京都府自殺ストップセンター相談業務仕様書(PDF:143KB)

京都府自殺ストップセンター相談業務
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仕様書
件名
京都府自殺ストップセンター相談業務委託
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履行期間
平成27年4月1日(水)から平成28年3月31日(木)までの平日(祝日及
び12月29日から翌年の1月3日までの日を除く月曜日から金曜日まで)
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委託予定額の上限
8,500,000円(消費税込み)
4
履行場所
受託者設置の「電話相談室」
5
目的
深刻な悩みを抱える方に対する相談業務として、京都府が実施する京都府自殺ス
トップセンター(以下「センター」という。)の運営業務のうち、午後4時30
分から午後8時までの時間帯における相談体制を確保する。
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委託業務の内容
(1)相談内容
希死念慮、自殺企図、自死遺族等の自殺関連問題及び自殺の背景となりうる
深刻な悩みに対する、問題解決を指向した相談
(2)対象者
京都府民
ただし、これ以外の場合であっても、誠意ある態度をもって対応し、必要に
応じて他の相談機関の紹介を行うなど、機械的・事務的な対応をしないこと。
(3)実施方法
受託者の設置する電話相談室に、センターから転送される電話に応答するた
めの回線を設置し、転送された相談者からの相談に応じる。
(4)相談体制
ア
電話回線数
1回線を用意すること。
イ
業務責任者の配置
受託者は、委託業務を円滑に運営するため、「電話相談室」の責任者(以下
「業務責任者」という。)を1名以上配置すること。
ウ
相談員の配置
受託者は、「電話相談室」に業務従事者として、相談員を配置すること。
相談員は、(6)で定める業務委託時間に1名以上配置すること。
※相談及び記録を随時行うため、2名以上の配置が望ましい。
エ
業務責任者の業務
業務責任者は、相談員に対する指導及び監督を行い、また、緊急の対応を要
する相談等については支援体制を確保するなど、業務の円滑かつ適切な執行
管理を行うこと。
オ
業務責任者及び相談員名簿の提出
(ア) 受託者は、委託業務開始前に業務責任者及び相談員の名簿(資格、電話相
談等の経験歴を記載したもの)を提出すること。
(イ) 受託者は、(ア)の名簿について変更が生じる場合は、事前に京都府に報告
するとともに、変更後の内容を京都府に提出すること。
カ
電話相談室の設備
電話相談室は、相談業務の専用ブースを設置するなど、秘密保持に十分配慮
した構造であり、かつ相談員が相談を適切に行えるよう労働条件に配慮した
設備であること。
キ
相談員の研修等
受託者は、相談員の教育、指導、訓練等の研修を実施し、相談員の資質向上
に努めること。
ケ
相談記録(データベース)に関する環境設定
受託者はMicrosoft Accessを使用した相談記録(データベース)の閲覧、管
理及び運用に必要な環境を整えること。
(5)相談業務
ア
相談員の実名対応
相談員は相談者に対して原則実名で対応すること。
イ
社会資源の把握
相談員は、適切な相談対応を行うために、京都府下の社会資源及び制度の把
握に努めること。
ウ
相談経過の把握
相談員は、継続的な利用者に適切に対応するため、相談者の相談経過の把握
に努めること。
エ
対応方針に基づく対応
相談員は、センターが実施する事例検討会等において対応方針が定められた
ケースについては、当該方針に基づいた対応を行うこと。
(6)業務委託時間
平日(祝日及び12月29日から1月3日までの日を除く月曜から金曜ま
で)午後4時30分から午後8時まで。
ただし、午後8時までに受信した電話の通話が、午後8時を超えても通話が
続く場合は、その通話が終了するまで対応すること。
(7)実績報告
ア
受託者は、相談員が受けた全ての相談について、別途指定する様式に正確
に記載し、翌平日の午前8時までに別途指定する方法で、センターに報告
すること。
報告に当たっては、個人情報の取扱いには十分注意し、個人情報保護のた
めの処理を行うこと。
イ
面接相談、専門機関による支援が必要になる相談及び(8)に定める緊急
対応を要した相談については、アとは別に、センター及び京都府健康福祉
部福祉・援護課に電話等で報告すること。
ウ
受託者は、毎月1回京都府に対して相談件数の報告を行うこと。
エ
受託者は、受託業務に関する事項について、京都府から調査・報告を求め
られた場合には、速やかに応じること。
(8)緊急対応が必要な相談
受託者が、相談者の生命を保護するための緊急対応や自殺発生のための危機
介入が必要と判断した場合は、警察・消防等関係機関に連絡するとともに、
(7)イに定める報告をすること。
(9)緊急時における連絡体制の整備
受託者及び京都府は、契約締結後直ちに協議の上、緊急時における連絡体制
を整備し、連絡網を共有すること。
なお、連絡体制に変更が生じた場合も同様とする。
(10)経費負担区分
受託者の電話設備、回線、電話相談室の設置に係る経費は、受託者の負担と
する。
着信数の実績に関わらず、委託金額は変更しない。
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一般条項
(1)受託者は、本仕様書の内容及び関係法令を遵守すること。
(2)受託者は、故意又は過失により、京都府又は第三者に損害を与えた時は、そ
の賠償責任を負わなければならない。
(3)受託者は、業務の履行に際しては、相談業務の公共性に鑑みて、常に相談者
の立場を考慮し、信頼を確保しなければならない。
(4)受託者は、地方公務員法(昭和25年法律261号)第16条(欠格条項)に該当す
る者を業務に従事させてはならない。
(5)受託者は、業務責任者及び相談員に対し、法令に基づく事業者としての
すべての義務を負うものとする。
(6)本仕様書に定めのない事項又は、不明な点がある場合又は疑義が生じたとき
は、京都府と協議のうえ定めるものとする。