議員提出第 56号議案 「阪神・淡路大震災から 20年」に当たって

議 員 提 出 第 56号 議 案
「 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 か ら 20年 」 に 当 た っ て の 決 議 の 件
「 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 か ら 20年 」 に 当 た っ て の 決 議 を 別 紙 の と お り 提 出 す る 。
平 成 27年 2 月 17日 提 出
提出者
理
神戸市会議員全員
由
阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 か ら 20年 の 節 目 を 迎 え , 改 め て , 神 戸 市 会 と し て , 哀 悼 の 意
や感謝の意を表することに加えて,震災の経験・教訓を次世代に伝えるとともに,
更なる神戸のまちづくりに取り組む決意を表明するため。
「 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 か ら 20年 」 に 当 た っ て の 決 議 ( 案 )
平 成 7 年 1 月 17日 午 前 5 時 46分 。
世界で初めて近代都市を襲った直下型大地震。まさに突然に多くの市民の尊い
命が奪われ,また多くの財産が失われ,市民生活が破壊されました。
そ の 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 か ら , 今 年 で 20年 を 迎 え ま し た 。
この間,神戸は,国内外の多くの方々から本当に温かく,大きな支援をいただ
きながら,行政,事業者そして市民が一体となって,懸命に復旧,復興に取り組
んできました。
震 災 20年 と い う 節 目 を 迎 え , 改 め て , 犠 牲 と な ら れ た 方 々 に 深 く 哀 悼 の 意 を 表
するとともに,神戸の復興に御尽力いただいた方々,また御支援をいただいた全
ての方々に対し,心から感謝の意を表します。
震災は私たちから多くのものを奪いましたが,一方で震災をきっかけに新しく
生まれたもの,進捗したものも数多くあります。全国的に建物の耐震化が進み,
震災時のボランティア活動がもとになったNPO法など多くの重要な法律も制定
されました。さらに,人と人とのつながり,助け合いの大切さが再認識されたこ
ともまた特筆すべきことであり,今や世界にも広がっている防災福祉コミュニテ
ィの誕生にもつながりました。
阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 以 降 も 多 く の 自 然 災 害 が 発 生 し て い ま す 。 特 に , 平 成 23年 3
月に発生した東日本大震災では,同じ痛みを経験した神戸からの支援が大きな力
になったと聞いています。震災を経験していない市民が過半数にも近づこうとす
る今こそ,この経験を風化させず次世代に引き継いでいかなければなりません。
さらに,これらの震災よりも大きな被害が想定されている南海トラフ巨大地震
が,将来において高い確率で発生することが予測されており,国をはじめとする
行政や議員である私たちが,過去の震災から得た経験・教訓を真剣に政策や制度
構築に生かすことが何よりも重要です。
私たち神戸市会は,未曽有の災害を受けた被災地の議会として,残された課題
の解決に尽力し,震災の経験・教訓を次世代に伝えるとともに,様々な面で神戸
がさらに発展し,市民をはじめ日本,ひいては世界の人々のために貢献する,そ
のためのまちづくりに全精力を傾けて取り組むことを,ここに決意を新たに表明
します。
以上,決議する。
平成
年
月
日
神
戸
市
会