参考資料 2 「大阪府における都市計画のあり方」資料集 ~ 大阪府の現状と課題 ~ 《 目 次 》 1.考慮すべき社会変化等 ....................................................... 3 □ 日本全体の人口減少と世界人口の急増 □ □ □ □ □ □ □ □ 国際的な都市間競争の激化 家族形態の多様化、ライフスタイルの変化 新たな戦略・方針(特区等) 新たな広域インフラの整備(リニア、新名神等) 産業構造の変化 気候変動・災害リスク 地球環境問題の深刻化 市町村への権限移譲 2.大阪府の強みと弱み (1)強み(長所) □ □ □ □ □ □ □ ........................................................ 17 .................................................................................. 17 世界標準のインフラ(関空・阪神港・鉄道網) 関西全体で先進国一国に匹敵する人口、GDP 環境・新エネ産業の企業集積 健康・医療研究機関の集積 高い技術をもつものづくり中小企業の集積 周辺部の豊富な歴史文化等の観光資源 都市と自然の近接性 (2)弱み(短所) ...................................................................................... 27 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ アジア、世界での相対的な地位の低下 海外とのアクセス性の悪さ 外国人の受入環境水準の低さ 産業構造転換の遅れ 東京への企業流出 工場の周辺部等への分散 都心のみどり不足 中間所得層の減少、低所得層の増加 女性の就業率の低さ 津波災害に対する脆弱性 密集市街地等の防災上の課題を抱える地区 空家の増加 3.大阪の都市構造上の特徴 2 ................................................. 37 1.考慮すべき社会変化等 大阪府 □ 日本全体の人口減少と世界人口の急増 l 日本の総人口は2008年(H20年)をピークに減少しているものの、世界の 人口は増え続けている。 日本の人口の推移と将来推計 出典:総務省「国勢調査」及び「人口推計」 、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推 計人口(平成 24 年 1 月推計):出生中位・死亡中位推計」 (各年 10 月 1 日現在人口)、 厚生労働省「人口動態統計」 世界の人口の推移と将来推計 出典: United Nations(国際連合) 3 l 大阪府においても、2010年(H22年)を境に減少基調 l 人口減少・超高齢社会の進展 大阪府の人口の推移と将来推計 大阪府の世代別人口の構成比の推移と将来推計 出典:大阪府人口減少白書(H26.6) l 大阪府においても、生産年齢人口はH22-H52の30年間で156万人減少、全人口 に占める割合は64.4%から54.5%まで低下 l 生産年齢人口の減少による労働力の減少 大阪府の生産年齢(15~64 歳)の人口の推移と将来推計 700 635 650 600 565 人 口 550 622 591 578 565 541 539 522 510 483 488 ) ( 万 人 500 641 609 453 409 450 400 350 4 300 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 S40 45 50 55 60 H2 7 12 17 22 27 32 37 42 47 52 出典:大阪府人口減少白書(H26.6) □ 国際的な都市間競争の激化 l GPCI(Global Power City Index:森記念財団)では、大阪の総合評価は40 都市中23位。主要6分野のうち、 「研究・開発(12位)」 「居住(15位)」の評 価が比較的高いが、「文化・交流(31位)」「交通・アクセス(28位)」の評 価が低い。 