公募要領(PDF:202KB)

平成27年度産地活性化総合対策事業のうち生産システム革新推進事業
(輸出用GAP等普及推進事業(全国推進事業))
に係る公募要領
第1
総則
産地活性化総合対策事業のうち生産システム革新推進事業(輸出用GAP等普
及推進事業(全国推進事業))に係る公募の実施については、この要領に定めると
おりとします。
第2
趣旨
本事業においては、GLOBALG.A.P.の取得促進及び国際的に通用する規格の策定
のため、GLOBALG.A.P.の運用改善及び輸出用GAPの策定に必要な取組を支援し
ます。
第3
事業内容
本事業により実施することができる事業の内容は、以下の1または2とします。
1 GLOBALG.A.P.の運用改善に係る取組
GLOBALG.A.P.を我が国の農業者が取得しやすくするための運用改善に向けた検
討を行う1の事業においては、次に掲げる(1)から(4)までの全ての取組を
行うものとします。
なお、GLOBALG.A.P.の基準文書のうち、GLOBALG.A.P. Integrated Farm Assurance
は、公表されている最新のVersionについて取り組むこととします。
また、本事業で作成する資料については、国内向け資料を除き、原則として日
本語及び英語で作成することとします。
(1)GLOBALG.A.P.の運用改善に係る検討会の開催
事業の実施に当たっては、学識経験者、生産者、流通業者及び小売業者等で
構成された検討会を設け、GLOBALG.A.P.の運用改善に向けた調査の実施方針、
取りまとめ等について検討を行うこととします。
(2)生産者や流通業者等に対する調査
国内外で既にGLOBALG.A.P.を取得しているまたは取得を目指している生産者
やGLOBALG.A.P.を取引に利用している流通業者や小売業者等に対して、ヒアリ
ング調査を実施し、GLOBALG.A.P.の認証取得における課題や流通における利用
実態等を取りまとめることとします。
(3)GLOBALG.A.P.の運用改善方策の検討、取りまとめ
GLOBALG.A.P.の基準文書について、日本の農業の実情との比較を行うととも
に、(2)の調査結果を踏まえて、日本で運用する際に課題となる項目等を抽出
することとします。
また、GLOBALG.A.P.のスキームオーナーであるFoodPLUSに対する調査等を通
じて、抽出した課題の解決方策を検討し、その結果を解釈ガイドライン
(National Interpretation Guidelines)の様式に取りまとめることとします。
(4)技術マニュアル等の作成
(1)から(3)までの結果を踏まえて、日本の生産者がGLOBALG.A.P.に容
易に取り組めるよう、具体的な生産工程管理の方法等を示した指導者向け及び
生産者向け技術マニュアル等を作成することとします。
2 輸出用GAPの策定に係る取組
我が国の農業者が使いやすく、国際的な取引においても通用する輸出用GAP
の策定に向けた検討を行う2の事業においては、次に掲げる(1)から(5)ま
での全ての取組を行うものとします。
輸出用GAPの策定に当たっては、GFSI(Global Food Safety Initiatives)の
要求事項を満たすとともに、「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガ
イドライン」(以下、「ガイドライン」という。)との整合性を図ることとします。
なお、GFSIの要求事項を示した文書(GFSI Guidance Document)は、公表され
ている最新のVersionについて取り組むこととします。
また、本事業で作成する資料については、国内向け資料を除き、原則として日
本語及び英語で作成することとします。
(1)輸出用GAPの策定に向けた検討会の開催
事業の実施に当たっては、国内の主要なGAPのスキームオーナー、学識経
験者、生産者、流通業者及び小売業者等の構成員から成る検討会を設け、輸出
用GAPの策定に向けた調査の実施方針、取りまとめ等について検討を行うこ
ととします。
(2)国内GAPの実態調査
策定する輸出用GAPが国内の既存のGAPと齟齬が生じないようにするた
め、国内のガイドラインに則したGAPについて、管理点、適合基準や一般規
則等を調査することとします。
また、国内の生産者が輸出用GAPに取り組むに当たり、課題となる項目等
を抽出して、その解決方策を検討することとします。
(3)国際的なGAPに係る調査
輸出用GAPの内容を検討するため、GFSIの要求事項や既にGFSIに承認され
ているGAP等、国際的な食品安全規格の要求事項や認証スキーム等について
調査することとします。
(4)輸出用GAPの作成
(2)及び(3)の調査結果に基づき、GFSIに提案が可能な形式で、輸出用
