実施要領

大阪市立デザイン教育研究所の運営形態のあり方に係るマーケット・サウンディング
実施要領
1.調査の名称
「大阪市立デザイン教育研究所の運営移管の検討に係るマーケット・サウンディング
(市場調査)
」
2.調査を実施する背景・趣旨
大阪市立デザイン教育研究所は、産業デザイン分野における全国唯一の公立専修学
校(修業年限:2年)です。
大阪市は、デザイン・造形・美術を専門的に学ぶ大阪市立工芸学校(現
大阪市立
工芸高等学校(以下「工芸高校」という。)の前身)を大正12年に設立し、これまでデザ
インや造形分野に優れた人材を輩出してきました。その後、国際化・情報化の進展に
より社会が大きな変化を遂げる中、デザイン界においてもコンピュータなどの情報機
器を活用した新しいデザイン技術が必要になってきたことから、デザインに関する知
識・技術を向上させるための継続教育機関として工芸高等学校の敷地内に「デザイン
教育研究所」を開設(昭和63年)しました。
同研究所の教育活動に対し一定の評価を得ている一方で、近年、工芸高校から進学
する学生の割合が減少するなど工芸高校の継続教育機関としての役割が低下している
ほか、受益と負担の観点からも課題があるなど、今後も本市直営を維持していくこと
は困難である、との課題認識のもと、平成22年度入学者より受験料・入学料・授業料
の値上げとともに学年定員を増員するなど歳入の増加を図るとともに、平成25年度か
ら教員を削減し歳出の削減も行ってきました。
しかし、上記課題等を踏まえ、平成26年7月の教育委員会会議において平成29年度
末をもって本市直営による同研究所の運営を行わないことや、同研究所がこれまで培
ってきた教育内容の継承を図るため、同研究所に代わる教育機関の確保など市直営以
外の運営の可否について検討し、平成27年度中に結論を得ることとしています。
そこで、今後のデザイン教育研究所の運営形態のあり方の検討にあたり、市場性の
有無や学校法人等への移管の手法についてどのような方法が考えられるか、また、土
地及び施設・設備の取り扱い等について、マーケット・サウンディングを実施するこ
とにより、民間事業者から広く意見・提案を求めたいと考えていますので「6
ご意
見いただきたい内容」欄の別添調査票「マーケット・サウンディング調査回答用紙」
の提出のご協力をお願いたします。
3.デザイン教育研究所の概要
学
校
名
大阪市立デザイン教育研究所
所
在
地
大阪市阿倍野区文の里1-7-48
創
立
年
昭和63年(創立27年)
課
程
工業専門課程
学
科
デザイン科
修
業
年
限
2年
入
学
定
員
45名
計
学
生
数
( H26.5.1 現 在 )
1年
男
80名
2年
女
男
女
35名
教
職
員
教員
実習助手
(1)
4
2
数
施 設 ・ 設 備
鉄筋コンクリート造4階建のうち
1~3階部分
業
料
等
願
倍
率
( 補 充選 抜を除く)
就
職
延床面積
581.09㎡
1487.75㎡
事務職員
専
任
1
嘱 託 職員
1
授業料
市内在住
169,200円
その他
260,600円
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平 均
1.60
1.71
1.58
0.89
1.07
1.37
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平 均
97.2%
100%
76.5%
79.4%
87.2%
88.2%
18,000円
志
建築面積
入学料
入学検定料
授
45名
所長(工芸高校校長が兼任)
390,000円
率
教
育
目
標
高度な技術力を有し、産業界で活躍す るデ ザイナー の育成
・高等学校のデザイン・造形に関する学科で身につけた専門性をベースに、さらに2年間の継続的な専
門教育を行う
・企業やデザイン事務所等で活躍中のデザイナーを講師として招聘し、デザインの現場に密着した指導
を行なうことにより、大阪の産業をデザイン分野で支える人材を育成する
入
学
資
格
高等学校の工業もしくは美術に関する学科を卒業した者、またはこれと同等以上の学力を有する者
徴
・デザイン、美術の専門学科を有する大阪市立工芸高校と連携し、継続的な職業教育を行う
・企業や デザイン事務所等で活躍するデザイナーを講師に招聘
・デザインの制作現場と同等のコンピュータシステムを導入
現場に密着した実践的な指導
・大阪市を中心とした企業・団体等とのプロジェクト学習を展開
・企業現場をイメージしたチームによるデザインワークを実践
特
平成25年度
総費用内訳
計
●平成25年度歳出内訳
【人件費】
【事業費】
・その他委員等報酬
・報奨金
・普通旅費
・消耗品費
・印刷製本費
・光熱水費
・建物修繕料
・備品修繕費
・通信運搬費
・筆耕翻訳料
・委託料
・使用料
・校用器具費
・図書購入費
・その他
単位(千円)
53,509
37,540
5,881
4,362
203
2,209
193
3,233
354
257
267
13
200
17,046
734
65
2,516
●平成25年度歳入内訳 単位(千円)
・検定料
・検定料
1,440
・入学料
10,538
・授業料
34,710
91,049
46,688
4.デザイン教育研究所の特徴
同研究所ではデザインの制作現場と同等のコンピュータシステムを導入するととも
に、企業などで活躍するデザイナーを講師として招聘するなど、デザイン制作現場に
