木津川市クリーンセンター施設整備工事に係る施工監理業務委託 特 記 仕 様 書 平成 27 年 2 月 27 日 第1 共通事項 (1)総則 ①業務の目的 本業務は、クリーンセンター施設整備工事(設計を含む。 )にあたり、その設計・ 施工の監理(以下、 「施工監理業務」という。 )を行うことを目的とする。 ②委託者 木津川市 ③委託業務名 クリーンセンター施設整備工事に係る施工監理業務 ④履行場所 木津川市 ⑤履行期間 契約締結の日から平成30年9月30日までとする。 ⑥建設工事の概要 ア 施設の種類 ごみ焼却施設(高効率ごみ発電施設有) イ 施設の規模 94t/日(47t/日×2炉) ウ 炉形式 全連続燃焼ストーカ炉 エ 竣工予定 平成30年9月30日 (2)一般事項 ①適用範囲 ア 本仕様書は、クリーンセンター施設整備工事に係る施工監理業務に適用す るものとする。 イ 受託者は、本仕様書に疑義が生じた場合、本市担当職員と十分な打ち合わせ、 又は協議を行って、業務の遂行に支障のないように努めなければならない。 ②関係法令等の遵守 受託者は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、及びごみ焼却施設建設に係る関 - 1 - 連法令・関連通達・基準等に基づき業務を遂行しなければならない。 なお、受託者は、常に最新の法令及びごみ焼却施設に関する技術等の情報収集に 努めなければならない。 ③管理技術者 技術士(衛生工学部門(廃棄物管理) 、又は総合技術監理部門(衛生工学-廃棄物 管理) )の資格を有する者を管理技術者として配置できること。なお、ごみ発電設 備を備えた全連続ストーカ方式による一般廃棄物のごみ焼却施設建設工事の施工 監理業務の実務経験を有すること。 ④担当技術者 本業務の履行にあたり、次に示す分野ごとの担当技術者を配置すること。 なお、担当技術者は、兼務することができるものとする。また、各分野で資格要 件を求めている場合、複数の担当技術者によって、それぞれの分野を担当する場合 は、いずれかの担当技術者がその求める資格を有していることをもって、資格要件 を満足しているものとみなす。 ア プラント(機械設備)に関する担当技術者 ごみ発電設備を備えた全連続ストーカ方式による一般廃棄物のごみ焼却施 設建設工事のプラント(機械設備(ボイラ・発電設備を含む) )に係る施工監理 業務の実務経験を有する者 イ プラント(電気・計装設備)に関する担当技術者 1級電気工事施工管理技士又は第3種電気主任技術者の資格を有する者。 なお、ごみ発電設備を備えた全連続ストーカ方式による一般廃棄物のごみ焼 却施設建設工事のプラント(電気・計装設備)に係る施工監理業務の実務経験 を有すること。 ウ 建築技術者 建築士法で定める一級建築士の資格を有する者。なお、一般廃棄物のごみ焼 却施設建設工事の建築物に係る施工監理業務の実務経験を有すること。 エ 建築(建築機械設備)に関する担当技術者 建築設備士又は1級管工事施工管理技士の資格を有する者。なお、一般廃 棄物のごみ焼却施設建設工事の建築(建築機械設備)に係る施工監理業務の 実務経験を有すること。 オ 建築(電気・計装設備) 1級電気工事施工管理技士又は第3種電気主任技術者の資格を有する者。 なお、ごみ発電設備を備えた全連続ストーカ方式による一般廃棄物のごみ 焼却施設建設工事の建築(電気・計装設備)に係る施工監理業務の実務経験 - 2 - を有すること。 カ 土木技術者 一級土木施工管理技士の資格を有する者。なお、現場監督の実務経験を有 すること。 キ 循環型社会形成推進交付金等に関する担当技術者 循環型社会形成推進交付金制度、循環型社会形成推進地域計画及び一般廃 棄物のごみ焼却施設に関する基本設計等の専門的知識・実務経験を有する 者。 ⑤その他 ア 上記④及び⑤の担当技術者が有する「施工監理業務の実務経験」は、ごみ発 電設備を備えた全連続ストーカ方式による一般廃棄物のごみ焼却施設の建築 物の建築等に関する確認申請提出済のものをさす。 