【PDF】受取配当等益金不算入制度の新旧対照表

平成27年度税制改正/受取配当等益金不算入制度・関連条文/新旧対照表
旧
新
法人税法第二十三条(受取配当等の益金不算入)
法人税法第二十三条(受取配当等の益金不算入)
【受取配当益金不算入】
【受取配当益金不算入】
内国法人が次に掲げる金額(第一号に掲げる金額にあつては、外国法人若
内国法人が次に掲げる金額(第一号に掲げる金額にあつては、外国法人若
しくは公益法人等又は人格のない社団等から受けるもの及び適格現物分配に
しくは公益法人等又は人格のない社団等から受けるもの及び適格現物分配に
係るものを除く。以下この条において「配当等の額」という。)を受けるとき
係るものを除く。以下この条において「配当等の額」という。)を受けるとき
は、その配当等の額(完全子法人株式等及び関係法人株式等のいずれにも該
は、その配当等の額(完全子法人株式等、関連法人株式等及び非支配目的株
当しない株式等(株式、出資又は受益権をいう。以下この条において同じ。)
式等のいずれにも該当しない株式等(株式又は出資をいう。以下この条にお
に係る配当等の額にあつては、当該配当等の額の百分の五十に相当する金額)
いて同じ。)に係る配当等の額にあつては当該配当等の額の百分の五十に相当
は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、益金の額に算入しな
する金額とし、非支配目的株式等に係る配当等の額にあつては当該配当等の
い。
額の百分の二十に相当する金額とする。)は、その内国法人の各事業年度の所
得の金額の計算上、益金の額に算入しない。
一 剰余金の配当(株式又は出資に係るものに限るものとし、資本剰余金の
一 剰余金の配当(株式等に係るものに限るものとし、資本剰余金の額の減
額の減少に伴うもの及び分割型分割によるものを除く。)若しくは利益の配
少に伴うもの及び分割型分割によるものを除く。)若しくは利益の配当(分
当(分割型分割によるものを除く。)又は剰余金の分配(出資に係るものに
割型分割によるものを除く。)又は剰余金の分配(出資に係るものに限る。)
限る。)の額
の額
【措法六十七条の七読み替え後(下線は読替え部分)】
一 剰余金の配当(株式等に係るものに限るものとし、資本剰余金の額
の減少に伴うもの及び分割型分割によるものを除く。)若しくは利益
の配当(分割型分割によるものを除く。)、剰余金の分配(出資に係る
ものに限る。)又は租税特別措置法第六十七条第一項(特定株式投資信
託の収益の分配に係る受取配当等の益金不算入の特例)に規定する特
定株式投資信託(以下この条において「特定株式投資信託」という。)
の収益の分配の額
<第二号新設>
二 投資信託及び投資法人に関する法律第百三十七条(金銭の分配)の金銭
の分配(出資総額等の減少に伴う金銭の分配として財務省令で定めるもの
(第二十四条第一項第三号(配当等の額とみなす金額)において「出資等
減少分配」という。)を除く。)の額
改正法附則第二十三条(受取配当等の益金不算入に関する経過措置)
新法人税法第二十三条第一項(第二号に係る部分に限る。)の規定は、
法人が施行日後に受ける投資信託及び投資法人に関する法律第百三十
七条の金銭の分配の額について適用し、法人が施行日前に受けた金銭の
分配の額については、なお従前の例による。
二 資産の流動化に関する法律第百十五条第一項 (中間配当)に規定する金
三 資産の流動化に関する法律第百十五条第一項 (中間配当)に規定する金
銭の分配の額
銭の分配の額
三 公社債投資信託以外の証券投資信託の収益の分配の額のうち、内国法人
<第三号削除>
から受ける第一号に掲げる金額から成るものとして政令で定めるところに
より計算した金額
【不適用①】
2 前項の規定は、内国法人がその受ける配当等の額(第二十四条第一項(配当
等の額とみなす金額)の規定により、その内国法人が受ける配当等の額とみ
なされる金額を除く。以下この項において同じ。)の元本である株式等をその
配当等の額の支払に係る基準日(信託の収益の分配にあつては、その計算の
基礎となつた期間の末日)以前一月以内に取得し、かつ、当該株式等又は当該
株式等と銘柄を同じくする株式等を当該基準日後二月以内に譲渡した場合に
