経営理念・製品・研究開発・品質(1.0MB)

次の視点、次の技術、次の価値へ。
それが、
日本電産コパル電子のものづくり。
M a k e
E m o t i o n s
私たちが開発する製品の多くは、普段、人の目に
触れることがほとんどありません。
しかし、
その小さな
製品の一つひとつには、先見性と、妥協のない品質
へのこだわりと、豊かなイマジネーションが息づいて
います。
日本電産コパル電子は、産業機器から民生
機器分野までをカバーするエレクトロニクス部品メー
カーとして、40年以上の経験と技術リソースを有す
る、
プロフェッショナル集団です。その事業領域は
エレクトロニック&メカニカルコンポーネンツ、
センサ、
アクチュエータの各分野に広がり、
いずれも産業機
器カテゴリーでトップクラスのシェアと評価を獲得して
います。
この確かな実績の背景にあるのは、
私たちの
DNAとして創業から受け継がれるベンチャースピ
リット。
つねに次の視点、
次の技術、
次の価値を求め、
お客様とともに挑戦をつづけるスタンスは変わること
がありません。
これからも私たちは、時代のニーズに
応える高付加価値製品をつぎつぎとプロデュースし、
【経営理念】
お客様のものづくりと、
その先につながる人と社会の
豊かな未来に貢献していきます。
「自主独立の創業の精神の下、
以下の規範を制定し、
経営の基本理念としてその浸透を図り、
以って社会に貢献する」
1. 企業の社会的責任を明確に認識し、
社会の発展と繁栄に貢献する。
2. ベンチャー精神を失わず、
自助努力、
進取の気象で自らの道を切り開く。
3. 創造性豊かで自由闊達な企業文化を醸成し、
絶えず自己変革への挑戦を継続する。
4. 開発志向の企業として常に新たな製品を世に送り出すことを旨とする。
1
2
ニッチ領域で、
誰も手掛けられない、
唯一の技術力を提供
Ⅰ
Reason-
私たちが、
オンリーワンと呼ばれる理由
[製 品]Product
私たちが手掛ける電子部品のジャンルは限られています。
しかし、
それぞれの分野の製品の多様さは、
まさに
深遠広大。
お客様のあらゆるニーズを満たす製品を、
幅広く網羅しています。
その中には、
きわめて付加価値の
高い製品、
代替の効かない製品も数多く存在し、
お客様の新しいものづくりや課題解決に活かされています。
世界中でもここでしか手に入らない製品、
ここでしか実現でき
軸を支える非接触構造を独自の技術で開発し、超高速・静音・
ない製造・加工技術など、
日本電産コパル電子には「唯一無
長寿命を実現。
また、超高精度の加工技術が要求される鏡面
二」が数多く存在します。容易く手に入るパーツではなく、
ニッ
切削加工によるポリゴンミラーの製造を世界で最初に手掛け
チなニーズやウォンツに応えうる製品のプロデュース力こそが、
たのも私たちです。
こうした高付加価値製品の数々は、
お客様
私たちの真骨頂。
たとえば、
レーザプリンタやデジタル複合機に
のこだわりある製品に採用され、
その先のカスタマーの満足を
使用される、光学スキャナモータは、軸受けに空気の層で回転
支えています。
お客様の広い要望・要請を満たす、
柔軟なカバーリング力
3
お客様の細やかなものづくりにお応えできる製品ラインナップの
さまざまなニーズに対応する広範な製品ラインナップを用意する
豊富さも、
日本電産コパル電子の大きな特長です。
トリマポテン
ほか、お客様のリクエストやオーダーに準じた製品を個別に
ショメータとスイッチの分野ではじつに約13,000種類もの多品種
開発・製造するカスタム生産にもフレキシブルに対応しています。
を網羅。仕様や形状、
カラーリングや繊細な操作フィールの違い
私たちの豊富な経験則や知見を活かして、標準品ではカバー
にいたるまで、
あらゆる用途やニーズに応じた選択肢を揃えま
することができない専用設計や仕様を施した特殊製品をお客様
す。
さらに、
センサとアクチュエータの各カテゴリーにおいても、
へ提供していきます。
4
時代の要請やニーズを的確に捉える、
洞察力と先見性
次代の動向をセンシティブに読み取る、研ぎ澄まされた嗅覚を
新しいニーズを読み解き具現化に導くセールスエンジニア、
さら
備えていること。それは、社会の技術発展を陰で支える電子部
