Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング © 2014 Dell Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 本ガイドには知的財産情報が記載されており、その情報は著作権によって保護されております。本ガイドに記載されてい るソフトウェアは、ソフトウェア使用許諾または守秘義務契約に下で提供されております。本ソフトウェアは、該当する 契約の条件に準拠する場合に限り、使用およびコピーすることができます。形式や理由、電子通信や機械に関わらず、本 ガイドの一部であっても複製および送信を禁止します。Dell Inc. からの書面による許可なしでの、購入者以外による写真 複写や記録も禁止します。 本ドキュメント内の情報は Dell 製品に関連して規定されています。明示あるいは黙示を問わず、禁反言あるいは別の方 法で、本ドキュメントから許可を受ける知的所有権あるいは Dell 製品譲渡に関連する知的所有権に対しては、ライセン スはありません。本製品のライセンス契約同様、DELL の条件および規約の記載を除いて、DELL は一切の責任を負いませ ん。また、製品に関係する黙示的法令保証の権利を放棄します。制限はありませんが、その製品は市場性、特定の目的に 対する適用度、または反侵害行為を含む黙示的保証があります。DELL SOFTWARE は、損害が生じる可能性について報告を 受けたとしても、本ドキュメントの使用、または使用できないことから生じるいかなる、直接的、間接的、必然的、懲罰 的、特有または偶然的な障害 (無期限、利益の損失、事業中断、情報の紛失も含む) に対しても責任を負わないものとし ます。Dell は、本ドキュメント内容の精密さや完全性について表明および保証しません。また、Dell は告知なしで製品 使用や製品解説書を変更する権限があります。Dell は、本ドキュメントに記載されている情報を更新する義務はありませ ん。 本製品の使用に関する質問は、こちらにご連絡ください。 Dell Inc. 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Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 3 手順 20 フォレスト内 Active Directory 移行 21 前提条件 21 手順 21 例: オンプレミス Active Directory および Exchange の移行 22 「Exchange、次にActive Directory」のアプローチ 22 「すべてまとめて」のアプローチ 23 「Active Directory、次にExchange」のアプローチ 24 Dell について 26 連絡先Dell 26 テクニカルサポート用リソース: 26 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 4 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 移行の最終目標によって、異なる作業を実行しなければならないこともあります。特別なツール Migration Advisor を使って、基本的なシナリオを参照したり、以下の「基本的な移行」を組み合わせた独自のシナリオを 作成したりすることができます。 l Exchange リソースフォレストの分割 l 認証フォレストの分割 l Exchange リソースフォレストの結合 l 認証フォレストの結合 l Active Directory および Exchange のフォレスト間移行 l Exchange リソースフォレストの代用 l 認証フォレストの代用 l 認証およびリソースフォレストの代用 l フォレスト間 Active Directory 移行 l フォレスト内 Active Directory 再編成と Exchange 再接続 l フォレスト内 Active Directory 移行 2 種類の基本的な移行から構成される複合シナリオもあります。 l Exchange を先にしたフォレスト間移行 l Active Directory を先にしたフォレスト間移行 以下のトピックも参照してください。 l 移行内のソースおよびターゲットの共存の管理と終了 l 例: オンプレミス Active Directory および Exchange の移行 移行内のソースおよびターゲットの共存の管 理と終了 移行中および移行直後、ソースおよびターゲット環境は同期されています。共存の維持に、お客様側で特別な労 力をかける必要はありません。 共存期間は、ターゲットソースをプライマリにして、共存を終了することを選択した時点で終了します。Active Directory 移行の場合、このことはターゲットアカウントを有効にするように設定されたマイグレーションセッ ションを実行することを意味しています (「アカウントの移行」を参照)。Exchange 移行の場合、このことは Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 5 メールボックスを切り替えることを意味しています (方法は使用した同期エージェントの種類によって異なりま す、「メールボックスの移行」の適切なトピックを参照してください)。 