おける当該譲渡した株式等のうち政令で定めるものの配当等の額について
は、適用しない。
【不適用①】
2 前項の規定は、内国法人がその受ける配当等の額(第二十四条第一項の規
定により、その内国法人が受ける配当等の額とみなされる金額を除く。以下
この項において同じ。)の元本である株式等をその配当等の額の支払に係る基
準日以前一月以内に取得し、かつ、当該株式等又は当該株式等と銘柄を同じ
くする株式等を当該基準日後二月以内に譲渡した場合における当該譲渡した
株式等のうち政令で定めるものの配当等の額については、適用しない。
【措法六十七条の七読み替え後(下線は読替え部分)】
2 前項の規定は、内国法人がその受ける配当等の額(第二十四条第一項
の規定により、その内国法人が受ける配当等の額とみなされる金額を除
く。以下この項において同じ。)の元本である株式等(特定株式投資信託
の受益権を含む。以下この項において同じ。)をその配当等の額の支払に
係る基準日(特定株式投資信託の収益の分配にあつては、その計算の基
礎となつた期間の末日)以前一月以内に取得し、かつ、当該株式等又は
当該株式等と銘柄を同じくする株式等を当該基準日後二月以内に譲渡し
た場合における当該譲渡した株式等のうち政令で定めるものの配当等の
額については、適用しない。
【不適用②】
3 第一項の規定は、内国法人がその受ける配当等の額(第二十四条第一項(第
四号に係る部分に限る。)の規定により、その内国法人が受ける配当等の額と
みなされる金額に限る。以下この項において同じ。)の元本である株式又は出
資で、その配当等の額の生ずる基因となる同号に掲げる事由が生ずることが
予定されているものの取得(適格合併又は適格分割型分割による引継ぎを含
む。)をした場合におけるその取得をした株式又は出資に係る配当等の額(そ
の予定されていた事由(第六十一条の二第十六項(有価証券の譲渡益又は譲
渡損の益金又は損金算入)の規定の適用があるものを除く。)に基因するもの
として政令で定めるものに限る。)については、適用しない。
【負債利子控除の計算】
4 第一項の場合において、同項の内国法人が当該事業年度において支払う負
債の利子(これに準ずるものとして政令で定めるものを含むものとし、当該
内国法人との間に連結完全支配関係がある連結法人に支払うものを除く。)が
あるときは、同項の規定により当該事業年度の所得の金額の計算上益金の額
に算入しない金額は、次に掲げる金額の合計額とする。
【不適用②】
3 第一項の規定は、内国法人がその受ける配当等の額(第二十四条第一項(第
四号に係る部分に限る。)の規定により、その内国法人が受ける配当等の額と
みなされる金額に限る。以下この項において同じ。)の元本である株式等で、
その配当等の額の生ずる基因となる同号に掲げる事由が生ずることが予定さ
れているものの取得(適格合併又は適格分割型分割による引継ぎを含む。)を
した場合におけるその取得をした株式等に係る配当等の額(その予定されて
いた事由(第六十一条の二第十六項(有価証券の譲渡益又は譲渡損の益金又
は損金算入)の規定の適用があるものを除く。)に基因するものとして政令で
定めるものに限る。)については、適用しない。
【負債利子控除の計算】
4 第一項の場合において、同項の内国法人が当該事業年度において支払う負
債の利子(これに準ずるものとして政令で定めるものを含むものとし、当該
内国法人との間に連結完全支配関係がある連結法人に支払うものを除く。)が
あるときは、当該内国法人が受ける関連法人株式等に係る配当等の額につい
て同項の規定により当該事業年度の所得の金額の計算上益金の額に算入しな
い金額は、同項の規定にかかわらず、その保有する関連法人株式等につき当
該事業年度において受ける配当等の額の合計額から当該負債の利子の額のう
ち当該関連法人株式等に係る部分の金額として政令で定めるところにより計
算した金額を控除した金額とする。
<第一号から第三号まで削除>
一
その保有する完全子法人株式等につき当該事業年度において受ける配当
等の額の合計額
二 その保有する関係法人株式等につき当該事業年度において受ける配当等
の額の合計額から当該負債の利子の額のうち当該関係法人株式等に係る部