イ 管理技術者及び担当技術者の勤務条件について、設計監理、施工監理のいず れも重点監理方式により実施する。ただし、管理技術者及び担当技術者の合計 延人工数は 1,126 人以上とする。 ⑥提出書類 ア 着手届 イ 管理技術者届及び担当技術者届並びにその経歴 ウ 業務工程表 エ 完成届 オ 納品書 カ その他必要な書類 ⑦打ち合わせ ア 定例の打ち合わせ 毎月1回以上、定例の打ち合わせを行うこと。 なお、管理技術者は、仕様書に定めのない事項について、疑義が生じた場 合は速やかに、本市担当者と協議するものとする。 イ 現場の打ち合わせ 現場の打ち合わせは、現場の施工状況を勘案して、必要の都度、出席する こと。 ウ 打ち合わせの記録 打ち合わせ及び検査立会い等の結果は、受託者において協議録にとりまと め、本市に提出して確認を得なければならない。 - 3 - ⑧資料の貸与 業務を実施するための必要な資料の収集は原則として受託者が行うものとする。 ただし、本市が保有している資料のうち、特に制限のないものについてはこれを 貸与する。この場合、受託者は、貸与を受けた資料についてその借用書を作成の上、 本市に提出し、業務終了後にすべて返却するものとする。 ⑨関係官庁等への手続き等 ア 受託者は、業務の実施に当たっては、本市が行う関係官庁等への手続きに 協力するものとする。 イ 受託者は、関係する官公庁など関係機関との協議を必要とする場合、又は 協議を求められた場合は誠意を持って対処し、速やかに、その内容を議事録 にまとめて、本市に届出なければならない。 ⑩契約変更 本市は、次の各号に掲げる場合において、業務委託契約の変更を行うものとす る。 ア 竣工予定日の変更に伴い本業務の履行期間の変更が生じる場合 なお、この場合、履行期間の変更のみとし、委託料の変更は、原則とし て、行わないものする。 イ 本市と受託者が協議し、業務履行上必要があると認められる場合 ⑪守秘義務 受託者は、業務の遂行上知り得た事項について、本市の許可なく、第三者に漏 らしてはならない。また、受託者は、中立性を堅持しなければならない。 ⑫一時中止 次の各号に該当する場合において、本市は受託者に必要と認める期間、業務の 一部又は全部を中止させることができる。 ア 関連する他の設計業務が遅れたため、業務の続行を不適当と認めた場合 イ 環境問題等の発生により、業務の続行が不適当又は不可能となった場合 ウ 天災等により業務の対象工事の施工計画が変動した場合 エ 安全確保上必要があると認めた場合 オ その他、本市が必要と認めた場合 - 4 - ⑬成果品 本業務の成果品は、業務遂行にあたり行った各協議録、照査、審査、評価、確 認、検討の結果及びその根拠資料を報告書として、次のとおりとりまとめるもの とする。 ア 報告書の製本の仕様は、受託者と本市担当者と打合せの上、取りまとめる ものとする。 イ 報告書の提出部数は、正1部、副2部とする。 ウ 報告書には、電子データ(CD-R、一式)を添付すること。 第2 本業務内容 (1)施工計画管理 ①施工計画書、品質計画書及び施工体制の照査 クリーンセンター施設整備工事の請負業者(以下、 「施工者」という。 )から提出 された施工計画書、品質計画書及び施工体制について照査、確認を行い、その結果 について報告を行うとともに、調査・検討の必要がある場合は、本市担当職員の承 諾の上、必要な措置を講じる。 ②事務補助 交付金申請・実績報告及び会計検査院検査対応の支援を行う。 ③関係機関との協議事項の確認 本工事の設計・施工にあたり、関係機関との協議を行う必要がある事項について 確認し、その内容について、整理・検討を行う。 ④地元住民対応確認 本工事の設計・施工にあたり、地元住民との間で行う必要のある対応について確 認し、その内容について、整理・検討を行う。 (2)施工プロセス管理 ①実施設計・材料確認 施工者から提出された実施設計、材料承認願及び実物などについて審査、確認 (国内での工場検査を含む。)