1616/1212 チュートリアルマニュアル

E-MU 1616/1616m/1212m PCI デジタルオーディオシステム
1
E-MU 1616/1616m/1212m PCI
デジタルオーディオシステム
チュートリアルマニュアル
•
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E-MU Proteus X LE
Steinberg Cubase LE
Steinberg WaveLab Lite
Cakewalk Sonar LE
Ableton Live Lite 4 for E-MU
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Creative Technology Ltd
2
Creative Professional
目次
はじめに ................................................................................... 5
作業を始める前に .................................................................................................. 5
"Product Default" セッション ................................................................................. 5
PatchMix DSP ミキサーを開く ....................................................................... 5
Steinberg Cubase LE ................................................................ 6
1 - Cubase LE の設定 ............................................................................................. 6
2 - 基本的なマルチトラック録音 ............................................................................ 7
録音時の信号の流れ .............................................................................................. 9
モノラル入力をステレオで録音するには ................................................................ 9
3 - オーディオトラックのステレオミックスダウン書き出し ................................. 10
4 - Cubase LE 上で Proteus X LE VSTi を使用する .................................................. 12
MIDI トラックの録音を行う ........................................................................ 14
他の MIDI チャンネルのトラックの録音を行う ............................................ 14
Steinberg WaveLab Lite ......................................................... 15
1 - WaveLab Lite の設定 ....................................................................................... 15
2 - PatchMix DSP ミキサーの WAVE センドの設定 ................................................ 16
3 - 録音 ............................................................................................................... 17
Cakewalk Sonar LE ................................................................ 19
1 - Sonar LE の設定 .............................................................................................. 19
2 - 基本的なマルチトラック録音 .......................................................................... 21
録音時の信号の流れ ............................................................................................ 23
3 - オーディオトラックのステレオミックスダウン書き出し ................................. 24
4 - Sonar LE 上で Proteus X LE VSTi を使用する .................................................... 26
MIDI トラックの録音を行う ........................................................................ 29
他の MIDI チャンネルのトラックの録音を行う ............................................ 29
Ableton Live Lite 4 for E-MU ................................................... 30
1 - Ableton Live Lite 4 の設定 ............................................................................... 30
2 - Ableton Live Lite 4 上で Proteus X LE VSTi を使用する ...................................... 33
3 - 基本的な録音 .................................................................................................. 38
E-MU 1616/1616m/1212m PCI デジタルオーディオシステム
3
エフェクトを使用した録音とモニタリング ................................. 39
エフェクトの順番 ................................................................................................ 39
ヘッドフォンサブミックスの作成 ........................................................................ 40
ヘッドフォンサブミックスを作成する ........................................................ 40
PatchMix DSP ミキサーの基礎知識 ....................................................................... 41
例えば ... .................................................................................................... 41
ASIO .................................................................................................................... 42
重要 -> ASIO を使用する前に ............................................................................... 42
例えば ... .................................................................................................... 42
ASIO チャンネルは全てステレオ仕様です。........................................................... 42
4
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
はじめに
チュートリアルマニュアル
はじめに
このチュートリアルでは PatchMix DSP ミキサーアプリケーションと E-MU デジタルオーディ
オシステムに付属している著名なソフトウェアを使用した、基本的な録音の操作法法をステッ
プ・バイ・ステップで解説しています。このチュートリアルの最初のステップは大体 30 分位
で完了しますので、是非、このガイドを読みながら実際に操作を行って、最新の E-MU デジタ
ルオーディオシステムを使用したマルチトラック録音の快適さを体感して下さい。
また、PatchMix DSP ミキサーのインストール時に同時にインストールされる E-MU デジタル
オーディオシステムのオーナーズマニュアル(PDF 版)には、PatchMix DSP ミキサーと E-MU
デジタルオーディオシステムの詳細な情報が記載されていますので、このチュートリアルガイ
ドと合わせてご参照いただくことをお勧めします。
作業を始める前に
重要! :
弊社では付属のサードパー
ティ製アプリケーションに
ついてのサポートは行って
おりません。何卒ご了承下
さい。
• パッケージに付属するクイックスタートガイドの手順に従って、E-MU デジタルオーディオ
システムのハードウェアとデバイスドライバ、アプリケーションを適切にインストールし
て下さい。
• CD や MP3 ファイルなどを Windows Media Player で再生し、そのサウンドが E-MU デジタ
ルオーディオシステムのハードウェアに接続したスピーカーやヘッドフォンから出力され
ていることを確認して下さい。もしもサウンドが聞こえない場合、クイックスタートガイ
ドやオーナーズマニュアルに記載されている接続図の通りに E-MU デジタルオーディオシ
ステムのハードウェアとスピーカーシステムが適切に接続されているかどうかを確認して
下さい。
• 録音するオーディオソースが E-MU デジタルオーディオシステムのハードウェアに適切に
接続されていることを確認して下さい。
"Product Default" セッション
セッションとは PatchMix DSP ミキサーの現在の全設定のスナップショットで、入力ミキサー
ストリップやエフェクトなど全ての設定を保存 / 呼び出すことができます。実際に録音作業を
始める前に、PatchMix DSP ミキサーで "Product Default" セッションが選択(ロード)されて
いることを確認して下さい。このセッションは、E-MU デジタルオーディオシステムのハード
ウェアに装備されている入力端子が予め適切に設定してあります。
PatchMix DSPミキサーを開く
Open Session
1. Windows タスクバー上の E-MU (セッションを開く)
アイコン をクリックします。
2. PatchMix DSP ミキサーが表示
されます。
3. "Product Default" セッション
には、Aux1 バスに 2 つの Aux
センドオブジェクトがインサー
トされています(右図参照)。
"Product Default" セッションが
ロードされているかどうか定か
ではない場合、セッション設定
のコメント欄で確認することが
できます。
4. "Product Default" セッションが
ロードされていない場合、
"Open Session(セッションを
開く)" ボタンをクリックし、
表示されるリストから"Product
Default" セッションを選択して
下さい。
5. 右上の "X" をクリックして、
PatchMix DSP ミキサーを閉じ
ます。
6. これで準備は完了です!
セッション設定
PatchMix DSP
ミキサーを閉じる
この図の様に Aux1 バス
のインサートに 2 つのセン
ドオブジェクトがインサー
トされていることを確認し
て下さい。
ここをクリックして PatchMix DSP
ミキサーを開きます。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
5
チュートリアルマニュアル
Steinberg Cubase LE
Steinberg Cubase LE
Steinberg Cubase LE は、ハイクオリティのエフェクト、オートメーション、バーチャルイン
ストゥルメント(VSTi)や様々なプロフェッショナルな機能を装備した 24bit/96kHz マルチト
ラックオーディオ /MIDI レコーダーです。
以下のステップ・バイ・ステップチュートリアルでは、Cubase LE で録音を行うための手順を
解説しています。E-MU デジタルオーディオシステムには、Cubase LE の特別なプロジェクト
が含まれています。また、このチュートリアル終了後に、Cubase LE の優れた機能の数々を覚
えるためにも Cubase LE の PDF マニュアルを読まれることをお勧めします。
1 - Cubase LE の設定
以下の手順に従って設定を行い、Cubase LE が問題なく動作することを確認して下さい。
Cubase LE はこれらの設定を自動的に保持しますので、今後特別な必要が無い限り、同様な設
定を行う必要はないでしょう。
1. スタートメニューから Cubase LE を選択、もしくはデスクトップ上のショートカットを
ダブルクリックして Cubase LE を起動します。Cubase LE の起動時に ASIO マルチメディ
アドライバのテストを促すダイアログボックスが表示されることがありますが、E-MU デ
ジタルオーディオシステムでは、"E-MU ASIO" ドライバを使用しますので、「点検作業を
行わず次へ進む」を選択して下さい。
2. " デバイス " メニューから " デバイスの設定 …" を選択します。
3. デバイス設定画面左側のリストから "VST Multitrack" をクリックします。以下の画面が表
示されます。
4. 設定画面右側の "ASIO ドライバ " フィールドで "E-MU ASIO" を選択します。ASIO ドライ
バを切り換えるかどうかを訊ねるダイアログボックスが表示されますので、" 切り換え "
をクリックします。
5. " コントロールパネル " ボタンをクリックすることで、右
図の ASIO コントロールパネルが表示されます。
6. "ASIO Buffer Latency" をノイズが発生しない最低値に設
定し、"OK" をクリックしてコントロールパネルを閉じま
す。この値を低くすることで、MIDI キーボードを弾いた
時のレスポンスが向上します。バッファサイズを低くする
ことで、VST インストゥルメントを使用する際の速いレス
ポンスと、Cubase を経由してモニタリングを行う際の遅
延を減らすことができます。しかし低すぎる設定はノイズ
やその他オーディオクオリティに問題が発生する可能性が
あります。この場合は ASIO バッファサイズを大きくして
下さい 。
7. デバイス設定画面で、" ダイレクトモニタリング " に
チェックが入っていないことを確認します。
8. " 適用 " をクリックし、"OK" をクリックしてデバイス設定
画面を閉じます。
9.