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 6 基本的なオンプレミスの移行 このトピックは、オンプレミスの移行を編成、管理するために利用できる一連の独立した操作について説明して います。 l Exchange リソースフォレストの分割 l 認証フォレストの分割 l Exchange リソースフォレストの結合 l 認証フォレストの結合 l Active Directory および Exchange のフォレスト間移行 l Exchange リソースフォレストの代用 l 認証フォレストの代用 l 認証およびリソースフォレストの代用 l Exchange を先にしたフォレスト間移行 l Active Directory を先にしたフォレスト間移行 l フォレスト間 Active Directory 移行 l l フォレスト内 Active Directory 再編成と Exchange 再接続 l フォレスト内 Active Directory 移行 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 7 Exchange リソースフォレストの分割 結果となるリソースフォレストの構成が最終的な移行状態ではない場合、この移行作業の後に Active Directory の移行作業が行われることがあります。 前提条件 Active Directory と Exchange が同じフォレスト内に存在する。 手順 Exchange メールボックスを移行し、以下のようにターゲットフォレストを Exchange リソースフォレストと して使用します。 1. ディレクトリを同期して、無効にしたターゲットユーザーを作成し、共通の GAL を作成して、関連する 外部アカウントを設定します。 (「アカウントの移行」を参照) 2. オプション: Active Directory マイグレーションセッションを実行します。これにより、後ほどリソー ス処理ウィザードで使用できるマップが作成されます。 3. メールボックス移行を実行し、必要に応じて予定表の同期を行います。 (「同期順序」、「予定表同期」、および「メールボックス移行」を参照) 4. 必要に応じて、パブリックフォルダを同期します。 (「パブリックフォルダの同期」、「パブリックフォルダ同期の設定」を参照) 5. メールボックスを切り替えます。 (「メールボックスの移行」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 8 認証フォレストの分割 結果となるリソースフォレストの構成が最終的な移行状態ではない場合、この移行作業の後に Exchange の移行 作業が行われることがあります。 前提条件 Active Directory と Exchange が同じフォレスト内に存在する。 手順 Active Directory アカウントを移行し、以下のようにソースフォレストを Exchange リソースフォレストと して使用します。 1. ディレクトリを同期して、無効にしたターゲットユーザーを作成し、共通の GAL を作成します。 (「アカウントの移行」を参照) 2. オプション: Active Directory マイグレーションセッションを実行します。これにより、後ほどリソー ス処理ウィザードで使用できるマップが作成されます。 3. ソース環境で Exchange Processing Wizard を実行し、ターゲットユーザーに適切なレベルのメール ボックスアクセスを割り当てます。 (「Exchange サーバーの処理」を参照) 4. ソース環境で Active Directory Processing Wizard を実行し、msExchSecurityDescriptor パラメータ を編集して、ターゲットユーザーに適切なレベルのメールボックスアクセスを割り当てます。こうするこ とにより、移行が完了するまでの、ソース/ターゲットユーザーの共存が可能になります。 (「Active Directory 処理の開始」を参照) 5. ターゲットアカウントを有効にし、ソースアカウントを無効にして、関連する外部アカウントを設定する ために、Active Directory マイグレーションセッションを実施します。 (「アカウントの移行」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 9 Exchange リソースフォレストの結合 Exchange リソースフォレストで、Exchange インフラを認証フォレストに結合します。 前提条件 l l Active Directory アカウントと Exchange メールボックスが別個のフォレストに存在している。 Exchange リソースフォレスト内の Exchange メールボックスが、認証フォレスト内の Active Directory アカウントにリンクされている。 手順 以下のように、Exchange メールボックスをターゲット (認証) フォレストに移行します。 1. メールボックス移行を実行し、必要に応じて予定表の同期を行います。 (「同期順序」、「予定表同期」、および「メールボックス移行」を参照) 2. 必要に応じて、パブリックフォルダを同期します。 (「パブリックフォルダの同期」、「パブリックフォルダ同期の設定」を参照) 3. メールボックスを切り替えます。 (「メールボックスの移行」を参照) 4. 