首都圏への観光プロモーション事業委託業務 仕様書 1.委託業務の実施

首都圏への観光プロモーション事業委託業務 仕様書
1.委託業務の実施背景
岐阜県の観光地としての認知度はいまだ低い状況にあるものの、平成27年3月に北陸新幹線
が金沢延伸開業することにより、首都圏※から岐阜県の特に飛騨地域への利便性が高まるのに加
え、平成27年12月には白川郷合掌造り集落が世界遺産登録20周年を迎えるという話題性が
ある。
加えて県内では、平成26年11月の「本美濃紙」のユネスコ無形文化遺産登録に続き、平成
27年には「清流長良川の鮎」の世界農業遺産登録が期待されるほか、「高山祭の屋台行事」「古
川祭の起し太鼓・屋台行事」「大垣祭の軕行事」がユネスコ無形文化遺産に登録提案中となって
いる。
そこで、これら「世界に誇れる遺産」を優良な観光資源として捉え、北陸新幹線開業効果を最
大限に発揮すべく、この機会に首都圏での岐阜県の露出機会を増やし、存在感を示していく必要
がある。
※
首都圏の範囲は東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県を指すものとする。
2.委託業務の目的
北陸新幹線金沢延伸開業や白川郷合掌造り集落の世界遺産登録20周年といった誘客の好機を
捉え、
「世界に誇れる遺産」を核として、各種メディアへの露出やイベントの実施など複数の手法
を活用した首都圏向け観光プロモーションを一体的に行うことにより、首都圏における
「すぐに行ってみたい観光地」としての岐阜県の認知度とイメージを高め、誘客拡大を図る。
3.委託業務名
首都圏への観光プロモーション事業委託業務
4.委託業務期間
契約締結日から平成28年3月31日(木)まで
5.委託業務の内容
以下の取組について企画・実施すること。(1)~(3)のすべての取組が一体感を持って実
施され、岐阜県を印象付けるものであること。
(1) メディア等を活用した観光情報の効果的な発信
① メディア、広告等を活用した観光情報の効果的な発信
首都圏在住者のうち、旅行の決定権を持つとされる20~40代の女性をメインター
ゲットとし、メディアとのタイアップ、広告等により「すぐに岐阜県に行ってみたい」
と思わせる情報発信をすること。
ア 媒体
本県への誘客につながる効果的な媒体を複数選定のうえ実施すること。
〔媒体例:雑誌やテレビ番組とのタイアップした広告、交通広告〕
イ 実施時期
効果的な時期について受託者から提案のうえ、県と協議し決定すること。
② イメージ映像制作
岐阜県の魅力を表現し、行ってみたいと思わせる観光PR映像を以下のとおり制作す
ること。また、テレビコマーシャルや動画サイトでも活用可能なものとすること。
ア 構成
15分程度の本編と5分程度のダイジェスト版の2種類、もしくはテーマご
とに分けた数分の映像5種類程度のいずれかとすること。
構成は国内向けの内容をベースとし、海外向けにも使用できるよう、英語、
フランス語、中国語(簡体字)の字幕を選択できるようにすること。
イ 解像度 フルハイビジョンとすること。
ウ 用途
メディアへの貸し出し、You Tube 等の動画サイトや岐阜県及び(一社)岐阜
県観光連盟のホームページでの公開、国内または海外でのイベントやコンベ
ンションでの上映、メディアや旅行会社に向けたプレゼンテーションでの利
用等を想定していること。
エ 撮影
原則として全て撮影するものとするが、季節、天候等の都合上、撮影が不可
能な場合は、県が所有する既存の素材の活用も可能であること。
オ 納品
DVD(NTSC版、PAL版)
各10枚
ブルーレイディスク(NTSC版、PAL版) 各10枚
Web掲載用のデータ(wmp、Quick Time等)
なお、完成前であっても観光PRイベント等での使用のため、必要な都度、
部分的な映像データの提供を求めることがあること。
(2)ツーリズムEXPOジャパン2015へのブース出展
旅の総合イベント「ツーリズムEXPOジャパン2015」(主催:公益社団法人日本観光
振興協会、一般社団法人日本旅行業協会)に、以下のとおり「岐阜県ブース」を出展し、効果
的なPRを行うことにより、岐阜県ファンの拡大や誘客拡大につなげること。
ツーリズムEXPOジャパン2015について
会期 平成27年9月24日(木)~27日(日)
場所 東京ビッグサイト東展示棟
※詳細は「ツーリズムEXPOジャパン2015」開催概要を参照すること。
