亀井邸が建築された大正１３年頃から昭和初期は、材料の流通が活発化し、
木材を加工する諸道具類（いわゆる大工道具）の発達が頂点に達し、
技術者（大工を初めとして、左官工、建具工、瓦屋などの職人を含む）の技術も
最高潮に達した伝統的な日本建築の一つの頂点の時期とされています。
亀井邸は建築史的に見ると伝統的な和館（日本建築）に洋館（西洋建築）を併置
された「和洋併置式住宅」と呼ばれる様式の建物です。
日本と世界的なデザインとが融合した意匠を作り出していると言う点で、
他に類例を見ないきわめて貴重で、港町塩竈の大正ロマンを感じる魅力的な
建物です。
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