ボタンをクリックして、一旦 Cubase LE を終了します。チュートリアルを続ける場合
でも、一旦終了しておくことで、上記の設定が完全に " ロック " されます。
6
システム環境によっては、
低いバッファサイズに設定し
た場合に、ノイズが発生する
可能性があります。このよう
な場合は、バッファサイズの
値を増やして下さい。
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Steinberg Cubase LE
2 - 基本的なマルチトラック録音
このチュートリアルでは、1 つ、もしくは 1 ペアの入力端子のみを使用します。より多くの入
力端子を一度に使用するような大規模な録音の場合、合わせて Cubase LE のマニュアルを参
照して下さい。
Cubase LE の録音用テンプレートの選択
1. 予め用意されている Cubase LE のチュートリアル用プロジェクトをダブルクリックしま
す。プロジェクトは "C ドライブ \Program Files\Creative Professional\E-MU PatchMix
DSP\VST\Recording Templates\" にインストールされています。Cubase LE は自動的にこの
プロジェクトで起動します。
2. " ディレクトリの選択 " ダイアログボックス
が表示されますので、オーディオデータと
シーケンスデータを保存するロケーション
を選択し "OK" をクリックします。
3. 下図の様な Cubase LE のプロジェクトウィ
ンドウが表示されます。このプロジェクト
では、PatchMix DSP ミキサーの入力ミキ
サーストリップから信号が入力されるよう
に予め設定された 5 つの空のトラックが用
意されています。
4. 使用したい E-MU デジタルオーディオシス
テムの入力端子が設定されているトラック
をクリックして選択します。選択したト
ラックは下図の様にハイライト表示になり
ます。以降の例ではライン入力端子 1 L/R
が割り当てられたトラック 3 を例として解
説します。
5. PatchMix DSP ミキサー側でゼロレイテン
シーのモニターが可能ですので、選択したトラックのモニタリングオンボタン(
)を
クリックしてオフ(消灯)にします。
6. モノラルで録音を行いたい場合、ステレオ / モノラルボタンをクリックしてトラックをモ
ノラルに設定します。モノラル録音では、左の入力端子を使用します。
Tip: 複数のハードディ
スクを装着されている場
合、OS がインストールさ
れているハードディスクと
は別のディスクを選択する
ことをお勧めします。
Cubase LE プロジェクトウィンドウ
モニタリングオンボタンをオフにする
ステレオ / モノ
ラルボタン
選択したトラック
トラックインジケーター
トラック入力
トラック出力
(Bus 1 は VST 出力で
ASIO 15/16 にルーティン
グされています)
7. E-MU デジタルオーディオシステムに信号を入力することで、トラックインジケーターが
反応して動くのが確認できると思います。インジケーターが反応しない場合、PatchMix
DSP ミキサーを開いて入力ミキサーストリップのピークメーターが動いているかを確認し
て下さい。次に、PatchMix DSP ミキサーの入力ストリップと Cubase LE で選択したト
ラックが一致しているかを確認して下さい。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
7
チュートリアルマニュアル
Steinberg Cubase LE
8. 信号レベルが大きすぎる、または弱すぎる場合には、入力ソース、または PatchMix DSP
ミキサーのトリムポットインサートオブジェクトのゲインコントロールで調節して下さ
い。
E-MU デジタルオーディオシステムのマイク / ライン入力端子を使用している場合、Dock
前面のゲインコントロールノブを調節して下さい。ライン入力で適切なレベルに調節する
ことができない場合、PatchMix DSP ミキサーのセッション設定内、"I/O タブ " で入力を
"+4"(信号が大きすぎる場合)、または "-10"(信号が弱すぎる場合)に設定して下さい。
セッション設定は、
PatchMix DSP ミキサー右
上のツールバーにある "O"
ボタンをクリックすること
で表示されます。
トラックへの録音
9. Cubase LE のトランスポートパネルの録音ボタンをクリックして録音を開始します。
ゼロに戻る
停止
開始
録音
10. 最初のトラックの録音が完了したら、停止ボタンをクリックします。
11. トランスポートパネルのゼロに戻るボタン をクリックして、ソングの先頭に戻ります。
12. トランスポートパネルの開始ボタンをクリックして再生を開始します。Cubase LE からの
再生音は、PatchMix DSP ミキサーの ASIO OUT 15/16 入力ストリップに送られます。
他のトラックへの録音
13. 再度トランスポートパネルのゼロに戻るボタン をクリックして、ソングの先頭に戻り
ます。
14. " プロジェクト " メニューから " トラックを追加 " を選択し、サブメニューから " オーディ
オ " トラックを選択して他のトラックを追加します。
15. 新しいトラックが追加されたら、トラックの録音オンボタンが自動的に赤く点灯している
ことを確認します。複数のトラックで同時に録音を行う場合には、録音したいトラックの
録音オンボタンをクリックして点灯させます。
16. 再度、トラックのモノラル / ステレオを設定して、Cubase LE のミキサーストリップ上の
トラッック入力ポップアップメニューでそのトラックへ入力するソースを選択します。
オーディオ入力は、最初に録音したのと同じソースでも、その他のソースでも設定するこ
とができます。
プロジェクトの保存
17. " ファイル " メニューから " 名前を付けて保存 ..." を選択し、分かりやすいように名前を付
けてプロジェクトを保存します。
同じ入力端子を使用し
て他のトラックへ録音する
簡単な方法は、録音済みの
パート(オーディオリー
ジョン)を他のロケーショ
ンへドラッグし、録音する
トラックの録音オンボタン
を再度点灯させます。
Cubase LE で録音を行うには、PatchMix DSP ミキサーで以下の 4 つのオブジェクトを含む
セッションを作成する必要があります。
a) 再生機器を入力している フィジカル入力ストリップ
b) 上記のフィジカル入力ストリップ上の ASIO センドオブジェクト(この ASIO センドか
ら Cubase LE へ入力信号を送信します)
c)
Cubase LE からの再生音を受ける ASIO 入力ストリップ
d) モニタースピーカーなどを接続している出力端子の割り当て
8
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Steinberg Cubase LE
以下の図は録音の際の信号の流れを表しています。
録音時の信号の流れ
モノラル入力をステレオで録音するには
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
9
チュートリアルマニュアル
Steinberg Cubase LE
3 - オーディオトラックのステレオミックスダウン書き出し
プロジェクトを作成している時に、複数のトラックをステレオへミックスダウンする必要が出
るかもしれません。Cubase LE は " オーディオミックスダウン " という特別な機能を搭載して
おり、この作業を簡単に行うことができます。以下の例は、4 つのステレオトラックが録音さ
れた短いソングのプロジェクトです。
ロケーター
ここから …
ここまでドラッグします
1. 右ロケーター(小さな青い三角形)を右側にドラッグし、青いロケーターバーがソング全
体、もしくはミックスダウンを行いたい範囲を含むように設定します(上図参照)。
ソングのミックス
2. " デバイス " メニューから " ミキサー " を選択する(または F3 キーを押す)ことで、
Cubase LE のトラックミキサーが表示されます。
3. ソングを再生して、各パートのレベルをフェーダーで調節します。
(Tip: フェーダーオー
トメーションを行うことも可能です。詳細は Cubase LE のマニュアルを参照して下さい)。
オーディオの書き出し
4. " ファイル " メニューから " 書き出し " を選択し、サブメニューから " オーディオミックス
ダウン " を選択します。
10
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チュートリアルマニュアル
Steinberg Cubase LE
5. 以下の画面が表示されます。まず最初にオーディオファイルの名前を付けてから、書き出
す(保存する)ロケーションを選択します。
6. 次にファイルタイプを選択します。Cubase LE では、WAVE(.wav)、AIFF(.aif)、
MPEG Layer 3(.mp3)、Real Audio G2(.rm)、Windows Media Audio(.wma)のい
ずれかのファイルフォーマットから選択することができます。
WAVE ファイルは、圧縮されていませんので、マスターファイルとして使用する際には最
適なフォーマットです。また、ステレオインターリーブファイルは、2 つに分かれたモノ
ラルファイルではなく、1 つのステレオファイルを作成します。
7. 希望するサンプリングレートとビットデプスを選択します。
8. 保存をクリックすることで、オーディオミックスダウン処理が行われます。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Steinberg Cubase LE
4 - Cubase LE 上で Proteus X LE VSTi を使用する
以下では Cubase LE で Proteus X LE VST インストゥルメントを使用する方法を解説していま
す。もし MIDI キーボードをお使いでしたら、E-MU デジタルオーディオシステム上の MIDI 入
力端子に接続して使用することをお勧めします。MIDI キーボードがない場合には、Proteus X
LE 上のミニキーボードで一度に一つのサウンドしか演奏することができません。
1. Cubase LE のプロジェクトウィンドウで " プロジェクト " メニューから " トラックを追加 "
を選択し、サブメニューから "MIDI トラック " を選択します。
これらの解説はProteus
X、または Emulator X でも
同様です。
2. これでプロジェクトウィンドウ上に 1 本の MIDI トラックが追加されました。
ステップ 6
ProteusXLE
を選択
MIDI トラック
インスペクター
3. 次に " デバイス " メニューから "VST インストゥルメント " を選択(または F11 キーを押
す)します。
12
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Steinberg Cubase LE
4. "VST インストゥルメント " ウィンドウが表示されますので、"ProteusXLE" を選択します。
左図とは異なり、リス
ト内の "E-MU" サブフォル
ダに入っている場合もあり
ます。
5. Proteus X LE を選択すると、"VST インストゥルメント " ウィンドウは以下の様に表示が変
わります。
Tip: ある種の VSTi とは
異なり、Proteus X LE は一
度に 16MIDI チャンネルを
演奏することができるマル
チティンバー音源です。
エディット
ボタン
複数の VSTi を使用するよ
りは、1 台の Proteus X LE
で複数の音色を演奏した方
が、CPU 処理は軽くなりま
す。
6. Cubase LE のプロジェクトウィンドウ左端には、MIDI の入出力ポートなどを設定する " イ
ンスペクター " エリアがあります。ここで MIDI 入力ポートを "E-DSP MIDI Port" に設定す
ることで、E-MU デジタルオーディオシステムに接続した MIDI キーボードで、MIDI 情報
を入力することができます。次に MIDI 出力ポートをクリックし、表示されるメニューか
ら、"ProteusXLE" を選択します。これで MIDI キーボードから Proteus X LE を演奏するこ
とができます。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Steinberg Cubase LE
7. VST インストゥルメントウィンドウのエディットボタン
のエディットボタンをクリックします。
、またはインスペクター上
Proteus X Composer バンクのロード
8. Proteus X LE が起動したら、次にサウンドバンクをロードします。
9. "File" メニューの "Open" を選択し、"Proteus X Composer" サウンドバンクを選択してロー
ドします。"Proteus X Composer" サウンドバンクは初期設定では "C ドライブ \Program
