公園巡視業務仕様書 平成 27 年3月 浜松市公園課公園管理事務所 第1章 総則 第1節 一般事項 第1条 (適用範囲) 本仕様書は、浜松市公園課公園管理事務所が施行する公園及び緑地などの巡視業務委 託に適用する。 第2条 1 (用語の定義) 担当職員 業務委託を担当する浜松市の職員をいう。 2 指示 委託者が受託者に対し、業務委託の履行上必要な事項について示し、実施させること をいう。 3 承諾 契約図書で示した事項について、委託者又は受託者が同意することをいう。 4 協議 委託者と受託者が対などの立場で合議し、結論を得ることをいう。 5 報告 受託者が委託者に対し、書面又は写真により知らせることをいう。 第3条 (官公庁などへの手続き) 1 受託者は、関係官公庁及びその他の関係機関との連絡を保たなければならない。 2 受託者は、業務の履行に当たり必要な関係官庁及びその他の関係機関への届出などを 遅滞なく実施しなければならない。 3 受託者は、届出の実施にあたっては、報告しなければならない。 第4条 (関係法規の遵守) 受託者は、業務の履行に当たり、関係法令、条例及びその他の諸規定を守り、作業の 円滑な進捗を図るものとする。 第5条 (軽微な変更) 受託者は現場の状況などにより、作業位置、方法に関してやむを得ず行う軽微な変更 については、協議のうえ報告する。 第6条 (疑義の解決) 受託者は、契約に定める事項について疑義を生じた場合には、協議する。 2 第7条 1 (地元住民への対応) 受託者は業務の履行に先立って、担当職員と調整のうえ、地元住民に業務の内容を説 明し、理解と協力を求め、業務の円滑な進捗を図るものとする。 2 受託者は、業務に関し、地元住民から要望などがあったとき、又は交渉を要するとき には、速やかに担当職員に連絡し、誠意をもって解決を図るとともに、その経緯につい て遅滞なく報告する。 第8条 1 (業務看板の設置) 受託者は、業務内容を示す看板、その他作業現場に必要な注意看板などを、公園利用 者などが見やすい位置に設置するものとする。 2 業務看板については、原則として以下に示す項目を明記するものとする。 (1) あいさつ文「ご迷惑をおかけします」 (2) 委託の内容(例:「公園の草刈・樹木管理を行っています」 ) (3) 委託名委託発注部署及び連絡先 (4) 受託者及び連絡先 (5) 現場責任者 第9条 (後片付け) 受託者は、業務委託の作業終了後、速やかに現場の後片付けをし、入念な清掃を行う ものとする。 第10条(提出書類) 受託者は、提出書類を委託契約約款に基づいて、担当職員に提出する。 第2節 業務委託の管理 第11条(業務計画書) 1 受託者は、業務委託の実施に当たり、作業内容、手順、作業方法、安全対策などにつ いて担当職員と十分調整のうえ、業務計画書を提出し、これを遵守し委託の履行にあた らなければならない。 2 業務計画書には次の事項について記載すること。 (1) 業務内容 (2) 工程表 (3) 現場組織表 (4) 教育訓練(樹木管理、遊具点検、緊急時対応訓練、安全訓練などの実施を含む) (5) 緊急時の体制及び対応 (6) 発生材処理方法 3 第12条(現場の工程管理) 1 各作業は、季節、天候及び樹木などの生育状態などを考慮し、最大の効果が期待でき るよう、担当職員と調整し進めるものとする。 2 受託者は、業務の進捗状況を把握のうえ、速やかに報告書及び業務月報を担当職員に 提出する。 第13条(作業用の機械器具) 作業用の機械器具などは、各作業に適するものを使用する。特に機械器具類の目的外 使用は絶対に行わないこと。 第14条(材料) 設計図書で指定した材料は、担当職員の確認を受けたものを使用するものとする。 第15条(業務中の安全管理) 1 受託者は、作業にあたって地元住民、公園緑地などの利用者などに危険がないよう、 十分な安全対策を講じるものとする。 2 公園緑地などに作業車両を乗り入れる場合は、公園利用者などに配慮し徐行運転を原 則とする。 3 受託者は、交通の安全について、関係官公庁と協議するとともに、自動車交通及び歩 行者交通に危険が及ばないように十分な安全対策を講じるものとする。 4 受託者は、豪雨、強風、積雪などの荒天時に際しては、天気予報などの情報を把握し、 常に対処できるように準備をしておくものとする。 5 受託者は、ガソリン、電気、作業機械、電動工具などの危険物を使用する場合は、そ の保管及び取り扱いについて、関係法令及び取扱説明書の定めるところに従い、安全対 策を講じるものとする。 6 架空線(高圧線・通信線)の影響により、作業の安全性が確保できない場合、電力会 社・通信会社などとの立会いについて、担当職員に申し出て、協議する。 