GAPの基準文書を作成することとします。
(5)国際的な承認に向けた活動
(4)により作成した輸出用GAPがGFSIに承認されるものとするために、G
FSIへの文書の説明やその後の照会に対する対応等の活動を行うこととします。
また、必要に応じて、GFSI等が開催する国際会議等に出席し、情報収集や意
見交換を行うとともに、我が国の取組について、世界のGAP関係者への理解
促進に努めるための活動を行うこととします。
第4
応募団体等の要件
全国推進事業の応募団体は別表のとおりとします。
第5
事業の成果目標
1 成果目標は次に掲げるとおりとします。
(1)第3の1を実施する場合
1品目以上のGLOBALG.A.P.の指導者向け及び生産者向け技術マニュアルを作
成することとします。
(2)第3の2を実施する場合
1品目以上の輸出用GAPの基準文書を作成すること及び作成した文書につ
いて1回以上GFSIの承認に向けた活動を行うこととします。
2 成果目標の目標年度は、1及び2の取組とも、事業終了年度とします。
第6
補助対象経費の範囲
補助対象となる経費は、全国推進事業に直接要する別紙1の経費であって本事
業の対象として明確に区別できるもので、かつ、証拠書類(請求書、領収書の写
し等)によって、金額、内容等が確認できるもののみとします。
なお、申請のあった金額については、予算及び補助対象経費等の精査により減
額することがありますので、ご留意下さい。
第7
申請できない経費
1 事業実施に直接関係ない経費
2 事務所の家賃など事業実施主体の経常的な運営経費
3 本事業の業務を実施するために雇用した者に支払う経費のうち、労働の対価と
して労働時間及び日数に応じて支払う経費以外の経費(月極の給与、賞与、退職
金その他各種手当)
4 事業の期間中に発生した事故又は災害の処理のための経費
5 補助対象経費に係る消費税及び地方消費税に係る仕入れ控除税額(補助対象経
費に含まれる消費税及び地方消費税相当額のうち、消費税法(昭和63年法律第
108号)の規定により仕入れに係る消費税額として控除できる部分の金額及び
当該金額に地方税法(昭和25年法律226号)の規定による地方消費税の税率
を乗じて得た金額の合計に補助率を乗じて得た金額。)
第8
補助率
1/2以内とします。ただし、第3の1の(1)及び第3の2の(1)は定額
とします。
第9
事業の実施期間
平成27年度の交付決定の日から平成30年3月31日までの間とします。
(注意点)
1 事業実施期間において、年度ごとに補助申請を行い、生産局長の承認を受け
る必要があります。
2 各年度の交付決定に当たり、次年度以降の交付決定を保証するものではあり
ません。また、予算上やむを得ない場合は減額等する場合があります。
第10
1
申請書類の作成及び提出
申請書類の作成
提出すべき申請書類は、実施する事業内容に応じて別紙2-1または別紙2-
2(応募提出資料確認表)に掲げるとおりとします。
2 申請書類の提出期限及び提出先
申請書類の提出期限
平成27年3月12日(木曜日)午後5時まで(厳
守)
提出先 〒100-8950 東京都千代田区霞が関一丁目二番一号
農林水産省生産局技術普及課新技術企画班(電話:03-3593-6497)
3 申請書類の提出にあたっての注意事項
(1)申請書類は、実施する事業内容に応じて別記様式に従って作成して下さい。
(2)申請書類に虚偽の記載、不備等がある場合は、審査対象となりませんので、
本要領等を熟読の上、注意して作成願います。
(3)申請書類の作成及び提出に係る費用は、応募者の負担とします。
(4)申請書類の提出は、原則として郵送又は宅配便(バイク便を含む。)とし、や
むを得ない場合には持参も可とします。なお、FAX又は電子メールによる提
出は、受け付けません。
(5)申請書類を郵送する場合は、封筒等の表に「全国推進事業書類在中」と朱書
きし、簡易書留、特定記録等、配達されたことを証明できる方法によって下さ
い。また、提出期限前に余裕を持って投函するなど、必ず提出期限までに到着
するようにして下さい。
(6)提出後の申請書類については、原則として資料の追加や差替えは不可とし、
採用、不採用にかかわらず返却いたしませんので、ご了承下さい。
(7)申請書類は、一つの封筒を利用し、書類一式を入れて提出して下さい。
(8)提出された申請書類については、秘密保持には十分配慮するものとし、審査
以外には無断で使用いたしません。
(9)審査に当たり、農林水産省から応募団体に申請内容の確認を行うとともに、
関連資料等の追加提出を求める場合があります。また、必要に応じて申請内容
に関するヒアリングを行うこともありますので、予め御承知願います。
(10)問合せ先は、別紙3に記載しています。なお、問合せは、月曜日から金曜日
まで(祝祭日を除く)の午前10時から午後6時(正午から午後1時までを除