Files\Creative Professional\E-MU Sound Central" フォルダにインストールされています。
Proteus X Composer バンクを演奏
10. Proteus X LE 画面下部にあるミニキーボードをクリックして、サウンドが出力されること
を確認して下さい。何もサウンドが出力されない場合、一旦 Cubase LE を終了してから
PatchMix DSP ミキサーで "Product Default" セッションがロードされていることを確認し
て下さい。
11. MIDI キーボードを接続している場合、MIDI キーボードを演奏して、サウンドを確認して
下さい。
12. 他のプリセットを選択するには、Proteus X LE 画面上部のプリセット選択ボタン
をクリックします。
13. Proteus X Composer サウンドバンクには 1000 以上ものプリセットが収録されています。
これらを自由に呼び出してその優れたサウンドを確認して下さい。また、Proteus X LE 上
で行った作業は、"Save(保存)" するまでは、失われることはありません。
MIDI トラックの録音を行う
14. Cubase LE のトランスポートコントロール上の録音ボタンをクリックして録音を開始します。
15. 最初のトラックの録音が完了したら停止ボタンをクリックし、ゼロに戻るボタン
リックして、ソングの先頭に戻ります。
16. トランスポートパネルの開始ボタンをクリックして再生を開始します。
をク
他の MIDI チャンネルのトラックの録音を行う
Proteus X LE VSTi は最大 16MIDI チャンネル(トラック)を一度に受信し再生することができ
ます。これは 1 つの MIDI チャンネル毎に 1 つの VSTi を使用していくよりも効率的です。
17. " プロジェクト " メニューから " トラックを追加 " を選択し、サブメニューから "MIDI ト
ラック " を選択します。インスペクター上のチャンネル番号が "chn:2" となっていること
を確認します。
18. インスペクター上の MIDI 出力ポートをクリックし、表示されるメニューから、
"ProteusXLE" を選択します。
19. インスペクター上のエディットボタン
をクリックして Proteus X LE 画面を開きます。
20. Proteus X LE 上の MIDI チャンネル選択ボタン
をクリックして MIDI チャン
ネル 2 を選択します。
21. MIDI チャンネル 2 でプリセットを選択します。カーソルをプリセット番号フィールドに
移動してコンピュータキーボードの上下の矢印キーでプリセットリストからプリセットを
選択することができます。
22. 準備が整ったら、Cubase LE のトランスポートパネルの録音ボタンをクリックして録音を
開始します。
23. 録音が完了したら停止ボタンをクリックし、ゼロに戻るボタン をクリックして、ソン
グの先頭に戻ります。開始ボタンをクリックして Proteus X LE が両方の MIDI チャンネル
のサウンドを再生していることを確認します。
Proteus X LE にはプリセッ
ト選択の方法がいくつか用
意されています。詳細は
Proteus X LE のマニュアルを
参照して下さい。
さらに
Cubase LE は PDF 形式の優れたマニュアルが付属しています。このパワフルなソフトウェア
の数々の機能を取得するためにも、これらのマニュアルを一読することをお勧めします。
14
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Steinberg WaveLab Lite
Steinberg WaveLab Lite
Steinberg Wavelab Lite は手軽に操作することのできる、ステレオデジタルオーディオレコー
ダー / エディターです。E-MU デジタルオーディオシステムから入力したサウンドの録音や、
CD などからインポートしたトラックのエディットを行うことができます。WaveLab Lite で録
音したオーディオは WAVE、または AIFF フォーマットで保存可能です。
以下のステップ・バイ・ステップチュートリアルでは、E-MU デジタルオーディオシステムと
WaveLab Lite 間で WDM ドライバ(E-DSP WAVE)を使用した録音方法について解説していま
す。ASIO は低レイテンシーでのマルチトラック録音に最適な方法ですが、WDM もステレオ録
音であれば、よい働きをします。
また、このチュートリアル終了後に、WaveLab Lite の優れた機能の数々を覚えるためにも
WaveLab Lite の PDF マニュアルを読まれることをお勧めします。
1 - WaveLab Lite の設定
以下の手順に従って設定を行い、Wavelab Lite が問題なく動作することを確認して下さい。
Wavelab Lite はこれらの設定を自動的に保持しますので、今後特別な必要が無い限り、同様な
設定を行う必要はないでしょう。
1. スタートメニューから Wavelab Lite を選択、もしくはデスクトップ上のショートカット
をダブルクリックして Wavelab Lite を起動します。
2. " オプション " メニューから " ユーザー設定 " を選択します。以下のダイアログボックス
が表示されます。
3. " カード " タブをクリックして選択します。
4. 上図の様に " 再生 "、および " 録音 " 選択ボックスから "E-DSP WAVE" を選択します。
5. "OK" をクリックしてユーザー設定を保存して閉じます。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
15
チュートリアルマニュアル
Steinberg WaveLab Lite
2 - PatchMix DSP ミキサーの WAVE センドの設定
このチュートリアルでは、WaveLab Lite と PatchMix DSP ミキサーは ASIO ではなく WAVE
オーディオドライバを使用して信号の送受信を行います。WAVE センドオブジェクトは
PatchMix DSP ミキサーの "Product Default" セッションに予め設定してありますので、後はセ
ンドレベルの調節を行うのみです。この設定は、WAVE ドライバを使用する全てのアプリ
ケーションで有効です。
PatchMix DSP ミキサーを開く
1. Windows タスクバー上の E-MU アイコン をクリックし、PatchMix DSP ミキサーを表示
します。
2. "Product Default" セッションには、Aux1 バスに 2 つの Aux センドオブジェクトがイン
サートされています(下図黄色の枠参照)。
• "Product Default" セッションがロードされていない場合、"Open Session(セッションを
開く)" ボタンをクリックし、表示されるリストから "Product Default" セッションを選択
して下さい。
ビューアーウィンドウ
は、クリックして選択した
インサートオブジェクトの
詳細を表示します。左図の
例では、黄色の枠で囲まれ
たセンドインサートの詳細
(WAVE L/R - HOST)が表
示されています。
PatchMix DSP ミキサーへのオーディオ入力
3. E-MU デジタルオーディオシステムの入力端子にオーディオソースの再生機器を接続しま
す。該当する入力ミキサーストリップのピークメーターが信号に合わせて動いていること
を確認します。
Aux センド 1 アマウントの調節
4. 使用している入力ミキサーストリップの Aux センド 1 のアマウントを増やします。上図
の例では、Dock のライン入力端子 1L/R に信号を入力しており、矢印で示しているように
Aux 1 センドを 0.0dB まで増やしています。
5. 上図、黄色い枠のセンドオブジェクトの詳細がビューアーウィンドウに WAVE センドと
して表示されているように、Aux センド 1 のアマウントを増やすことでこの信号が Aux
バス 1、つまり WAVE センドに送られるようになります。
16
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Steinberg WaveLab Lite
モノラル入力をステレオぺアとして使用するには
6. 前ページの図の様に、PatchMix DSP ミキサー上でモノラル入力ストリップのパンがそれ
ぞれ左右に振られているのが分かると思います。このパン設定と Aux バスを使用するこ
とで、これら 2 つのモノラル入力をステレオペアの信号として使用することができます。
7. 2 つのモノラル入力をステレオペアとして使用する場合、それぞれの入力ミキサースト
リップの Aux センド 1 アマウントを増やします。
3 - 録音
1. WaveLab Lite のトランスポートバー上の録音
ボタンをクリックします。下図の録音用ダイ
アログボックスが表示されます。
2. E-MU デジタルオーディオシステムに接続し
た再生機器の再生をスタートすることで、こ
の画面上のメーターが動くのが確認できると
思います。
ここをクリックして :
オーディオファイルフォー
マットを設定します。
3. 上部のボタンをクリックすることで、下図の Audio File Format ダイアログボックスが表
示されます。
4. 録音するファイルのフォーマットなどを設定したら "OK" をクリックします。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
17
チュートリアルマニュアル
Steinberg WaveLab Lite
WDM ドライバを使用する際の重要な情報
ASIO を使用しない WAVE アプリケーションの場合、サンプリング周波数の不一致に注意して
下さい。アプリケーション、もしくはアプリケーションで再生するソースのサンプリング周波
数と、PatchMix DSP ミキサーで設定したシステムのサンプリング周波数は一致している必要
があります。WDM ドライバ使用時にサンプリング周波数が異なっていた場合、Windows の
サンプルレートコンバータが自動的に作動してサンプリング周波数を一致させてしまいます。
サンプルレートコンバータによるサウンドの違いを聞き取ることができないかも知れません
が、ベストなオーディオクオリティを必要とするのであれば、サンプルレートコンバータが作
動しないように、予めサンプリング周波数を一致させるようにして下さい。
録音
5. 録音用ダイアログボックス上の赤い録音ボタンをクリックして録音を開始します。
6. 録音を停止するには、停止ボタンをクリックします。録音した波形を表示した " 名称未設
定 " の編集ウィンドウが開きます。
ノーマライズ
7. ノーマライズは " 処理 " メニュー内に用意されています。ノーマライズとは、波形の最大
ピークポイントが設定したレベル(通常は 0dB)となるまで、波形全体、もしくは選択部
分のゲインを増加させる機能です。波形をノーマライズするには、まず最初にノーマライ
ズを行いたい範囲を選択して下さい。
オーディオファイルの保存
8. " ファイル " メニューから " 名前を付けて保存 ..." を選択します。保存用ダイアログボック
スで、保存するファイルの場所と名前、ファイルフォーマットを選択することができま
す。
9. ファイルの名前を入力して "Save" をクリックします。
さらに
WaveLab Lite は PDF 形式の優れたマニュアルが付属しています。このパワフルな波形編集ソ
フトウェアの数々の機能を取得するためにも、これらのマニュアルを一読することをお勧めし
ます。
18
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
Cakewalk Sonar LE
Cakewalk Sonar LE は、コンピュータでのサウンドや曲のオーサリングに最適なプロフェッ
ショナルツールです。Sonar LE は Wave、AIFF、MP3、ACIDized waves、WMA など様々な
オーディオフォーマットをサポートしています。
以下のステップ・バイ・ステップチュートリアルでは、Sonar LE で録音を行うための手順を
解説しています。E-MU デジタルオーディオシステムには、Sonar LE の特別なレコーディング
プロジェクトが含まれています。また、Sonar LE の優れた機能の詳細については Sonar LE の
PDF マニュアル(英語版)も合わせて参照するようにして下さい。
1 - Sonar LE の設定
以下の手順に従って設定を行い、Sonar LE が問題なく動作することを確認して下さい。Sonar
LE はこれらの設定を自動的に保持しますので、今後特別な必要が無い限り、同様な設定を行
う必要はないでしょう。
Audio Options の設定
注意 : ASIO センドおよ
び ASIO 入力ストリップが
含まれた PatchMix DSP ミ
キサーのセッションは、必
ず Sonar LE を起動する前
にロードして下さい。