GPCIによる都市競争力ランキング(2013) 0 12 10 15 30 23位 24 28 31 40 総合ランク 20 20 経 済 居 住 文 化 ・ 交 流 研 究 ・ 開 発 環 境 1 ロンドン 2 ニューヨーク 3 パリ 4 東京 5 シンガポール ・ ・ ・ 交 通 ・ ア ク セ ス 23 ・ ・ ・ 大阪 出典:森記念財団「世界の都市総合力ランキング 2013」 l GCI(Global Cities Index)では、大阪の総合評価は84都市中55位。「人的 資源(38位)」と「情報交換(37位)」の評価が比較的高いが、 「ビジネス活 動(65位)」「政治参加(76位)」の評価が低い。 GCIによる都市競争力ランキング(2014) 0 20 38 37 40 総合ランク 50 55位 60 65 80 人 的 資 源 政 治 参 加 文 化 体 験 情 報 交 換 ニューヨーク 2 ロンドン 3 パリ 4 東京 5 香港 ・ ・ ・ 76 ビ ジ ネ ス 活 動 1 55 ・ ・ ・ 大阪 出典:2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook l GCCI(Global Cities Competitiveness Index)では、大阪の総合評価は120 都市中47位。 「社会的資本(19位)」と「統治機関の有効性(32位)」の評価 が比較的高いが、「経済力(88位)」「環境・自然災害(63位)」の評価が低 い。 GCCIによる都市競争力ランキング(2012) 0 19 20 32 総合ランク 47位 40 51 60 52 63 80 100 120 52 75 88 経 済 力 社 会 的 資 本 金 融 の 成 熟 度 統 治 機 関 の 有 効 性 社 会 的 ・ 文 化 的 特 徴 人 的 資 本 環 境 ・ 自 然 災 害 国 際 的 影 響 力 出典:2014 Global Cities Competitiveness Index 1 ニューヨーク 2 ロンドン 3 シンガポール 4 パリ、香港 6 東京 ・ ・ ・ 47 ・ ・ ・ 大阪 5 □ 家族形態の多様化、ライフスタイルの変化 l ひとり親世帯や単独世帯の増加など家族構成の多様化 年度 世帯の家族類型別一般世帯数の推移 H12 19.0% H17 19.6% H22 19.3% 0% 34.4% 8.5% 7.8% 0.5% 31.4% 9.3% 6.9% 0.6% 28.5% 20% 9.6% 5.8% 0.9% 40% 29.8% 32.1% 35.9% 60% 80% 100% 割合 核家族(夫婦のみ) その他の親族世帯 核家族(夫婦と子供) 非親族世帯 核家族(ひとり親と子供) 単独世帯 ・ 親族世帯:二人以上の世帯員で,世帯主と親族関係にある世帯員のみからなる世帯 ・ 非親族を含む世帯:二人以上の世帯員で,世帯主と親族関係にない人がいる世帯 ・ 単独世帯:世帯人員が一人の世帯 出典:大阪府 HP 大阪府総務部統計課 H22 国勢調査人口等基本集計結果 l l インターネットの利用者数及び人口普及率の増加 自動車分担率の推移では、男性の20~50歳代で減少 ・自動車分担率 ・インターネットの利用者数 及び人口普及率の推移 (男性) 昭和55年 平成2年 平成12年 平成22年 60% 65 歳以上は増加傾向 50% 自 40% 動 車 分 担 30% 率 20% 10% 20~50 歳代は減少傾向 0% (歳) (女 性 ) 昭和55年 平成2年 平成12年 平成22年 60% 出典:総務省「平成 24 年通信利用動向調査」 50% 自 40% 動 車 分 担 30% 率 50 歳以上は増加傾向 20% 10% 0% (歳) 6 出典:大阪府における人の動き平成 22 年第5回 近畿圏パーソントリップ調査集計結果 □ 新たな戦略・方針(特区等) l 国土のグランドデザイン2050:対流促進型国土の形成(H26.7) 国土のグランドデザイン 2050 三大都市圏を除く地方都市では 三大都市圏は 日本を牽引する成長のエンジンに 大都市圏域 ・世界最大のスーパー・メガリージョンを軸とした国際経済戦略都市へ ・大都市も人口減少に突入。