■ 大手カジュアル専門店の動向(1) 【1】コックス 最近決算年商 217億円 同営業利益 △14.8億円 (中間決算)14年8月 売上 111億円 営業利益 5百万円 店舗数 264店舗 2014年8月 【2】ジーンズメイト 最近決算年商 99億円 同営業利益 △6.8億円 (中間決算)14年8月 売上 48億円 営業利益 △0.2億円 店舗数 99店舗 2014年8月 【3】マックハウス 最近決算年商 367億円 同営業利益 11.4億円 (中間決算)14年8月 売上 174億円 営業利益 △1.3億円 店舗数 480店舗 2014年8月 【4】ライトオン 最近決算年商 759億円 同営業利益 17.4億円 (次期計画)15年8月 売上 780億円 経常利益 24億円 店舗数 490店舗 2014年8月 ※敬称略、順不同 2015.1. 現在 メンズ、雑貨の増強で他社に勝負 中国の直営店進出方式は中止へ ●主力業態「イッカ」は他社類似業態との競合で伸び悩み。 高グレード化で切り抜ける戦術へ。 ●8月中間の営業利益は昨年同期の△7億円から一転して わずか(5百万)な黒字へ。 ●同期間のメンズ衣料は109%、雑貨は125%と上支え。 ●イオングループの進出に合わせた中国進出は、直営店形式には限界、 商品供給方式に変換する。 なせばなる利益回復 運転資金は充分確保、経営の不確実性はないと明言 ●ジーンズボトムスは不振だが、ショートパンツや機能Tシャツは好 調だった。 ●8月中間の営業利益は赤字(△0.2億円)ながらも、昨同期からは +2億以上の回復。 商品単価アップと在庫ロス削減の効果が出た。 ●新業態 イノセント・ブルー (レディス)、 コンフォートブル ー (雑貨含む)などの業態開発は努力継続。 PB比率拡大の努力には課題も 在庫ロス削減へ全社で取り組む ●8月中間決算営業利益は一転して赤字へ。 トップス系などの過剰在庫バーゲンなどが主因、一方のボトムス (特にメンズ)は堅調。 ●15年2月の通期は売上363億円、経常利益7億円確保。 ボトムスの ランデニム(ストレッチ)、 レディススキニーパンツも健闘。 ●PB「NAVY」の単一ブランド業態を発展させる。 ヤング偏重から脱却し、価格も見直しへ 在庫回転率の改善も課題 ●一方NBブランド(EDWIN、LEVI S®など)は継続して強化。 ●機能ボトムス(フリース裏地や吸湿など)のボトムス比率(売上約35%) は堅持の方針。 ●再テコ入れの業態「バックナンバー」 (衣料、雑貨などのライフスタイル 大型店)を増強、次期10店舗へ。 ●「ブランディングの確率」 を社是とし、店舗の存在感を高める努力を 継続。 【5】ファーストリテイリング(海外含む) (全世界ベース2014年8月) 年商 1兆3,829億円 同営業利益 1,486億円 (その内国内ユニクロ) 年商 7,156億円 営業利益 1,106億円 店舗数 852店 2014年8月 ヒートテックなど基盤商品の好調が続く 一方で店舗面積の拡大戦略も奏功(平均260坪へ) ●全世界ベース増収21%アップ、約240億円増収の構成比率は 海外ユニクロ68%、他のブランド事業19%、 国内ユニクロは13%と海外比重がさらに拡大。 ●国内ユニクロの好調はヒートテック、 ダウンなど主商品に加えて、 スカートも好調。 ●客単価+4.5%、客点数もアップ。客数は前年の反動で△2.4%だった。 ■ 大手カジュアル専門店の動向(2) 【6】しまむら 最近決算年商 5,019億円 同営業利益 419億円 (中間決算)14年8月 売上 2,535億円 営業利益 192億円 店舗数 1,891店舗 2014年8月 【7】ハニーズ 最近決算年商 601億円 同営業利益 23億円 15年2月予想 売上 385億円 営業利益 13億円 店舗数 844店舗(国内) 海外店舗含む1,416店舗 2014年5月 【8】パル 最近決算年商 1,000億円 同営業利益 60億円 (中間決算)14年8月 売上 517億円 営業利益 38億円 店舗数 805店舗 2014年8月 【9】パレモ 最近決算年商 363億円 同営業利益 △4.8億円 (中間決算)14年8月 売上 167億円 営業利益 △2.2億円 店舗数 751店舗 2014年8月 ※敬称略、順不同 ほぼ堅調な推移だが 主業態「しまむら」への依存度が高い ●中間決算での各業態売上は、 「しまむら」 (中高年)2,064億、 アベイル (ヤング)249億、バースデイ (ベビー)144億、 「シャンブル」 (雑貨)9億。 中国、台湾(計23億)など圧倒的に「しまむら」比率が高く、他の比率は 伸び悩む。 ●台湾は対中国製品輸入の規制緩和でコストダウンに期待。 ●15年2月決算は5,280億円を予想。上期の異常天候が計画比マイナス 要因。 期待の中国は経費増で利益も伸び悩む 国内も客数、客単価ダウンへの対策が急務 ●期待の中国は増収も経費増が追い付かず初の赤字に。 ●「グラシア」、 「コルザ」など主力ブランドは感性向上、 さらに売値ダウン で競争力を増す方針。 ●店舗内訳は国内84店舗、中国615店舗。 ●生産基地のシフトは進み、中国以外のミャンマー(約9%)、バングラ (約6%)などへ。 ●15年5月決算の売上計画は625億だが達成なるか? 冴えるMD管理、人材力で3年後に1,500億めざす ワンランク上の感性ファッションで若者に人気 ●きめ細かい週単位のMD管理で、ロス削減して粗利(総利益率) 2.3ポイント改善の57%へ(8月中間) 。 ●懸案の子会社「ナイスクラップ」 (売上約95億、45店舗)は営業黒字 まで回復。 ●新開発業態は米国企業とコラボの「コロニー2139」、モダン感性の 衣料とグッズの総合業態。 ●障害者支援のホテル、山林保護など社会貢献も。 赤字店舗の閉鎖も、主力衣料品の収益力追いつかず 今後はヤングから上の年令へのMD強化へ ●8月半期は既存店売上昨対88.5%が主敗因。 ●雑貨比率(約29%)の高さ、衣料の中でのパンツ比率の不安定 (昨半期18%→7%) も課題か。 ●ブランド数も集約へ。 (16→11) ●期待のライフスタイル雑貨業態「木糸土」は30店舗へ増強。 ●通期では328億円、営業赤字は△2.4億程度にとどめる。 【10】アダストリアHD(ポイント) 最近決算年商 1,533億円 同営業利益 57.6億円 (中間決算)14年8月 売上 881億円 営業利益 20.4億円 店舗数 1,213店舗 2014年8月 さらなる合併効果までにはまだハードルも 旧ポイントの「グローバルワーク」が利益貢献のトップ ●今中間期の増収は「トリニティアーツ」 (メンズ、 レディス、 アパレル、 雑貨)の新規合併売上の経常が主因。 ●海外部門は当面現状赤字基調。 ●「ポイント」業態の自主企画比率は40%へ大幅上昇。 ●15年通期は1,850億円を予想。
© Copyright 2024 ExpyDoc