1. スタートメニューから Sonar LE を選択、もしくはデスクトップ上のショートカットをダ
ブルクリックして Sonar LE を起動します。
2. "Options" メニューから "Audio…" を選択します。下図の画面が表示されます。
1. "Advanced"
タブをクリック
します。
2. ASIO
ドライバを
選択します。
3. ASIO バッファレ
イテンシーを
設定します。
3. 上図の様に、"Advanced" タブで "E-MU ASIO" ドライバを選択し、”OK” をクリックしま
す。
4. この変更を有効とするために、一旦 Sonar LE を再起動します。Sonar LE が起動したら、
再度 "Options" メニューから "Audio…" を選択します。
5. "General" タブを選択し、"ASIO Panel" ボタンをクリックします。右図の ASIO コント
ロールパネルが表示されます。
6. "ASIO Buffer Latency" をノイズが発生しない最低値に設定し、"OK" をクリックしてコン
トロールパネルを閉じます。この値を低くすることで、MIDI キーボードを弾いた時のレ
スポンスが向上します。バッファサイズを低くすることで、VST インストゥルメントを使
用する際の速いレスポンスと、Sonar を経由してモニタリングを行う際の遅延を減らすこ
とができます。しかし低すぎる設定はノイズやその他オーディオクオリティに問題が発生
する可能性があります。この場合は ASIO バッファサイズを大きくして下さい 。
7. "OK" をクリックして Audio Options 画面を閉じます。
注意 1: システム環境によっては、低いバッファサイズに設定した場合に、ノイズが発生する
可能性があります。このような場合は、バッファサイズ値を増やして下さい。
注意 2: 何らかの理由で Sonar LE が強制終了した場合には、コンピュータを再起動するように
して下さい。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
MIDI Options の設定
8. "Options" メニューから "MIDI Devices…" を選択します。下図の画面が表示されます。
9. MIDI 入出力の両方で "E-DSP MIDI Ports" を選択して "OK" をクリックします。
10.
20
ボタンをクリックして、一旦 Sonar LE を終了します。チュートリアルを続ける場合で
も、一旦終了しておくことで、上記の設定が完全に " ロック " されます。
オーディオファイルの
ロケーションを設定するに
は:
1. "Options" メニューから
"Global…" を選択します。
2. "Audio Data" を選択し
ます。
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
2 - 基本的なマルチトラック録音
このチュートリアルでは、1 つ、もしくは 1 ペアの入力端子のみを使用します。より多くの入
力端子を一度に使用するような大規模な録音の場合、Sonar LE のマニュアルを参照して下さい。
Sonar LE の録音用テンプレートの選択
1. 予め用意されている Sonar LE のチュートリアル用プロジェクトをダブルクリックします。
プロジェクトは "C ドライブ \Program Files\Creative Professional\E-MU PatchMix
DSP\VST\Recording Templates\" にインストールされています。Sonar LE は自動的にこの
プロジェクトで起動します。
2. Sonar LE のプロジェクトウィンドウが表示されます。このプロジェクトでは、PatchMix
DSP ミキサーの入力ミキサーストリップから信号が入力されるように予め設定された 6 つ
の空のトラックが用意されています。
3. プロジェクトウィンドウ右下の垂直方向への拡大(Zoom to Vertical)ボタン
を数回ク
リックして、下図の様にプロジェクト内のトラック全体を拡大します。
4. 使用したい E-MU デジタルオーディオシステムの入力端子が設定されているトラックをク
リックして選択します。選択したトラックは下図の様にハイライト表示になります。以降
の例ではライン入力端子 1 L/R が割り当てられているトラック 3 を使用して解説します。
5. ライン入力端子をモノラルとして使用する場合、入力の設定を変更します。トラック 3 の
"I"(入力設定)欄右側の小さな三角形 をクリックすることで、PatchMix DSP ミキサー
で設定した入力がリスト表示されます。
Sonar プロジェクトウィンドウ
入力レベルメーター
トラック録音ボタン
入力設定
出力設定
(マスター出力は ASIO 15/16 にルーティングされています)
垂直方向への拡大(Zoom to Vertical)ボタンをクリックしてトラックを拡大
6. 録音を行いたいトラックのトラック録音ボタン
をクリックします。録音準備状態のト
ラック全体が薄い赤色に表示されます。E-MU デジタルオーディオシステムに信号を入力
することで、トラックのレベルメーターが反応して動くのが確認できると思います。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
• トラックのレベルメーターが反応しない場合、正しく入力端子が割り当てられているト
ラックが選択されているかを確認して下さい。それでもメーターが反応しない場合、
PatchMix DSP ミキサーを開いて入力ミキサーストリップのピークメーターが動いている
かを確認して下さい。次に、PatchMix DSP ミキサーの入力ストリップと Sonar LE で選択
したトラックが一致しているかを確認して下さい。
7. 信号レベルが大きすぎる、または弱すぎる場合には、入力ソース、または PatchMix DSP
ミキサーのトリムポットインサートオブジェクトのゲインコントロールで調節して下さ
い。E-MU デジタルオーディオシステムのマイク / ライン入力端子を使用している場合、
Dock 前面のゲインコントロールノブを調節して下さい。ライン入力で適切なレベルに調
節することができない場合、PatchMix DSP ミキサーのセッション設定内、"I/O タブ " を
調節して下さい。
Tip: PatchMix DSP ミキ
サーの I/O 設定 :
信号が大きすぎる場合 :
"+4" に設定します。
信号が弱すぎる場合 :
"-10" に設定します。
トラックへの録音
8. Sonar LE のトランスポートコントロールの録音ボタンをクリックして録音を開始します。
停止
ゼロに戻る
録音
再生
9. 最初のトラックの録音が完了したら、停止ボタンをクリックします。
10.トランスポートコントロールのゼロに戻るボタン
をクリックして、ソングの先頭に戻
ります。
11. トランスポートパネルの再生ボタンをクリックして再生を開始します。Sonar LE からの再
生音は、PatchMix DSP ミキサーの ASIO OUT 15/16 入力ストリップに送られます。
12. 録音を破棄してもう一度行いたい場合は、波形表示上で右クリックし、表示されるメ
ニューから "Delete" を選択します。
他のトラックへの録音
13. トランスポートコントロールのゼロに戻るボタン
をクリックして、ソングの先頭に戻
ります。
14. "Insert" メニューから "Audio Track" を選択してオーディオ用のトラックを追加します。
追加されたオーディオトラックは、プロジェクトウィンドウのトラックリスト下部に表示
されています。
15. 新しいトラックは " 最小化 " され、1 行表示となっています。トラック右端のリストアス
トリップサイズアイコン
をクリックすることで、トラックパラメータが表示されま
す。
16. 次に新しいトラックの入力を設定します。
トラック 3 の "I"(入力設定)欄右側の小さな三角形 をクリックします。
表示されるリストから使用する入力を選択します。
複数のトラックで同時に録音を行う場合には、録音したいトラックの録音ボタンをクリッ
クして点灯させます。
17. オーディオ入力は、最初に録音したのと同じソースでも、その他のソースでも設定するこ
とができます。
Hot Tip: 同じ入力端子を使用して他のトラックへ録音する簡単な方法は、録音済みのパート
(オーディオリージョン)を他のトラックへドラッグし、録音するトラックの録音オンボタン
を再度点灯させます(ドラッグ & ドロップ時にオプションを選択するダイアログボックスが
表示された場合、"Slide Over Old to Make Room" を選択します)。
プロジェクトの保存
18. "File" メニューから "Save As…" を選択し、分かりやすいように名前を付けてプロジェク
トを保存します。
以下の図は録音の際の信号の流れを表しています。
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Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
録音時の信号の流れ
Sonar LE で録音を行うには、PatchMix DSP ミキサーで以下の 4 つのオブジェクトを含むセッ
ションを作成する必要があります。
a) 再生機器を入力している フィジカル入力ストリップ
b) 上記のフィジカル入力ストリップ上の ASIO センドオブジェクト(この ASIO センドか
ら Sonar LE へ入力信号を送信します)
c)
Sonar LE からの再生音を受ける ASIO 入力ストリップ
d) モニタースピーカーなどを接続している出力端子の割り当て
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
3 - オーディオトラックのステレオミックスダウン書き出し
プロジェクトを作成している時に、複数のトラックをステレオへミックスダウンする必要が出
るかもしれません。Sonar LE は "Export Audio" という特別な機能を搭載しており、この作業
を簡単に行うことができます。以下の例は、3 つのステレオトラックが録音された短いソング
のプロジェクトです。
ソングのミックス
1. Sonar LE のプロジェクトウィンドウの "View" メニューから "Console" を選択する(また
は Alt+3 キーを押す)ことで、Sonar LE のトラックミキサーが表示されます。
2. ソングを再生して、各パートのレベルをフェーダーで調節します。
(Tip: フェーダーオー
トメーションを行うことも可能です。詳細は Sonar LE のマニュアルを参照して下さい)。
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トラック表示に戻るに
は、"Windows" メニューか
ら "Track" を選択して下さ
い。
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
オーディオの書き出し
3. "File" メニューから "Export" を選択し、サブメニューから "Audio" を選択します。
4. 以下の画面が表示されます。まず最初にオーディオファイルの名前を付けてから、書き出
す(保存する)ロケーションを選択します。
5. 次にファイルタイプを選択します。他のアプリケーションでも読込むことができますの
で、マスターファイルとして RIFF Wave 、または Broadcast Wave がベストな選択と思
われます。
6. 希望するサンプリング周波数とチャンネルフォーマット、ビットデプスを選択します。
7. "Export" をクリックすることで、オーディオミックスダウン処理が行われます。
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チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
4 - Sonar LE 上で Proteus X LE VSTi を使用する
以下では Sonar LE で Proteus X LE VST インストゥルメントを使用する方法を解説しています。
もし MIDI キーボードをお使いでしたら、E-MU デジタルオーディオシステム上の MIDI 入力端
子に接続して使用することをお勧めします。MIDI キーボードがない場合には、Proteus X LE 上
のミニキーボードで一度に一つのサウンドしか演奏することができません。
VSTi の選択
1. Sonar LE のプロジェクトウィンドウの "View" メニューから "Synth Rack" を選択します。
下図の画面が表示されます。
重要 : ソフトウェアイ
ンストール時に Sonar LE を
Proteus X LE より前にイン
ストールした場合、
Windows のスタートメ
ニュー > プログラム / 全て
のプログラム > Cakewalk >
Cakewalk VST Adapter を選
択し、"Cakewalk VST
Adapter" で Proteus X を認
識させる必要があります。
ここをクリック
2.