く。)とします。
第11
補助金等交付候補者の選定
1
審査方法
提出された申請書類については、事業担当課等において書類の内容確認、事前
整理等を行った後、農林水産省生産局長が別に定めるところにより設置する選定
審査委員会(以下「委員会」という。)において、別紙4-1または別紙4-2に
掲げる審査の基準等に基づきポイント付けによる審査基準に基づき審査を行い、
審査基準に基づくポイントの高い順に採択優先順位を定め、予算の範囲内で事業
実施主体となり得る候補(以下「補助金等交付候補者」という。)を選定します。
なお、申請書類の提出から過去3年以内に、「補助金等に係る予算の執行の適正化
に関する法律」(昭和30年法律第179号)第17条第1項又は第2項に基づき
交付決定の取消があった補助事業等において、当該取消の原因となる行為を行っ
た補助事業者等又は間接補助事業者等については、本事業に係る事業実施主体の
適格性の審査においてその事実を考慮するものとします。
2 審査結果の通知等
審査の結果については、委員会における最終審査が終了次第、速やかに全ての
応募者に対して通知する予定です。
審査結果の通知については、補助金等交付候補者には補助金等交付の候補者と
なった旨をお知らせするものであり、補助金等の交付は、別途定める必要な手続
きを経て、正式に決定されることになります。
補助金等交付候補者については、農林水産省のホームページ等で公表します。
委員会の議事及び審査内容については、非公開とします。また、審査委員は、
審査において知ることのできた秘密について、委員の職にある期間だけではなく、
その職を退いた後についても第三者に漏洩しないという、秘密保持の遵守が義務
付けられています。
なお、補助金等交付候補者の決定にかかわる審査の経過、審査結果等に関する
お問い合わせにはお答えできませんので、予めご了承下さい。
第12
第13
交付決定に必要な手続等
補助金等交付候補者は、国の指示に従い速やかに、平成27年度予算成立後に
改正される産地活性化総合対策事業実施要綱(平成23年4月1日付け22生産
第10888号農林水産事務次官依命通知。以下「要綱」という。)及び産地活性
化総合対策事業推進費補助金等交付要綱(平成22年4月1日付け21生産第9
814号農林水産事務次官依命通知。以下「交付要綱」という。)に基づき、補助
金の交付を受けるために提出することとなっている交付申請書、全国推進活動プ
ログラム及び全国推進事業実施計画書(以下「申請書等」という。)を事業担当課
まで提出していただきます。申請書等を事業担当課等において審査した後、問題
がなければ交付決定通知を発出します。
なお、申請書等の内容(補助金の額を含む。)については、審査結果又はその他
の事情により修正して頂くことがあります。
重複申請等の制限
同一の提案内容で他の事業(農林水産省又は他省庁等の補助事業等)への申請
を行っている場合、申請段階(補助金等交付候補者として選定されていない段階)
で、本事業に応募することは差し支えありませんが、他の事業への申請内容、他
の事業の選定の結果によっては、この事業の審査の対象から除外され、又は補助
金等交付候補者の選定の決定若しくは補助金の交付決定が取り消される場合があ
ります。
第14
事業実施主体の責務等
事業実施主体は、事業の実施及び交付される補助金の執行にあたって、以下の
条件を守っていただきます。
1 事業の推進
事業実施主体は、要綱等を遵守し、事業全体の進行管理、事業成果の公表等、
事業の推進全般についての責任を負っていただきます。特に、申請書等の作成、
計画変更に伴う各種承認申請書の提出、報告書の提出等については、適時適切に
行って下さい。
2 補助金の経理
交付を受けた補助金の経理(預金口座の管理、会計帳簿への記帳・整理管理、
機器整備等の財産の取得及び管理等をいう。以下同じ。)を実施するにあたっては、
次の点に留意する必要があります。
(1)事業実施主体は、交付を受けた補助金の経理にあたっては、補助金等に係る
予算の執行の適正化に関する法律、補助金等に係る予算の執行の適正化に関す
る法律施行令(昭和30年政令第255号)及び農林畜水産業関係補助金等交
付規則(昭和31年農林省令第18号。以下「交付規則」という。)に基づき、
適正に執行すること。
(2)事業実施主体は、補助金の経理を事業実施主体の会計部署等において実施す
ること。なお、特殊な事情により、当該事業実施主体の会計部署等に補助金の
経理を行わせることができない場合は、国内に居住し、各事業実施主体が経理
能力を有すると認める者(学生を除く。)に経理を行わせ、公認会計士又は税理
士に経理状況について定期的に確認を受けるなど、適正な執行に努めること。
3 取得財産の管理
本事業により取得又は効用の増加した事業の設備等の財産(以下「取得財産等」