7 作業機械や道具類、剪定枝葉や刈草、土砂、ごみ類は、公園緑地などの利用や周辺交 通及び保安上の障害とならないよう、作業の都度整理し、速やかに搬出すること。特に、 風や通行車両の風圧で現場や周辺道路、近隣に散乱しないように注意する。 8 作業に従事するものは、作業に支障のない服装で、必要に応じてヘルメット、安全靴、 案全帯、保護眼鏡など作業に適した保護具を着用し、安全対策を講じるものとする。 9 受託者は、事故などが発生した場合は、まず被害者の救助に当たるとともに、二次災 害を防止するために必要な措置を講じ、担当職員及び関係機関に直ちに連絡する。また、 事故の原因、経過及び被害の内容などについて、遅滞なく事故報告書を提出する。 10 受託者は、以下の項目を例として定期的に業務の現場に即した安全に関する研修、訓 練などを実施するものとする。 4 (1) 安全活動の参考資料などによる安全教育 (2) 本業務内容などの周知徹底 (3) 本現場で予想される事故対策 (4) その他、安全衛生教育として必要な事項 11 安全訓練などの実施に当たっては、業務計画書に業務の内容に応じた安全訓練などの 具体的な計画を作成し、担当職員に提出する。また、その実施状況については、安全訓 練などの内容を記録した報告書や写真などの資料を整備・保管し、担当職員の請求があ った場合又は検査時に提出する。 第16条(現状復旧) 受託者は、作業に当たり、施設、樹木などを損傷させないように注意すること。万が 一、損傷した場合には、直ちに担当職員及び関係機関に連絡するとともに、応急措置を 行うこと。また、受託者の負担において現状に復旧したうえで報告する。 第17条(再生材などの処分) 業務により処分が必要となった鋼材などの再生可能な物品類は、担当職員へ連絡のう え、運搬場所などの指示を仰ぐものとし、無断で処分しないこと。 第18条(発生材の処分) 1 受託者は、現場での発生材を現場に存置することなく、作業の都度搬出し、一般廃棄 物再生利用業者(草木類)に搬入し、適正に処分するものとする。ただし、あらかじめ担 当職員の確認を得たものについては、この限りではない。 2 枝葉または草類処分時には、発生場所を記載の上、重量を計測し、計量伝票の写しを 提出するものとする。 3 搬入する際は、搬入先の許認可看板、計測状況、処分状況を 2 回以上撮影するものと する。 第19条(過積載の防止) 受託者は、剪定枝や刈草などの運搬に当たっては、過積載防止を厳守するとともに、 関係法令の定めに従うこと。 第20条(連絡体制) 本業務に係る巡視業務に当たり、常に確実な業務連携及び迅速な現場出動体制ができ る環境による連絡体制を整えておくこと。また、連絡体制については事前に担当職員に 報告する。 5 第21条(緊急対応) 1 緊急を要する事態を発見した場合は、直ちに担当職員及び関係機関に連絡し、指示を 仰ぐこと。 2 受託者は、休日において緊急を要する作業の連絡を受けた場合には、使用禁止又は応 急処置などのできる体制を準備しておくこと。 3 受託者は、災害発生時における「災害防止及び災害時における応急対策業務に関する 協定書」を遅滞なく、委託者と締結すること。 第2章 施設管理 第1節 巡視業務 第22条(目的) 巡視業務は、公園緑地などの安全性の確保、施設の機能保全、快適性の確保などを目 的とする。なお、本業務は、公園機動業務と綿密な連携と柔軟な対応により目的を達成 する。 第23条(対象施設など) 受託者は、浜松市が管理する、別紙公園のうち以下の公園施設を対象とし業務を行う。 (1)土木施設関係 :園路・広場、車止め、外柵など (2)建築施設関係 :休憩所、ベンチ、テーブル、トイレなど (3)樹木関係 :高・中・低木、地被植物、草、花壇、池流れなど (4)遊戯施設関係 :各種遊具、スポーツ施設、砂場など (5)給排水施設関係:水飲み、手洗い、側溝など (6)電気施設関係 :照明灯、時計など (7)その他 :放置物、看板類、落書き、被害を及ぼす虫など 第24条(業務内容) 1 業務遂行に当たり、公園管理事務所作成の「公園維持管理業務共通仕様書」及び「公 園施設維持管理 巡視マニュアル」に基づき実施するが、重複項目については本仕様書 を優先するものとする。 2 受託者は、巡視業務で発見した不具合に対し、応急作業及び小修繕など、直ちに対応 を実施するものとする。 3 不具合に対応する応急作業、小修繕とは巡視員1人が1時間程度で対応可能な、トイ レットペーパー入れ、缶・ゴミ拾い、落書き消し、ねじ締め、小剪定、刈込み、ランプ 交換、タイマー調整、遊具などの使用禁止措置などを指すものとする。 