+ シンボルをクリックすることで、インストゥルメントを追加することができます。上
図を参照して VSTi のリストから "Proteus X LE" を選択します。下図のポップアップダイ
アログが表示されます。
これらの解説はProteus
X、または Emulator X でも
同様です。
3. 初期設定のオプション("MIDI Source Track" と "First Synth Output")が選択されているの
を確認して "OK" をクリックします(この操作は数秒掛かるかもしれません)
。
4. Proteus X LE が Synth Rack 画面に表示され、プロジェクトウィンドウのトラックリスト下
部に 2 本の新しいトラックが追加されます。
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Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
追加された Proteus X LE のトラック
Proteus XLE からのオーディオ出力
Proteus XLE への MIDI 入力
ここをクリックしてストリップを表示します。
MIDI 接続の設定
5. Proteus X LE への MIDI 入力トラックをクリックして選択します。MIDI トラックの左側の
ストリップに MIDI 入力設定が表示されます(下図参照)。
Proteus X LE の MIDI 入力設定
6. 上図の様に MIDI 入力に "E-DSP MIDI Port" を選択し、さらに "MIDI Omni" を選択します。
"MIDI Omni" を選択することで、Proteus X LE が全 16MIDI チャンネルを受信するように
なります(Proteus X LE はマルチティンバー音源で、16MIDI チャンネルそれぞれで異
なったサウンドを鳴らすことができます)。
Proteus X LE を開く
7. Synth Rack 画面の番号欄、もしくは Proteus X LE の名前をダブルクリックして Proteus X
LE を表示します。
Synth Rack と Proteus X LE
ここをダブルクリックして
Proteus X LE を開きます。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
8. 下図の Proteus X LE 画面が表示されます。
Proteus X Composer バンクのロード
9. Proteus X LE が起動したら、次にサウンドバンクをロードします。
10. "File" メニューの "Open" を選択し、"Proteus X Composer" サウンドバンクを選択してロー
ドします。"Proteus X Composer" サウンドバンクは初期設定では "C ドライブ \Program
Files\Creative Professional\E-MU Sound Central" フォルダにインストールされています。
Proteus X Composer バンクを演奏
11. Proteus X LE 画面下部にあるミニキーボードをクリックして、サウンドが出力されること
を確認して下さい。何もサウンドが出力されない場合、一旦 Sonar LE を終了してから
PatchMix DSP ミキサーで "Product Default" セッションがロードされていることを確認し
て下さい。
12. MIDI キーボードを接続している場合、MIDI キーボードを演奏して、サウンドを確認して
下さい。
13. 他のプリセットを選択するには、Proteus X LE 画面上部のプリセット選択ボタン
をクリックします。
14. Proteus X Composer サウンドバンクには 1000 以上ものプリセットが収録されています。
これらを自由に呼び出してその優れたサウンドを確認して下さい。また、Proteus X LE 上
で行った作業は、"Save(保存)" するまでは、失われることはありません。
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Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Cakewalk Sonar LE
MIDI トラックの録音を行う
15. 最小化ボタン をクリックして Proteus X LE の画面を最小化します。
16. Proteus X LE の MIDI トラックの録音ボタンをクリックし、録音準備状態にします。録音
準備状態のトラック全体が薄い赤色に表示されます。
17. Sonar LE のトランスポートコントロールの録音ボタンをクリックして録音を開始します。
18. 最初のトラックの録音が完了したら、停止ボタンをクリックし、ゼロに戻るボタン
クリックして、ソングの先頭に戻ります。
19. トランスポートパネルの再生ボタンをクリックして再生を開始します。
を
他の MIDI チャンネルのトラックの録音を行う
Proteus X LE VSTi は最大 16MIDI チャンネル(トラック)を一度に受信し再生することができ
ます。これは 1 つの MIDI チャンネル毎に 1 つの VSTi を使用していくよりも効率的です。
20. "Insert" メニューから "MIDI Track" を選択します。
21. 追加した MIDI トラックで、MIDI 入力に "E-DSP MIDI Port" を選択し、さらに "MIDI
Omni" を選択します。
22. 同様に MIDI 出力で "Proteus XLE" を選択します。
23. Proteus X LE 画面を開き、Proteus X LE 上の MIDI チャンネル選択ボタン
をク
リックして MIDI チャンネル 2 を選択します。
24. MIDI チャンネル 2 でプリセットを選択します。カーソルをプリセット番号フィールドに
移動してコンピュータキーボードの上下の矢印キーでプリセットリストからプリセットを
選択することができます。
25. 準備が整ったら、追加した MIDI トラックを録音準備状態にしてから、Sonar LE のトラン
スポートコントロールの録音ボタンをクリックして録音を開始します。
26. 録音が完了したら停止ボタンをクリックし、ゼロに戻るボタン をクリックして、ソン
グの先頭に戻ります。再生ボタンをクリックして Proteus X LE が両方の MIDI チャンネル
のサウンドを再生していることを確認します。
Proteus X LE にはプリセッ
ト選択の方法がいくつか用
意されています。詳細は
Proteus X LE のマニュアルを
参照して下さい。
さらに
Sonar LE は英語版になりますが PDF 形式の優れたマニュアルが付属しています。このパワフ
ルなソフトウェアの数々の機能を取得するためにも、このマニュアルも合わせて一読すること
をお勧めします。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Ableton Live Lite 4 for E-MU
Ableton Live Lite 4 for E-MU
Ableton Live Lite 4 は革新的な作曲 / パフォーマンスツールです。Ableton Live Lite 4 にはデジ
タルレコーディング、ヴァーチャルインストゥルメント、優れた独自のインターフェイスを持
つデジタルエフェクトの全てが統合されています。
以下のステップ・バイ・ステップチュートリアルでは、Ableton Live Lite 4 で録音を行うため
の手順を解説しています。また Ableton Live Lite 4 には優れたチュートリアルレッスンが用意
されていますので、数々の機能を覚えるためにこのチュートリアルレッスンと Ableton Live
Lite 4 の PDF マニュアルを読まれることをお勧めします。
1 - Ableton Live Lite 4 の設定
以下の手順に従って設定を行い、Ableton Live Lite 4 が問題なく動作することを確認して下さ
い。Ableton Live Lite 4 はこれらの設定を自動的に保持しますので、今後特別な必要が無い限
り、同様な設定を行う必要はないでしょう。
1. スタートメニューから Ableton Live Lite 4 を選択、もしくはデスクトップ上のショート
カットをダブルクリックして Ableton Live Lite 4 を起動します。
2. " オプション " メニューから " 初期設定 ..." を選択します。下図の画面が表示されます。
3. " ドライバタイプ " フィールドで "ASIO" を選択します。
4. " オーディオデバイス " フィールドで "E-MU ASIO" を選択
します。
5. " ハードウェア設定 " ボタンをクリックします。右図の
ASIO コントロールパネルが表示されます。
6. "ASIO Buffer Latency" をノイズが発生しない最低値に設
定し、"OK" をクリックしてコントロールパネルを閉じま
す。この値を低くすることで、MIDI キーボードを弾いた
時のレスポンスが向上します。バッファサイズを低くする
ことで、VST インストゥルメントを使用する際の速いレス
ポンスと、Ableton Live Lite4 を経由してモニタリングを
行う際の遅延を減らすことができます。しかし低すぎる設
定はノイズやその他オーディオクオリティに問題が発生す
る可能性があります。この場合は ASIO バッファサイズを
大きくして下さい 。
システム環境によっては、
低いバッファサイズに設定し
た場合に、ノイズが発生する
可能性があります。このよう
な場合は、バッファサイズの
値を増やして下さい。
入力設定
7. 出力設定は既に設定されていますので、変更する必要はありません。
8. " 入力設定 " ボタンをクリックします。次ページの画面が表示されます。
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Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Ableton Live Lite 4 for E-MU
9. Ableton live Lite 4 で使用する ASIO 入力チャンネルを選択します。ここで選択できる入力
チャンネルは PatchMix DSP ミキサー上で設定した ASIO センドインサートと対応してい
ます。PatchMix DSP ミキサー上の ASIO センドインサートの ASIO チャンネルを確認する
には、録音する機器を接続した入力ミキサーストリップ上の ASIO センドインサートをク
リックし、ビューアーウィンドウ上部の "EFFECTS" ボタンをクリックします。
10. 入力チャンネルを設定したら "OK" をクリックして画面を閉じます。
注 : この特別なバー
ジョンでは、2 つの入力
チャンネルのみが使用可能
です。
プラグインの設定
以下の手順を行うことで、Ableton Live Lite 4 で Proteus X LE と PatchMix DSP ミキサーの VST
プラグインエフェクトを使用できるようになります。
11. " プラグイン " タブをクリックします。下図の画面が表示されます。
プラグインの場所 :
C ドライブ \Program
Files\Steinberg\VSTplugins
12. " ブラウズ " をクリックして、表示されるダイアログボックスで "Steinberg" フォルダ内
の "VST plugins" フォルダを指定します。
13. " プラグインカスタムフォルダを使用する " をクリックして、VST プラグインを有効にし
ます(この操作は数秒掛かるかもしれません)。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Ableton Live Lite 4 for E-MU
MIDI パラメータの設定
14. "MIDI/ 同期 " タブをクリックします。下図の画面が表示されます。
b
MIDI キーボードを使用する
為に "E-DSP MIDI Port" を
選択します。
初期設定では、全ての
MIDI 入力が有効になって
います。
E-MU X Board を使用する場
合は、"E-MU MIDI-USB" を
選択します。
15. MIDI キーボードを接続している MIDI 端子(この例では "E-DSP MIDI Port")を選択します。
16. E-MU の USB キーボード X Board を使用する場合には、"E-MU MIDI-USB Device" を選択
します。
その他のパラメータの設定
17. " 一般設定 " タブをクリックします。下図の画面が表示されます。
"Wav" を選択します。
"24" ビットを選択します。
WaveLab Lite などの
波形編集アプリケーション
を指定します。
18. " ファイルタイプ " リストから、録音するオーディオファイルタイプを選択します。この
例では "Wav" を使用します。
19. " ビットデプス " リストから録音するオーディオのビット深度を選択します。この例では
"24" ビットを使用します。
32
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Ableton Live Lite 4 for E-MU
20. サンプルエディタの " ブラウズ " をクリックして Ableton Live Lite 4 から呼び出す波形編
集アプリケーションを指定します。他に波形編集アプリケーションをお持ちでない場合、
E-MU デジタルオーディオシステムに付属する "WaveLab Lite" を指定します。
21.
