(案)に対する意見の概要と市の考え方 1

健やか未来都市ちばプラン(案)に対する意見の概要と市の考え方
No. 該当箇所
意見の概要
市の考え方
修正
全般
ご意見のとおり、高齢者の健康はもちろんのこと、次世
代の健康も大切であることから、本プランは、国の「健や
健康というと、医療費削減のため、高齢者に注目してしまうが、国の将来を
か親子21」の基本的な考え方を【次世代の健康】の分野
担う若者の健康や母子保健も大切であり、多方面から長期的にアプローチし
に盛り込み、母子保健のほか、乳幼児期・学童期・思春期
ていくべきである。
などのライフステージに応じた健康づくりに取り組んでいく
こととしています。
-
全般
このプランを実行性あらしめるためには、市民一人一人が日常的に実感で
きるスキームづくりが必要と考える。そのためには、構想、概念、各団体の役
割を総花的に列挙するだけでなく、具体的なツールを用意することが肝要。
千葉市民一人一人が興味と関心を持って、本プランに積極的に参加するた
めには、「ゲーム性のあるツール(アプリケーション)の開発」「健康カウンセリ
ング体制の強化」が不可欠と考える。例えば、
①毎日の歩行数や飲酒量、血圧などを入力することによって、参加者個人の
情報が更新され、最新の健康データベースが閲覧できる。興味やゲーム性を
持たせて楽しく参加してもらうことが重要。
②個人の健康カウンセリング体制の強化とパソコンやスマホを利用していな
い高齢者のために、希望する人には研修や専用端末貸与を実施し、自分の
健康状態について相談すると専門家の回答が返ってくるシステムを構築す
る。端末利用料は有料とするが、補助も含め可能な限り安価に設定する。
自分の症状や不安を相談することによって、その人にとってズバリ有益なア
ドバイスができる。
一定のセキュリティーのもと「かかりつけ医」もこの情報を閲覧できるようにす
る。
(注)システム上の諸問題を検証するために、当初はモデルケースとして小規
模体制でスタートする。
ツールは当初から数多くを用意する必要はなく、代表的なものを1~2用意
するだけでも当プランに対する市民の関心度が大幅にアップすると考える。
ご意見のとおり、市民一人ひとりが主体的に健康づくり
に取り組むことができるような仕組みを構築し、情報提供
に努めていく必要があると認識しており、本プラン【地域の
絆による社会づくり】の分野に記載のとおり、健康づくりに
取り組む余裕のない人なども含めた、全ての市民が健康
づくりに関するサービスを享受できるよう取り組んでいくこ
ととしています。
ご提案いただきました具体的なツールに関しては、個別
の事業展開にあたり、参考とさせていただきます。
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本プランは、身体的健康増進と維持が主体に計画されているが、主観的健
康観(心の健康)の増進と維持のための具体的施策検討が弱い。高齢者が
自身の存在価値と役割を持って生活することは、健康寿命の延伸にもつなが
る。そのためには多くの人(特に高齢者)が、自分の関心や目的、置かれた
環境に応じて地域社会や行政に接点を持ちうる場を増やしていく必要があ
る。
特に、千葉市民には青年期と壮年期に千葉都民として社会で活躍した人が
多く、その人たちが、定年退職し地域社会に戻り、それまでに蓄積してきた豊
富な経験と知識を活かす場がなく、無為に高齢者になって、心身ともに弱者
になっていく。こうした人たちを、自主的で生きがいを持って参加してもらうこ
とが、未来都市のあり方であり、そのための「参加の入口」を数多く準備する
高齢者の
ことが必要である。
健康
この「参加の入口」は、本プランへの参加の観点だけでなく、広く行政上の
課題と考えて、高齢者も社会的資産、地域活性化の一員(戦力)として検討し
ていく必要があると考える。
例えば、一つの方法として、インターネット活用による「未来都市ちばクラウ
ド(仮称)」を立ち上げて、以下の機能を提供する「参加の入口」を提供する。
あわせてリアルの世界との連動を図る。
①SNSやフェースブックによる新たなコミュニティの形成と各種健康管理情
報や活動の共有を図る
②ガバナンス2.0を発展させて、行政や地域活動への意見や参加を促す。
③e-ラーニングを活用して、団塊世代の経験や知識をコンテンツ化し、eー
ラ―ニング教材として提供して地域文化の向上を図る。
ご意見のとおり、高齢者が生きがいを持って生活するこ
とは、主観的健康感を高め、認知症予防を始めとした介護
予防にもつながると認識しております。本プラン【高齢者の
健康】の分野に記載のとおり、より多くの方々が地域社会
