班別テーマ一覧

2014年期 第2回課題研究テーマ
担当班
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設問
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2
設問
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3
設問
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4
設問
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5
設問
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6
設問
実査、立会、確認の留意点について
あなたは、製造業であるクライアント(決算日は3月31日)の期末監査を担当することになり、以下の
監査手続を実施することになりました。
①現預金の実査
②棚卸資産の立会
③売掛金の確認
上記①~③の監査手続を行う際の留意点を述べなさい。
なお、実査は4月3日、棚卸立会は3月20日に行った。また、確認の基準日は2月末である。
後発事象に関する監査手続について
あなたは、あるクライアントの金融商品取引法・会社法に基づく監査を担当している。
クライアントの法務部担当者に対してクライアントが抱えているいくつかの係争事件の進展状況を
質問していたところ、期末日後にある重要な係争事件に大きな進展があるとの情報を入手した。そ
こで、監査上における重要性や後発事象の分類を踏まえて監査上どのような対応をすべきかにつ
いてあなたの意見を述べなさい。
不正リスクへの対応について
日本では「監査における不正リスク対応基準」が設定され、一層深度ある監査手続が求められ、
監査は厳格化していると言われています。
そこで、以下の点を述べなさい。
(1)監査の厳格化による監査人(監査責任者、監査補助者)のメリットとデメリット
(2)監査の厳格化による被監査会社(経営者、監査対応をする経理担当者)のメリットとデメリット
(3)会計不正への対応について、世間から公認会計士が求められている役割・期待
(4)「監査における不正リスク対応基準」の存在により、監査の実効性が増し、不正事例は
減少すると思うか、あなたの意見及びその理由
棚卸資産に関する会計・監査上の論点について
あなたは、A社(製造業)の監査チームメンバーとして、棚卸資産の期末監査を担当することになり
ました。棚卸資産に関する会計・監査上の論点について、以下の点について論じなさい。
①棚卸資産の監査要点を挙げ、これに対応する監査手続を検討しなさい。
②棚卸資産にはどのような不正リスクが考えられるかを述べ、これに対応する監査手続きを
検討しなさい。
③実地棚卸立会に関して、計画時・立会実施時・立会実施後のそれぞれについての留意点を
述べなさい。
2015年度税制改正
現在、議論されている2015年度税制改正の概要を述べるとともに、これらが適用される際の会計
及び監査上、留意すべき点について説明しなさい。
・2015年1月31日時点で公表されている情報に基づいて作成すること。
・税制改正は法人に影響を与えるものに限ること。
・資本金1億円超の3月決算を前提とし、2015年3月期と2016年3月期で会計及び
監査上の留意点が異なる場合は、決算期を分けてそれぞれ留意すべき点を記載すること。
子会社における粉飾決算について
連結子会社において発生した粉飾決算を受けて、親会社が決算を修正する事例が数多く公表さ
れている。そこで、以下について、あなたの考えを述べなさい。
①子会社における粉飾決算の発生要因
②これを未然に防止するための内部統制
③会計監査上の留意点
2014年期 第2回課題研究テーマ
担当班
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確認手続について
監査手続の一つに確認手続があるが、売上債権の残高確認に関して下記の設問に答えなさい。
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設問
1.通常は期末日を確認の基準日とするが、実務上は、期末日以前の基準日で確認を行う場合が
ある。そこで、下記について説明しなさい。
(1)なぜ期末日以前を基準日とするのか
(2)その基準日で確認状を発送するための条件とは何か
(3)残存する監査リスクは何か
(4)事後的に実施しなければならない監査手続は何か
2. 関与先から発送を断られた場合の対応と監査上留意すべき点について説明しなさい。
3. 残高確認先から回答が得られない場合の代替手続に関して、監査上留意すべき点について
説明しなさい。
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8
設問