をクリックして初期設定画面を閉じます。
2 - Ableton Live Lite 4 上で Proteus X LE VSTi を使用する
以下では Ableton Live Lite 4 で Proteus X LE VST インストゥルメントを使用する方法を解説し
ています。Ableton Live Lite 4 の優れた長所として録音済みのオーディオと MIDI クリップを簡
単に組み合わせることができます。このチュートリアルでは MIDI キーボードを使用して、ま
たは Ableton Live Lite 4 に付属する MIDI ループを使用して Proteus X LE を演奏します。
これらの解説はProteus
X、または Emulator X でも
同様です
VSTi の選択
1. "File" メニューから " 新規 Live セットを作成 " を選択して、下図の様に 2 つのオーディオ
トラックと 2 つの MIDI トラックが含まれるセットを作成します。
3. ここにドロップ
1. ここを
クリックして
プラグイン
フォルダを
開きます。
2. Proteus X LE
をドラッグ
します。
2. 画面左側のプラグインデバイスブラウザボタン
をクリックします。右図の様にプラグ
インが一覧表示されます。
3. プラグインリストから "Proteus X LE" を MIDI トラック上部までドラッグし、上図の位置
でドロップします。数秒後、画面下部の MIDI トラックビューに Proteus X LE VSTi が表示
されます。
Proteus X を開く
4. MIDI トラックビューエリアのレンチアイコン
します。
をクリック
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Ableton Live Lite 4 for E-MU
5. Proteus X LE 画面が表示されます。
Proteus X Composer バンクのロード
6. Proteus X LE が起動したら、次にサウンドバンクをロードします。
7. "File" メニューの "Open" を選択し、"Proteus X Composer" サウンドバンクを選択してロー
ドします。"Proteus X Composer" サウンドバンクは初期設定では "C ドライブ \Program
Files\Creative Professional\E-MU Sound Central" フォルダにインストールされています。
Proteus X Composer バンクの演奏
8. Proteus X LE 画面下部にあるミニキーボードをクリックして、サウンドが出力されること
を確認して下さい。何もサウンドが出力されない場合、一旦 Ableton Live Lite 4 を終了し
てから PatchMix DSP ミキサーで "Product Default" セッションがロードされていること
を確認して下さい。
9. 他のプリセットを選択するには、Proteus X LE 画面上部のプリセット選択ボタン
をクリックします。
10. Proteus X Composer サウンドバンクには 1000 以上ものプリセットが収録されています。
これらを自由に呼び出してその優れたサウンドを確認して下さい。また、Proteus X LE 上
で行った作業は、"Save(保存)" するまでは、失われることはありません。
11. 以下、このチュートリアルでは "P0004 A KuStq" プリセットを使用します。MIDI チャン
ネル 1 でこのプリセットを選択したら、 をクリックして Proteus X LE の画面を閉じます。
MIDI クリップを再生する
12. Ableton Live Lite 4 画面左側で "Factory Content" をクリックし、表示されるライブラリか
ら "MIDI Loops by Keyfax" をクリックして開きます(右図参照)。
13. "MIDI Loops by Keyfax" フォルダ内にまた幾つかのフォルダがあるのが確認できると思い
ます。
34
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Ableton Live Lite 4 for E-MU
14. 一番上の "BRK_120" フォルダには、なかなか良いベースリフが収録されています。この
フォルダを開き、さらに "BRK-Bass.mid" フォルダを開いて "BRK-Bass" という MIDI ク
リップを表示します。
15. この "BRK-Bass"MIDI クリップを下図の様に MIDI トラック 3 の最初のスロットへドラッ
グ & ドロップします。
停止
入力 / 出力セクションの表示 / 非表示
16. 次に MIDI クリップをドラッグ & ドロップしたスロットのクリップ再生ボタン をクリッ
クします。MIDI ベースループの再生が始まり、Proteus X LE 上のベースプリセットで演奏
されます。再生を止めるには停止ボタンをクリックします。
17. 他の MIDI クリップを他のスロットへドロップして、それらも再生してみて下さい。ク
リップ再生ボタンをクリックすることで、MIDI クリップの再生を入れ替えることができ
ます。
他の MIDI トラックの追加
Ableton Live Lite 4 は 2 つの MIDI トラックを使用することができます。MIDI トラック 4 を使
用して異なる MIDI クリップを同時に再生してみましょう。
18. "HOUSE-120" フォルダにある "House-Lead"MIDI クリップなど、他の MIDI ループを
MIDI トラック 4 のスロットへドラッグ & ドロップします。
"3-MIDI"
を選択
19. 画面右端にある入力 / 出力セクション表示 / 非表示ボタン をクリックして、トラックの
入力 / 出力セクションを表示します(上図参照)
。
20. 現在の状態では、MIDI トラック 4 の "MIDI To" ボックスは "No Output" と表示されてい
ますので、クリックしてリストから "3--MIDI" を選択します。同時にすぐ下に "Track In"
と表示されます。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
Ableton Live Lite 4 for E-MU
21. "Track In" ボックスをクリックして、MIDI チャンネルのリストを表示します(右図参照)。
22. 右図の様に "MIDI チャンネル 2" を選択します。
23. まだ Proteus X LE 上で MIDI チャンネル 2 にプリセットを選択していませんので、この状
態で MIDI トラック 4 上のクリップ再生ボタン をクリックしても、サウンドは何も出力
されません。
Proteus X LE の MIDI チャンネル 2 のサウンドの選択
24. MIDI トラック 3 のタイトル部分をクリックして Proteus X LE VSTi を画面下部のトラック
ビューに表示します。次にレンチアイコン をクリックして Proteus X LE 画面を表示し
ます。
25. Proteus X LE 上の MIDI チャンネル選択ボタン
をクリックして MIDI チャン
ネル 2 を選択します。
26. MIDI チャンネル 2 でプリセットを選択します。カーソルをプリセット番号フィールドに
移動してコンピュータキーボードの上下の矢印キーでプリセットリストからプリセットを
選択することができます。
• Note: Proteus X LE にはプリセット選択の方法がいくつか用意されています。詳細は Proteus
X LE のマニュアルを参照して下さい。
27. これで MIDI トラック 3 とは異なったサウンドで、MIDI トラック 4 の MIDI クリップが再
生されるようになります。
MIDI クリップの追加
28. 幾つかの MIDI クリップを両方の MIDI トラックへドロップして、様々なループを確認して
下さい。
プリセットの変更
Proteus X LE の画面を表示せずに、MIDI プログラム(E-MU ではプリセット)を変更する方法
があります。
29. 現在再生している MIDI クリップの何れかをダブルクリックします。画面下部にクリップ
ビューが表示されます。
30. クリップビュー左下にあるノートボックスの表示 / 非表示ボタン
(中央の音符マー
ク)をクリックすることで、ノートボックスが表示されます(右図参照)。
31. プログラム番号を選択します。合わせて Proteus X LE のサウンドが変更されるのが聞こえ
ると思います。ベストなサウンドを探してみて下さい。
• ヒント : コンピュータキーボードの上下矢印キーでもプログラムを選択することがで
きます。また 128 以上の番号を選択する際には "Sub-Bank" フィールドを使用します。
Proteus X LE のサウン
ドはプリセット(またはプ
ログラム)は、Ableton
Live lite 4 のプログラム番
号よりも 1 つ小さな番号に
なります。
例 : Proteus X LE のプリ
セット 000 =
Ableton Live lite 4 のプログ
ラム 001
32. さらに、現在再生中の MIDI クリップで選択した Proteus X LE のプリセット(サウンド)
は、この MIDI クリップに関連付けられていますので、この MIDI クリップを選択すれば、
同じサウンドが出力されます。
33. 他の MIDI クリップを MIDI トラックにドラッグ & ドロップし、別のサウンドを選択して
下さい。これらの MIDI クリップを交互に再生することで、それぞれ別のサウンドが出力
されるのが確認できると思います。
セットの保存
34. " ファイル " メニューから "Live セットを保存 ..." を選択して、作業内容を保存します。次
回このセットをロードすることで、Proteus X LE バンクも自動的にロードされます。
プリセット
の選択
36
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
Ableton Live Lite 4 for E-MU
MIDI トラック録音の設定
次に E-MU X Board などの USB キーボードや MIDI キーボードを使用して MIDI トラックの録