を行い、その結果について報告を行うとともに、調 整・検討の必要がある場合は、本市担当職員の承諾の上、必要な措置を講じる。 ②工事施工の立会い 施工が適切に実施されるよう適切な段階ごとに施工中の立会いを行い、その品 - 5 - 質等を確認する。 ③段階確認の評価 工事工程の適切な段階ごとに、出来形、品質等を確認し、その状況を評価し、本 市担当職員へ報告する。 ④工事区間調整 複数の工種間で生じる工事工程等の調整について、円滑な工程進捗及び工事進 捗状況を確保するため、必要に応じて工種間の調整について検討を行い、その結果 について報告を行うとともに、調整・検討の必要がある場合は、本市担当職員の承 諾の上、必要な措置を講じる。 ⑤工程の確認・評価 施工者から提出された工程計画について、あらかじめ作成された全体工程計画 に合致するか否かの判断を行い、必要な調整について検討を行い、その結果につい て報告を行うとともに、調整・検討の必要がある場合は、本市担当職員の承諾の上、 必要な措置を講じる。また、確定した工事工程どおりに設計・工事が進捗している かどうかについて、随時確認・評価を行い、全体工程に遅れが生じないよう調整す る。 ⑥VE提案等の評価 施工者が本工事契約後実施する発注後VE、技術提案及びインフレスライドに ついて、提案の適否や採否についての技術的判断及び金額算出の適否について判 断を行い、本市の決定を支援する。 (3)施工監理 ①出来形等の確認 各工事の適切な時点で、工事の出来形等について、設計図書や工事請負契約と合 致しているか否かの確認を行い、その結果を発注者に報告する。 ②工事成績の評価 工事毎に、品質管理、安全管理、工程管理等の実績について、客観的に評価し、 工事成績としてとりまとめ、本市担当職員へ報告する。なお、工場検査、引渡性能 試験、出来高検査など、プラントの性能確保の上で、重要な検査・試験には必ず立 会いし、その検査・試験の内容を確認・評価すること。 - 6 - ③全体工程計画等の確認・評価 打越台環境センターの老朽化が相当に進んでいることから、本施設の早期建設・ 稼働が必要とされていることを踏まえ、施工者から提出される施工計画について 確認・評価を行い、全体工程計画、各工事の工程計画等の最適化を図るための改善 箇所など、全体工程計画等に見直しを見直す必要がある場合は、その旨を発注者に 報告する。 ④全体工程の確認・評価 工事実績の評価を行い、全体工程計画の見直し等が必要な場合、その旨を本市担 当職員に報告する。 (4)施工契約管理 ①設計変更協議調整 施工者が提出するVE、設計変更又はインフレスライドに関する協議資料につ いて、提案又は協議のあった項目及び項目に基づく協議図書について、その内容を 確認・評価し、結果を本市に報告を行うとともに、施工者との調整に協力する。 ②契約額設計変更分析・評価 本市、施工者との調整に基づき算出された契約額設計変更について、その金額の 妥当性について分析・評価を行い、その結果について本市担当職員に報告する。 ③工期変更評価 工期変更が生じた場合、施工者が提出する工期変更協議資料について、その内容 及び変更工期について、確認・評価し、結果を発注者に報告を行うとともに、施工 者との調整に協力する。 (5)その他支援 クリーンセンター建設敷地については、別に発注・施工の「クリーンセンター敷 地造成等整備工事」において、土壌汚染・埋設廃棄物に関する対策工事を行ってい るが、クリーンセンター建設期間中において、地下水、雨水放流水の水質に関する モニタリングを継続していることから、クリーンセンター建設期間中における土 壌汚染・埋設廃棄物に関する技術上の助言を求められた際は、モニタリング等の結 果を確認、評価して、必要な対応策について検討する。 以 - 7 - 上。
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