① 出展日
② ブース規模
平成27年9月25日(金)~27日(日)
県借用分
8小間
県内市町村等借用分 8小間(見込み)
合計16小間程度(1小間 3m×3m=9㎡
144㎡)
※合計16小間程度を「岐阜県ブース」として一体的にPRを実施
するイメージ。
③ 委託内容
・「岐阜県ブース」の企画及び装飾を行うこと(各出展者等との連絡調整を含む)。
なお、県借用分の小間料は本委託経費に含まれるものとし、市町村等借用分の小間料
は出展市町村等が別途負担するものであること。
・市町村等借用分における展示・基本装飾は、出展市町村等が別途負担して行うことと
し、受託者は県借用分における展示・基本装飾に加え、「岐阜県ブース」の全体装飾
を行うこと。なお、全体装飾にあたっては、出展市町村等(当該市町村等から出展業
務を受託している事業者を含む)と十分協議のうえ、岐阜県として一体感のある装飾
となるよう工夫すること。
・平成27年9月25日(金)にブース内で実施予定の旅行会社等観光関係者及びプレ
ス向け商談会(交流会)の企画及び運営を行うこと。
・平成27年9月26日(土)、27日(日)の一般来場者向けブースの運営を行う
こと。ブース内でのイベント内容については受託者から提案のうえ、県と協議し決定
すること。
(3)首都圏観光PRイベントの実施
首都圏の集客施設等において本県の魅力を直接PRするため、下記により観光物産イベント
を1回以上実施すること。
① 平成27年12月25日(金)までに実施することとし、1回につき連続2日以上開催
すること。なお、実施時期については受託者からより効果的な時期を提案のうえ(ツー
リズムEXPOジャパン2015の開催期間を除く。)、県と協議し決定すること。
② 県内の市町村、観光団体等、5団体程度の参加を予定すること。
③ 会場内において岐阜県特産品の販売を行うコーナーを設置することとし、出展者は県と
協議のうえ決定すること。
④ 観光PRコーナーには、県内の参加希望市町村のほか、北陸新幹線沿線県など近隣県も
出展し、本県を中心とした広域周遊観光をPRする予定であること。
6.事業実施体制について
(1)総括責任者の配置
本業務の進捗を管理する責任者を1名配置すること。ただし、専任である必要はない。
(2)業務担当者の配置
本業務の実施に関する担当者を1名以上配置すること。ただし、専任である必要はなく、
総括責任者との兼務は妨げない。
(3)実施計画の作成
受託者は、契約締結後、速やかに本業務の実施計画(実施体制表、事業計画、スケジュール
表等)を作成し県に提出すること。また、事業の進捗状況を適宜県に報告する等、県との連絡
を密に行うこと。
7.業務完了後の提出書類
受託者は本業務完了後、速やかに以下の(1)~(2)の書類を提出すること。
(1)以下①~②の内容を含む実績報告書
① 業務の実施期間及び内容
② その他、業務の実施状況
(2)委託業務完了届
8.支払条件等
① 本業務に係る経費は、業務開始以降に支払うものとする。
② 本業務の遂行上、必要がある場合には、受託者は概算払いを請求することができる。
9.業務の適正な実施に関する事項
(1)業務の一括再委託の禁止
受託者は、本業務を一括して第三者に委託し、又は請け負わせることができない。ただし、
本業務を効率的に行ううえで必要と思われる業務については、県と協議のうえ、業務の一部を
委託することができる。
(2)守秘義務
受託者は、本業務の実施に関して知り得た秘密を他に漏らし、又は自己の利益のために利用
することはできない。また、委託業務終了後も同様とする。
(3)立入検査等
県は事業の執行の適正を期するため必要があるときは、受託者に対して報告をさせ、又は事
務所等に立ち入り、関係帳簿類、その他の物件を検査、若しくは関係者に質問を行う場合があ
る。
10.著作権
別記「著作権等取扱特記事項」によること。
11.業務の継続が困難となった場合の措置について
受託者との契約期間中において、受託者による業務の継続が困難になった場合の措置は、次の
とおりとする。
(1)受託者の責に帰すべき事由により業務が困難となった場合
受託者の責に帰すべき事由により業務の継続が困難になった場合には、県は契約の取消しが
できる。この場合、県に生じた損害は受託者が賠償するものとする。なお、次期受託者が円滑
かつ支障なく本業務に遂行できるよう、引き継ぎを行うものとする。
(2)その他の事由により業務の継続が困難となった場合
