第 3章 計画 の 基本 的 な考 え方 1.基 本 理 念 基本 理念 は、 これ まで の 理念 で あ る 「ちむ ぐ くるで つ くる活力 あ るま ち 南風原 」 を継 承 します 。 「 “ちむ ぐ くるで つ くる活 力 あ る ま ち 南 風 原 "」 ◎ 高 齢 者 が で き るだ け介 護 を必 要 と しな い よ うに 、健 康 の 保 持・ 増 進 や 介 護 予 防 の 充 実 を 図 る と と もに 、自 ら の 能 力 を発 揮 し主 体 的 に社 会 参 加 を 図 るな ど、活 動 的 で 充 実 した生 活 が 送 れ る地 域 社 会 を 目指 します 。 ◎ 高 齢 者 一 人 ひ と りが 、 ど の よ うな 心 身 の 状 態 で あ っ て も、可 能 な 限 り住 み 慣 れ た 地 域 で 尊 厳 を保 ち 、 自分 ら しい 日常 生 活 を人 生 の 最 後 ま で 営 ん で い け る よ う、介 護 ・ 医療 。予 防・ 生 活 支 援 ・ 住 ま い が 一 体 的 に提 供 され る、地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 実 現 を 目指 しま す。 ◎ 高 齢 者 そ れ ぞ れ の 価 値 観 や 生 き方 が 尊 重 され 、そ の 人 ら しい 人 生 を送 る こ とが で き る よ うに 、地 域 に 住 む 誰 もが 地 域 の 一 員 と して 相 手 を認 め合 い 、互 い に支 え合 う共 生 の 意 識 を育 み 、 高 齢 者 の 自立 を み ん な で 支 えて い け る地 域 社 会 を 目指 します 。 21 2.地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 実 現 に 向 け た 基 本 方 針 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 構 築 に あ た つ て は 「住 ま い 」 を基 本 と して 、 高 齢 者 の生 活 実 態 や 心 身 の 状 態 及 び ニ ー ズ を 踏 ま え た 上 で 、 必 要 とな る 「介 護 」 「医 療 」 「予 防 」 「生 活 支 援 」 が 相 互 連 携 し、 一 体 的 に提 供 され る体 制 の 実 現 を 目指 す も の で す 。 本 町 で は そ の 実 現 に 向 けて 国 の 基 本 方 針 を 踏 ま え 「住 ま い 」 「介 護 」 「医療 」 「予 防 」 「生 活 支 援 」 に つ い て 基 本 的 な 考 え方 を次 の 通 り定 め ます 。 住 まい 住 ま い は 生 活 の 基 本 で あ り、地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 前 提 とな る こ とか ら、高齢 者 の 状 態 や 経 済 的 負 担 に 合 わせ た 住 ま い (住 ま い 方 )を 選 択 で き る よ う、地 域 にお け る ニ ー ズ に応 じて 適 切 に供 給 され る環 境 を確 保 しま す 。 介護 地 域 の 介 護 ニ ー ズ に対 応 して 、必 要 な介 護 サ ー ビス が 安 心 して 適 切 に利 用 で き る よ う量 的 確 保 と質 的 向 上 を図 ります 。 そ の 際 、 重 度 の 要 介 護 者 、 単 身 や 夫 婦 の み の 高 齢 者 世 帯 、 認 知 症 の 高 齢 者 の 増 加 及 び 医 療 の 必 要 性 の 高 い 要 介 護 者 の ニ ー ズ 等 を 踏 ま え た サ ー ビス に つ い て 検 討 しま す 。 医療 医療 を必 要 とす る高齢 者 が 住 み 慣 れ た 地 域 で の 生 活 を継 続 で き る よ う、退 院 支 援 、日常 の 療 養 支 援 、急 変 時 の 対 応 、看 取 り等 様 々 な 局 面 で 多 様 な サ ー ビス や 支 援 と連 携 を 図 る こ と の で き る体 制 を整 備 しま す 。 