国語(現代文) <総括> 早稲田大学 人間科学部 1/2 出題数 現代文1題・古文1題(漢文一問含む) 試験時間 60分 昨年と同様、現代文は評論の問題が一題。すべてマーク式の設問であるのも例年どおり。今年は例年よりも空 欄補充問題が少なく、傍線部説明問題が多かった。また、本文から根拠が見いだしにくい設問が多かった。設 問数は昨年と同じ十二問だった。 <本文分析> 大問番号 (一) 出 典 (作者) 奥井智之『社会学』 〔第二版〕 (東京大学出版会 2004 年刊)の第8章「知識」の一節。 頻出度合 ・的中等 この著者の文章は、入試では時々見かける。 分 量 前年比較 難 易 前年比較 分量(減少・変化なし・増加) 約 3900 字(昨年より 1300 字増) 難易(易化・変化なし・難化) <大問分析> ジャン ル (一) 学問論 大問 問一 問二 設問形 難易度 式 マーク 標準 マーク やや難 問三 マーク やや難 問四 マーク やや難 問五 マーク やや易 問六 問七 マーク マーク 標準 やや難 問八 マーク 標準 問九 問十 問十一 マーク マーク マーク 標準 標準 標準 問十二 マーク 標準 設問 コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 漢字の選択問題。 傍線部内容説明。 「動物的存在」の「文脈上」の意味が問わ れている。直前の〈人間=世界の創造〉との対比で選ぶ。 傍線部内容説明。ニと少し紛らわしいが、前後から両者が 「一体のもの」である点を押さえる。 傍線部内容説明。ロも「集大成」が気になるが、他に妥当 な選択肢がない。やや不適切な出題といえる。 傍線部内容説明。 「シェーラーの説」の「意義」が問われて いる。直後の文脈から、解答は決まる。 傍線部理由説明。消去法で解答は決まる。 傍線部理由・内容説明。 (1)はフーコーの説を紹介した理 由をどのレベルで捉えるべきなのか、ニ以外はすべて紛ら わしい。やや不適切な出題だと思われる。 (2)は傍線部直 後の一文の内容を踏まえる。ハが少し紛らわしい。 傍線部意図説明。傍線部自体の説明ではなく「何を言おう としているのか」が問われている。直後の一文に即して考 える。 傍線部内容説明。二文前の内容を踏まえる。 傍線部理由説明。直後の内容が決め手となる。 空欄補充。直前の「特別なもの」の意味を傍線部7などと 対応させて考える。 傍線部内容説明。ニと少し紛らわしい。 ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断しています。 <学習対策> さまざまな評論文の問題練習を繰り返し、全体的な読解力の向上を心がけること。 過去問に取り組み、傍線部説明・空欄補充・趣旨判定などの選択肢問題への対応力を養うこと。 © 河合塾 2015 年 国語(古文・漢文) <総括> 出題数 早稲田大学 人間科学部 2/2 現代文1題・古文1題(漢文一問含む) 試験時間 60分 基本的な知識をもとに場面を丁寧に読み取る必要のある文章であった。昨年度に比べ、設問数が半減した。 本年も古文に関連した漢文独立の設問が設けられており、昨年は二題だった設問数が、本年は三題であり、 一昨年と同様になった。 <本文分析> (二) 大問番号 出 典 (作者) 『浜松中納言物語』 (+『史記』孟嘗君列伝) 頻出度合 ・的中等 『浜松中納言物語』はしばしば出題されるが、当該箇所は稀。 『史記』はしばしば出題されるが、当該箇所は稀。 分 量 前年比較 分量(減少・変化なし・増加) 約 590 字。前年より約 780 字減。 〔漢文は 204 字。前年より 62 字増。 〕 難 易 前年比較 難易(易化・変化なし・難化) 〔漢文は変化なし〕 <大問分析> 大問 ジャンル (二) 物語 史伝 設問 設問形式 難易度 コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 問十三 問十四 A B 問十五 問十六 問十七 (1) マーク やや易 文法( 「る」 「らる」の意味の識別) 。 マーク マーク マーク マーク 標準 標準 やや易 やや難 語の空欄補充(対句に注意) 。 語の空欄補充(対句に注意) 。 文の解釈。 主語判定。 マーク 標準 (2) マーク やや難 (3) マーク 標準 解釈(送り仮名が省略されている。前後の話題を踏ま える。重要語「可」 「耳」の意味に注意) 。 空欄補充( 「而」 「何也」に注意し、省略された返り点・ 送り仮名を補って選択肢を検討する) 。 返り点(使役形「使」と「以A為B」に注意する) 。 ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断しています。 <学習対策> 単語・文法・常識など、古文の基本事項を習得した上で、文章を正確に読み解く力を養成しておくこと。 漢文については、基礎知識をしっかり身につけ、読解力を養う必要がある。また、白文に対応できるように 準備しておくこと。 © 河合塾 2015 年
© Copyright 2024 ExpyDoc