条件付き: ターゲット環境で Exchange Processing Wizard と Active Directory Processing Wizard を 実行し、ターゲットユーザーに適切なメールボックスアクセス許可を割り当てます。これは、Exchange の移行を開始する前に、移行マップが不完全な場合に必要です。 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 10 認証フォレストの結合 Exchange リソースフォレスト構成で、Active Directory アカウントを Exchange リソースフォレストに結 合します。 前提条件 l l Active Directory アカウントと Exchange メールボックスが別個のフォレストに存在している。 Exchange リソースフォレスト内の Exchange メールボックスが、認証フォレスト内の Active Directory アカウントにリンクされている。 手順 以下のように、Active Directory アカウントをターゲット (Exchange リソース) フォレストに移行します。 1. ターゲットアカウントを有効にし、関連する外部アカウントのリンクを解除する、Active Directory マ イグレーションセッションを実施します。 (「アカウントの移行」を参照) 2. ターゲット環境で Exchange Processing Wizard と Active Directory Processing Wizard を実行し、 ターゲットユーザーに適切なメールボックスアクセス許可を割り当てます。 (「Exchange サーバーの処理」、「Active Directory の処理」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 11 Active Directory および Exchange のフォ レスト間移行 Active Directory ユーザーと Exchange サーバーを、切り替え期間なしにあるフォレストから他のフォレスト に移動します (一時的なサービス中断を無視)。 前提条件 Active Directory と Exchange が同じフォレスト内に存在する。 手順 Exchange メールボックスと Active Directory アカウントをほぼ同時に移行します。それにより、ユーザー はターゲット環境に完全に切り替えて、ターゲット Active Directory にログオンし、ターゲットメール ボックスを使用することができます。そのため、即座に処理ウィザードを使用する必要はありません。以下の手 順に従ってください。 1. ディレクトリを同期し、共通の GAL を確立します。 (「アカウントの移行」を参照) 2. 選択したユーザーに対して、メールボックスを移行して、必要に応じて予定表の同期を行います。 (「同期順序」、「予定表同期」、および「メールボックス移行」を参照) 3. 同じユーザーに対して、ターゲットアカウントを有効にしてソースアカウントを無効にする Active Directory マイグレーションセッションを実行します。これにより、後ほどリソース処理ウィザードで利 用できるマップが作成されます。 4. 必要に応じて、パブリックフォルダを同期します。 (「パブリックフォルダの同期」、「パブリックフォルダ同期の設定」を参照) 5. メールボックスを切り替えます。 (「メールボックスの移行」を参照) 6. 移行が完了するまで、ステップ 2~5 を繰り返します。 「すべてまとめて」のアプローチの例も参照してください。 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 12 Exchange リソースフォレストの代用 Exchange サーバーは新しい Active Directory フォレストに移動しますが、Active Directory アカウントはそ のままの場所に残ります。 前提条件 Active Directory アカウントが、認証フォレストアカウントにリンクされた Exchange メールボックスとは別 個のフォレストに存在しています。 手順 以下のように Exchange メールボックスを、新しいターゲット Exchange リソースフォレストに移行します (必 要に応じてターゲット環境でアクセス許可を更新します)。 1. ディレクトリを同期し、共通の GAL を確立します。 (「アカウントの移行」を参照) 2. メールボックス移行を実行し、必要に応じて予定表の同期を行います。 (「同期順序」、「予定表同期」、および「メールボックス移行」を参照) 3. 必要に応じて、パブリックフォルダを同期します。 (「パブリックフォルダの同期」、「パブリックフォルダ同期の設定」を参照) 4. メールボックスを切り替えます。 (「メールボックスの移行」を参照) 5. ターゲット環境で、Exchange Processing Wizard および Active Directory Processing Wizard を実行 します。 (「Exchange サーバーの処理」、「Active Directory の処理」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 13 認証フォレストの代用 新しいフォレストに Active Directory アカウントを移動しますが、Exchange サーバーは引き続きその場所 に残ります。 