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9
設問
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10
設問
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11
設問
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12
設問
企業結合会計について
平成25年9月13日に公表されている新「企業結合に関する会計基準」について、従来からの主な
改正点、各改正の背景及びそれに対するあなたの考えを述べなさい。
会社とのコミュニケーション
監査には会社とのコミュニケーションが不可欠とされています。そこで、監査の各段階において、
取締役(代表取締役含む)、監査役、部長(経理部長や監査に関連する各部署の部長含む)、監
査対応する従業員とどのような事項に留意してコミュニケーションをとるべきかあなたの考えを論じ
なさい。
なお、監査基準委員会報告書260「監査役等とのコミュニケーション」(平成23年12月22日)の内容
の説明は不要であり、当該報告書の内容の書き写し・説明に終始しないよう留意すること。
実査、立会、確認について
実査、立会、確認は一般的に証明力の強い監査証拠を入手することが可能ですが、適切な監査
手続が実施されない場合は、重要な虚偽表示リスクが看過される可能性があります。
実査、立会、確認について、それぞれの手続を実施する際の監査上の留意点について述べなさ
い。また、被監査クライアントが売掛金の残高確認の実施を拒否した場合、どのように対応する必
要があるか、あなたの考えを述べなさい。
売掛金残高確認
監査手続の一つに「確認」手続がありますが、確認手続の監査上の意義と目的について述べたう
えで、売掛金の残高確認に対する下記の設問に答えなさい。
① 期末日以前の日を基準日として残高確認を実施する場合の、監査上留意すべき点について
説明しなさい。
② クライアントから特定の取引先に対して、発送を断られた場合の対応策と
監査上留意すべき点について説明しなさい。
③ 残高確認先から回答が得られない場合の、代替手続に関し監査上留意すべき点について
説明しなさい。
④確認状回答と会社帳簿との差異調整は重要な虚偽表示発見のきっかけになる場合が多い。
差異調整に際して監査上の留意点を説明しなさい。
売掛金および買掛金の確認手続について
1.確認手続を立案する場合に検討する要素について述べなさい。
2.以下の確認手続に係る監査上の留意点について述べなさい。
①確認状発送先の選定
②確認状の作成、発送、回収
③差異調整
④未回収分の対応
3.確認の基準日を期末日以前とした場合に、以下について述べなさい。
①原則は期末日を基準日とするのに対し、期末日以前を基準日とする理由
②期末日以前の基準日で残高確認を行うために被監査会社が具備すべき要件
③残存する監査リスク及び事後的に実施しなければならない監査手続
2014年期 第2回課題研究テーマ
担当班
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設問
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14
設問
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15
設問
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内部統制報告制度について
内部統制報告制度について、財務諸表の作成者、監査人、財務諸表の利用者の各立場からどの
ような意義があるか述べなさい。
有価証券報告書からの企業分析と監査上の対応について
任意の上場企業の有価証券報告書を通読し、当該企業及び企業環境を理解するとともに、想定さ
れる監査上の対応を考察しなさい(関連する監査基準委員会報告書を参考にすること)。
①有価証券報告書から読み取れる当該企業の状況、特徴
②企業が直面している事業上のリスク
③上記から想定できる財務諸表全体レベルの重要な虚偽表示リスク
④上記から想定されるアサーション・レベルの重要な虚偽表示リスク
⑤上記③④で識別したリスクに対応する監査手続
日本企業におけるIFRS導入について
日本においてIFRS導入時期については未だ結論が出ておりませんが、「修正国際基準」(いわゆ
る日本版IFRS)の公開草案が公表されるなど、IFRSに関する環境は大きく変化しつつあります。ま
た、約50社に上る上場企業がIFRSを既に導入もしくは任意適用の決定を公表するなど、日本にお
いても少しずつIFRS導入の機運が高まってきています。このような状況を踏まえ、以下の各設問に
ついて答えなさい。
1.現在IFRSを任意適用している企業を2社選択した上で、日本基準とIFRSの