6 4 巡視業務班での対応が困難な不具合に関しては、速やかに担当職員に報告するととも に、状況により機動業務又は専門業者へ依頼のうえ不具合の解消に努める。また、その 完了確認及び報告を行うこと。 第25条(方法) 1 公園又は緑地などの外周及び敷地内を可能な限り徒歩による巡視点検し、樹木や施設 などに異常がないか、また隣接地などに支障をきたしていないかなどについて、 「公園施 設維持管理 2 巡視マニュアル」に基づき実施する。 公園などの巡視点検の回数は月3回以上とする。ただし、トイレ未設置公園又は緑地 などにおいては月2回以上とするが、担当職員の指示による緊急調査又は臨時点検が実 施される場合はこの限りではない。また、点検状況を記録し、担当職員へ報告する。 遊具は月 1 回以上の日常点検を行うものとするが、複合遊具、回転する遊具及び滑走 3 する遊具は2人体制による点検により、点検状況を記録し、担当職員へ報告する。 4 必要に応じて水飲み桝の泥上げを行い、上げた泥については周辺植栽地に敷きならす など、適切に処理する。 5 清掃ゴミについては、現場の指定箇所に集積し、その状況を速やかに担当職員に連絡 する。 6 異常個所を発見した場合は、写真により記録するとともに、速やかに担当職員に報告 する。 7 遊具又は施設などの使用禁止処置が必要と判断した場合は、使用禁止テープ、ロープ などを用いて処置を行い、合わせて使用禁止の旨を掲示する。また、速やかに担当職員 に連絡するとともに、必要に応じ担当職員の指示に従う。 8 不審な公園利用者、ホームレスなどの情報を得えた場合は、速やかに担当職員に報告 する。 9 巡視ルート、重点巡視項目及び時期などについては、担当職員の指示に従う。 第26条(軽微な修繕など) 1 専門業者に発注が必要となる修繕などのうち、軽微なものに関しては、受託者の負担 で専門業者に発注のうえ不具合を解消するものとし、ここで軽微な修繕に要する費用の 総額は、当初契約金額の16.2%以上とする。 2 業務遂行にかかる消耗品、機材などは受託者の負担とする。 第27条(報告) 1 巡視点検後は、巡視点検結果(機動業務分含む)を速やかに担当職員に報告する。 2 巡視業務に関わる報告は 1 日 1 回以上とし、方法についてはあらかじめ協議する。 7 第28条(巡視体制) 1 受託者は、名札などの身分を証明するものを身につけ、委託者の職務代理者であるこ とを自覚し業務にあたること。 2 浜松市が公園利用者から受けた要望・依頼などについて、受託者は現場を確認し、速 やかに状況を報告するとともに、修繕などが可能なものについては対応すること。 3 業務中に受けた市民などからの要望・依頼などについては親切に対応し、処理できる ものは対処するとともに、担当職員に報告する。 ※以降、第29条から第34条までは公園機動業務につき参照のみとする。 第2節 機動業務 第29条(目的) 機動業務は、公園緑地などの安全性の確保、施設の機能保全、快適性の確保などに関 し、巡視業務の補完などを目的とする。なお、本業務は、公園巡視業務と綿密な連携と 柔軟な対応により目的を達成する。 第30条(対象施設など) 受託者は、浜松市が管理する、以下の公園施設を対象とし業務を行う。 (1)土木施設関係 :園路・広場、車止め、外柵など (2)建築施設関係 :休憩所、ベンチ、テーブル、トイレなど (3)樹木関係 :高・中・低木、地被植物、草、花壇、池流れなど (4)遊戯施設関係 :各種遊具、スポーツ施設、砂場など (5)給排水施設関係:水飲み、手洗い、側溝など (6)電気施設関係 :照明灯、時計など (7)その他 :放置物、看板類、落書き、被害を及ぼす虫など 第31条(業務内容) 受託者は、担当職員の指示及び巡視業務で発見した不具合に対し、応急作業、点検、 修繕、緊急時対応、樹木剪定、刈込み、除草、清掃などを実施するものとする。 第32条(方法) 業務遂行に当たり、「公園維持管理業務共通仕様書」及び「公園施設維持管理 巡視マニ ュアル」に基づき実施するが、重複項目については本仕様書を優先するものとする。 第33条(報告) 1 機動業務後は、速やかに業務結果を巡視員に報告のうえ確認を受ける。 8 2 機動業務に関わる報告は 1 日 1 回以上とし、方法についてはあらかじめ協議する。 第34条(機動体制) 1 受託者は、名札などの身分を証明するものを身につけ、委託者の職務代理者であるこ とを自覚し業務にあたること。 2 業務中に受けた市民などからの要望・依頼などについては親切に対応し、処理できる ものは対応するとともに、担当職員に報告する。 9
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