前提条件 Active Directory アカウントが、認証フォレストアカウントにリンクされた Exchange メールボックスとは別 個のフォレストに存在しています。 手順 Active Directory アカウントを新しい認証フォレストに移行して、以下のように Exchange リソースフォレス トのアクセス許可を更新します。 1. Active Directory アカウントを移行して、それらをターゲット環境で有効にします。 (「アカウントの移行」を参照) 2. ターゲット環境で Exchange Processing Wizard と Active Directory Processing Wizard を実行し、 ターゲットユーザーに適切なメールボックスアクセス許可を割り当てます。 (「Exchange サーバーの処理」、「Active Directory の処理」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 14 認証およびリソースフォレストの代用 Exchange サーバーを新しいフォレストに移動し、Active Directory アカウントを別の新しいフォレストに移動 します。その後、新しいアカウントと Exchange リソースフォレストとの間の関係を復元します。 前提条件 Active Directory アカウントが、認証フォレストアカウントにリンクされた Exchange メールボックスとは別 個のフォレストに存在しています。 手順 以下のように Exchange メールボックスを新しいターゲット Exchange リソースフォレストに移行し、アカウン トを新しい認証フォレストに移行します (必要に応じてターゲット環境でアクセス許可を更新します)。 1. ディレクトリを同期して、無効にしたターゲットユーザーを作成し、共通の GAL を作成します。 (「アカウントの移行」を参照) 2. Active Directory アカウントを移行して、それらをターゲット環境で有効にします。 (「アカウントの移行」を参照) 3. メールボックス移行を実行し、必要に応じて予定表の同期を行います。 (「同期順序」、「予定表同期」、および「メールボックス移行」を参照) 4. 必要に応じて、パブリックフォルダを同期します。 (「パブリックフォルダの同期」、「パブリックフォルダ同期の設定」を参照) 5. メールボックスを切り替えます。 (「メールボックスの移行」を参照) 6. ターゲット環境で、Exchange Processing Wizard および Active Directory Processing Wizard を実行 します。 (「Exchange サーバーの処理」、「Active Directory の処理」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 15 Exchange を先にしたフォレスト間移行 このシナリオは、2 つの基本的な移行から構成されています: 1. Exchange リソースフォレストの分割 2. 認証フォレストの結合 手順 このシナリオのステップは、それを構成する 2 種類の移行をまとめたものです。 1. ディレクトリを同期して、無効にしたターゲットユーザーを作成し、共通の GAL を作成して、関連する 外部アカウントを設定します。 (「アカウントの移行」を参照) 2. オプション: Active Directory マイグレーションセッションを実行します。これにより、後ほどリソー ス処理ウィザードで使用できるマップが作成されます。 3. メールボックス移行を実行し、必要に応じて予定表の同期を行います。 (「同期順序」、「予定表同期」、および「メールボックス移行」を参照) 4. 必要に応じて、パブリックフォルダを同期します。 (「パブリックフォルダの同期」、「パブリックフォルダ同期の設定」を参照) 5. メールボックスを切り替えます。 (「メールボックスの移行」を参照) 6. ターゲットアカウントを有効にし、関連する外部アカウントのリンクを解除する、Active Directory マ イグレーションセッションを実施します。 7. ターゲット環境で Exchange Processing Wizard と Active Directory Processing Wizard を実行し、 ターゲットユーザーに適切なメールボックスアクセス許可を割り当てます。 (「Exchange サーバーの処理」、「Active Directory の処理」を参照) 「Exchange、次にActive Directory」のアプローチの例も参照してください。 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 16 Active Directory を先にしたフォレスト間 移行 このシナリオは、2 つの基本的な移行から構成されています: 1. 認証フォレストの分割 2. Exchange リソースフォレストの結合 手順 このシナリオのステップは、それを構成する 2 種類の移行をまとめたものです。 1. ディレクトリを同期して、無効にしたターゲットユーザーを作成し、共通の GAL を作成します。 (「アカウントの移行」を参照) 2. オプション: Active Directory マイグレーションセッションを実行します。