重要な差異について述べなさい。
2.日本基準とIFRSでの開示を比較し、どちらの開示がより有用であるかについて、
投資家の視点と経営者の視点に分け、あなたの考えを述べなさい。
IFRSの任意適用について
IFRSを任意適用する日本企業が近年増加している。そこで、下記の各設問についてあなたの考え
を述べなさい。
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設問
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17
設問
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設問
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19
設問
1) IFRS任意適用企業(適用予定企業を含む)を1社取り上げ、
対象企業を例に IFRSと日本基準との主な相違点を解説しなさい。
また、対象企業におけるIFRS導入の狙いを述べなさい。
2) 日本企業がIFRSを導入するにあたって、実務上対応すべき課題はどのようなものがあるか。
粉飾事例の分析
実際に発生した過去の財務諸表への粉飾事例を一つ取り上げ、粉飾の内容を説明するとともに、
問題点を指摘し、監査人としてどのような対応が必要であったか述べなさい。
また、会社及び監査人それぞれの立場から、粉飾を防止するための対応策についてあなたの意
見を述べなさい。
監査上の論点
昨今、急激な円安による企業収益への影響が無視できなくなっています。
あなたは自動車メーカーの監査チームに配属されています。
主査より、期末監査を行うにあたって為替変動による業績への影響と監査上の論点を取りまとめ
るように言われました。
主要な科目ごとに円安による財務諸表に与える影響を検討し、監査上、特に留意すべき点を述べ
なさい。
リスク評価
特定の業種を選択のうえ、財政・金融政策が当該業種の監査にあたってどのようなリスクをもたら
し得ると考えられるか、述べなさい。
2014年期 第2回課題研究テーマ
担当班
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20
設問
会社の不適切な会計処理に関する会計監査人の対応と責任
概ね過去3年内(2011年以降~現在)の任意の会社1社の不適切な会計処理に関する第三者調
査報告書を分析し、以下の4つを述べなさい。なお、過年度の有価証券報告書の訂正及び内部統
制報告書の訂正をしている事例を選択すること。
①当該不正の内容(概要、手口、動機、原因等)
②当該不正が発覚した際に必要と考えられる財務諸表監査及び内部統制監査上の対応
(実施すべき手続等の他、関係者とのコミニュケーションを含む。)
③当該不正を未然に防止、あるいは適時に発見するために監査人は
どのような対応をするべきであったか
④当該不正に関する監査人の責任
参考:「監査における不正リスク対応基準」(平成25年3月26日 企業会計審議会)、監査・保証実務
委員会研究報告第25号「不適切な会計処理が発覚した場合の監査人の留意事項について」
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設問
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設問
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設問
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設問
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設問
実査・立会・確認手続について
あなたは、製造業の上場クライアントの期末監査(3月決算)を担当することになり、以下の監査手
続を実施することになりました。
①現預金の実査・確認
②売掛金の確認
③棚卸資産の立会
上記①~③の監査手続の一連の流れを説明するとともに、当該監査手続を実施する上での留意
点(遵守すべき点)について述べなさい。
その際、監査業務の効率化のために考慮すべき事項についても述べなさい。
なお、実査の基準日は3月末であるが、確認及び立会の基準日は2月末である。
IT特有のリスクに対応する監査手続について
今日、多くの企業ではITを利用した情報システムによって業務処理が行われています。そこで、財
務諸表に影響を与えるIT特有のリスクにはどのようなものがあるか述べなさい。また、監査上、IT
特有のリスクに対してどのような点に留意しなければならないか述べなさい。
税効果会計について
2015年2月現在、企業会計基準委員会(ASBJ)において、「繰延税金資産の回収可能性に関す