効率性を高め、より一層筋肉質の都市構造へ 地方圏域 ・小さな拠点、コンパクトシティ、高次地方都市連合などから形成される活力ある集積へ ・大都市圏域と連携しつつ、世界とも直結。多自然生活圏域の形成 7 l 都市再生特別措置法等の一部改正(H26.5) 都市再生特別措置法等の一部改正 立地適正化計画(市町村) 地方都市 日常生活に必要なサービス や行政サービスが住まいな どの身近に存在する 「多極ネットワーク型コン パクトシティ」を目指す。 大都市 医療や介護など様々な生 活支援サービスが日常生 活圏域で適切に提供され るようなコンパクトなま ちを目指す。 地域公共交通網形成計画(市町村) 居住や都市の生活を支える機能の誘導によるコンパクトなまちづくりと地域交通の再編 との連携により、『コンパクトシティ+ネットワーク』のまちづくりの推進 8 l 大阪府の成長戦略 大阪府の成長戦略 2014 年 9 月版(案) 9 l 関西イノベーション国際戦略総合特区 関西イノベーション国際戦略総合特区 ■ 我が国の産業の国際競争力を強化するための地区の指定 (規制の特例措置及び税制・財政・金融上の支援措置により産業の国際競争力 の強化を推進し、我が国の経済社会の活力の向上及び持続的発展を図る。) 大阪・関西の強みであるライフサイエンス分野(医薬品、医療機器、先端医療技術、 先制医療)や新エネルギー分野(バッテリー、スマートコミュニティー)に集中投資 し、研究開発から事業化、海外展開まで一貫した取組みで世界に向けて新しいイノベ ーション(製品・サービス)を生み出すエリア 出典:関西国際戦略総合特別区域地域協議会 第 16 回委員会 資料 10 l 国家戦略特区 国家戦略特区 1.対象区域:大阪府、兵庫県及び京都府 2.目標:健康・医療分野における国際的イノベーション拠点の形成を通じ、再生医療 を始めとする先端的な医薬品・医療機器等の研究開発・事業化を推進するとともに、 チャレンジングな人材の集まるビジネス環境を整えた国際都市を形成する。 うめきた地区 都市再生 御堂筋 教育 まちづくり 彩都ライフサイエンスパーク 雇用 チャレンジ・イノベーションを 彩都 支える都市環境整備 大阪大学 国立循環器病研究セ 大阪大学医学部附属病院 吹田キャンパス ンター 吹田操車場跡地 大阪市立総合医療センター 大阪駅周辺(うめきた) 府立成人病センター 大阪 中之島地区 都心部 大阪市立大学医学部付属病院 国立循環器病研究センター 府立急性期総合医療センター 大阪府立大学 なかもずキャンパス 府立呼吸器アレルギー医療センター 関西国際空港 大阪府立成人病センター(新病院概観) 府立母子保健総合医療センター りんくうタウン 医療 健康 関西国際空港 京都大学原子炉実験所 健康・医療等の国際的イ ノベーション拠点形成 健康・医療関係の主な拠点 都心から40キロ圏というコンパクトなエリアに、 先端医療、医薬品、医療機器、健康・介護等の ライフサイエンス関係の世界的な集積 11 □ 新たな広域インフラの整備(リニア、新名神等) l 公共交通戦略 公共交通戦略(大阪府 H26.1) 都市の成長・魅力向上や、府民の暮らしの充実を図るため、公共交通に 関する取組みの方向性を明示。 12 • 位置付け • 目指すべき姿 北陸新幹線やリニア中央新幹線等の東西二極を結ぶ広域インフラの早期整備 に向けた取組みにあわせて、これらの整備効果を最大限に発現できるよう、 大阪における一定の公共交通ストックや魅力ある資源(商業・観光)の集積 を最大限に活かし、 ž 広域拠点(関空、新大阪、大阪(うめきた))へのアクセス性の向上や、 大阪周辺都市や府内における地域間の連携強化、観光地へのアクセス性 の向上を図る ž 利用者の視点にたった、乗継ぎ時の移動負担の軽減などにより、さらな る利便性の向上を図る • 取組みの方向性 ①鉄道ネットワークの充実 ②公共交通の利便性向上 ③利用促進
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