.防火区画の目的は、火煙を閉じ込め、隣接する区画に拡大を防ぐことで、基本は一定 の規模以内に火災を制御しようとする「たて穴区画」である。 5.共同住宅の共用の片廊下の幅は、その階の住戸の床面積の合計が 160 ㎡の場合は、 1.0m以上としなければならない。 6.木造和小屋組の建築物の軒の高さは、地盤面から軒げたの上端までの高さをいう。 - 2 - 3・建 【問題3】 次の1~5の記述は、設備計画について述べたものです。空欄にあてはまる最も適切な ものを下の選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 1.ある湿り空気を冷却し、気温を下げて飽和空気になる飽和状態に達した気温を ( 1 )温度という。 《選択肢》 ア.湿球 イ.絶対 2.壁や防音材の遮音性能を表わすのに( 2 ウ.露点 )が用いられる。 《選択肢》 ア.透過損失 イ.NC曲線 3.クリモグラフは、土地それぞれの( 3 ウ.最適残響時間 )の特色を把握するのに便利である。 《選択肢》 ア.気候 イ.騒音 ウ.風向 4.事務・読書の作業を行う室内に要求される基準昼光率は( 4 )%である。 《選択肢》 ア.0.2 イ.2.0 5.法令で定められた室内環境基準のうちCO2 含有率は( ウ.20 5 )ppm 以下と規定されて いる。 《選択肢》 ア.50 イ.500 - 3 - ウ.1000 3・建 【問題4】 次の1~6の記述は、給排水・衛生設備に関して述べたものです。その内容が正しいも のには○を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下さい。 1.排水トラップを設ける主な目的は、排水管に封水部を設けることにより、排水の逆流 を防止することである。 2.上水管と上水以外の配管が接続されるクロスコネクションは、上水が汚染されるた め、このような配管は絶対に避ける。 3.飲料水槽や手洗い・洗面器などの給水管または水栓の端からその容器のあふれ縁との 間には吐水口空間を設けなければならない。 4.敷地内に埋設する排水管の合流箇所や方向変換箇所には、排水ますを設ける。 5.給水設備の水道直結方式における直結直圧方式は、3階までの住宅など、小規模な建 物に用いられ、設備費が安いが、停電の場合は断水となり、給水が不可能となる。 6.通気管は、排水系統の空気の出入りを自由にして排水の流れを円滑にするとともに、 下水ガスの自然換気を行う。 - 4 - 3・建 【問題5】 次の1~6の記述は、防災設備に関して述べたものです。その内容が適切でないものを 2つ選び、その番号を解答用紙に記入して下さい。 1.外部の火災による延焼から重要な建築文化財等を守るため、ドレンチャ設備の設置は 有効である。 2.高さが 31mを超える建築物の非常用エレベーターは、火災時の建築物利用者の避難を 主目的として設置される。 3.駐車場、指定可燃物の取扱所に設置する消火設備として、泡消火設備は適しているが、 水噴霧消火設備は適していない。 4.連結送水管の放水口は、消防隊専用の消火栓で、一般の建物は3階以上の階ごとに、 地下街は地階で、それぞれ階段室またはその近くに設ける。 5.集会場の居室から地上に通ずる階段や廊下などの通路には、採光上有効に外気に開放 されたものを除いて、非常用の照明装置の設置が義務付けられている。 6.工場や倉庫に屋内消火栓設備を設置する場合は、1号消火栓を設置する。 - 5 - 3・建 【問題6】 次のJIS A0150による1~9の表示記号で、記号と表示事項の組合せが適切でな いものを下の選択肢から3つ選び、その番号を解答用紙に記入して下さい。 なお、1~6の尺度は 1:20 または 1:50 程度、7~9の尺度は 1:100 または 1:200 とします。 《選択肢》 1.石材 2.割ぐり 3.畳 4.軽量ブロック壁 5.木材(化粧材) 6.保温吸音材 7.両開き扉 8.片引戸 9.格子付引き違い窓 - 6 - 3・建 【問題7】 下図に示す木造2階建て住宅の1~6の部材に該当する最も適切な名称を下の選択肢か ら選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 《選択肢》 ア.野縁 イ.根太 ウ.垂木 エ.母屋 オ.大引 カ.棟木 キ.火打梁 ク.隅木 ケ.水平筋かい コ.軒桁 サ.通し柱 シ.管柱 ス.間柱 セ.貫 ソ.妻梁 タ.胴差 - 7 - 3・建 【問題8】 次の1~8の記述は、木造建築物について述べたものです。その内容が適切でないもの を3つ選び、その番号を解答用紙に記入して下さい。 1.木造住宅の外周壁や主要な間仕切り壁の骨組の下には、布基礎が用いられる。 2.厚さ 1.5 ㎝で幅 9 ㎝の木材の筋かいは、引張力にのみ抵抗するものとして使用する。 3.外力に安全な軸組にするために、桁と梁の水平角を固定し、堅固な接合とするように 方づえを用いる。 4.胴縁は、天井材の板張りの取付け下地として設ける部材である。 5.洋小屋は、小さな断面の部材を組み合わせることにより小屋組を構成し、和小屋に比 べて大きな梁間に適している。 6.開口部は、枠と建具から構成され、真壁の場合は柱・かもい・敷居が枠と額縁の役割 を果たす。 