Microsoft Windows Server イン・フラッシュ

White Paper
Microsoft Windows Server イン・フラッシュ
Violin のエンタープライズクラスのストレージと Windows Storage Server の使いやすさと柔軟性
を組み合わせることで、ビジネスクリティカルなマイクロソフトアプリケーションのパフォーマ
ンスと効率性を大幅に高めることができます。
要約
Microsoft Windows Server は、データセンターで大量のサーバーをサポートするように拡張できます。し
かし、レガシーストレージソリューションでは、Windows Server アプリケーションの能力を最大限に引
き出すことはできません。理想的なストレージソリューションは、Windows 環境と緊密に統合され、ネ
イティブの Windows ツールとユーティリティによって全体的に管理されるエンタープライズクラスのハ
イパフォーマンスストレージです。このソリューションでは、既存の人的およびテクノロジーへの投資価
値を高めながら、アプリケーションのパフォーマンスと経済性を変革することができます。その結果、IT
全体のビジネス効率、可用性、ROI が大幅に向上します。
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Violin Memory は Violin Memory, Inc.の米国またはその他の管轄区域における登録商標です。
ホワイトペーパー:Microsoft Windows Server イン・フラッシュ
目次
はじめに ................................................................................................................................... 3
Windows Server のパフォーマンスの課題 ........................................................................... 3
Windows Server のためのハイパフォーマンスストレージ ............................................... 4
Violin Windows フ ラ ッ シ ュ ア レ イ + Windows Storage Server 2012 R2 ...................................... 4
マ イ ク ロ ソ フ ト エ コ シ ス テ ム 対 応 .................................................................................................. 5
SMB ダ イ レ ク ト と は ......................................................................................................................... 6
継 続 的 な 可 用 性 の た め の 障 害 回 復 機 能 ........................................................................................... 6
効 率 性 を 高 め る ス ケ ー ラ ビ リ テ ィ の 提 供 ....................................................................................... 6
使用用途 ................................................................................................................................... 7
Microsoft SQL Server 2014 ............................................................................................................... 7
Windows Server Hyper-V .................................................................................................................. 9
プ ラ イ ベ ー ト ク ラ ウ ド ...................................................................................................................... 9
