今後の行政改革の推進について(PDF:661KB)

資料2-1
今後の行政改革の推進について
【検討にあたっての基本的な考え方】
行政改革推進プランに基づき行政改革を推進しているが、全庁的に取組みが行き詰っており、少子・超高齢化、市税収入の減少、職員数の減少などの市を取り巻く環境の変化に対応しきれていない状況である。
そこで、現行の行政改革推進プランの計画期間満了後の平成27年度以降の行政改革をどのように推進すべきかを検討し、その中で次期行政改革推進プランの果たすべき役割を必要性を含めて検討する。
検討課題1
行政改革の推進方法の見直し(業務改革推進課は全庁的に何をすべきかを検討)
(1)現状(行政改革の主な取組み)
行政改革の目的(①市民サービスの向上、②行政運営の効率化、③人材育成)の達成のために、
業務改革推進課 (※) を中心に次の取組みを実施
※ 従来からの行政運営の改革と、ICTを活用した業務プロセス改革等を一体的に取り組む体制を構築(H25~)
○行政改革推進プランの策定・推進〔業務改革推進課〕
行政改革の基本方針や推進項目に基づき、事業所管課が具体的な取組項目を検討・実施
業務改革推進課は、事業所管課に対する掲載項目の進捗管理や追加拡充の検討依頼を実施
○行政運営の効率化
・事務事業評価の実施〔業務改革推進課〕
事業所管課主体で、評価シートを活用し、必要性・有効性・効率性の観点から、事業の廃止・見直しを検討
業務改革推進課は、評価結果の内容確認を実施し、必要に応じて、庁内検討会議や外部評価の場を提供
・内部事務の見直し〔業務改革推進課〕
事業費などの直接経費だけでなく人的コスト(人件費)に着目し、庁内照会等の内部事務や、事務事業のうち
必須とはいえない事務を対象に廃止・縮減を検討
・補助金の見直し〔業務改革推進課〕
・組織・定員管理〔人事課〕
○人材育成・人事管理
・職員提案・業務改善報告〔人材育成課〕
未実施の業務改善のアイデアや、個人・職場で取り組んだ改善を募集し、審査・表彰を実施
・CHIPS!(市民サービス向上運動)〔区役所業務改善推進室〕
職員が業務上で気づいた不都合に対して改善を行い、各部門のトップに改善シートを提出
各部門のトップは定期ミーティングを主催し、改善の共有、意見交換を実施
・職員研修〔人材育成課〕
・人事考課・目標申告〔人事課〕
(2)課題
①事業所管課主体の見直しでは、優先度の低い小規模事業の見直しにとどまりがちであり、
主要事業の見直しが進まず、大きな行政改革の効果が得られない。
②長年、同様の視点により行政改革に取り組んでいるため、各事業における見直しの余地が
少なくなってきており、雑巾しぼりの状態である。
③行政改革の範囲、業務改革推進課が関与すべき範囲が不明確
※職員の意識改革に係る人材育成所管課との連携
※トップマネジメントと局マネジメントの役割分担
⇒ 行政改革の推進方法を抜本的に見直す必要がある
(3)検討の方向性
行政改革の新たな視点・仕組みを構築
①管理部門主体による主要事業の見直しを推進
(例)行財政改革推進チーム … 資料2-2参照
②新たな行政改革の視点による推進
(例)調達の一元化
課題抑制に向けた資源の最適化・業務の転換 … 資料2-3参照
業務の整理統合・集約化
アウトソーシングの活用
③行政改革を3層構造で整理し、それぞれの推進方法を検討
(例)
内 容
実施主体
推進方法
○市民参加・協働の推進〔市民局〕
行政改革 行政機構の整理合理化、行政運営の仕組み・手法の見直し
管理部門
行政改革プランの策定、組織改正、定員管理など
○公有財産の有効活用〔資産経営部〕
業務改革 事務事業の実施方法・業務フローの見直し
事業部門
事務事業評価、業務プロセス改革など
○歳出削減・歳入確保〔財政局〕
業務改善 身の回りの整理整頓、作業の効率化、職員の意識改革
検討課題2
各職員・職場 職員提案、業務改善報告など
行革推進のためのプランの役割(推進方法の一部としてのあり方を検討)
(1)現状・課題
○役割が複数あるため、それぞれ十分な効果が得られていない。
①市民・議会等への説明責任、②庁内の行政改革の推進、③職員個人の意識改革
○庁内の行政改革の推進のために行政改革の視点を示しているが浸透していない。
(2)検討の方向性
○行政改革の推進のためにプランが果たすべき役割を明確化
○課題を解決するための構成・掲載内容を検討
(例)・行政改革の視点の明確化
○掲載項目の大半が予算編成等で方針決定済みの事業であり、真の意味での掘起しができていない。
○計画期間があるため、期間を超えた中長期的な取組みの掲載が困難である。
・行政改革の実効性の担保
○個別具体的な取組項目を多数掲載しているため、市民等にわかりやすく発信できていない。
○業務改革推進課・事業所管課ともに計画策定・進捗管理等に係る多大な事務負担が生じている。
抽象的な基本方針を見直し、具体的な推進項目をわかりやすく発信
市民が効果を実感できる指標を設定し、達成状況を評価
・積極的な取組項目の推進
検討段階の個別取組項目を掲載し、行政改革にチャレンジできる仕組みづくり