7.屋根には雨仕舞をよくするために勾配を付けるが、住宅屋根用化粧スレート葺の方が 瓦葺より最低勾配が大きい。 8.枠組壁構法用の製材は、在来軸組構法の製材とは別にJASや国土交通省の告示で規 定され、枠組材は、部材によって使用する等級が定められている。 - 8 - 3・建 【問題9】 下図の1~4は、いろいろな建築物の構造や構法を示しています。1~4にあてはまる 最も適切なものをA群とB群の選択肢からそれぞれ選び、その記号を解答用紙に記入して 下さい。 1 2 3 4 A群 《選択肢》 ア.在来軸組構法 イ.木造枠組壁構法 ウ.鋼構造 エ.鉄筋コンクリート構造 オ.鉄骨鉄筋コンクリート構造 B群 《選択肢》 ア.この構法による接合部は、釘と接合金物でなりたっている。 イ.自由な形状の構造物をつくることができる。 ウ.骨組は、木材に継手や仕口などの加工を施して組み立てる。 エ.SRC構造ともよばれる。 オ.小さな断面の部材で大きな荷重に耐えることができる。 - 9 - 3・建 【問題 10】 次の1~6の記述は、鉄筋コンクリート構造に関連した図や式について述べたものです。 その内容が正しいものには○を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して 下さい。 1.下図は、直接基礎の種類のうち、独立基礎を示している。 2.下図のように、不均一な地盤で建築物が傾いた状態を不同沈下という。 3.下図のAの部分を梁高という。 4.下図のような平行な板状の部分を、床スラブという。 - 10 - 3・建 5.下図のようにB1、B2が示す柱どうしの間隔をスパンという。 6.下記は、水セメント比を計算する式である。 ×100[%] ( W:水の質量、C:セメントの質量を表す) 【問題 11】 次の1~8の記述は、鉄筋コンクリート構造に用いる材料について述べたものです。そ の内容が正しいものには〇を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下 さい。 1.鉄筋の種類の記号で、異形鉄筋はSRで示す。 2.鉄筋は、棒状の鋼材(棒鋼)を使用する。 3.セメントは、水和作用にともなって発熱する。 4.セメントは、酸性でもアルカリ性でもない中性で、その品質はJISで定められてい る。 5.骨材は、その大きさによって細骨材と粗骨材の2種類に分類される。 6.コンクリートの種類は、コンクリート中の空気量によって普通コンクリートと、軽量 コンクリートに分けられる。 7.固まった直後のコンクリートを、フレッシュコンクリートという。 8.一般に、圧縮強度が大きいコンクリートは、耐久性もすぐれている。 - 11 - 3・建 【問題 12】 下図はブレース構造(トラス構造)の骨組図を示しています。1~6に該当する最も適 切な名称を下の選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 《選択肢》 ア.柱 イ.間柱 ウ.小梁 エ.つなぎ梁 オ.耐風梁 カ.敷梁 キ.あわせ梁 ク.主トラス ケ.筋かい コ.敷桁 サ.軒桁 シ.添え桁 - 12 - 3・建 【問題 13】 次の1~6の記述は、建築施工について述べたものです。その内容が正しいものには○ を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下さい。 1.施工が設計図書どおりに実施されることを確認するために、建築主から委嘱された者 を工事管理者という。 2.木構造や鋼構造において、骨組を組上げるための工事を建方という。 3.建築物の基礎と骨組を躯体という。 4.防水工事における屋根・壁の目地、開口部回りの浸水防止には、メンブレン防水工事 を行う。 5.敷地内に建築物の位置を定めるために、地縄をめぐらして建築物の外形を示すものを 縄張りという。 6.建設業者は、建築主と請負契約をすることで請負者と発注者の関係が成立し、これを 下請契約という。 - 13 - 3・建 【問題 14】 下図のようなモーメントM=15kN・mを受ける静定構造物のA点の反力VA と、B点 の反力VB、HB の大きさで正しい数値を下の選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入 して下さい。 ただし、下図の反力の向きは仮定として(+)の方向に記入してあります。 1.反力VA の大きさ 《選択肢》 ア.3kN イ.-3kN(下向き) ウ.6kN 2.反力VB の大きさ 《選択肢》 ア.3kN イ.-3kN(下向き) ウ.9kN 3.反力HB の大きさ 《選択肢》 ア.0 イ.-9kN - 14 - ウ.15kN 3・建 【問題 15】 下図のような等分布荷重w=2kN/mを受ける静定構造物の正しいせん断力図と曲げ モーメント図を下の選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 1.せん断力図 《選択肢》 ア. イ. ウ. 2.曲げモーメント図 《選択肢》 ア. イ. - 15 - ウ.
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