分の金額として政令で定めるところにより計算した金額を控除した金額
三 その保有する完全子法人株式等及び関係法人株式等のいずれにも該当し
ない株式等につき当該事業年度において受ける配当等の額の合計額から当
該負債の利子の額のうち当該株式等に係る部分の金額として政令で定める
ところにより計算した金額を控除した金額の百分の五十に相当する金額
【完全子法人株式等の定義】
5 第一項及び前項に規定する完全子法人株式等とは、配当等の額の計算期間
を通じて内国法人との間に完全支配関係があつた他の内国法人(公益法人等
及び人格のない社団等を除く。)の株式又は出資として政令で定めるものをい
う。
【関係法人株式等の意義】
6 第一項及び第四項に規定する関係法人株式等とは、内国法人が他の内国法
人(公益法人等及び人格のない社団等を除く。)の発行済株式又は出資(当該
他の内国法人が有する自己の株式又は出資を除く。)の総数又は総額の百分の
二十五以上に相当する数又は金額の株式又は出資を有する場合として政令で
定める場合における当該他の内国法人の株式又は出資(前項に規定する完全
子法人株式等を除く。)をいう。
<第七項新設>
【申告要件】
7 第一項の規定は、確定申告書、修正申告書又は更正請求書に益金の額に算
入されない配当等の額及びその計算に関する明細を記載した書類の添付があ
る場合に限り、適用する。この場合において、同項の規定により益金の額に算
入されない金額は、当該金額として記載された金額を限度とする。
【政令委任】
8 適格合併、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配により株式等の移転
が行われた場合における第一項及び第二項の規定の適用その他第一項から第
【完全子法人株式等の定義】
5 第一項に規定する完全子法人株式等とは、配当等の額の計算期間を通じて
内国法人との間に完全支配関係があつた他の内国法人(公益法人等及び人格
のない社団等を除く。)の株式等として政令で定めるものをいう。
【関連法人株式等の意義】
6 第一項及び第四項に規定する関連法人株式等とは、内国法人が他の内国法
人(公益法人等及び人格のない社団等を除く。)の発行済株式又は出資(当該他
の内国法人が有する自己の株式等を除く。)の総数又は総額の三分の一を超える
数又は金額の株式等を有する場合として政令で定める場合における当該他の内
国法人の株式等(前項に規定する完全子法人株式等を除く。)をいう。
【非支配目的株式等の意義】
7 第一項に規定する非支配目的株式等とは、内国法人が他の内国法人(公益
法人等及び人格のない社団等を除く。)の発行済株式又は出資(当該他の内国
法人が有する自己の株式等を除く。)の総数又は総額の百分の五以下に相当す
る数又は金額の株式等を有する場合として政令で定める場合における当該他
の内国法人の株式等(第五項に規定する完全子法人株式等を除く。)をいう。
【措法六十七条の七読み替え後(下線は読替え部分)】
7 第一項に規定する非支配目的株式等とは、内国法人が他の内国法人(公
益法人等及び人格のない社団等を除く。)の発行済株式又は出資(当該他
の内国法人が有する自己の株式等を除く。)の総数又は総額の百分の五以
下に相当する数又は金額の株式等を有する場合として政令で定める場合
における当該他の内国法人の株式等(第五項に規定する完全子法人株式
等を除く。)及び特定株式投資信託の受益権をいう。
【申告要件】
8 同 左
【政令委任】
9 同 左
六項までの規定の適用に関し必要な事項は、政令で定める。
旧
租税特別措置法第六十七条の六
(特定株式投資信託の収益の分配に係る受取配当等の益金不算入等の特例)
内国法人が支払を受ける第三条の二に規定する特定株式投資信託(次項に
おいて「特定株式投資信託」という。)の収益の分配に係る法人税法第二十三
条の規定の適用については、同条第一項第一号中「又は剰余金の分配」とあ
るのは「、剰余金の分配」と、
「)の額」とあるのは「)又は租税特別措置法
第三条の二(内国法人等に対して支払う利子所得等に係る支払調書の特例)
に規定する特定株式投資信託(同法第九条第一項第三号(配当控除の特例)