音を行ってみましょう。もしまだ USB キーボードや MIDI キーボードを接続していないのであ
れば、一旦 Ableton Live Lite 4 を終了し、キーボードを接続してから再度 Ableton live Lite 4 を
起動して下さい。
35. 以下のチュートリアルでは、MIDI チャンネル 2 を指定した MIDI トラック 4 を使用しま
す。上記のチュートリアルで MIDI トラック 4 に MIDI クリップをドラッグ & ドロップし
ている場合、その MIDI クリップを削除して下さい。MIDI クリップはクリックして選択し
てからコンピュータキーボードの Delete キー、もしくは Back Space キーを押すことで削
除できます。
36. 表示されていないのであれば、入力 / 出力セクション表示 / 非表示ボタン をクリックし
てトラックの入力 / 出力セクションを表示します。
37. 右図の様に MIDI トラックを設定します。
a. MIDI キーボードの場合には "E-DSP MIDI" を、USB キーボードの場合には USB デバイ
スを指定します。
b. MIDI 入力チャンネルを MIDI チャンネル 2 に設定します。
c. このチュートリアルではモニターを "On" に設定します。
d. MIDI 情報を Proteus X LE がアサインされているトラック 3 へルーティングします。
e. MIDI 出力チャンネルを MIDI チャンネル 2 に設定します。
f. 録音を行うために " アーム " ボタンをクリックして赤く点灯させます。
38. キーボードの送信チャンネルを MIDI チャンネル 2 に設定します。
39. キーボードを演奏します。Proteus X LE の MIDI チャンネル 2 で選択したサウンドが聞こえ
ることを確認して下さい。Proteus X LE 画面を表示するには、MIDI トラック 3 のタイトル
部分をクリックし、画面下部のトラックビュー上のレンチアイコンをクリックします。
Proteus X LE 画面上でプリセットを変更する場合、MIDI チャンネル 2 が表示されているこ
とを確認して下さい。
a
b
c
d
e
録音の準備
40. MIDI トラック 3 の MIDI クリップを再生して、合わせて MIDI トラック 4 に録音する演奏
を練習して下さい。
41. Tip: 録音時に MIDI ノートに対してクオンタイズを掛けることができます。
クオンタイズ
f
42. MIDI トラック 4 内の任意の MIDI クリップのクリップ録音ボタン
をクリック
して録音を開始します。
43. クリップ停止ボタン、またはスペースバーを押すことで録音は停止します。
注 : 付属の Proteus X LE では "X-Y コントロール " は機能しません。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
37
チュートリアルマニュアル
Ableton Live Lite 4 for E-MU
3 - 基本的な録音
このチュートリアルでは、Ableton Live Lite 4 でオーディオループを録音する方法を解説して
います。
新規セットの作成
1. "File" メニューから " 新規 Live セットを作成 " を選択します。
Ableton Live Lite 4 の設定
2. 画面右端にある入力 / 出力セクション表示 / 非表示ボタン をクリックして、トラックの
入力 / 出力セクションを表示します( 35 ページ参照)。
3. オーディオトラック 1 を設定します。入力タイプに "Ext In"、入力チャンネルに初期設定
で設定した "ASIO チャンネル "、モニターを "On" にします。
4. E-MU デジタルオーディオシステムに信号を入力することで、メーターが反応して動くの
が確認できると思います。メーターが反応しない場合、右図 #2 の入力チャンネルが間違
えていないかを確認して下さい。それでも信号が来ない場合、PatchMix DSP ミキサーを
開いて入力ミキサーストリップのピークメーターが動いているかを確認して下さい。次
に、PatchMix DSP ミキサーの入力ストリップと Ableton Live Lite 4 の初期設定で指定した
入力チャンネルが一致しているかを確認して下さい(" 入力設定 " 30 ページも参照して下
さい)。
メーター
1. Ext. In
2. 入力チャ
ンネルを指定
3. モニター
を On
録音の準備
5. オーディオトラックの " アーム " ボタンをクリックし
て録音待機状態にします。" アーム " ボタンとチャンネ ステップ 6
ルメーターが赤く点灯します。
ここを
6. 録音の準備が整ったら、オーディオトラック内の任意 クリックして
のクリップのクリップ録音ボタンをクリックして録音
録音を開始
を開始します。録音中~録音後はクリップ録音ボタン
が三角形に変化します。
7. スペースバーを押して録音を停止します。また " アー
ム " ボタンをクリックして録音待機を解除します。
8. モニターを "Auto" に変更し、録音したクリップのク
リップ再生ボタンをクリックすることで、録音した
オーディオを聞くことができます。
9. 録音に満足がいかない場合、クリップを選択してから、
コンピュータキーボードの Backspace キーを押すこと
で、クリップが削除されます。
10. クリップをダブルクリックすることで、サンプルパラ
メータが表示されます。
11. ループをエディットする必要がある場合、Ableton Live
Lite4 には、ループに関する様々な設定を行うことがで
きます。詳しくは PDF マニュアルを参照して下さい。
12. 録音ボタンや停止ボタンをクリックしたタイミングに
よっては、ループのスタート部分やエンド部分をカッ
トする必要があるかもしれません。サンプルパラメー
タ内の "Edit" ボタンをクリックすることで、初期設定
で指定した外部波形編集アプリケーション(WaveLab
Lite など)を開いて波形の編集を行うことができます。
ステップ 5
13. ループのエディットが完了したら、名称を変更せずに
録音待機
保存して波形編集アプリケーションを終了することで、
Ableton Live Lite 4 では自動的にエディット後のループ
に置き換わります。
さらに
Ableton Live Lite 4 はパワフルな作曲ツールであり、ストレスなく使用することができます。
この革新的なアプリケーションには優れたチュートリアルレッスンが予め用意されていますの
で、PDF マニュアルと合わせて、これらのレッスンに一通り目を通すことをお勧めします。
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Creative Professional
チュートリアルマニュアル
エフェクトを使用した録音とモニタリング
エフェクトを使用した録音とモニタリング
エフェクトの順番
PatchMix DSP ミキサーでは、エフェクトを掛けたサウンドをモニタリングしながらドライサ
ウンドのみを録音することが可能です。これにより、ミュージシャンにはエフェクトの掛かっ
た完成したサウンドを送り、レコーダーには後々のミックスダウン時にエフェクトを微調整し
て加えることが可能なドライ信号を送ることができます。録音を行う入力ストリップのイン
サートセクション内で、ASIO センドオブジェクトよりも上位にエフェクトがアサインされて
いる場合には、そのエフェクトが掛かった信号が ASIO アプリケーションに送られ、ASIO セ
ンドオブジェクトよりも下位にエフェクトがアサインされている場合には、ドライ信号がアプ
リケーションへ送られます。つまり、エフェクト、もしくは ASIO センドオブジェクトを上下
にドラッグ & ドロップするだけで、ドライサウンドを録音するのか、エフェクト音を録音す
るのかをコントロールすることができます。
ドライ信号を録音しておくことで、後々のミキシングやミックスダウン時に様々な調整を行う
ことができます。エフェクトが掛かったサウンドを録音している場合、ミックス時にエフェク
トの細かな調整は一切不可能になりますが、ドライ信号を録音しておけばミックス時に様々な
エフェクトを実験することができます。
PatchMix DSP ミキサー内の基本的な信号の流れは下図の様になります。
ASIO センドオブジェクトとエフェクトの位置によって、ドライサウンドを録音するのか、
エフェクトが掛かったサウンドを録音するのかをコントロールすることができます。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
エフェクトを使用した録音とモニタリング
ヘッドフォンサブミックスの作成
PatchMix DSP ミキサーでは、レコーディング中のミュージシャン向けの特別なヘッドフォン
サブミックスを作成することが可能です。以下の例では、3 つの入力ストリップの Aux2 バス
を使用してヘッドフォンサブミックスを作成しています。これら 3 つの入力ストリップは
ミュートされ、メインミックスにオーディオシグナルが流れるのを防いでいます。それぞれの
入力ストリップの Aux センドアマウントがヘッドフォンサブミックスに対しての実際のレベ
ルフェーダーとなります。また Aux2 バスではリバーブエフェクトがヘッドフォン出力の前に
インサートされています。
これら 3 つの入力ストリップの信号は Aux2 バスを使用したサブミックスでヘッドフォン出力(ライ
ン出力端子 2L/R)に送られます。ストリップ自体の出力はミュートされ、さらに Aux2 からメイン
ミックスへ送る信号もオフにされており、サブミックスを使用したシグナルはメイン出力からは一切
出力されないようになっています。
ヘッドフォンサブミックスを作成する
1. ヘッドフォンサブミックスに送りたい入力端子の入力ミキサーストリップを " プリフェー
ダー " 設定で作成します。プリフェーダーでない場合(ポストフェーダーの場合)には、
ミュートボタンが Aux バスへの送りもミュートしてしまいます。
2. それぞれの入力ストリップの Aux センドのアマウントを増やします(上図の例ですと
Aux 2 センドアマウントを調節します)。この Aux センドアマウントがヘッドフォンサブ
ミックス用のフェーダーとなります。また上図の様にそれぞれの入力ストリップ自体の信