結論 ......................................................................................................................................... 10
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西新橋 1-2-9 日比谷セントラルビル 14 階 | violin-memory.com/jp/ | 41-0201
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はじめに
Microsoft®テクノロジーは、単純なワークグループアプリケーションという枠を超えて成長しました。
Windows® Server アプリケーションと Hyper-V®による仮想化ソリューションは、多くの企業でビジ
ネスクリティカルとみなされている成熟したテクノロジーです。企業は、ビジネスの成長とともに、
Windows 環境も拡張したいと考えています。しかし、現在の IT インフラストラクチャには制約があ
り、この目標は不可能ではないとしても難しくなっています。理想的なソリューションは、Windows
環境と緊密に統合され、ネイティブの Windows ツールとユーティリティによって全体的に管理され
るエンタープライズクラスのハイパフォーマンスストレージです。IT スタッフとユーザーコミュニテ
ィは Windows アプリケーションのパフォーマンスを変革する豊かなファイルアクセスおよびストレ
ージサービスの恩恵を受けながら、IT 全般の効率、可用性、ROI を大幅に改善することができます。
Windows Server のパフォーマンスの課題
Microsoft Windows Server は、データセンターで大量のサーバーをサポートするように拡張できます。
SQL Server®、SharePoint®、Exchange Server、Hyper-V などのエンタープライズテクノロジーは、
いまやデータセンターでは一般的となっています。この数年間で CPU パフォーマンスとネットワー
ク接続性は飛躍的に向上しましたが、ストレージの改善は主にパフォーマンスではなく容量の増加に
限定されてきました。
レガシーストレージソリューション(ディスクドライブ)は、読み取りおよび書き込み操作が順次に行
われる場合に最高のパフォーマンスを発揮します。しかし、SQL Server データベースや Hyper-V に
よる仮想マシン(VM)など、近年のワークロードはランダム I/O 要求が中心となっているため、遅延率
が高く、アプリケーションのパフォーマンスに悪影響を与えます。さまざまなストライピング技術、
ソリッドステートドライブ、最適化アルゴリズムによって操作の改善が施されましたが、I/O パフォ
ーマンスは不足したままです。これを補完するために、IT マネージャーはオーバープロビジョニング
やコントローラーへのキャッシュの追加によって十分な I/O 能力を確保しようとしていますが、この
アプローチでは不十分であり、IOPS を向上させるため、追加の容量を継続的に消費しています。
ストレージのパフォーマンスが低いと、CPU 使用率が低下し、ネットワーク帯域幅を効果的に利用で
きない状況が発生します。CPU は実行時間より待機時間が長くなり、高価なサーバーがほとんど無駄
な投資になっている場合があります。ワークグループレベルを超えた拡張を実施するため、SAN など
が異なるストレージプラットフォームに Windows アプリケーションやさまざまなアプリケーション
をそっくり移行した IT 管理者もいました。たとえば、SQL Server データを Oracle 環境に「レベルア
ップ」させるような場合も考えられます。しかし、このような移行はビジネスオーナーの側からは十
分な計画の欠如と受け止められかねません。サーバーの使用率を上げるもう 1 つの方法は仮想化です。
しかし、皮肉なことに、仮想化はランダム I/O をさらに増加させ、一部の仮想化ソリューションはサ
ーバーのオーバーヘッドを引き上げます。このネットワークを行き交うすべての I/O が、効率的に活
用できるはずの帯域幅を消費します。組織は、成長に対応するための唯一の選択肢が、レガシースト
レージソリューションに内在する非効率と費用の拡大を意味するという不愉快な現実に直面します。
SAN を導入する場合、これらには通常ベンダー固有のツールとスキルセットが必要になります。組織
は既存のマイクロソフトに精通したスタッフの管理スキルを容易に活用できないため、柔軟性が低下
し、運用コストが増加します。これは、イーサネットベースのストレージをファイルサービスの標準
として使用し(マイクロソフトユニバースの大部分)、SQL Server、Hyper-V などのハイパフォーマン