これにより、後ほどリソー ス処理ウィザードで使用できるマップが作成されます。 3. ソース環境で Exchange Processing Wizard を実行し、ターゲットユーザーに適切なレベルのメール ボックスアクセスを割り当てます。 (「Exchange サーバーの処理」を参照) 4. ソース環境で Active Directory Processing Wizard を実行し、msExchSecurityDescriptor パラメータ を編集して、ターゲットユーザーに適切なレベルのメールボックスアクセスを割り当てます。こうするこ とにより、移行が完了するまでの、ソース/ターゲットユーザーの共存が可能になります。 (「Active Directory 処理の開始」を参照) 5. ターゲットアカウントを有効にし、ソースアカウントを無効にして、関連する外部アカウントを設定する ために、Active Directory マイグレーションセッションを実施します。 (「アカウントの移行」を参照) 6. メールボックス移行を実行し、必要に応じて予定表の同期を行います。 (「同期順序」、「予定表同期」、および「メールボックス移行」を参照) 7. 必要に応じて、パブリックフォルダを同期します。 (「パブリックフォルダの同期」、「パブリックフォルダ同期の設定」を参照) 8. メールボックスを切り替えます。 (「メールボックスの移行」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 17 9. 条件付き: ターゲット環境で Exchange Processing Wizard と Active Directory Processing Wizard を 実行し、ターゲットユーザーに適切なメールボックスアクセス許可を割り当てます。これは、Exchange の移行を開始する前に、移行マップが不完全な場合に必要です。 「Active Directory、次にExchange」のアプローチの例も参照してください。 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 18 フォレスト間 Active Directory 移行 新しいフォレストに Active Directory アカウントを移動しますが、Exchange サーバーは関与しません。 どの ステージでも Migration Manager for Exchange は使用されません。 前提条件 Active Directory アカウントに Exchange 属性がないこと。通常これは、ソースメッセージングシステムが Exchange Server ではなく、Notes、GroupWise、Gmail などであることを意味します。 手順 1. Active Directory アカウントを移行して、それらをターゲット環境で有効にします。 (「アカウントの移行」を参照) 2. ターゲット環境で、Active Directory Processing Wizard を実行します。 (「Active Directory 処理の開始」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 19 フォレスト内 Active Directory 再編成と Exchange 再接続 同じフォレスト内の新しいドメインに Active Directory アカウントを移動しますが、Exchange サーバーは引 き続きその場所に残ります。 前提条件 Active Directory アカウントが同じフォレスト内に Exchange メールボックスを持っていること (同じドメイ ンまたはそのフォレスト内の異なるドメイン)。 手順 Active Directory アカウントを新しいドメインに移行して、以下のように Exchange ドメインのアクセス許 可を更新します。 1. Active Directory アカウントを移行して、それらをターゲット環境で有効にします。 (「アカウントの移行」を参照) 2. ターゲット環境で、Exchange Processing Wizard および Active Directory Processing Wizard を実行 します。 (「Exchange サーバーの処理」、「Active Directory の処理」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 20 フォレスト内 Active Directory 移行 同じフォレスト内の新しいドメインに Active Directory アカウントを移動しますが、Exchange サーバーは関 与しません。 どのステージでも Migration Manager for Exchange は使用されません。 前提条件 Active Directory アカウントに Exchange 属性がないこと。通常これは、ソースメッセージングシステムが Exchange Server ではなく、Notes、GroupWise、Gmail などであることを意味します。 手順 1. Active Directory アカウントを移行して、それらをターゲット環境で有効にします。 (「アカウントの移行」を参照) 2. ターゲット環境で、Active Directory Processing Wizard を実行します。 (「Active Directory 処理の開始」を参照) Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 21 例: オンプレミス Active Directory お よび Exchange の移行 移行方法の選択は、最終目標と初期構成によって異なります。1~2 つの「基本的なオンプレミスの移行」を 使って導入できる、現実世界のシナリオ例を以下に示します。 l 結合、分割、または再編成でディレクトリとメールシステムを組み合わせます。 メモ: この場合、もっとも一般的なアプローチはまず Exchange を移行して、次に Active Directory を移行することです。Active Directory を先に移行して、その後 Exchange を移行す る方法は、あまり一般的ではありません。 l メールシステムの移行準備ができてない間に、取り急ぎディレクトリを結合し、Exchange のアップグ レードや Microsoft Office 365 への移動を保留します。 l ディレクトリを結合し、メールシステムの調整は最小限に抑えます。 l メールシステムを結合し、ディレクトリの調整は最小限に抑えます。 l Exchange リソースフォレストを含む再構成を実施します。 「Exchange、次にActive Directory」のアプ ローチ このアプローチで、Active Directory と Exchange の両方が関与する移行の約 60 パーセントで採用され ています。 フェーズ 1: Exchange の移行 ステップ 詳細 ソースユーザーに一致する、無効にされたターゲットユーザーアカウントが 存在することを確認します。ターゲットアカウントはメール有効またはメー ルボックス有効にすることができます。ユーザータイプの選択は、メール ボックスデータの移動方法によって異なります。この段階で、ソース/ター ゲット環境の一時的な共存のために、ディレクトリ同期を実施して共通の GAL を作成します。 Active Directory ユーザーの プロビジョニング ターゲットアカウントの無効にされた状態を保持する、1 つまたは複数の Active Directory アカウントのマイグレーションセッションを実施すること をお勧めします。そうすることにより、それ以降のリソース処理の管理が楽 になります。マイグレーションセッションは、後ほどリソース処理ウィザー ドでアカウントをバッチ処理するために再利用できる、詳細なマップを作成 します。 アカウントの移行 メールボックスデータを移行します。メールボックス移行および予定表の同 同期順序、 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 22 ステップ 詳細 期方法は、以下の事項によって異なります。 予定表の同期、 l 展開している Exchange のバージョン l ターゲットユーザーがメール有効か、またはメールボックス有効か l 移行中にユーザーのオンライン状態を維持する必要があるかどうか l オフラインフォルダを保持する必要があるかどうか パブリックフォルダを使用している場合、その同期を実行します。 メールボックスの移行 パブリックフォルダの同期、 パブリックフォルダ同期の設 定 メールボックスを切り替えます。この作業は自動的または手動で行えます。 メールボックスの移行 フェーズ 2: Active Directory の移行 ステップ 詳細 ターゲットアカウントを有効にし、関連する外部アカウントのリンクを解除 する、Active Directory マイグレーションセッションを実施します。 アカウントの移行 ターゲット環境で Exchange Processing Wizard と Active Directory Processing Wizard を実行し、ターゲットユーザーに適切なメールボックス アクセス許可を割り当てます。 Active Directory の処理、 Exchange サーバーの処理 「すべてまとめて」のアプローチ このアプローチで、Active Directory と Exchange の両方が関与する移行の約 35 パーセントで採用されてい ます。一般的には、複数の簡単に管理可能な一群 (バッチ) のユーザーと関連するメールボックスに対して実行 されます。単一のバッチの手順の概要を以下に示します。 ステップ 詳細 ソースユーザーに一致する、無効にされたターゲットユーザーアカウントが 存在することを確認します。ターゲットアカウントはメール有効またはメー ルボックス有効にすることができます。ユーザータイプの選択は、メール ボックスデータの移動方法によって異なります。この段階で、ソース/ター ゲット環境の一時的な共存のために、ディレクトリ同期を実施して共通の GAL を作成します。 ディレクトリの同期 メールボックスデータを移行します。メールボックス移行および予定表の同 期方法は、以下の事項によって異なります。 同期順序、 l 展開している Exchange のバージョン l ターゲットユーザーがメール有効か、またはメールボックス有効か l 移行中にユーザーのオンライン状態を維持する必要があるかどうか l オフラインフォルダを保持する必要があるかどうか ターゲットアカウントを有効にして、ソースアカウントを無効にす る、Active Directory アカウントの 1 つまたは複数のマイグレーション 予定表の同期、 メールボックスの移行 アカウントの移行 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 23 ステップ 詳細 セッションを実行します。