せんなん感染症情報2月号 [PDFファイル/255KB]

せんなん感染症情報 2月号
仙南保健所
感染防止キャラクター
『てあらっこ』
宮城県仙南保健所
仙南保健所管内の感染性胃腸炎,インフルエンザの
感染症発生報告数(単位:人)
平成 27 年 2 月 26 日
宮城県内の感染症警報・注意報 ( 2/9 ∼ 2/15 )
【 感染性胃腸炎 】仙南管内で警報継続中。
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
【インフルエンザ】仙南,大崎,登米,石巻,気仙沼管内で
警報継続中。塩釜管内で注意報継続中。
【A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎】石巻管内で警報継続中。
【伝 染 性 紅 斑】石巻管内で警報継続中。
感染性胃腸炎
インフルエンザ
出典:宮城県感染症発生動向調査
水
痘
(
宮城県内の全数報告疾病 ( 2/9 ∼ 2/15 )
【1類感染症】報告なし
【2類感染症】結核 ( 男性 1 名 )
【3類感染症】報告なし
【4類感染症】報告なし
【5類感染症】カルバペネム耐性腸内細菌感染症 ( 男性 1 名 )
水
疱
瘡
)
水痘は,水痘帯状疱疹ウイルスによって起こる感染症で,主に冬から初夏にかけて流行します。
罹患者は主に9歳以下の小児です。今年度から,水痘ワクチンの定期接種も開始されました。
1.感染経路
ウイルスが咳やくしゃみと共に排出され,空気感染します。また,水疱の中にはウイルスが
多数存在しており,潰れた水疱から出た液による接触感染も起こります。強い感染力を持って
おり,家庭内発生では水痘への免疫がない家族の約90%が感染すると言われています。
発疹が出現する1∼2日前から,全ての発疹が痂皮(かさぶた)になるまで感染力があります。
2.潜伏期間:2週間程度(10∼21日)
3.症状
1) 発疹:全身性で強い掻痒感(かゆみ)を伴います。数日にわたり次々と発疹が出現します。
発疹は,紅斑(赤い発疹)→ 丘疹(盛り上がった発疹)→ 水疱 → 痂皮と変化し,
紅斑・丘疹・水疱・痂皮という様々な発疹が混在して見られるのが特徴的です。
殆どの場合,痕を残さずに治癒します。発疹は鼻や口の中にも出現することがあります。
2) 発熱:発疹とほぼ同時期に38度前後の熱が出現し,数日間続きます。
小児においては一般的には軽症ですが,1歳未満の乳児や成人では重症化することがあります。
4.合併症:皮膚の細菌感染症,肺炎,脳炎など。
5.治療:かゆみを抑える軟膏・飲み薬や,抗ウイルス剤で治療します。
6.予防:予防方法は,感染源の人との接触を避けることと,予防接種を受けることです。
また,患者との接触後72時間以内にワクチンを接種することで発症の防止,軽症化が
期待できます。手洗い・うがいも励行しましょう。
※ 平成26年10月1日から,水痘ワクチンが定期接種となりました。定期接種の実施
主体は市町村となりますので,詳細は,お住まいの市町村にお問い合わせください。
【参考】厚生労働省ホームページ ( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html )
御意見・御質問などは仙南保健所疾病対策班までお願いします。電話:0224−53−3121 FAX:0224−52−3678