密着した実践的な専門教育を行っています。中でも企業・団体からのデザイン依頼や
共同研究を通じ、実体験としてデザインを学ぶプロジェクト学習は本研究所の大きな
特色です。
このような取り組みが評価され、デザイン関連企業への就職率は高く、卒業生の多
くは本研究所で得た知識や技術を活かし、各企業のデザイナーや工業デザイン担当と
して幅広く活躍しています。
5.マーケット・サウンディング(市場調査)の効果について
マーケット・サウンディングとは、民間事業者から広く意見、提案を求める市場調
査で、検討の早い段階での民間事業者との対話を通じ、市場性の有無や運営移管の手
法、新たな運営形態(受け皿組織)のアイデアを得ることにより、幅広い検討を可能
とするものです。また、行政課題等を提示して対話することにより、課題の解決に向
けて民間事業者のノウハウを生かした検討が可能になる等の効果が期待できます。
6.ご意見いただきたい内容
別添調査票のとおり
提出期限
平成 27 年 3 月 20 日(金)必着
(※いただいた内容によって追加での聞き取りを依頼する場合があります)
7.調査の進め方
マーケット・サウンディングの実施を公表(2月18日~3月20日)
実施要領により調査目的や検討に必要な情報等を大阪市が提示
マーケット・サウンディング参加事業者説明会の開催
第1回:2月27日(金)14:00
第2回:3月9日(月)10:00
別紙1「机上説明会・現地見学会申込書」提出期限
第1回:2月26日(木)17:30
第2回:3月6日(金) 17:30
サウンディングの実施(受領以降随時)
アイデアのある民間事業者等に対するサウンディングの実施
サウンディング結果の検討・概要の公表
調査で把握した可能性を踏まえた移管手法の検討及び概要の公表
8.マーケット・サウンディングの実施について
(1)対象者
対象事業者等は、大阪市立デザイン教育研究所運営移管の実施可能性について検
討する意向を有する学校法人等(学校法人以外の場合は、法令に基づく各種国家資
格の養成施設としての指定を受けている者(各種国家資格の内容は問わない))。
(2)マーケット・サウンディングの流れ
①マーケット・サウンディングの実施を公表
報道発表ならびに大阪市ホームページへの掲載など、広く参加者を募集します。
②サウンディング(対話)説明会の開催
《日 時》第1回:平成 27 年2月 27 日(金)午後2時 机上説明会開始(必須参加)
午後3時 現地見学会開始(任意参加)
第2回:平成 27 年3月9日(月)午前 10 時 机上説明会開始(必須参加)
午前 11 時 現地見学会開始(任意参加)
《場 所》机上説明会 大阪市阿倍野区役所 2 階 大会議室(阿倍野区文の里 1-1-40)
現地見学会
大阪市立デザイン教育研究所
(阿倍野区文の里 1-7-48)
・主に調査の目的、本研究所運営の詳細及びサウンディングの実施方法等について
の説明を行うとともに、同研究所運営に関する内容(授業内容・施設設備等)に
ついて可能な限り情報提供を行いますので、参加希望の方は市ホームページに搭
載の実施要領をご持参ください。
・参加方法
別紙1「机上説明会・現地見学会申込書」を電子メールアドレス
([email protected])あて申し込んでください。
第 1 回(平成 27 年 2 月 27 日(金))
:平成 27 年 2 月 26 日(木)午後 5 時 30 分〆切
第 2 回(平成 27 年 3 月 9 日(月))
:平成 27 年 3 月 6 日(金)午後 5 時 30 分〆切
(出席可能な人数は 1 法人あたり3名以内とします)
(電子メールの件名は「サウンディング説明会参加申し込み」としてください。
)
・会場に駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。
・連絡先は「9」に記載。
(阿倍野区役所、デザイン教育研究所への問い合わせ不可)
③調査回答用紙の提出期限
・平成 27 年 3 月 20 日(金)
【必着】まで。
別紙調査票「マーケット・サウンディング調査回答用紙」に必要事項を記入の上、
電子メールアドレス([email protected])あて回答してください。
・対話を実施する場合は、別紙調査票提出以降、順次行う予定です。
④サウンディングのポイント
・サウンディングの実施にあたっては、同研究所運営に関する内容(授業内容・職
員数・コスト・資産など)について、可能な限り詳細な情報提供を行います。
・サウンディングは参加事業者のアイデア及びノウハウの保護のため、個別に非公
開で行います。
・必要に応じて複数回のサウンディングを行うことがあります。
・仮に運営形態に関する公募等が行われた場合、当サウンディングへの参加実績は
優位性を持つものではありません。また、サウンディング参加への対価、結果に
対する報酬等の提供はありません。
・サウンディングの実施結果については、アイデア及びノウハウの保護に配慮した
上で概要を公表します(参加事業者名は公表しません)
。
9.連絡先
大阪市教育委員会事務局 指導部高等学校教育担当(柘原)
指導部教育活動支援担当(玉置)
〒530-8201 大阪市北区中之島 1-3-20 大阪市役所3階
電話:06-6208-9188・9162
ファックス:06-6208-7055
連絡先メールアドレス:[email protected]
大阪市阿倍野区役所
大阪市立デザイン教育研究所(阿倍野区役所南東すぐ)