14. 補正前の評価書についての意見及びそれに対する事業者の見解

14.
補正前の評価書についての意見及びそれに対する事業者の見解
環境影響評価法第 23 条に基づく補正前の評価書についての環境大臣の意見を勘案して述べら
れた、同法第 24 条に基づく補正前の評価書についての国土交通省九州地方整備局長の意見及び
それに対する事業者の見解を以下に示す。
表 14-1(1)
九州地方整備局長の意見及びそれに対する事業者の見解
番号
九州地方整備局長の意見
事業者の見解(補正事項)
1
1.総論
(1)全体的な配慮について
設計の段階から環境影響評価書の記載内
容の趣旨を踏まえ、環境に対する負荷の低減
に努めること。
設計の段階から環境影響評価書の記載内
容の趣旨を踏まえ、環境に対する負荷の低減
に努める。
2
(2)新技術などの導入
環境保全技術の開発の進展等に鑑み、実行
可能な範囲で新技術を取り入れるなど環境
保全措置の実施に努めること。
環境保全技術の開発の進展等に鑑み、実行
可能な範囲で新技術を取り入れるなど環境
保全措置の実施に努める。
3
(3)供用後の対応について
供用後においても、必要に応じて沿道環境
把握のための調査を行うとともに、適切な対
応に努めること。
供用後においても、必要に応じて沿道環境
把握のための調査を行うとともに、適切な対
応に努める。
4
(4)調査・予測・評価の再実施について
事業実施までに交通の状況や希少な動植
物の生息・生育状況等について変化する可能
性があることから、生活環境及び自然環境へ
の影響について、工事中及び供用後において
現段階で予測し得なかった変化が見込まれ
る場合は、事業実施前に社会環境、生活環境
及び自然環境の状況を踏まえて評価対象と
する項目を再検討した上で、調査・予測・評
価を再実施し、必要な環境保全措置を検討
し、その内容を公表すること。
上記の内容を補正後の評価書に適切に記
載すること。
事業実施までに交通の状況や希少な動植
物の生息・生育状況等について変化する可能
性があることから、生活環境及び自然環境へ
の影響について、工事中及び供用後において
現段階で予測し得なかった変化が見込まれ
る場合は、事業実施前に社会環境、生活環境
及び自然環境の状況を踏まえて評価対象と
する項目を再検討した上で、調査・予測・評
価を再実施し、必要な環境保全措置を検討
し、その内容を公表することとする。
上記の内容を補正後の評価書の「9.環境
影響の総合的な評価」に記載した。
14-1
表 14-1(2) 九州地方整備局長の意見及びそれに対する事業者の見解
番号
5
6
7
九州地方整備局長の意見
事業者の対応(補正事項)
(5)環境保全措置の具体化について
今後、環境保全措置の具体化に当たって
は、これまでの調査結果や専門家の意見を踏
まえて措置の内容を十分に検討すること。ま
た、環境保全措置の具体化について、具体化
の検討を行う時期等を評価書において明ら
かにするとともに、専門家の意見、検討に当
たっての主要な論点やその対応方針等を適
切に公表するなど、透明性及び客観性を確保
すること。加えて、
(4)の調査・予測・評価
を再実施した場合には、その内容を適切に反
映すること。
上記の内容を補正後の評価書に適切に記
載すること。
2.各論
(1)地下水・地盤について
対象事業実施区域及びその周辺は、「筑
後・佐賀平野地盤沈下防止等対策要綱(昭和
60 年 4 月 26 日地盤沈下防止等対策関係閣僚
会議決定)」の対象地域である。
このため、盛土構造や軟弱地盤対策による
環境影響について、予測に用いた類似事例及
びその事後の観測結果を踏まえた評価を補
正評価書に示すとともに、環境監視を行うな
どの適切な措置を検討すること。
上記の内容を補正後の評価書に適切に記
載すること。
(2)温室効果ガス等について
工事中の排出削減対策及び省エネ設備の
導入等による温室効果ガスの低減に努める
とともに、本事業の供用前後における温室効
果ガス排出量の変化の把握を検討すること。
上記の内容を補正後の評価書に適切に記
載すること。
14-2
今後、環境保全措置の具体化に当たって
は、これまでの調査結果や専門家の意見を踏
まえて措置の内容を十分に検討する。また、
環境保全措置の具体化について、具体化の検
討を行う時期等を、「8.1 大気質」、
「8.2 騒
音」、「8.3 振動」、「8.5 水質」、「8.7 地盤」、
「8.8 日照阻害」、「8.12 景観」、「8.13 人と
自然との触れ合いの活動の場」、「8.15 廃棄
物等」に記載した。また、専門家の意見、検
討に当たっての主要な論点やその対応方針
等については環境影響評価法第 38 条の 2 及
び同条の 3 の規定に基づき、又は工事等の説
明会において公表し、透明性及び客観性を確
保する。加えて、
(4)の調査・予測・評価を
再実施した場合には、その内容を適切に反映
する。
調査・予測・評価を再実施し、必要な環境
保全措置を検討した場合には、その内容を公
表する旨を補正後の評価書の「9.環境影響
の総合的な評価」に記載した。
対象事業実施区域及びその周辺は、「筑
後・佐賀平野地盤沈下防止等対策要綱(昭和
60 年 4 月 26 日地盤沈下防止等対策関係閣僚
会議決定)」の対象地域となっている。
このため、盛土構造や軟弱地盤対策による
環境影響について、予測に用いた類似事例及
びその事後の観測結果を踏まえた評価を補
正評価書に示すとともに、環境監視を行うな
どの適切な措置を検討する。
上記のうち、予測に用いた類似事例及びそ
の事後の観測結果を踏まえた評価は、補正後
の評価書の「8.7 地盤」に記載した。
工事中の排出削減対策及び省エネ設備の
導入等による温室効果ガスの低減に努める
とともに、本事業の供用前後における温室効
果ガス排出量の変化の把握を検討する。
上記の内容を補正後の評価書の「3.2 対象
道路事業の内容」に記載した。