スアプリケーションをサポートするために、専用ブロックストレージを導入しなければならないとい
う、重複したストレージ基盤の欠点の一例です。
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継続的な可用性を保証することは、困難ではあるものの必須の要件です。たとえば、”AlwaysOn”可用
性グループは SQL Server の可用性を維持する 1 つのアプローチですが、データ保護に制約がありま
す。その代替策としてレプリケーションがありますが、非同期レプリケーションは、プライマリアレ
イがダウンするとデータが失われることがあります。同期ミラーリングの場合、堅牢性は向上します
が、費用がかかり、2 フェーズコミットの低速化を招きます。どちらの場合も、メンテナンススケジ
ュールを組み、アプリケーション管理者とストレージ管理者が緊密に連携して対応する必要がありま
す。これらの課題から、Windows アプリケーションの能力をフルに引き出すには、パフォーマンスと
スケーラビリティを実現する新しいアプローチが必要なことは明らかです。
Windows Server のためのハイパフォーマンスストレージ
マイクロソフト環境のレガシーストレージの欠点を解決するために、Violin Memory とマイクロソフ
トは Violin Windows フラッシュアレイ(WFA)を共同開発しました。WFA は、Violin の特許取得済みフ
ラッシュストレージ最適化アルゴリズム、マイクロソフトの高速な SMB ダイレクトプロトコル、
Microsoft Windows Storage Server 2012 R2 を組み合わせた製品で、ご使用の Windows 環境でニーズ
に合わせて容易に拡張できます。
Violin Windows フラッシュアレイ+ Windows Storage Server 2012 R2
WFA は、エンタープライズクラスの Violin フラッシュアレイ 6000 シリーズのオールフラッシュスト
レージアレイをベースとし、グローバルホットスペアと単一障害点のないことを特徴としています。
冗長化されたメモリゲートウェイ上で Windows Storage Server 2012 R2 が稼動し、RDMA 対応ネッ
トワークカードを通して SMB ダイレクトをサポートします。WFA アーキテクチャは、1 ミリ秒以下
の遅延とワイドストライプ vRAID 高速化スイッチドメモリによるパフォーマンスの最大化を特徴とし
ています。SMB ダイレクトは PCIe 相当の速度で動作し、SAN の機能と DAS のパフォーマンスを
NAS の価格で提供します。WFA を使用することにより、常に最大のパフォーマンスが得られます。
Windows Storage Sever 2012 R2 は、SMB 3.0、重複排除、仮想プロビジョニング、データミラーリ
ング、ライブマイグレーション、スケールアウトファイルサーバー(SOFS)、ストレージスペース、デ
ータ暗号化などの実証済みのストレージテクノロジーを搭載しています。SMB 3.0 プロトコルはネッ
トワークストレージのパフォーマンスを飛躍的に向上させます。特に、SMB ダイレクト(SMB 3.0
over RDMA)では、ネットワークを介して保存されたデータをローカルのサーバーメモリに直接読み
込むことができます。マイクロソフトは、WFA のパフォーマンスが最大化し緊密に統合されるよう
に Storage Server カーネルを最適化しました。Violin の最適化されたフラッシュテクノロジーと組み
合わせることで、リモートストレージは最高速のローカルストレージのように動作します。マイクロ
ソフトと Violin は実際に、Violin フラッシュアレイのエンタープライズクラスのパフォーマンスと高
可用性の利点を最大限に引き出せるように、広範囲にわたって共同で Windows Storage Server 2012
R2 の最適化に取り組んできました。
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表 1:モデル別 Violin Windows フラッシュアレイ
Windows アプリケーションがビジネスク
リティカルとなるなかで、その可用性を
64 x 1TiB
VIMM 数と VIMM 容量
維持することが鍵となっています。WFA
3U/MLC
ラックユニット数/フラッシュタイプ
はハードウェアとソフトウェアの各コン
ポーネントで高可用性機能を兼ね備える
64 / 70
物理容量(TiB/TB)
ことにより、24 時間 365 日の稼動要件
40 / 44
利用可能容量(TiB/TB)*
を満たします。アクティブ/アクティブの
I/O 接続性
10GbE、56G IB
クラスタリングによりアプリケーション
の継続的なアップタイムが確保され、
>750k IOPS
最大 4KB IOPS (Mixed)
