運動やスポーツをすることが好きな生徒の育成を目指して ~運動部活動の充実~ 陸前高田市立高田東中学校 全 校 生 徒 数 186 名 ( 男 子 95 名 ・ 女 子 91 名 ) 実施目的 ただいている。外部指導者と顧問がお互い 東日本大震災が発災し、広田中・小友中 の立場を理解し合い、同じベクトルで指導 は津波により全壊、米崎中は地震により損 することで、生徒が安心してより高い目標 壊した。3校それぞれが2年間、近隣小学 に向かって練習に打ち込むことができる。 校を間借りして学校生活を送った。この3 【体力トレーニング】 校 が 平 成 25 年 4 月 に 統 合 し 、旧 米 崎 中 を 使 年間3回それぞれの駅伝大会に合わせ 用した高田東中として学校生活が始まった。 て希望者を募り、駅伝練習を実施した。ま 校庭には現在も仮設住宅が立ち並ぶ状 た 、11 月 は 1・2 学 年 全 員 が 参 加 す る 合 同 況ではあるが、部活動の活性化を経営方針 部活動として長距離走に取り組み、体力の の一つに位置付けた。これは、健康に対し 向上を図った。 て関心を高め体力や忍耐力を培うとともに、 これまでの多くの方々からのご支援に対し 感謝の気持ちを伝えながら、地域を元気に 実施上で工夫したこと 【課外部活動協議会の設置】 するための一つの手段として運動部活動の 充実に取り組んだ。 「緑風会」という全ての部活動を対象と し た 課 外 部 活 動 協 議 会 を 設 置 し た 。年 2 回 、 顧問・外部指導者・育成会が顔を合わせ、 実施内容 部活動について次のような共通理解をする 【運動部活動の基本方針】 とともに、指導環境の充実を図った。 ・ ・ 指導のイニシアティブは顧問が取る。 ・ 指導の土台は顧問である。異議があれ コミュニケーションを図ることにより 生徒との信頼関係を築く。 ・ 真剣にひたむきに取り組むことへの価 ば顧問と話し合い、最終的には顧問が決 値をつかませる。 ・ 自己選択・自己決定を尊重し、生徒の 自立・自覚・責任を育む。 定する。 ・ 役割分担を明確にする。 ・ 顧問と外部指導者が積極的に意見交換 ・ 生徒個々の伸びを認める。 ・ 心・技・体をバランスよく育む。 ・ ・ 体育や部活動が好きな生徒を育成でき 【運動会種目の見直し】 るように工夫する。 【外部指導者との連携】 全ての部活動で外部指導者に協力してい を行う。 選手の情報を共有する。 体力トレーニングに取り組んできた成 果 を 発 表 す る 場 と し て 、 男 子 1,500m ・ 女 子 800m を 新 設 し た 。 主な成果 こ れ ら の 取 組 を 通 し て 生 徒 が 主 体 的 に 部 活 動 に 取 り 組 み 、よ り 高 い 目 標 に 向 か っ て 進 む ことが できた。結果 と して体 力の向 上や 各種 大会で の好成 績 、ま た 、互いを 支え合 い仲間 を 大 切 に す る 姿 勢 や 感 謝 の 心 を 育 て る こ と に つ な が っ た 。学 習 面 や 生 活 面 に も 好 影 響 を 与 えている。 運動部活動の充実 地域との絆
© Copyright 2024 ExpyDoc