に規定する外国株価指数連動型特定株式投資信託を除く。)の収益の分配の
額」と、同項第三号中「証券投資信託」とあるのは「証券投資信託(租税特
別措置法第三条の二に規定する特定株式投資信託を除く。)」とする。
2
特定株式投資信託の収益の分配を受ける外国法人に係る法人税法第百四十
二条 の規定の適用については、同条 中「の規定」とあるのは、
「並びに租税
特別措置法第六十七条の六第一項(特定株式投資信託の収益の分配に係る受
取配当等の益金不算入等の特例)の規定」とする。
旧
租税特別措置法第六十七条の七
(損害保険会社の受取配当等の益金不算入等の特例)
青色申告書を提出する法人で保険業法第三条第一項 又は第百八十五条第
一項 に規定する免許を受けて損害保険業を行うものの平成十六年四月一日
から平成三十一年三月三十一日までの間に開始する各事業年度の特別利子
(保険期間の満了後満期返戻金を支払う旨の特約がされている損害保険契約
(同法第四条第二項第二号 に掲げる事業方法書又は同法第百八十七条第三
項第二号 に掲げる事業の方法書に記載された財産の種類が株式及び出資そ
の他の政令で定める財産以外の種類の財産に制限されたものに限る。)により
支払われるべき金銭のうち経済的な性質が利子に準ずるものとして政令で定
めるものをいう。)に係る法人税法第二十三条第四項 の規定の適用について
は、同項 中「支払うもの」とあるのは、「支払うもの及び租税特別措置法第
六十七条の七第一項(損害保険会社の受取配当等の益金不算入等の特例)に
規定する特別利子」とする。
2 前項の規定の適用に関し必要な事項は、政令で定める。
新
租税特別措置法第六十七条の六
(特定株式投資信託の収益の分配に係る受取配当等の益金不算入の特例)
法人が支払を受ける第三条の二に規定する特定株式投資信託(第九条第一
項第三号に規定する外国株価指数連動型特定株式投資信託を除く。)の収益の
分配の額がある場合には、法人税法第二十三条の規定の適用については、同
条第一項第一号中「又は剰余金の分配」とあるのは「、剰余金の分配」と、
「)の額」とあるのは「)又は租税特別措置法第六十七条第一項(特定株式
投資信託の収益の分配に係る受取配当等の益金不算入の特例)に規定する特
定株式投資信託(以下この条において「特定株式投資信託」という。)の収益
の分配の額」と、同上第二項中「株式等をその」とあるのは「株式等(特定
株式投資信託の受益権を含む。以下この項において同じ。)をその」と、「基
準日以前」とあるのは「基準日(特定株式投資信託の収益の分配にあつては、
その計算の基礎となつた期間の末日)以前」と、同条第七項中「をいう」と
あるのは「及び特定株式投資信託の受益権をいう」とする。
2
前項の規定の適用に監視必要な事項は、政令で定める。
<第二項の全部改正>
新
租税特別措置法第六十七条の七
(保険会社の受取配当等の益金不算入の特例)
青色申告所を提出する法人で保険業法第三条第一項又は第百八十五条第一
項に規定する免許を受けて保険業を行うものの各事業年度において、その保
有する法人税法第二十三条第七項(前条第一項の規定により読み替えて適用
する場合を含む。)に規定する非支配目的株式等につき支払を受ける同法第二
十三条第一項(前条第一項の規定により読み替えて適用する場合を含む。)に
規定する配当等の額(以下この項において「特例非支配目的株式等に係る配
当等の額」という。)がある場合には、その特例非支配目的株式等に係る配当
等の額について同法第二十三条第一項の規定により当該各事業年度の所得の
金額の計算上益金の額に算入しない金額は、同項の規定にかかわらず、当該
特例非支配目的株式等に係る配当等の額の百分の四十に相当する金額とす
る。
<第一項の全部改正>
2 前項の規定の適用に関し必要な事項は、政令で定める。
【経過措置】
改正法附則第二十一条(法人税法の一部改正に伴う経過措置の原則)
別段の定めがあるものを除き、平成二十七年四月一日以後に開始する事業年度の所得に対する法人税について適用される
改正法附則第七十二条(租税特別措置法の一部改正に伴う法人税の特例に関する経過措置の原則)
別段の定めがあるものを除き、平成二十七年四月一日以後に開始する事業年度の所得に対する法人税について適用される。