る適用指針(案)」の議論が行われているが、その議論を踏まえ、我が国の税効果会計が向かうべ
き方向性について、あなたの考えを述べなさい。
不正事例
近年起こった粉飾決算事件のなかから具体的事例を1つ取り上げ、その内容(特に粉飾の手口、
粉飾の誘因、発覚した経緯などを明記)を説明するとともに、監査人として当該粉飾決算や虚偽報
告を見逃さないためにどのような監査上の対応が必要か、あなたの意見を述べなさい。
監査手続について
初年度の監査における、実査・立会・確認の監査手続を行う際のそれぞれの手続きについての留
意事項を説明しなさい。なお、本問は前任監査人が存在する前提で解答しなさい。
2014年期 第2回課題研究テーマ
担当班
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設問
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27
設問
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28
設問
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監査手続の留意事項について
「実査」「立会」「確認」について、
①実施するうえでの留意点
②①で挙げた点に留意する必要がある理由(留意しなかった場合に発見できない不正など)
を述べなさい。
棚卸立会について
あなた(会計監査人)はクライアントの実地棚卸に立会うことになりました。
①実地棚卸の意義・目的等について説明しなさい。
②業種を仮定し、実施する監査手続と留意点及びその理由について、以下の各段階に分けて
解説しなさい(経営環境、事業の状況、棚卸の実施時期等仮定は自由に置いて良い)。
イ)棚卸立会前
ロ)棚卸立会実施中
ハ)棚卸立会実施後
会計上の見積りの監査について
(1)上場会社から任意の1社を選択し、業種並びに当該会社の状況を簡潔に述べ、
主な会計上の見積りを2つ例示しなさい。
(2)監査基準委員会報告書540「会計上の見積りの監査」を踏まえ、例示した会計上の見積りの
妥当性に関する検討に際して、当該会社の監査メンバーとしてあなたが実施すべきと考える
監査手続について論述しなさい。
後発事象について
①後発事象には開示後発事象と修正後発事象の2つがあります。これらについて
具体的な例示を上げてそれぞれ説明しなさい。
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設問
テーマ
②2015年税制改正が仮に以下の時期でそれぞれ公布された場合の税効果会計上の留意点
(開示・会計処理等)を説明しなさい。なお、3月31日を決算日とする。
・公布日が2015年3月31日以前であった場合。
・公布日が2015年4月1日以後であった場合。
会計不正に対する監査上の対応について
2014年1月〜12月に公表された会計不正に関する第三者委員会による調査報告書をひとつ通読
し、以下の点について論ぜよ。
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設問
テーマ
31
設問
①不正の動機、機会、正当性
②不正の手口
③当該不正を見逃さないために考えられる監査上の対応
④会計不正が資本市場及び監査業界に与える影響
売掛金の残高確認手続について
あなたは期末監査において売掛金の残高確認手続を実施することとなりました。
以下の事象が発生した場合に監査人としてあなたのとるべき対応を述べなさい。
①あなたが選定した確認先に対し確認状の送付を会社に拒否された場合
②返送された確認状に確認差異が発生していた場合
③確認状が返送されてこない場合
2014年期 第2回課題研究テーマ
担当班
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設問
残高確認状の手続
あなたは、ある上場会社の法定監査を行う監査法人の新人スタッフである。監査チームの作業分
担において、あなたは現預金勘定と、売掛金勘定について確認状を発送・回収する監査手続を担
当することになった。
以下について、必要に応じて、(1)現預金勘定に関する確認と、(2)売掛金勘定に関する確認の各
ケースに分けて述べなさい。
①確認状送付先の選定方法、留意すべき点。
②確認状基準日の設定において留意すべき点、基準日を期末日前に設定した際の必要手続。
③確認状の回答に差異がある場合、確認状が未回収の場合に必要な手続。
④監査人による確認状手続におけるクライアントの不正に対して留意しなければならない事項。
テーマ
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設問
テーマ
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テクノロジー産業における棚卸資産及び固定資産の評価に係る監査手続の設定について