SMB マルチチャネルはクラスタノードの
4GB/s
最大帯域幅(100%リード)
接続性を確実に維持できます。SOFS に
500 µsec (mixed)
レイテンシー
て実現される動的なボリューム拡張、ま
たは仮想プロビジョニングされたストレ
*84%フォーマットレベルでの最大利用可能容量
ージスペースを通して、既存のボリュー
ムをオフラインにすることなく容量拡張することができます。
WFA-64
Windows フラッシュアレイモデル
WFA を使用すると、従来の SAN よりも小型で低価格な IT フットプリントで高い使用率とパフォーマ
ンスを実現できます。将来の需要に応じたスケールアップやスケールアウトも可能です。つまり、ハイ
パフォーマンス Windows アプリケーションのサポートに専用の SAN や DAS はもう必要ありません。
マイクロソフトエコシステム対応
Violin Memory とマイクロソフトは WFA を共同開発し、独自のパフォーマンスプロファイルを利用で
きるように最適化しました。SMB 3.0 と SMB ダイレクトはネットワークストレージに関するマイク
ロソフトの戦略的ロードマップの一部を構成し、WFA は他では得られないパフォーマンスとスケー
ラビリティを提供するこれらのプロトコルを完全にサポートしています。
サードパーティのストレージ管理ツールやスキルセットは必要ありません。既存のマイクロソフトの
管理スタッフが Microsoft System Center と PowerShell を使用してサーバー、ストレージ、アプリケ
ーションのすべてを管理できます。WFA とマイクロソフトのツールとの緊密な統合により、マイク
ロソフト環境を全体的に把握し、物理サーバーと仮想サーバーをシンプルに効率良く管理できます。
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SMB ダイレクトとは
WFA は、アクセス速度、拡張性、可用性を組み
合わせ、運用効率と財務効率を高める最先端のス
トレージソリューションを通じて、パフォーマン
スの制約となっている従来のボトルネックに対処
しています。SMB ダイレクトを使用することに
より、ほぼすべてのベンダーのストレージのパフ
ォーマンスを改善できます。また、将来的にはほ
とんどのベンダーがこのサポートを提供すると予
測しています。しかし、SMB ダイレクトと
Violin のフラッシュベースストレージの組み合わ
せは、パフォーマンスを次のレベルに引き上げる
ことができる現時点で唯一のソリューションで
す。。WFA は、ラージセクター(4K)ストレージ
のサポートにより、4K IOPS で最大 100 万回の
スループプットという超高速ファイルアクセスを
持続的に提供します。
図 1:Windows フラッシュアレイによる待機状態の短縮
図 1 に示すように、サーバーは待機時間より動作時間が長くなるため、既存のリソースでさらに多く
のワークロードをサポートできると同時に、応答時間も短縮されます。SMB 3.0 のサポートにより、
最高のパフォーマンスと効率を実現するためのさまざまなストレージサービスが提供されます。
継続的な可用性のための障害回復機能
WFA を使用すると、ミッションクリティカルなアプリケーションとデータベースを継続的に使用で
きるだけでなく、ハードウェアとソフトウェアベースのマルチレイヤーの保護機能により運用上のリ
スクを低減できます。Windows フェイルオーバークラスタリングと WFA ハードウェアにより、単一
障害点を除去し継続的な可用性が確保されます。SMB マルチチャネル I/O は帯域幅トランキングだけ
でなく、高度なノード間のネットワーク接続性と可用性も提供します。高可用性構成を希望される場
合も豊富な選択肢があり、ソフトウェアの設定と同じくらい簡単に実装できます。共有フォルダーの
ミラーリングもマウスを 1 回クリックするだけで実現できます。また、暗号化により、データ漏えい
その他の不正なデータ開示を防ぐことができます。
効率性を高めるスケーラビリティの提供
超高速ストレージパフォーマンスにより、さまざまなワークロードにわたって CPU 投資をより効率
的に最適化できます。図 2 に示すように、WFA の卓越したパフォーマンスにより、組織はワークロ
ードが変化しても同じパフォーマンスを維持できます。Windows ストレージスペースがサポートされ
ているため、増大する需要に合わせてスケールアップできます。また、WFA は無停止のボリューム
拡張が可能なスケールアウトファイルサーバー(SOFS)もサポートしており、スケールアウト型の拡張
方法も可能となります。1 つのクラスターで最大 4 台のアレイ(8 ノード)にスケールすることができま
す。
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ストレージライブマイグレーションは、仮想マシン