予防 若 い 年 代 か ら生 活 習 慣 病 を 中 心 と した 健 康 づ く りを進 め る と と もに 、機 能 回復 訓 練 な ど 高 齢 者 本 人 へ の 個 別 的 な対 応 だ け で は な く、年 齢 や 心 身 の 状 態 等 に よ つ て 分 け隔 て る こ と な く、地 域 の 中 に 生 き が い 。役 割 を持 っ て 生 活 。社 会 参 加 が で き る よ うな居 場 所 や 出番 づ く りな ど 、 高 齢 者 本 人 を取 り巻 く環 境 へ の 対 応 も含 め た 地 域 づ く りを進 め ま す 。 ま た 、 リハ 職 等 の 専 門職 を活 か した 自立 支 援 に資 す る取 り組 み を推 進 し、介 護 予 防 の 機 能 強 化 を進 め ます 。 生活支 援 日常 生 活 上 の 支 援 が必 要 な 高 齢 者 が 、 地 域 で 安 心 して在 宅 生 活 を継 続 して い くた め に必 要 とな る多 様 な 生 活 支援 等 サ ー ビス を整 備 す る た め 、従 来 の 互 助 に よ る活 動 に加 えて 、 ボ ラ ンテ ィ ア 、NPO、 民 間事 業 等 の 多様 な 主体 に よ る支援・協働 体 制 の 充 実 。強化 を進 め ます 。 22 ■地 域 包 括 ケ ア シス テム の イ メー ジ 地域包括支援 セ ンター ケア マ ネジャー 各 機 関 との調 整 を図 り 地域 包 括 ケ ア シス テム を支 え る 〕 〔 相 談 業 務 やサ ー ビス の コー デ ィネー トをお こな う 介 護 が必 要 に な つた ら… 病 気 に な った ら 通所・ 入所 介 医 護 在 宅サ 住 まい 訪 問診 療 自宅 ・ サ ー ビス 付 き高 齢 者 向 け住 宅 な ど いつ ま で も元 気 に暮 らす た め に … 生活支 援 ・ 介 護 予防 老 人 ク ラ ブ・ 自治会 ・ ボ ラ ンテ ィア ・ NPOな ど 23 療 3.地 域 支 援 事 業 推 進 の 基 本 方 針 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 構 築 に 向 け た 取 り組 み の 強 化 を図 るた め に 、 現 行 の 介 護 予 防 事 業 か ら新 しい 介 護 予 防 ・ 日常 生 活 支 援 総 合 事 業 (以 下 「総 合 事 業 」 と い う)に 移 行 す る必 要 が あ りま す 。 そ の た め 、 国 の 基 本 指 針 に基 づ き介 護 予 防 訪 問 介 護 、 介 護 予 防 通 所 介 護 の 総 合 事 業 へ の 移 行 な ど、新 しい 総 合 事 業 を実 施 す る た め の 体 制 づ く りを進 め 、平 成 28年 4月 か ら の 実 施 を 目指 しま す 。 ま た 、包 括 的 支 援 事 業 も これ ま で の 取 り組 み に加 え内容 の 拡 充 が 図 られ 、新 しい 包 括 的 支 援 事 業 とな りま した 。 この 取 り組 み に つ い て も国 の 基 本 指 針 を 踏 ま えて 、 必 要 な推 進 体 制 を 構 築 し、 平 成 30年 4月 ま で の 実 施 を 目指 しま す 。 新 しい 総 合 事 業 、新 しい 包 括 的 支 援 事 業 と も に 、 事 業 実 施 後 は 定 期 的 に評 価 。見 直 しを 行 い 段 階 的 に事 業 の 拡 充 を 図 ります 。 《 地域 支援事 業の体 系 介置給付 (要 介護 1∼ 5) 介護給付 (要 介護 1∼ 5) 介護予防給付 (雲 支援 1・ 2) 訪間看護・福祉用具等 介霞予防給付 (要 支援 1・ 2) 》 │ :訪 間弁護・ 週所介護 新しい介護予防 '日 常生活支援総合事業 (要 支援 1・ 2.