の中で豊富な経験と知識を活かして、社会参加できるよう
取り組んでいくこととしています。
また、地域の絆の強化が、地域全体の健康度を高める
と認識しており、本プラン【地域の絆による社会づくり】の
分野に記載のとおり、地域社会で取り組む健康づくりを推
進していくこととしています。
「参加の入口」についてのご意見については、事業展開
にあたり参考とさせていただきます。
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学校で保健の授業で輪切りにして一つ一つを教えるのではない、全人格的
な性教育に取り組むことを提案したい。
愛するとは、相手を大切にするとはどういうことか。そうしたことをきちんと教
え、その延長に性教育をもってくる。性感染症から身を守るための知識・望ま
次世代の ぬ妊娠によってどれだけ心身にダメージを受けるかということを特に高校生
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健康
に教えていく。
また、高校を卒業した後も例えば二十歳・二十五歳・三十歳・・・といった節
目に、例えば既婚で子供のいる人とまだいない人・未婚といった区分けで受
講できるプログラムを用意してがん検診のように受講を呼び掛ける・・・といっ
たような取り組みが必要ではないか。
ご意見のとおり、自分や相手を大切にすることや「予防
教育としての性教育」の重要性については認識しており、
本プラン【思春期】の分野に記載のとおり、関係機関等と
連携して性教育や性感染症予防教育に取り組んでいくこ
ととしています。まずは、児童、生徒を対象とした取組みを
関係機関と連携して行っていくこととし、各年代層への継
続的な教育については、今後の参考とさせていただきま
す。
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たばこは合法な嗜好品であり、喫煙するかしないかは、適切なリスク情報に
基づいて、成人個々人が自らの健康に与える影響を勘案して判断すべきも
のであり、成人の喫煙率を12%と数値目標を設定していることについて、本
来個々人の選択の結果として決まる喫煙者率等を行政の介入により特定の
数値に誘導しようとするものであり、強く反対する。
平成24年6月に公表された「がん対策推進基本計画」で
は、禁煙希望者が禁煙することにより成人喫煙率を12%
とする目標を設定しており、本市においてもそれに準じた
目標値としているため、禁煙を希望していない人にまで禁
煙を求めるものではありません。
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喫煙
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意見の概要
市の考え方
修正
喫煙
平成22年の厚生労働省健康局長通知によると、「多数
の者が利用する公共的な空間については、原則として全
健康増進法における受動喫煙の定義は「室内又はこれに準ずる環境にお
面禁煙であるべき」とあり、「特に屋外であっても子どもの
いて、他人のたばこの煙を吸わされること」とされており、公共施設の敷地内
利用が想定される公共的な空間では受動喫煙防止のた
禁煙を目指すことは、受動喫煙防止対策の趣旨から逸脱していると考え、本
めの配慮が必要」とされており、市民の健康を守る観点か
項の削除を強く要望する。
ら、公共施設は敷地内禁煙を目指したいと考えておりま
す。
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喫煙
健康増進法第25条の規定においては、「学校、体育
館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務
受動喫煙防止に関する取り組みは、各施設管理者等が施設の態様や利用
所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施
実態等に応じ、禁煙、分煙、時間分煙等の「喫煙ポリシー」表示などの様々な
設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫
方法により実施され、着実に進捗しているものと認識しており、行政が各施設
煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの
における受動喫煙の機会減少について数値目標を設定することについて
煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置