半導体ほか電子部品を扱うテクノロジー産業では、製品のライフサイクルが早い場合が多く、棚卸
資産や製造設備(固定資産)の評価の妥当性が問題となりやすい。
そのため、クライアントの属する産業の性質と現在の悪化しつつある業績を考慮して、監査チーム
では、棚卸資産勘定及び固定資産勘定の評価をそれぞれ「特別な検討を必要とするリスク」と取り
扱うものと判断した。
あなたが、監査チーム担当者として、棚卸資産や製造設備(固定資産)の評価に関する監査手続
の策定を行うに際して、留意すべき点、織り込むべき監査手続を述べなさい。なお、論述に当たっ
ては、抽象的に監査基準等の文言を記すだけでなく、会社の経営環境や置かれた状況を考慮し
て、具体性のある手続とすること。
不正に対する対応
あなたは当期の監査で以下のような状況を発見し、これらの状況を「監査における不正リスク対応
基準」において不正による重要な虚偽の表示を示唆する状況として例示されている状況に該当す
ると判断しています。
そこで、「不正リスク対応基準」及び関連する監査の基準を踏まえ、考えられるリスク及び監査上
の対応について理由とともに述べなさい。
設問
(ケース1)会社が売上高及び利益を増加させるため、収益認識基準を変更しようとした場合。
(ケース2)主要顧客に対する売掛金の残高確認について、会社が合理的な理由なく
宛先の変更や確認状の発送を拒否している場合。
(ケース3)会社が棚卸資産の保管先に関する十分な情報を提供しないため、
棚卸立会及び預け在庫に関する残高確認の対象とする事業場の選定が困難な場合。
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設問
テーマ
平成27年度税制改正大綱の会計上の影響及び対応する監査手続について
平成27年度税制改正大綱について、その改正内容が成立し平成27年3月31日までに公布された
場合、平成27年3月期決算に与える会計上の影響を説明しなさい。また、あなたが平成27年3月期
決算クライアントの監査に従事する場合、監査手続の計画立案及び実施にあたり留意すべきと考
える事項を論じなさい。
監査人交代に関する留意事項ついて
あなたの所属する監査法人が、監査人交代により当期からA社の会計監査人に就任し、あなたは
A社監査チームに配属されました。
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設問
① 関連する法律や監査の基準を参照し、監査人交代に関する会社法上の手続や前任監査人
との必要なコミュニケーション、必要な監査受入手続等の具体的な手続について述べなさい。
② 後任監査人として期首残高に対する心証を入手する方法やその留意事項について、
最低3つ挙げて説明しなさい。
③ 監査人交代に関して不正リスクを識別した場合、どのような点に留意して監査引継を
行いますか。具体的な留意事項を最低3つ挙げて、考えられる対応を説明しなさい。
2014年期 第2回課題研究テーマ
担当班
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設問
テーマ
38
設問
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設問
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特別目的の財務諸表の監査、個別の財務表又は財務諸表項目等の監査について
特別目的の財務報告に対する監査に関して、平成26年4月4日に、日本公認会計士協会より公表
された監査基準委員会報告書800 「特別目的の財務報告に準拠して作成された財務諸表に対す
る監査」、同805 「個別の財務表及び財務諸表項目等に対する監査」及び監査基準委員会研究
報告第3号 「監査基準委員会報告書800及び805に係るQ&A」を踏まえ、以下の設問に答えなさ
い。
(1)特別目的の財務報告に対する監査の具体例を一つあげ、その具体例において、
監査契約時、監査計画・実施時並びに意見形成・監査報告時のそれぞれにおける
考慮事項を具体的に述べなさい。
(2)「適正性に関する意見」と「準拠性に関する意見」の共通点及び相違点について、
あなたの考えを述べなさい。
企業結合とのれんについて
企業結合について、次の各問に対してあなたの考えを述べなさい(特に指示のない条件について
は、自由に設定してよい)。
(1)他の企業を取得する場合に
①全株式を取得するケース
②事業の全部を譲り受けるケースの異同点について、取得企業の会計上、
税務上それぞれの観点で述べなさい。ただし、取得の対価はすべて現金とする。
(2)企業結合の際に生じる「のれん」(「負ののれん」は考慮する必要はない)について、
その性格を述べたうえで、評価減(減損)が必要となるケースを
「金融商品に関する会計基準(同実務指針)」及び