複数のセッションを使用することで、それ以降の リソース処理の管理が楽になります。マイグレーションセッションは、後ほ どリソース処理ウィザードでアカウントをバッチ処理するために再利用でき る、詳細なマップを作成します。 パブリックフォルダを使用している場合、その同期を実行します。 パブリックフォルダの同期、 パブリックフォルダ同期の設 定 メールボックスを切り替えます。この作業は自動的または手動で行えます。 メールボックスの移行 「Active Directory、次にExchange」のアプ ローチ これはもっとも人気のないアプローチで、Active Directory と Exchange の両方が関与する移行の 5 パーセン トで採用されています。 フェーズ 1: Active Directory の移行 ステップ 詳細 ソースユーザーに一致する、無効にされたターゲットユーザーアカウントが存 在することを確認します。ターゲットアカウントはメール有効またはメール ボックス有効にすることができます。ユーザータイプの選択は、メールボック スデータの移動方法によって異なります。この段階で、ソース/ターゲット環 境の一時的な共存のために、ディレクトリ同期を実施して共通の GAL を作成 します。ユーザータイプの選択は、メールボックスデータの移動方法によって 異なります。この段階で、ソース/ターゲット環境の一時的な共存のために、 ディレクトリ同期を実施して共通の GAL を作成します。 ディレクトリの同期 ターゲットアカウントの無効にされた状態を保持する、1 つまたは複数の Active Directory アカウントのマイグレーションセッションを実施すること をお勧めします。 アカウントの移行 そうすることにより、それ以降のリソース処理の管理が楽になります。マイグ レーションセッションは、後ほどリソース処理ウィザードでアカウントをバッ チ処理するために再利用できる、詳細なマップを作成します。 ソース環境で Exchange Processing Wizard を実行し、ターゲットユーザーに 適切なレベルのメールボックスアクセスを割り当てます。 Exchange サーバーの処理 ソース環境で Active Directory Processing Wizard を実行 し、msExchSecurityDescriptor パラメータを編集して、ターゲットユーザー に適切なレベルのメールボックスアクセスを割り当てます。こうすることによ り、移行が完了するまでの、ソース/ターゲットユーザーの共存が可能になり ます。 Active Directory Processing ターゲットアカウントを有効にし、ソースアカウントを無効にして、関連する 外部アカウントを設定するために、Active Directory マイグレーションセッ ションを実施します。 アカウントの移行 フェーズ 2: Exchange の移行 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 24 ステップ 詳細 メールボックスデータを移行します。メールボックス移行および予定表の同 期方法は、以下の事項によって異なります。 同期順序、 l 展開している Exchange のバージョン l ターゲットユーザーがメール有効か、またはメールボックス有効か l 移行中にユーザーのオンライン状態を維持する必要があるかどうか l オフラインフォルダを保持する必要があるかどうか パブリックフォルダを使用している場合、その同期を実行します。 予定表の同期、 メールボックスの移行 パブリックフォルダの同期、 パブリックフォルダ同期の設 定 メールボックスを切り替えます。この作業は自動的または手動で行えます。 メールボックスの移行 条件付き: ターゲット環境で Exchange Processing Wizard と Active Directory Processing Wizard を実行し、ターゲットユーザーに適切なメー ルボックスアクセス許可を割り当てます。これは、Exchange の移行を開始す る前に、移行マップが不完全な場合に必要です。 Active Directory の処理、 Exchange サーバーの処理 Dell Migration Manager 8.11 オンプレミス Active Directory と Exchange の移行のプランニング 25 Dell について Dell は、お客様のご意見、ご提案に真摯に耳を傾け、信頼でき価値ある斬新なテクノロジー、ビジネスソ リューションおよびサービスを世界各国に提供しています。詳細は、http://software.dell.com/jp-ja/ をご覧 ください。 連絡先Dell テクニカルサポート: オンラインサポート 製品に関するご質問とセールス: 03-5908-3511 電子メール: [email protected] テクニカルサポート用リソース: Dell のソフトウェアをご購入の上有効なメンテナンス契約をお持ちのお客様、およびトライアル版をご利用の お客様は、テクニカルサポートをご利用いただけます。サポートポータルをご利用の場合 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