武庫川女子大学

武庫川女子大学
Oracle
Customer
Snapshot
図書館システムを刷新しシステム運用コストを4割削減。
バックアップ基盤も構築し安全なデータ連携を実現
“附属図書館のリニューアルに伴うシステムの刷新は、今後の図書館運営のみならず大学全体のさらなるIT化の礎となるものです。信頼性の高いオラク
ル製品にシステムを集約させることによって、図書館システムの運用コストの削減とともに、バックアップ体制の充実によりセキュリティのレベルアップ
も図ることができました” ― 武庫川女子大学 准教授 平井尊士氏
武庫川女子大学は、1939年に創設した武庫
川学院を母体とする女子総合大学で「高い知
性、善美な情操、高雅な徳性」
を兼ね備えた女
性の育成を建学の精神としている。2014年現
在、学生数は約1万人を数え、国内トップクラ
スの女子総合大学としてその名を知られてい
る。同大学は、大学院、専攻科を設置するとと
もに女子大学では数少ない建築学科を持つ大
学であり、2015年4月には看護学部と大学院
看護学研究科修士課程が開設される。
学長の糸魚川直祐氏は、学生の育成方針に
ついて次のように語る。
「本学は兵庫県に位置
していますが、東京にサテライトオフィスを
設置し関東方面の就職を目指す学生の支援も
万全の体制を整えるなど『就職率の高い大学』
として知られています。また、米国ワシント
ン州にアメリカ分校を設置しておりグローバ
ルな視野を持つ学生の育成にも力を入れてい
ます。充実した教育環境を用意し、移り変わ
りの激しい社会の中でも、自分の方向をしっ
かりと見すえることのできる『自立した女性』
を育てることが本学のモットーです。
充実した教育環境の1つに、2013年度にリ
ニューアルオープンした附属図書館がある。
司書課程にかかわる業務を担う同図書館は、
新たにカフェテリアやコミュニティルームを
多数設け、静かな環境とアクティブに学生が
教師とディスカッションをする環境を兼ね備
えた施設となった。
附属図書館長で共通教育部教授の河内鏡太
郎氏は「活字に親しむ学生をより多く増やす
ことは、自立した女性の育成の基礎となるこ
とだと考えています。活字だけでなく映像、
画像、音声などのライブラリを充実させ総合
的な学習を効率よく実践できる環境を整え
ました。静かに学習することも多様な人たち
とディスカッションしながら学ぶこともでき
る、オープンな学習空間を作ることができた
と思います」
と語る。
また、附属図書館 課長代理の川崎安子氏は
次のように語る。
「当図書館の蔵書は約65万冊
でリニューアルオープン後の約1年間では39
万人が来館し、前年比180%となっています。
今回のリニューアルには学生の意見もふんだ
んに取り入れており、これまであまり図書館
を利用していなかった学生が、図書館で学ぶ
機会が増えています」
。
課題
• 附属図書館のリニューアルに伴い、各種ラ
イブラリの検索や貸し出しなどの業務を担
う図書館システムも刷新することになった。
これを機にシステム内の老朽化した各種
サーバーおよびデータベースを集約し、運用
コストを低減させたい
• 従来の図書館システムでは機能別に各種
サーバーおよびデータベースが構築されて
いたため運用負荷が高かったので、これを低
減させたい
• 従来の図書館システムではバックアップに
学内LANを利用していたが、セキュリティの
面で、より安全確実にバックアップできるシ
ステムが必要だった
• 図書館のリニューアルオープンまでにシス
テム刷新を確実に完了させたい
• 図書館システムの各種サーバーおよびデー
タベースの刷新、集約を成功させることで、
教育支援システムなど、学内のほかのシステ
ムの刷新、
集約につなげたい
導入効果
• Oracle Exadataの導入によりひとつのハー
ドウェアとOS上にOracle Databaseが統合
されたので、運用コストを4割以上削減しラ
イセンス費用も低減した
• 図書館システム等を中心としたデータベー
スをOracle Exadataに集約することで、
トー
タル・サポートや、より優れたパフォーマ
ンスを得ることができ 、さまざまな製品で
分散していた従来システムと比較して運用
負荷を減らすことができた
• 障害時の迅速な復旧対応が可能となり、複
数ベンダーの機器を利用する際の相性の問
