2015 年2月 23 日 大 阪 知事 府 松井 一郎 様 大阪府教育委員会 委員長 隂山 英男 様 大 阪 教 育 合 同 労 働 組 合 執行委員 長 酒井 さとえ 大阪教育合同労働組合高校支部 同 申 入 代表 梶 本 和 孝 書 中原教育長による立川教育委員への威圧的発言を発端とする一連の問題で、昨年11月 7日に行われた教育委員会会議で設置の決まった第三者委員会がまとめた調査結果報 告書が2月20日公表された。この報告書の中では、中原教育長による複数の府教委事 務局職員および立川教育委員への言動がパワーハラスメントに該当する旨認定した。中 原教育長の言動が教育長としての資質に欠けるものであることが、改めて明確になった。 特に、第三者委員会が認定したパワハラ認定事実のそれぞれは、すべて人権侵害以外の なにものでもない。中でも「精神構造の鑑定を受けないといけませんよ」という発言は、 精神障がい者を見下す差別意識からの発言であり、到底許せるものではない。貴教育委 員会自身が作成した「職場におけるパワーハラスメントの防止及び対応に関する指針」 に反する行為でもある。 中原教育長は、本件にとどまらず、府立和泉高校校長時代にも、人事権を振りかざす パワハラ等、校長としての資質に大いに欠ける点について、当組合は再三に渡り指摘、 申入、抗議してきたところである。和泉高校時代のパワハラを放置し、校長から教育長 のポストに転身させた松井知事の判断が、最悪の帰結に行き着いたことを大いに反省す べきである。ここで、第三者委員会の調査結果も明らかになった今こそ、毅然とした態 度で本事態の収拾にあたるべきである。 また、任命責任者である松井知事の責任は免れない。第三者委員会の報告に依らずと も、問題が表面化した時点で、即刻中原教育長に辞任を求め、あるいは罷免してしかる べきところ、なおも擁護しているのである。 当組合は、大阪の教育破壊に歯止めをかけ、また、大阪の教育再生と教育行政正常化 を求め、中原教育長の辞任を強く要求する。 以上
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