平成26年度 環境活動への取り組み

平成26年度
環境活動への取り組み
ひたちなか市立高野小学校
本校では,道徳の授業で生命尊重や自然愛・動植物愛護について考えを深めたり,総
合的な学習の時間で体験活動を行ったりするとともに,各教科においての学習活動や特
別活動などを通して多様な環境活動に取り組んでいます。
1.各学年における取り組み
(1)第1学年での活動
生活科では,一人一人がアサガオを育てました。種をまいたアサガオが芽を出
して,すくすくと育っていく様子に目を輝かせながら世話をし,秋にはたくさん
の種を採ることができました。また,種を採った後のつるを利用してリースを作
ったり,ドングリや落ち葉を使っておもちゃ作りをしたりすることで,身の回り
の自然に進んで関わり,自然の恵みに感謝しながら,楽しく学習することができ
ました。
(2)第2学年での活動
生活科では,自分の好きな野菜を育てました。トマトやピーマン,ナスなど,
自分の思い思いの野菜を育てながら,それぞれの姿や育ち方の違いに気付いたり,
育てた野菜を収穫する楽しさを味わったりすることができました。また,地域の
農家の方にお世話になりながら,学校の畑で「紅ハルカ」を育てました。秋には
芋掘りをして,大きなサツマイモを家庭に持ち帰り,おいしく食べることができ
ました。
6月
植え付けられた芋苗
10月
サツマイモ掘り
(3)第3学年での活動
理科では,ホウセンカとヒマワリを学年の畑で育てました。色とりどりのホ
ウセンカの花や,自分たちの身長を大きく超えて成長したヒマワリに驚きなが
ら,熱心に観察することができました。また,モンシロチョウを卵から成虫に
なるまで観察することで,生命の不思議にふれ,身近な自然を大切にしようと
いう気持ちをもつことができました。
社会科では,スーパーマーケットや工場の見学の際に,店舗に設置されてい
るリサイクルステーションでの資源回収を目にしたり,工場の中にある排水の
処理施設について知ったりすることで,さまざまな人々の努力によって環境が
守られていることを実感することができました。
総合的な学習では,
「サツマイモはかせになろう」という学年のテーマを受け,
一人一人が個人の課題を決めてサツマイモについて調べました。また,地域の
農家の方のご指導を受けながら,学校の畑で「紅ハルカ」を育て,1月には乾
燥芋を作りました。自分たちで栽培し,収穫したサツマイモから乾燥芋を作る
という体験を通して,収穫の喜びを感じるとともに,作業の大変さや農家の方々
の苦労を知ることができました。
1月
乾燥芋作り
(4)第4学年での活動
社会科では「住みよいくらしを守る」の学習
で,安全な飲料水の確保やゴミ処理の活動が,
人々の健康な生活の維持と向上に役立っている
ことを学び,環境を守るために自分たちにでき
ることを考えました。
理科では,学年の畑でツルレイシを育てまし
ひたちなか・東海クリーンセンター
た。毎日の水やりや草取りなど,みんなで仕事
を分担して,協力しながら育てました。つるが
伸びてくるにつれ,ネットが隙間なく緑の葉で
覆われていました。ツルレイシは,職員室の前
の花壇にも植えられ,立派なグリーンカーテン
になりました。地球温暖化防止に役立つことを
学びました。
職員室前のグリーンカーテン
(5)第5学年での活動
社会科の「私たちの生活と食料生産」の学習では,日本の農業や水産業が自
然環境と深い関わりをもって営まれていることを学習し,自然環境を守ること
が日本の産業を支え,食料の確保にもつながっていくことを一人一人考えるこ
とができました。また,春の田植え,秋の稲刈り,脱穀まで地域の農家の方に
協力していただき,米作りを体験することで,自然と関わる楽しさや収穫の喜
びを味わうとともに,農業に携わる人々の苦労について実感することができま
した。3学期の社会科では,よりよい環境にするための人々の活動について学
習します。
5月
田植え
9月
稲刈り
(6)第6学年での活動
理科の「生物と地球の環境」では,人間の生活と地球環境が密接に関わって
いることについて学習し,その環境を破壊しているのも人間であることを再認
識しました。また,家庭科の最終単元「考えようこれからの生活」では,私た
ちの生活と深く関わっている環境の中から,自分が関心をもったことについて
調べ,生活のしかたを工夫して,自分にできることを考えながら,よりよい環
境を創造していこうとする実践的な態度を育てていきます。
2.委員会活動における取り組み
(1)園芸委員会
校舎の周りやフラワーロードの花壇の植え替えや,草取りなどを委員会活
動の時間や休み時間に行っています。チューリップやマリーゴールド,菊,
パンジーなど,季節ごとの様々な花が目を楽しませてくれます。
菊栽培(ドーム)
散水活動
(2)福祉ボランティア委員会
常時活動としては,牛乳パックやベルマークの回
収,児童への呼びかけに取り組んでいます。また,
赤い羽根募金の呼びかけや書き損じはがきの回収も
行っています。
回収した牛乳パックは,ティシュペーパーやトイ
レットペーパーの原料としてリサイクルされます。
学校では牛乳パック回収場所で図書カードに交換
しています。
牛乳パック回収ボックス
(3)環境美化委員会
常時活動に加え,秋には全校児童で取り組む「ク
リーン作戦」の計画を立て,全校児童への呼びかけ
を行いました。
「クリーン作戦」の期間中は,委員会の児童もゴ
ミ袋や清掃用具を準備して,担当の学級の友だちと
いっしょに活動しています。
落ち葉清掃
3.全校での取り組み
(1)クリーン作戦
11月から12月にかけて,毎日,担当学級を
決め,フラワーロード・すぎの子観察園の落ち葉
はきに取り組みました。朝の短い時間での活動で
したが,毎日たくさんの落ち葉を片付けることが
できました。低学年の児童も,環境美化委員の上
級生の助けを借りながら,進んで活動に取り組み
ました。
小枝等の搬出
(2)落ち葉の活用
本校では,今年度よりクリーン作戦や毎日の清
掃で集められた落ち葉を利用して,腐葉土作りに
取り組んでいます。
本校の校庭周辺ややすぎの子観察園の中には,
落葉する樹木が多数あります,秋には,毎日大量
の落ち葉が集められます。
この落ち葉で腐葉土を作り,今後の校内の環境
整備に役立てていきたいと考えています。
集められた落ち葉