平成27年度大阪府・大阪市・堺市・豊能地区公立学校教員採用選考テスト 中学校 音楽 (解答はすべて、解答用紙に記入すること) 1 これから放送されるア~カの音楽を聴いて、次の(1)~(3)の問いに答えよ。 (1)ア~エの楽曲名と作曲者名を記せ。 (2)オの音楽の説明文として適切なものを①~④より一つ選び、解答用紙に番号で記せ。 ① インドネシア周辺に伝わる合奏の形。中心となるのは金属製の打楽器である。 ② 「長崎くんち」において奉納の踊りとして披露される出し物のための音楽である。 ③ オスマン帝国の軍楽隊の音楽。ズルナなどの管楽器と各種打楽器が用いられている。 ④ 中国の代表的な歌舞劇。各種楽器で演技や仕草に効果的な伴奏を行っている。 (3)カの音楽には解答用紙に示す楽器が使用されている。各楽器の役割について適切な説明文を 次の①~④より一つずつ選び、解答用紙に番号で記せ。 ① 一定の音形を演奏して拍を明確にする。 ② 主に和音を演奏する。 ③ 主に主旋律を演奏する。 ④ 速度を決めたり合図を出したりして合奏を統率する。 ─1─ 2 中学校学習指導要領(平成20年3月告示)音楽〔第2学年及び第3学年〕「A 表現(1)ア 歌詞の内容や曲想を味わい、曲にふさわしい表現を工夫して歌うこと。」及び、「B 鑑賞(1)ア 音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを理解して聴き、根拠をもって批評するな どして、音楽のよさや美しさを味わうこと。」の指導を行うにあたり、解答用紙に示す教材(下の 楽譜も参照のこと)を使用し、題材名及び題材の目標に基づいて、学習指導案を作成する。次の(1) 、 (2)の問いに答えよ。 なお、指導にあたっては、 〔共通事項〕(1)アに示されている音楽を形づくっている要素のうち、 速度、リズム、旋律、強弱に焦点化するものとする。また、生徒が楽曲のよさや美しさを自分なり に価値判断し、それを他者と共有・共感できるように、生徒どうしがコミュニケーションを取る場 面を設けるなどの工夫を図ること。 参考譜例 (1)下に示す「評価の観点の趣旨」を参考にして評価の観点ごとに題材の評価規準を作成する。 解答用紙の「3.題材の評価規準」の空欄に記せ。 第2学年及び第3学年の評価の観点の趣旨 音楽への関心・意欲・態度 音楽表現の創意工夫 音楽表現の技能 鑑賞の能力 音楽活動の楽しさを体験す ることを通して、音や音楽 に対する関心を高め、主体 的に音楽表現や鑑賞の学習 に取り組もうとする。 音楽を形づくっている要素 を知覚し、それらの働きが 生み出す特質や雰囲気を感 受しながら、ふさわしい音 楽表現を工夫し、どのよう に表すかについて思いや意 図をもっている。 創意工夫を生かした音楽表 現をするための技能を伸ば し、歌唱、器楽、創作で表 している。 音楽を形づくっている要素 を知覚し、それらの働きが 生み出す特質や雰囲気を感 受しながら、解釈したり価 値を考えたりして、多様な 音楽に対する理解を深め、 味わって聴いている。 「評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料」(中学校 音楽) 平成 23 年 11 月 国立教育政策研究所 (2)指導と評価の一体化を図ることに留意して、3時間の設定のうち、2、3時間目の指導計画 及び評価計画を作成する。解答用紙の「4.指導計画・評価計画」を完成させよ。なお、解答 用紙の1時間目に示すように、ワークシートの具体的な内容についても記述すること。 ─2─ 3 次の(1)、(2)の問いに答えよ。 (1)解答用紙に示す旋律とコードネームに基づいて、リコーダー三部合奏(S、A1、A2)の 形態になるように、アルトリコーダー1(A1)・アルトリコーダー2(A2)のパートを創 作せよ。なお、A1のパートは4分音符、A2のパートは2分音符で創作すること。 (2)ソプラノ(S)のパートをクラリネット(in B♭)で演奏するためのパート譜を解答用紙の 五線に調号を用いて記せ。 4 次の(1)~(3)の問いに答えよ。 (1)次の楽曲を箏で演奏する。解答用紙に示す3つの調弦に基づいた弦名を( )内に記せ。 なお、いずれの調弦においても第1弦は1点ニ音とする。 (2)下に示すア~カの記号について生徒に説明する。解答用紙の五線譜Aにア~ウ、五線譜Bに エ~カの記号をそれぞれ用い、わかりやすく工夫した板書の例を示せ。ただし、記譜にあたって、 記号は下に示すもののみ使用し、演奏時に8小節の楽曲となるようにせよ。 ア D.S. イ Fine ウ エ ─3─ D.C. オ カ Coda (3)下の語群A~Dの語句①~④をそれぞれ年代の古いものから並べ、解答用紙に番号で記せ。 語群A(作曲技法の確立) ① ソナタ形式 ② モノディ ③ オルガヌム ④ 十二音技法 語群B(作曲者の生誕) ① ヨハン・パッヘルベル ② 四世杵屋六三郎 ③ クラウディオ・モンテヴェルディ ④ ジョスカン・デ・プレ 語群C(作品の初演) ① ラヴェル:管弦楽曲「ボレロ」 ② プッチーニ:オペラ「トスカ」 ③ ワーグナー:オペラ「ローエングリン」 ④ スメタナ:連作交響詩「我が祖国」より「ブルタバ」 語群D(日本の伝統音楽の歴史) ① 文楽・歌舞伎の興隆 ② 平曲の成立 ③ 能楽の大成 ④ 三味線の伝来 ─4─
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