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平成 26 年度
農業排水対策実績書
平成 27 年 3 月
滋賀県農政水産部
目
Ⅰ
次
平成 26 年度農業排水対策の概要 ……………………………………………………
1
1 対策の目的
2 対策の概要
Ⅱ
平成 26 年度農業排水対策の実績
1 啓発・営農対策等
1)農業排水対策の啓発推進
…………………………………………………………
3
(1)普及啓発活動
(2)指導啓発巡回
(3)各地域における集中調査地域での活動
(4)各地域における普及啓発活動等
2)環境こだわり農業の推進
………………………………………………………… 17
3)世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策 ……………………………………… 18
4)みずすまし構想推進事業
………………………………………………………… 20
2 施設整備等
1)びわこ流域田園水循環推進事業
………………………………………………… 21
2)水質保全対策事業 ………………………………………………………………… 23
3
農業排水が流入する主要河川の透視度調査結果
1)平成 26 年の透視度調査結果 …………………………………………………… 24
2)透視度の経年変化
………………………………………………………………… 30
【参考】
これまで実施してきた農業排水対策の経過 …………………………………………… 35
各地域における啓発等 …………………………………………………………………… 36
Ⅰ
1
平成 26 年度農業排水対策の概要
対策の目的
代かき・田植え時期における農業濁水の発生については、これまでの対策により長期
的には改善傾向にあるものの、抜本的な解決までには至っていない。このため、引き続
き対策に努め、目に見えた改善を目指す。
2
対策の概要
1)啓発・営農対策等
(1)農業排水対策の啓発推進
関係機関および団体が一体となって、啓発巡回の実施、推進会議の開催、有線放送、
啓発リーフレット等による啓発活動を実施するとともに、これまでに濁水軽減の効果
が確認された営農技術(特に適正な入水量による浅水代かき)や、あぜ塗り等のほ場
管理について重点事項として推進した。さらに、平成 26 年度は各地域で重点地域を
設定し活動を実施した。
また、「世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策」に取り組む活動組織(集落等)
を対象に、現地指導巡回を行った。
(2)環境こだわり農業の推進
県が認証する「環境こだわり農産物」のうち、水稲については、「水田からの濁水
の流出防止」を必須の環境配慮技術として設定し、取り組まれている。
平成 26 年度は、水稲では県内水稲作付面積の約 40%にあたる約 12,690ha で取り組
まれる見込みとなっている。
(3)世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策
農地・水等を守ることを目的として、県内各地域(集落)において「共同活動」が
取り組まれており、その活動の一つとして、農業排水対策の取り組みが必須となって
いる。
平成 26 年度は、共同活動が 785 組織で本県の農振農用地面積の 3 分の 2 に相当す
る面積約 34,600ha の農振農用地で実施される見込みとなっている。
(4)みずすまし構想推進事業
農村地域の水質および生態系保全に向けた取り組みの全体構想として策定した「み
ずすまし構想」を推進するため、水系等を単位に設けられた 9 地域の「みずすまし推
進協議会」において、それぞれの地域環境の現状や環境改善に向けた課題を踏まえて
策定した行動計画の実践活動を行った。
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2)
施設整備等
(1)びわこ流域田園水循環推進事業
流域田園水循環支援事業
農業排水の琵琶湖への流入を抑制するため、既存の循環かんがい施設や反復利用
施設などを活用した排水の再利用を促進する取り組みであり、散在性ゴミ、草・藻
類などの流入物の除去処分や機器のメンテナンスなど、取り組みによって生じる掛
かり増し経費に対する支援を行うものである。
平成 26 年度は、取り組みを実施した 6 地区の田園水循環推進協議会(市町、土
地改良区、関係集落等で構成)に対して支援を行い、約 550 万トンの排水を再利用
し、琵琶湖へ流入する懸濁物質(SS)やチッ素やリンなどの富栄養化物質の軽減を
図った。
(2)水質保全対策事業(県営みずすまし事業)
流域の状況に応じて、発生源対策や再利用対策、浄化対策を組み合わせた複合的な
農業排水対策を実施するための施設整備と、その管理体制の整備を行うものであり、
平成 26 年度は白鳥川流域を対象に、1 地区で事業を継続実施した。
(3)みずすまし実践計画(事業を契機とした取り組み)
農業排水の低減を図るため、農業生産基盤整備事業の実施と併せて、関係集落が主
体となり、施設整備や維持管理・運用等に関する実践計画を策定し、その計画に基づ
き地域ぐるみでの対策を行った。
この取組は、世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策を実施しない集落を対象とし
ており、同対策の共同活動で行われる各種の負荷軽減対策と同種の対策を実践するも
のである。
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