という。)の所有権は、事業実施主体に帰属します。(事業実施主体の代表者個人
には、帰属しません。)
ただし、財産管理、処分等に関しては、次のような制限があります。
(1)取得財産等については、交付規則に規定する処分の制限を受ける期間(以下
「処分制限期間」という。)においては、事業終了後も善良なる管理者の注意を
もって管理し、補助金交付の目的に従って効果的運用を図らなければなりませ
ん。(他の用途への使用はできません。)
(2)処分制限期間においては、取得財産等のうち1件あたりの取得金額が50万
円以上のものについて、補助金交付の目的と異なる仕様、譲渡、交換、貸付等
を行う場合は、事前に農林水産大臣の承認を受けなければなりません。
なお、農林水産大臣が承認した取得財産等の処分によって得た収入について
は、交付を受けた補助金の額を限度として、その収入の全部又は一部を国に納
付していただくことがあります。
4 特許権等の帰属
本事業を実施することにより特許権、特許を受ける権利、実用新案権、実用新
案登録を受ける権利、商標権、意匠権、意匠登録を受ける権利、著作権、回路配
置利用権、回路配置利用権の設定の登録を受ける権利及び育成者権(以下「特許
権等」という。)が発生した場合、その特許権等は、事業実施主体に帰属しますが、
特許権等の帰属に関し、次の条件を守っていただきます。
また、事業の一部を事業実施主体から受託する団体にあっても同様に以下の条
件を守っていただきます。
(1)本事業により成果が得られ、特許権等の出願及び取得を行った場合には、そ
の都度遅滞なく国に報告すること。
(2)国が公共の利益のために特に必要があるとしてその理由を明らかにして当該
特許権等を利用する権利を求める場合には、無償で当該権利を国に許諾するこ
と。
(3)当該特許権等を相当期間活用していないと認められ、かつ、当該特許権等を
相当期間活用していないことについて正当な理由が認められない場合において、
国が特許権等の活用を促進するために特に必要があるとしてその理由を明らか
にして当該特許権等を利用する権利を求めるときは、当該権利を第三者に許諾
すること。
(4)本事業期間中及び本事業終了後5年間において、事業実施主体及び本事業の
一部を受託する団体は、本事業の成果である特許権等について、国以外の本事
業の第三者に譲渡し、又は利用を許諾する場合には、事前に農林水産省と協議
して承諾を得ること。
なお、事業実施主体と当該事業の一部を受託する団体との間における事業成
果の取扱については、事業開始前に、両者で協議・調整を行って下さい。
5 事業成果等の報告等
事業成果及び交付を受けた補助金の使用結果については、本事業終了後、要綱
等に基づき必要な報告を行っていただきます。また、農林水産省は、あらかじめ
事業実施主体にお知らせした上で、報告のあった事業成果を公表できるものとし
ます。
6 国による事業成果等の評価に係る協力
本事業終了後、次年度以降の政策立案等に反映させるため、事業成果の波及効
果、その活用状況等に関して、必要に応じて国による評価を行います。その際、
ヒアリング等の実施についてご協力をお願いすることがあります。
7 事業の普及
事業実施主体は、国が本事業の普及を図ろうとするときは、これに協力するも
のとします。
8
GAP協議会への参画
事業実施主体は、平成26年度末に設立予定のGAP関係者によるGAP協議
会の構成員となって頂きます。また、GAP協議会の場において、事業の進捗や
成果等を報告して頂くこととします。
第15
公示への委任等
この公募要領に定めるもののほか、公募に関し必要な事項は公示で定めます。
公示は農林水産省のホームページ(ホーム>ご意見・お問い合わせ>調達情報・
公表事項>補助事業参加者の公募 URL http://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/
index.html)に掲載されます。
第16
1
その他
本公募要領に定めるもの以外は、平成27年度予算成立後に改正される要綱、
交付要綱及び産地活性化総合対策事業実施要領(平成23年4月1日付け22生
産第10890号生産局長通知)によるものとします。
2 GLOBALG.A.P.やGFSIに関する資料については、以下のホームページより確認す
ることができます。
(1)GLOBALG.A.P.について
http://www.globalgap.org/uk_en/
(2)GFSIについて
http://www.mygfsi.com/
(3)農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドラインについて
http://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/guideline/index.html