号はミュートしておきます。
3. Aux バスのインプットレベル(上図の例では Aux 2 バス)を 0dB またはそれ以上に増や
します。
4. Aux バスのアウトプットレベル(上図の例では Aux 2 バス)を -132dB に減らします。
5. Aux バス上のインサートセクションで右クリックし、表示されるメニューから "Insert
Send (Output to ASIO/WAVE or Physical Out)" を選択します。
6. 次に表示されるダイアログボックスで、ヘッドフォンを接続した出力端子をリストから選
択します(上図の例では DOCK OUT 2L/2R)。
7. ビューアーウィンドウ上部の "OUTPUTS" ボタンをクリックし、現在の出力アサイン状態
を表示します。
8. ヘッドフォンを接続した出力端子がメイン出力("MIX")、またはモニター出力("MON")
に接続されている場合は、この接続を解除します。
40
Creative Professional
チュートリアルマニュアル
エフェクトを使用した録音とモニタリング
PatchMix DSP ミキサーの基礎知識
PatchMix = Patchbay(パッチベイ)+ Mixer(ミキサー)
これはとてもシンプルなコンセプトです。PatchMix DSP ミキサーはコンピュータのパッチベ
イであり、E-MU デジタルオーディオシステム上に搭載されている全ての物理的な入力端子
(アナログ、S/PDIF、ADAT)またはコンピュータ内部のホストアプリケーションからの出力
(ASIO、WDM)を、物理的な出力端子またはホストアプリケーションの入力のいずれにでも
自由に接続することもできます。
• 「入力ミキサーストリップ」=「物理的な入力端子」と
「ホストアプリケーションからの出力」です。
• 「インサートセンドオブジェクト」=「物理的な出力端子」または
「ホストアプリケーションの入力」です。
物理的な入力端子を使用するには、該当するフィジカル入力ストリップを作成します。またホ
ストアプリケーションの出力を聞くには ASIO 入力ストリップ、または WAVE 入力ストリッ
プを作成します。PatchMix DSP ミキサーでは、存在していない入力ストリップの信号は受信
することができません。例えば ASIO 入力ストリップが作成されていない状態では、ASIO ホ
ストアプリケーションにおいて ASIO 出力を設定することができず、結果 ASIO ホストアプリ
ケーションからの出力は PatchMix DSP ミキサーに入力することができません。
入力ミキサーストリップの信号を外部へ出力するには、その入力ストリップ内のインサートセ
クションに外部出力端子へのインサートセンドオブジェクトを挿入します。また入力ミキサー
ストリップの信号をホストアプリケーションへ送るには、その入力ストリップ内のインサート
セクションに ASIO センドオブジェクト、または WAVE センドオブジェクトを挿入します。
PatchMix DSP ミキサーでは、インサートセンドオブジェクトが存在していなければ信号をホ
ストアプリケーションへ送信することができません。例えば ASIO センドオブジェクトが 1 つ
もない状態では、ASIO ホストアプリケーションにおいて ASIO 入力を設定することができず、
結果 PatchMix DSP ミキサーの出力は ASIO ホストアプリケーションに入力することができま
せん。
任意の入力ストリップのインサートセクションに、インサートセンドオブジェクトを挿入する
ことで、全ての物理的な入力端子からホストアプリケーションの入力へ接続することができま
す。またホストアプリケーションからの出力を、物理的な出力端子のいずれにでも接続するこ
ともできます。さらに物理的な入力端子からの信号をそのまま出力端子へ送ることもできます
し、ホストアプリケーションからの出力信号を再びホストアプリケーションへ送ることも可能
です。
これが PatchMix という名前の "Patch" の部分になります。これに、2 系統の Aux センドバス
と様々なエフェクトが内蔵されたシンプルなミキサーを加えます。その結果、入力ミキサース
トリップのみならず、2 系統の Aux バスとミキサーの最終的な出力であるメインミックスに
もインサートセクションを搭載することができ、どの入力端子やホストアプリケーションから
の信号に対して、例えそれが録音中であっても DSP によるゼロレイテンシーエフェクトを掛
けることができるようになります。これはプラグイン方式のエフェクトでは達成できない快挙
であり、このとてつもない自由度を持ったパッチベイとミキサーが一体となった物、それが
PatchMix DSP ミキサーです。
例えば ...
• ライン入力端子の信号のみをホストアプリケーションへ送信するには?
→ ライン入力ミキサーストリップのインサートセクションにセンドオブジェクトを挿入
します。
• ライン入力端子の信号のみにエフェクトを掛けるには?
→ ライン入力ミキサーストリップのインサートセクションにエフェクトを挿入します。
• 幾つかの入力端子の信号をミックスしてホストアプリケーションへ送信するには?
→ 各ミキサーストリップの Aux センドアマウントを増やし、Aux バスのインサートセク
ションにセンドオブジェクトを挿入します。
• 幾つかの入力端子の信号をミックスしてエフェクトを掛けるには?
→ 各ミキサーストリップの Aux センドアマウントを増やし、Aux バスのインサートセク
ションにエフェクトを挿入します。
• PatchMix DSP ミキサーに入力された全ての信号をミックスして、ホストアプリケーショ
ンへ送信するには?
→ メインミックスのインサートセクションにセンドオブジェクトを挿入します。
• PatchMix DSP ミキサーに入力された全ての信号をミックスして、エフェクトを掛けるには?
→ メインミックスのインサートセクションにエフェクトを挿入します。
E-MU 1616/1616m CardBus デジタルオーディオシステム
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チュートリアルマニュアル
エフェクトを使用した録音とモニタリング
機能が多過ぎますか?
他のサウンドカードでは不可能なことを可能にするため、E-MU デジタルオーディオシステム
には PatchMix DSP ミキサーと DSP エフェクトが用意されています。しかし PatchMix DSP ミ
キサーに対して過度な恐れは抱かないで下さい。製品の初期状態である "Product Default"
セッションでは全ての入出力端子が予め設定されていますので、PatchMix DSP ミキサーの存
在は意識しなくても、ハードウェアエフェクトやフレキシブルなシグナルルーティング機能を
持たない他のサウンドカードと同様に E-MU デジタルオーディオシステムを使用することがで
きます。またもし PatchMix DSP ミキサーの設定で混乱してしまった場合、この "Product
Default" セッションを選択していただければ、初期状態に戻すことができます。PatchMix DSP
ミキサーは録音用ソフトウェアに内蔵されているミキサーに置き換わるものではありません
し、その設定を絶対に変更しなければならないものでもありませんので、E-MU デジタルオー
ディオシステムのハードウェアエフェクトやルーティングなどをすぐに使用しないのであれ
ば、PatchMix DSP ミキサーをバックグラウンドのままにしておいて構いません。
ASIO
ASIO とはオーディオストリーミングインプット / アウトプットを意味しており、コンピュー
タを使用した音楽製作では標準的に使用されているオーディオアプリケーションとオーディオ
ハードウェア間のコミュニケーションプロトコルになります。ASIO を使用することで、オー
ディオアプリケーションとオーディオハードウェア間レイテンシー(遅延)を低くすることが
でき、例えばマイクへ向かって歌った信号はハードウェアとアプリケーションを経由しながら
も殆ど遅れることなくモニタリングすることができます。レイテンシーの少ない ASIO ドライ
バは、Virtual Studio Technology(VST)インストゥルメンツやプラグイン、その他のソフト
ウェアベースのシンセサイザー全てを使用するのに最適な技術といえます。
重要 -> ASIO を使用する前に
PatchMix DSP ミキサーで ASIO センドを作成するまでは、Cubase や他のホストアプリケー
ション上で ASIO 入力は表示されませんので注意して下さい。前ページで解説しましたよう
に、PatchMix DSP ミキサー上で設定した ASIO センドオブジェクトがホストアプリケーション
の入力に当たります。E-MU デジタルオーディオシステムでは、この ASIO チャンネルを任意
に増減できるという優れた特徴により、ニーズに合わせて最大 16 の ASIO チャンネルを自由
に割り当てる事が可能になります。
1.
2.
3.
4.
例えば ...
PCI Card S/PDIF L/R などの物理的な入力端子の入力ストリップを新たに作成します。
インサートセクションで右クリックし、メニューから "Insert Send" を選択します。
何れかのホスト ASIO 入力を選択します。
これで ASIO アプリケーション上で ASIO 入力が表示されるようになり、S/PDIF の L/R 入
力端子に入力した信号を録音することができるようになります。
ASIO チャンネルは全てステレオ仕様です。
ASIO チャンネルは全てステレオ仕様となっています。マイクロフォンなどのモノラルソース
を録音する場合でも ASIO ストリームはステレオになり、モノラル信号は ASIO の両チャンネ
ルを使用します。モノラル入力を録音するには、ホストアプリケーション上でモノラルトラッ
クを作成し、左右どちらかの ASIO チャンネルを使用します。
またモノラル入力端子をステレオペアとして使用するには Aux バスを使用します。それぞれ
のモノラル入力ミキサーストリップのパンを左右に振り切り、Aux バス 1、または Aux バス 2
のアマウントを均等に増やします。その後 Aux バス 1、または Aux バス 2 のインサートセク
ションに ASIO センドオブジェクトを挿入します。
42
Creative Professional