には、未来の市場を予測・展望するマーケティングのプロ集団
品メーカーにとって、欠かせない資質といえます。私たちは、
お
がそれぞれの役割を担いながら一体となり、短・中・長期を見据
客様ニーズや市場動向を的確に捉え、製品開発へと活かす
えた製品ロードマップを描きます。
こうした開発志向の体制とプ
ために、独自の社内体制を確立。お客様との接点を密に築き、
ロセスが、時代の要請に適うタイムリーな製品の開発を可能に
開発現場の声をいち早く収集する営業部隊、事業部門ごとの
しています。
市場の最新動向やスピードに追従する、
開発環境
Ⅱ
Reason-
私たちが、イノベーティブと呼ばれる理由
[研究開発]Research development
世に中に存在しないもの、
業界でも希有な製品・技術をカタチにするイノベーターとして知られる私たち。研究
開発のプロセスでは「市場性」
「優位性」
「適合性」に則したものづくりが大原則。単に革新的なだけでなく、
将来的な市場の広がりや可能性を秘めた製品・技術を見きわめ創造することが、
私たちのポリシーです。
5
めざましい勢いで変化をつづける市場環境にあって、電子部品
要素技術の研究から、新製品の開発、今後の可能性を秘めた
メーカーには、いっそうスピード感のある開発力が求められていま
新事業の開拓までを担う開発の拠点として、各事業部の垣根を越
す。
こうした時流に応え、
より迅速かつ効率的に研究開発を推進す
えてクロスファンクショナルな役割を果たし、
日本電産コパル電子な
るための専門機関として設立され、私たちの製品づくりを支えるの
らではの質の高い製品の創造に貢献しています。
さらにここでは、
が「開発センター」です。エレクトロニック&メカニカルコンポーネンツ
産学官の連携による研究開発プロジェクトも盛んに行われ、次の市
やセンサ、
アクチュエータなどの基幹製品に用いられる基盤技術や
場トレンドをにらんだ最先端技術もつぎつぎと誕生しています。
6
品質・生産管理体制を徹底した、
クオリティ第一主義
Ⅲ
Reason-
私たちが、エキスパートと呼ばれる理由
高い信頼性と安定性が求められる産業機器向けの電子部品は、
行っています。
また、
たとえばエレクトロニック&メカニカルコンポー
民生用機器向けのそれを大幅に凌ぐ高い品質が要求される宿命
ネンツでは、半田実装時の影響を想定した評価、
アクチュエータで
にあります。
こうした背景から私たちは、つねに一歩先を行く品質
も過酷な環境下における耐久テストを行うなど、お客様の使用
レベルの追求に努めています。全事業部において品質保証の
環境を想定した社内評価を積極的に採り入れ、
日々、品質の向上・
国際規格「ISO9001」の基づく品質マネジメントを実践するほか、
改善を図っています。
これらの努力の蓄積により、求められる性能
先進の試験設備を使用した環境試験による品質コントロールも
をつねに発揮・維持できる、高い製品クオリティを獲得しています。
[品質]Quality
圧倒的な品質の高さと安定した性能で、
お客様の信頼に応えたい。私たちの切なるこの想いは、厳格な品質管理・生産
体制に現れています。国際基準に準拠した品質マネジメントの導入をはじめ、長期の信頼性試験、生産プロセスでの全
数検査やデータ管理にいたるまで。産業機器向け電子部品のプロ集団として、
品質の追求に一切の妥協はありません。
7
国内・国外生産という壁を越え、
最高品質を追求
コストダウンや生産力向上を図るため、私たちのプロダクトの
か、製品製造の自動化設備を拡大し、高いレベルでの品質の
中にも、国内生産から海外生産へとシフトする製品が増加しつ
安定化を図っています。
また、生産に関するあらゆる情報を
つあります。
しかし、生産地にかかわらず、私たちが目指すのは
連携する高度な生産システムを開発・導入し、
月産数千万個に
つねに最高のクオリティです。エレクトロニック&メカニカルコン
もおよぶ多品種・少量生産を短納期で実現できる生産体制を
ポーネンツでは、全製品のうちほとんどが中国工場で生産され
確立しています。
これらの努力の成果は、
きわめて高い歩留ま
ていますが、
日本国内と同一の品質管理体制を導入するほ
り率からも実証され、
お客様の信頼性へとつながっています。
8