は、各施設管理者が適切な受動喫煙防止対策を講じることが妥当であると
を講ずるように努めなければならない。」とされています。
考えるため、強く反対する。
受動喫煙防止をさらに推進していくため、国が示す「健康
日本21(第2次)」に準じた数値目標を設定しています。
-
喫煙
平成24年6月に公表された「がん対策推進基本計画」で
喫煙は、自分の健康状態と喫煙による影響を勘案しながら大人の判断で は、禁煙希望者が禁煙することにより成人喫煙率を12%
「喫煙する」「喫煙しない」を決めるべきもので、市が喫煙率を削減させるため とする目標を設定しており、本市においてもそれに準じた
の数値目標を掲げるものではないと考える。
目標値としているため、禁煙を希望していない人にまで禁
煙を求めるものではありません。
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喫煙
がんについては一般的には食生活、飲酒、運動不足、ストレス、その他不
喫煙が肺がんをはじめとする種々のがんのリスクを高め
適切な生活習慣や加齢、環境等の要因が複雑に絡み合って発症するものと
る要因となっていることは、科学的根拠をもって示されて
聞いており、がんによる死者数の増加は、毎年減少する喫煙率に反比例して
います。
いるものと認識している。
-
喫煙
昨年7月、厚生労働省より発出された「国民の健康の増進の総合的な推進
を図るための基本的な方針の全部改正」に関する告示においては、全ての
施設で分煙も認めた数値目標設定としているものと認識している。従って、千
葉市においても一律的な禁煙ではなく、適切な措置が講じられた喫煙室の設
置などの「分煙」についても、有効な選択肢として、推進されているものと考え
ている。
平成22年の厚生労働省健康局長通知によると、「少なく
とも官公庁や医療施設においては全面禁煙とすることが
望ましい」、また、「全面禁煙は受動喫煙対策として極めて
有効であると考えられているため、受動喫煙防止対策の
基本的な方向性として、多数の者が利用する公共的な空
間については、原則として全面禁煙であるべきである」とさ
れています。市民の健康を守る観点から、効果的な受動
喫煙防止対策を推進してまいります。
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喫煙
職場・飲食店に関しては、受動喫煙の機会を有する人の
割合の低下を目標とし、平成24年度に実施した調査結果
職場・飲食店に関しては、数値目標の設定ではなく、分煙したいと考える事
を踏まえた数値目標を設定しており、施設の禁煙や分煙
業者などへの分煙のための技術的アドバイスの提供や、分煙費用の助成制
の実施率を目標とはしていません。
度の導入などの方法により分煙を念頭に進めていただき、禁煙のみを啓発・
また、職場・飲食店等の多数の者が利用する施設につ
推進することのないようにお願いしたい。
いては、建物内禁煙を始めとする受動喫煙防止対策に取
り組んでいきます。
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喫煙
受動喫煙を防止する観点から、家庭での受動喫煙の機
会減少に係る数値目標の設定は必要であると考えます。
家庭での喫煙に関しては、行政が介入すべきものではないと考えており、
特に妊婦や乳幼児がいる家庭における受動喫煙防止を
数値目標を設定するのであれば、喫煙や受動喫煙に関する正しい科学的知
徹底させることは必須です。
識を理解している人の割合など、普及啓発施策の目標に修正すべき。
また、家庭での喫煙を行政が規制するのではなく、あくま
でも受動喫煙の機会を減らすことを目標としています。
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喫煙
「公共施設の敷地内禁煙を目指す」ことについて、健康増進法における受
動喫煙の定義では、そもそも屋外は対象外であり、受動喫煙防止対策の趣
旨からは逸脱している。従って、適切な措置が講じられている公共施設等の
敷地内の喫煙所については、撤去し禁煙とする理由はないことから、本項に
ついては削除して欲しい。
平成22年の厚生労働省健康局長通知によると、「多数
の者が利用する公共的な空間については、原則として全
面禁煙であるべき。特に屋外であっても子どもの利用が想
定される公共的な空間では受動喫煙防止のための配慮
が必要」とされています。
市民の健康を守る観点から、公共施設は敷地内禁煙を
目指したいと考えております。
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