「固定資産の減損に係る会計基準(同適用指針)」のそれぞれの観点から述べなさい。
企業買収に関する監査手続きについて
あなたの担当するクライアントが、当期中に同規模の会社を買収することを決定しました。
当該事象に対して会計上、検討すべき論点を説明しなさい。
また、当該論点に対する監査手続きを述べなさい。
その他、必要な前提条件(業種、取得関連費用、のれん金額など)は各自設定すること。
会計上の論点に対応する監査手続について
あなたはあるクライアントの法定監査チームの一員として、有形固定資産を担当することになっ
た。
クライアントは高級ブランド品を扱う小売業であり、大都市の一等地に直営店を構える他に、百貨
店・アウトレットモール等にも出店している。業績面は年々売上増加傾向にあり、増収増益である
一方で、幾つかの不採算店も抱えていると報告されている。
以上の状況を踏まえ、有形固定資産を担当する上で検討すべき論点を説明しなさい。また、上記
で述べた会計上の論点に対応する監査手続についてあなたの考えを述べなさい。
必要に応じて前提条件は各自設定して構わない。
公認会計士と税理士との違い
公認会計士であるあなたは、かつて税理士として税務顧問をしていたA社から今度は公認会計士
として会社法上の会計監査人に就任して欲しいとの依頼があった。
そこで、A社に対する税理士としての税務会計指導と公認会計士としての会計監査上の指導的機
能はどのように異なるのか、A社の経理部長に説明する形で論じなさい。
上場企業の開示のあり方について
経済産業省は、「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」
プロジェクト(座長:伊藤邦雄 一橋大学大学院商学研究科教授)を約1年議論をし、昨年8月に「最
終報告書(以下、伊藤レポート)」をまとめ、公表しました(
http://www.meti.go.jp/press/2014/08/20140806002/20140806002.html )。この伊藤レポートで
は、企業が投資家との対話を通じて持続的成長に向けた資金を獲得し、企業価値を高めていくた
めの課題を分析し、提言を行っています。
42
設問
そこで、伊藤レポートのうち「11 持続的成長に向けた企業開示のあり方」(伊藤レポートp.77~
p.85)を読み、四半期開示(四半期報告書と四半期決算短信)と業績予想開示(決算短信)の2つ
の開示について、現状のメリット・デメリットを整理した上で、これら2つの開示制度は今後どうある
べきか、あなたの意見を述べなさい。
なお、本課題研究の作成にあたっては、J1 eラーニング講義 会計101「金融商品取引法に基づく
開示と実務」及び、会計103「取引所のルールに基づく開示と実務」 (両講義とも平成27年1月22
日配信開始、同年4月30日配信終了予定)を受講していることを強く勧めます。
2014年期 第2回課題研究テーマ
担当班
テーマ
61
(札幌支所)
設問
テーマ
62(仙台支所)
設問
テーマ
63(長野支所)
64(新潟支所)
65(静岡支所)
棚卸立会に関して、下記の設問に答えなさい。
①棚卸立会の意義・目的について説明しなさい。
②実査と棚卸立会の違いについて説明しなさい。
③棚卸立会を実施することにより発見可能となる会計上の誤謬・不正について述べなさい。
(業種・業態、企業を取り巻く経営環境、事業の状況、棚卸立会の実施時期等、リスクの特定のた
めに必要な仮定は自由に設定すること)
売掛金に係る一連の監査手続
あなたは、期中から期末にかけて、売掛金に係る監査手続を担当することになりました。
1.売掛金に係る監査要点(内部統制含む)について述べなさい。
2.確認手続の一連の流れ(データ抽出、発送先選定、確認状の作成、発送、回収、
差異調整、未回収など)の中で、生じうる監査上の失敗とそれを防止するための手続を
できるだけ挙げなさい。
3.残高確認の基準日を期末日以前とする場合の理由、具備すべき要件、
生じうる監査上の失敗とそれを防止するための手続をできるだけ挙げなさい。
収益に関する監査手続
A社は食品の製造販売をしている中堅メーカーであり、スーパーマーケットチェーンを広域に展開し
ているB社と主力商品含め長年取引を継続している。
A社とB社の取引においては、建値による商品売買のほか、一般的な実務慣行にみられるリベート
取引もなされている。
設問
テーマ
66(金沢支所)
67(広島支所)
68(高松支所)
棚卸立会について
設問
(1)A社、B社が採用しているであろう収益計上の会計処理について述べなさい。
(必要と思われる前提があれは適宜追加してもよい。)
(2)A社、B社の収益計上において、それぞれどのようなリスクが想定され、
それらに対してどのように監査上対応すべきか述べなさい。
監査の基本動作
下記の勘定科目に対応する監査手続について、監査上のリスクと実施する際の留意点について
述べなさい。
(1)現金の実査
(2)棚卸資産の棚卸立会
(3)売掛金の残高確認