2015 年のタイ経済の見通し

2015 年のタイ経済の見通し
バンコック駐在員事務所
河尻
隆志
■2014 年のタイ経済
2014 年のタイ経済は、国外需要の伸び悩みと国内政治要因により 1%前後の低成長に終わりました。
特に政治の影響を大きく受けたのは観光産業で、外国人観光客数が前年対比 6.7%減少し 2,477 万人と
なりました。しかし直近では軍政下となって政治が落ち着きを取り戻し、外国人観光客もタイへ戻りつ
つあります。2014 年 12 月単月の外国人観光客数は、前年同月対比 11.8%増となりました。また自動車
などの耐久消費財・消費減少率もここへきて下げ止まりをみせています。
■東南アジア最高層ビル
2014 年、必ずしも景気が良いとは言えなかったタイですが、2015 年以降は大型の商業施設建設案件
が目白押しです。その目玉のひとつが、昨年末に、不動産開発のグランド・カナル・ランドが発表した、
東南アジア最高層ビル『ザ・スーパータワー』の建設です。建設場所は、バンコック中心地から、少し
北へのぼるラチャダピセーク通りとラマ 9 世通りの交差点にあり、地上 125 階・高さ 615 メートル・敷
地面積約 32 万平方メートル・総工費 180 億バーツ(684 億円:@3.8 円)で、完成予定は 2019 年頃です。
現在、タイでの最高層ビルは、地上 85 階・高さ 304 メートルの「バイヨーク・タワー2」ですが、『ザ・
スーパータワー』の高さはその約 2 倍です。
また、東南アジアでの最高層ビルは、マレーシアの首都クアラルンプールにある「ペトロナスツイン
タワー」の地上 88 階・高さ 452 メートルで『ザ・スーパータワー』はそれよりも約 200 メートル高く、
東南アジア最高層ビルになる予定です。
■2015 年の見通し
東南アジア最高層ビル『ザ・スーパータワー』
タイ中央銀行の金融政策委員会(MPC)が昨
年末に発表しました経済成長率予想による
と世界経済の回復を背景にした輸出の増加
などから前年比 4.0%増としており、2015 年
のタイ経済は少なくとも 2014 年よりは良く
なると言うのが、大方の見方になっています。
バンコック都内中心部の地価・賃料も上昇
し、不動産に対する投資も増加するなど外国
人も含めた関心も高まっています。また、所
得も上昇し、よりよい生活を求める国民の動
きも見られます。成長を続ける 2015 年のタイ
の経済動向に期待を持って注目していきます。
(2015 年 2 月)