題からくるパフォーマンス低下や各種バー
■ 附属図書館システム構成
NTT 西日本 データセンター
武庫川女子大学
附属図書館
図書館システム
データベースサーバー
Oracle Exadata X3-2 1/8 Rack
ネットワーク
管理用サーバー
Sun Server X3-2
検証用データベースサーバー
Sun Server X3-2
図書館システム
利用者ユーザー
バックアップ
/ クローン
InfiniBand
バックアップ・ストレージ Oracle ZFS Storage Cluster
武庫川女子大学
学長
糸魚川 直祐氏
武庫川女子大学
附属図書館
図書館長
武庫川女子大学
附属図書館
課長代理
河内 鏡太郎氏
川崎 安子氏
ジョンアップによる不具合の発生リスクも
極小化した
• NTT西日本のデータセンターに設置された
Oracle Exadata からZFS Storage ZS3-2 へ
InfiniBand による高速なバックアップが
可能となり、同一筺体内でデータ連携が
完結するため、データの盗聴対策も万全と
なった。その後、ストレージ側でスナッ
プショットベースの瞬時コピーで、実在
データを使用した検証データベースをSun
Server X3-2で稼働開始した
• 図書館システムの構築作業は2013年から
2014年初頭の間という短い期間で実施し
なくてはならなかったが、Oracle Exadata
では事前に構成が最適化されているため、
短期間での構築作業も問題なく完了した
• 今回のOracle Exadataによる図書館システ
ム刷新の成功により、学内のデータベース
を順次Oracle Exadataに統合していく展開
も視野に入ってきた。今後教育サービスの
充実に伴い学内のシステムトランザクショ
ンが増加しても、Oracle Exadataへの統合
によってハードウェアのひんぱんな買い換
えの必要はなくなった
武庫川女子大学
准教授
平井 尊士氏
導入プロセス
2012年度、図書館のリニューアル計画に
伴い、図書館システムの刷新計画が立案さ
れ、導入システムの検討が開始される。2013
年度、Oracle Exadata導入が決定し、構築作
業が開始される。2014年度、システム構築が
完了し、稼動開始。
パートナー
西日本電信電話株式会社は、武庫川女子大
学のシステム構築を支える主要なパートナー
であり、同大学にデータセンターの施設も提供
している。今回のOracle Exadata導入におい
ても、ソリューション選定や設置作業、および
データセンターにおける運用管理などで重要
な役割を果たした。
オラクル製品とサービス
Oracle Customer
武庫川女子大学
・URL:www.mukogawa-u.ac.jp/
・業種:Education
・学生数:10207人
(短期大学含む 2014年5月現在)
Oracle Partner
西日本電信電話株式会社
•Oracle Exadata Database Machine
• ZFS Storage ZS3-2
• Sun Server X3-2
・URL:www.ntt-west.co.jp
(本事例は2014年11月のものです。)
オラクル選定理由
オラクル製品に対する高い信頼性と将来
にわたる安心感と、短期間でのシステム構築
が可能なこと、およびOracle Exadata導入に
よるコスト削減が選定のポイントとなった。
“データベースに関してはオラクルがもっと
も信頼できるベンダーであると認識してい
ました。より活用しやすい運用コストの低
い図書館システムを短期間で構築するうえ
で、Oracle Exadataの導入はよい選択だった
と思います。今後は、トランザクションログ
をリモートの Oracle Databaseサーバーに
転送してバックアップをおこないDisaster
Recoveryを実現することも検討しています”
–武庫川女子大学 准教授 平井尊士氏
Copyright © 2014, Oracle. All rights reserved. *Oracle と Java は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。 Published February 2015