基 本チエックリス ト該当者) ゞ 介霞ラ防事業 又は介護予防 。日常生活支援総合事業 0二 次予防事業 0-次 予防事業 ° 業 務 〔 ] ξ 今 ヨ 三 ξ 塔塾 妥 包括的支援事業 0地 域包括支援センターの運営 (地 域ケア会議の充実) 0在 宅医療・介産連携の推進 0解 知症施策の推進 0生 活支援サ ー ビスの体制整備 任意事業 ●介護給付費適正化事業 ●介護家族支援事業 0そ の他の事業 任意事業 ●介護給付費適正化事業 ●介護家族支援事業 0そ の他の事業 5:ご ,露 24 地域支授事業 地域支援事業 包括的支援事業 0地 域包括支援センターの運営 ●介護予防 ・生活支援サ ー ビス事業 ,訪 間型サ ー ビス ・ 通所型サ ー ビス ・生活支援サ ー ビス (配 食等 ) ・ 介護予防支援事業 (ケ アマネ ジメン ト) 0-般 介護予防事業 4.基 本 目標 基 本理念 を踏 ま えて 、次 の 3つ を基本 目標 と して 掲 げ 、高齢者施策 を展開 します。 1.健 や か で 活 動 的 な高 齢 期 を過 ごせ るま ち づ くり 高 齢 者 が い つ ま で も、健 や か で 、主 体 性 を持 つ て 充 実 した 生 活 が 送 れ る よ う、高 齢 期 を迎 え る前 の よ り早 い 段 階 か ら、生 活 習 慣 病 の 予 防 を 中 心 と した健 康 づ く りを推 進 しま す 。 ま た 、制 度 改 正 に よ る新 た な枠 組 み に基 づ く介 護 予 防 事 業 の 実 施 及 び 生 活 支 援 サ ー ビス の 基 盤 づ く りを進 め ま す 。 さ らに 、積 極 的 な社 会 参 加 の 促 進 、他 の 世 代 と の ふれ あ い 、 自主 的 な 学 習 ・ 趣 味 ・ ス ポ ー ツ 活 動 等 を支 援 す るな ど、 活 動 的 な 高 齢 期 を支 え る環 境 づ く りを推 進 しま す 。 2.包 括 的 ケ ア に よ り安 心 して 暮 ら し続 け られ るま ち づ く り 高 齢 者 が 住 み慣 れ た 地 域 で 、い つ ま で も安 心 して 暮 ら し続 け て い け る よ う、高齢 者 や そ の 家 族 等 へ の 必 要 な援 助 を包 括 的 に行 う中核 機 関 で あ る、地 域 包 括 支 援 セ ン タ ー の 運 営 体 制 の 充 実 を 図 る と と も に 、 権 利 擁 護 の 推 進 や 地 域 ケ ア 会 議 の 充 実 を 図 ります 。 ま た 、医療 機 関 と介 護 保 険 事 業 所 等 と の 密 接 な連 携 を推 進 す る等 に よ り、在 宅 医療 ・ 介 護 連 携 体 制 の 構 築 を 図 りま す 。 さ らに 、認 知 症 対 策 を一 層 推 進 す るた め に 、「認 知 症 ケ ア パ ス 」 の 構 築 を 目指 し、早 期 の 適 切 な 支 援 行 う 「認 知 症 初 期 集 中支 援 チ ー ム 」 の 設 置 や 、認 知 症 の 高齢 者 や 家 族 等 へ の 相 談 支 援 を行 う「認 知 症 地 域 支 援 推 進 員 」 の 設 置 等 に 取 り組 み ます 。 高 齢 者 の 生 活 支 援 つ い て は 、生 活 支 援 の た め の コー デ ィネ ー タ ー や 協 議 体 の 設 置 に よ り、地 域 の 社 会 資源 の 開 発 。発 掘 を進 め る ほ か 、ボ ラ ンテ ィ ア 等 住 民 に よ る生 活 支 援 や 介 護 予 防 の 充 実 に取 り組 み ます 。 3.高 齢 者 の 自立 と安 心 ・ 安 全 な暮 ら しを支 え るま ち づ くり 高 齢 者 が 自 立 し、安 心 して 暮 らせ る よ うに 、在 宅 生活 を支 え るサ ー ビス の 充 実 及 び 家 族 介 護 者 へ の 支 援 を行 い ます 。 