最近の指標から見る中国経済(2015年2月)

(No.2,074)〈マーケットレポートNo.4,036〉
2015年2月19日
最近の指標から見る中国経済(2015年2月)
内需の減速から、政策期待高まる
製造業の景況感は悪化傾向
(ポイント)
非製造業の景況感は堅調
■1月の製造業PMIは、2012年9月以来の50割れと
なり、製造業の景況感が悪化しています。資源
国経済の減速を受けた輸出関連の指数の低下
が影響しました。貿易統計では、1月の輸出は前
年同月比▲3.3%減少しました。
■1月の非製造業PMIは、50を上回り堅調です。な
かでも、今後の期待を示す指数は高水準を維持
しています。しかし、販売価格を示す指数は7カ
月連続して50を下回り、非製造業が経済全体を
けん引するような勢いは欠いていると見られます。
消費者物価は低位安定
足元、生産者物価の下落が加速
■1月の消費者物価上昇率は、前年同月比
+0.8%に低下しました。エネルギーや一部食品
の価格の下落などが影響しました。過去にはイ
ンフレが問題となった時期がありましたが、最近
はインフレへの警戒感は大きく後退しています。
■1月の生産者物価上昇率は、下落幅が拡大しま
した。エネルギーを含めて、原材料価格の下落
から、生産者物価は下落傾向を強めています。
製造業・非製造業PMI
60
非製造業PMI
製造業PMI
55
53.7
49.8
50
45
11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1
(年/月)
(注)データは2011年1月~2015年1月。数字は2015年1月。
赤線は好悪の判断の境目である50のライン。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセット マネジメント作成
(%)
物価指数(前年同月比)
10
8
6
消費者物価指数
生産者物価指数
4
2
0
0.8
▲2
▲4
▲ 4.3
▲6
11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1
(年/月)
(注)データは2011年1月~2015年1月。数字は2015年1月。
(出所) Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセット マネジメント作成
構造改革推進のために、機動的な財政・金融政策による景気刺激へ
■政府はこれまで過剰な生産設備の削減や不動
産市場の投機的な動きの抑制を進めてきました。
しかし、内需の減速が続き、政府の景気対策へ
の期待が高まっています。
■昨年12月の経済工作会議などでは、金融政策
は機動的に運用し、財政支出は小幅に拡大させ
る方針が示されました。昨年11月の政策金利の
引き下げに続き、今月4日には預金準備率が引
き下げられました。ただし、一部の企業の資金繰
りは依然ひっ迫していると見られ、追加の利下
げ期待が高まっています。また、経済構造改革
と成長を両立した「新常態」を目指すことが今後
の大方針となる見込みです。そのために、成長
力を高める産業の育成や現代版シルクロード
(一帯一路)の建設などの地域振興を目的とした
景気刺激策への期待も高まっています。
2015年02月05日 中国、追加金融緩和を決定
2014年11月28日 一帯一路(中国)
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘す
るものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので
あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想で
あり、今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完
全性を保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者お
よび許諾者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。