災害その他の不可抗力等、県及び受託者双方の責に帰することができない事由により業務継
続が困難となった場合、業務継続の可否について協議するものとする。一定期間内に協議が整
わない場合、それぞれ、事前に書面で通知することにより契約を解除することが出来るものと
する。なお、委託期間終了若しくは契約の取消し等により次期受託者が業務を引き継ぐ際は、
円滑な引継に協力するとともに、必要なデータなどを遅滞なく提供することとする。
12.不当介入における通報義務等
(1)妨害又は不当要求に対する通報義務
受託者は、契約の履行に当たって、暴力団関係者等から事実関係及び社会通念等に照らして
合理的な理由が認められない不当若しくは違法な要求又は契約の適正な履行を妨げる妨害を受
けたときは、警察へ通報しなければならない。なお、通報がない場合は入札参加資格を停止す
ることがある。
(2)不当介入による履行期間の延長
受託者は、暴力団等による不当介入を受けたことにより、履行期間内に業務を完了すること
ができないときは、県に履行期間の延長変更を請求することができる。
13.その他
(1)本仕様書に明示なき事項、または業務上疑義が発生した場合は、両者協議により業務を進
めるものとする。
(2)委託契約後、速やかに業務実施に係る計画書(実施内容、スケジュール等を記載)を提出
し、県の承認を得ること。また、業務の実施にあたっては、県と十分協議したうえで行うこ
ととする。
別記
著
作
権
等
取
扱
特
記
事
項
(著作者人格権等の帰属)
第1 印刷製本物が著作権法(昭和 45 年法律第 48 号)第2条第1項第1号に規定する著作物(以
下「著作物」という。)に該当する場合には、当該著作物に係る同法第 18 条から第 20 条まで
に規定する権利(以下「著作者人格権」という。)及び同法第 21 条から第 28 条までに規定す
る権利(以下「著作権」という。)は受託者に帰属する。
2 印刷製本物に係る原稿、原画、写真その他の素材が著作物に該当する場合には、当該著作物
に係る著作者人格権及び著作権(著作者人格権を有しない場合にあっては、著作権)は、提供
した者に帰属する。ただし、発注者又は受託者が第三者より利用許諾を得ている素材が著作物
に該当する場合については、当該第三者に帰属する。
(著作権の譲渡)
第2 印刷製本物が著作物に該当する場合には、当該著作物に係る受託者の著作権(同法第 27
条及び第 28 条に規定する権利を含む。)を当該著作物の引渡し時に発注者に譲渡する。
2
印刷製本物の作成のために受託者が提供した印刷製本物に係る原稿、原画、写真その他の素
材が著作物に該当する場合には、当該著作物のうち、次に掲げるものの著作権(同法第 27 条
及び第 28 条に規定する権利を含む。)を当該著作物の引渡し時に甲に譲渡する。
一
二
三
写真
映像
ロゴ、イラスト
3 前二項に関し、次のいずれかの者に印刷製本物及び当該印刷製本物に係る原稿、原画、写真
その他の素材の著作権が帰属している場合には、受託者は、あらかじめ受託者とその者との書
面による契約により当該著作権(著作権法第 27 条及び第 28 条に規定する権利を含む。)を受
託者に譲渡させるものとする。
一 受託者の従業員
二 本件契約によって実施される業務の一部が再委託される場合の再委託先又はその従業員
4 第1項及び第2項の著作権の譲渡の対価は、契約金額に含まれるものとする。
(著作者人格権)
第3 受託者は、発注者に対し、印刷製本物及び当該印刷製本物に係る原稿、原画、写真その他
の素材(以下「印刷製本物等」という。)が著作物に該当する場合には、著作者人格権を行使
しないものとする。
2 発注者は、印刷製本物等が著作物に該当する場合において、当該印刷製本物等の本質的な部
分を損なうことが明らかな改変をすることはできない。
(保証)
第4 受託者は、発注者に対し、印刷製本物等が第三者の著作権その他第三者の権利を侵害しな
いものであることを保証するものとする。
(印刷製本物等の電子データが入った納入物の提供)
第5
受託者は、発注者に対し、印刷製本物等の電子データが入った納入物( DVD)を当該印
刷製本物の引渡し時に引き渡すものとする。
2
前項の規定により引き渡された納入物の作成の対価は、契約金額に含まれるものとする。
3
第1項の印刷製本物等の電子データが入った納入物の所有権は、当該印刷製本物の引渡し時
に甲に移転する。