高 齢 者 や 障 が い 者 に 限 らず 、全 て の 人 が 安 全 で 快 適 に 移 動 で き る空 間 を整 備 し、社 会 参 加 や 交 流 が 深 ま る人 にや さ しい 環 境 づ く りを推 進 す る と と も に 、生 活 の 質 の 向 上 を 図 る た め に 高 齢 者 に適 した 住 環 境 の 向 上 、災 害 時 に お け る不 安 を解 消 す るた め の 体 制 の 充 実 を 図 ります 。 25 5.重 点 施 策 本 計 画 で は 、国 の 基 本 指 針 を踏 ま え る と と もに 、町 の 実 情 を勘 案 して 、以 下 の 重 点施 策 を定 め ます 。 (1)循 環器疾黒の重席化防止 本 町 で は 、脳 血 管 疾 患 等 の 循 環 器 疾 忠 に よ り要 介 護 者 とな る方 が 多 い こ とか ら、高 血 圧 、 糖 尿 病 等 の 生 活 習 慣 病 の 予 防 と重 症 化 防 止 に 取 り組 み ます 。 (2)介 護 予 防 ・ 日常 生 活 支 援 総 合 事 業 の 推 進 新 しい 総 合 事 業 に 基 づ く要 支 援 状 態 とな る こ と を予 防 す る事 業 や 日常 生 活 支 援 サ ー ビ ス の 実 施 体 制 の 充 実 を 図 り、認 定 に 至 らな い 高 齢 者 の 増 加 を 目指 しま す 。 ま た 、効 果 的 な介 護 予 防 ケ ア マ ネ ジ メ ン トと 自立 支 援 に 向 けた サ ー ビス 実施 に よ る要 支 援 状 態 か ら の 自 立 の 促 進 や 重 度 化 予 防 を 目指 しま す 。 (3)地 域 ケ ア会 議 の 充 実 地 域 ケ ア 会 議 に つ い て は 、 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 実 現 の た め の 有 効 な ツー ル で あ り、 個 別 事 例 の 検 討 を通 じて 、多 職 種 協 働 に よ る地 域 支 援 ネ ッ トワー クの 構 築 に つ な げ る と と も に 、 地 域 の 課 題 解 決 の た め の 政 策 決 定 に 至 る ま で の 仕 組 み づ く りを 目指 しま す 。 (4)認 知 症 対 策 の 推 進 本 町 で は第 6次 計 画 に お い て も、認 知 症 対 策 を重 点 事 項 と して 認 知 症 へ の 理 解 促 進 と早 期 発 見 、家 族 介 護 者 支 援 等 に 努 め て き ま した が 、認 知 症 者 は増 加 傾 向 に あ り、早 期 発 見 ・ 早 期 治 療 な ど の 対 策 を更 に進 め る必 要 が あ りま す。そ の た め 、今 後 は 標 準 的 な認 知 症 ケ ア パ ス (状 態 に応 じた適 切 な サ ー ビス 提 供 の 流 れ )を 構 築 す る こ とを基 本 目標 と し、多 様 な 取 り組 み を進 め ます 。 26 6.施 策の体系 基本 国標 に基 づ き、各基本 施策 を定 め以下 の 体系 とし、 基本施策 の も とで具体的 な事業 の 展 開 を図 ります。 基本理念 基本施策 基 本 目標 ち む ぐ く る で つく る 活 力 あ る ま ち 南 風 原 健やかで活動的な高齢期を 過ごせるまちづくり 1.健 康 づ く り充実 2.介 護 予 防 日日常 生活 支 援 総 合事 業 の 推進 3.生 きが い 活 動 支 援 の 充実 包括的ケアにより安心して 暮らし続けられるまちづくり 地 域 包 括 支 援 セ ンター 運 営 の 充実 2.権 利擁 護 の 推 進 3.地 域 ケ ア 会 議 の 充 実 4.在 宅医療 日介護 連携 の 推進 5.認 知 症 対 策 の 推 進 6.生 活 支 援 体 制 整 備 推 進 高齢者の自立と安心 B安 全な 暮らしを支えるまちづくり 1.在 宅 福 祉 サ ー ビス の 推進 2.生 活 環 境 の 向 上 推進 3.安 27 心・ 安 全 なま ちづ く り
© Copyright 2024 ExpyDoc