2015 年 2 月 12 日 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社 2015 年 2 月 12 日 NI、CERN と協力して Linux 64 ビット版に対応する LabVIEW を開発 ニュースハイライト NI は CERN をリードユーザとし、そのフィードバックを元に Linux 64 ビット版対応の LabVIEW を開発しました。 本資料は米国ナショナルインスツルメンツ本社より配信されたニュースを抄訳したものです。 詳細については次の URL (英文)をご覧ください。 http://www.ni.com/newsroom/release/cern-andni-collaborate-to-define-the-future-of-labview-support-for-linux/en/ / 【ナショナルインスツルメンツ 米国時間 2015 年 1 月 26 日発表】 ナショナルインスツルメンツ(本社:テキサス州オースティン、会長兼社長 CEO:James Truchard、NASDAQ:NATI、 以下 NI)は 2015 年 1 月 26 日、世界最大規模かつ最先端の科学実験装置の研究開発を行う政府間機関、欧州原 子核研究機構(CERN)との共同研究について発表しました。この共同研究の目的は、CERN の制御システムをす べて Linux 64 ビット版 OS で標準化することであり、最終的には、システム性能の向上やコスト効率の良い分散型制 御システムの設計、NI およびオープンソースの専門技術を有する中小企業の参加機会の拡大を目指しています。 NI は 1990 年代初頭より、CERN と共同で、宇宙の構成要素を解明し、宇宙誕生後の状態を理解するための数々 のアプリケーションの開発に取り組んできました。中でも顕著なのが、大型ハドロン衝突型加速器(LHC:Large Hadron Collider)のコリメータや、MedAustron イオンビームがん治療センターです。前者では、LabVIEW(注 1)シ ステム開発ソフトウェアを用いて、約 120 台の NI PXI システムに搭載されたステッピングモータの制御を行うアプリ ケーションを開発しました。一般に広く知られるこれらの開発は、急成長を遂げる組込システム市場のエンジニアに とって貴重な訓練の場となり、このような開発の結果、ミッションクリティカルなアプリケーションで長期にわたって維 持できるシステムが使えるようになりました。 CERN と NI の最新の共同研究は、CERN のインフラストラクチャの改善計画が中心となっています。64 ビット版 Linux に対応した LabVIEW のリリースに先立ち、CERN の Engineering(EN)部門の Industrial Controls and Engineering(ICE)グループがリードユーザとなって、CERN が今後も安心して NI ツールを使い続けられるよう、NI のソフトウェア機能の確定および改善を手助けしました。早い段階から CERN と提携して CERN のアップグレード 要件を把握していたため、NI は、CERN から貴重なフィードバックを得られ、成果物に優先順位を付けることができ、 64 ビット版 Linux に対応した LabVIEW の品質の向上を図ることができました。 EN-ICE グループのセクションリーダー Adriaan Rijllart 氏のコメント 「EN-ICE グループは、NI が CERN のために 64 ビット版ソフトウェアの開発に協力的な姿勢で取り組んでくださった ことに感謝しています。このような取り組みが成功を収めたことで、基礎研究機関と産業界が提携することの模範例 を示せたものと考えています。」 NI、CERN と協力して Linux 64 ビット版に対応する LabVIEW を開発 1 / 3 ナショナルインスツルメンツ プラットフォームソフトウェア担当 Shelley Gretlein のコメント 「CERN のような先端技術に長けたリードユーザから、豊富な Linux の使用経験に基づくフィードバックを NI の新製 品開発のためにいただけたことを非常にありがたく思います。」 64 ビット版 Linux に対応した LabVIEW は 2014 年に正式リリースされました。Linux 64 ビット版への対応により、 CERN や、世界各国の数多くの最新技術の研究所およびプロジェクトが、オープンでサステイナブルな運用環境 で LabVIEW を使い、今後もその高い生産性からメリットを得られるようになります。 NI と CERN は、科学分野におけるイノベーションと発見を促進すべく、今後も全力で取り組んでいきます。 ナショナルインスツルメンツ 科学研究セグメント バイスプレジデント Stefano Concezzi のコメント 「NI は、Linux の重要性とメリットを高く評価しており、カスタマイズ可能な商用オフザシェルフ(COTS)の技術がしっ かりとオープンソースプラットフォームと互換性を保持できるように、引き続き研究開発への投資を行います。」 CERN スタッフメンバー兼シニアサイエンティスト Johannes Gutleber 氏のコメント 「NI と CERN では、それぞれのビジョンに大きく共通する部分があります。それは私たちの技術で社会をより良くし ていきたいというビジョンです。」 Linux に対応する NI ツールの詳細については、ni.com/linux/ja をご覧ください。 (注1) NI LabVIEW 計測/テスト/制御システムの開発に使用されているシステム開発ソフトウェア。テキスト行ではなくドラッグアンドドロッ プ式の関数ブロックでプログラミングでき、直感的なフローチャート表現によりコードの開発や管理、解釈が簡単に 行える。 本リリースの URL: http://www.ni.com/newsroom/release/cern-andni-collaborate-to-define-the-future-of-labview-support-for-linux/ja 日本ナショナルインスツルメンツについて 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(www.ni.com/jp)は、1976年以来、生産性を高めイノベーションを後押し するツールを世界中のエンジニアに提供してきた米国ナショナルインスツルメンツの日本法人です。NIの「グラフィ カルシステム開発」手法は、統合されたソフトウェア/ハードウェアプラットフォームを導入することで、計測・制御機 能を必要とするあらゆるシステムの開発を迅速化します。技術によってよりよい社会を目指すというNIの姿勢と長期 的ビジョンは、顧客や取引先、従業員の成功にも貢献しています。本社はテキサス州オースティンにあり、従業員 数は7,100名以上、セールスオフィスは世界50ヶ国以上にあります。日本においては、日経ビジネス誌に掲載され る「働きがいのある会社」に4年間連続で選ばれています。 NI、CERN と協力して Linux 64 ビット版に対応する LabVIEW を開発 2 / 3
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