(VM)ホストをバイパスする WFA 間の直接通信によ
り VM 移行を簡略化することで、サーバーへの影響
を低減し、プロセスをより高速に完了させます。ま
た、Hyper-V は、競合する仮想化ソリューションで
見られる 20%のオーバーヘッドがなく、ほとんどパ
フォーマンスペナルティなしで SQL Server などの
ワークロードを統合できます。
ロールアウトとロールアップが迅速かつ簡単に実施
可能となり、開発、テスト、Q/A のシナリオも容易
に展開可能となります。その結果、テスト環境の本
番環境アーキテクチャへの適合を強力に支援します。
図 2:お客様が実感したパフォーマンスの改善。WFA と業界標準のオールフラッシュアレイとの比較
さらに、WFA は非常に効率的なプライベートクラウドプラットフォームです。IT インフラストラク
チャでプライベートクラウドを利用する可能性がある場合、WFA は将来的にも十分活用可能な投資
となります。
使用用途
Violin Windows フラッシュアレイは、ほぼすべての Windows ワークロードに優れたパフォーマンス
を提供しますが、WFA は特にデータベースなどのトランザクション指向のワークロード、Hyper-V に
よるサーバー仮想化などのランダム I/O アクティビティの比率が高い環境、プライベートクラウドア
ーキテクチャに適しています。
Microsoft SQL Server 2014
Microsoft SQL Server はパワフルでコストパフォーマンスの高いデータベースソリューションとして、
OLTP、ビジネスインテリジェンス(BI)、データウェアハウスなどのビジネスアプリケーション向けの
バックエンドデータストアとなりました。多くの組織は SQL Server を中心に成長したため、SQL
Server は企業運営の必須要素となっています。
レガシーストレージソリューションが設計上の限界に達するなか、データの増加やリアルタイムのビ
ジネスインテリジェンスの需要を満たすことがデータベースの負担となっています。使用可能な I/O
を増やして需要を満たす WFA があれば、SQL Server はデータの待機ではなく処理により多くの時間
を費やすことができます。
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WFAにより、SQL Serverワークロードの統合や仮想
化への制約が取り除かれます。SQL Serverは、一貫し
たサービスレベルを保ちながら、エンタープライズレ
ベルのワークロードへとスケールすることが可能とな
りました。CPU、ネットワーク、ストレージパフォー
マンスのバランスをとることにより、I/Oボトルネック
と、ワークロードの急増や季節的な変動によるサービ
ス中断発生の確率を低減します。開発者は、アプリケ
ーションの開発、テストまたは品質保証用に、本番環
境の速度とアーキテクチャに非常に近い新しいテスト
ベッドを簡単に確立できます。
図 3:お客様によるパフォーマンステスト。WFA と業界標準のオールフラッシュアレイとの比較
SQL Server 2014のセ ルスポイントの1つに、OLTPのインメモリ処理に する新機能があります。メ
モリ のパフォ マンスを維持するには、少なくとも、トランザクションログに する低レイテンシ
の不揮発性のストレ ジが必要です。また、起動時には、インメモリ処理に最適化されたテ ブルが
不揮発性のストレ ジから み まれます。この 理が完了するまで、デ タベ スはオンラインに
なりません。インメモリ用のテ ブルのサイズが大きいほど、起動時間は長くなります。
インメモリ 理によりトランザクション速度を飛躍的に向上させることができたとしても、DBMS の
他の部分をサポ トする高性能な不揮発性のストレ ジがなければ、デ タベ スのパフォ マンス
は制限されます。SMB ダイレクトによる SQL Server 2014 ワ クロ ドの WFA へのアクセスは、きわ
めて高速な み取り/書き みコミットを可能とします。
図 3 に示すように、初期のお客様のテストによれば、WFA は、標準的なオールフラッシュアレイと
比べて、SQL 読み取りパフォーマンスが最大で 50%、SQL 書き込みスループットが最大で 2 倍向上
しました。
さらに、SMB ダイレクトを通した接続により、CPU 使用率が最大 30%解放され、これらのサイクル
を他のワークロードに向けることができるようになりました。つまり、SQL Server ワークロード全
般にわたって CPU 投資を最適化し、ユーザー、スレッド、テーブル、LUN などを追加しながら拡張
性を高め、一貫したパフォーマンスを維持することが可能となったのです。
さらに、ディスクのグループ化やデータの局所性の問題がなくなり、パフォーマンスマッピングとチ
ューニングも不要となるため、ストレージがよりシンプルになり設定と管理のリスクが軽減されます。
パフォーマンスニーズに合わせて SQL Server を統合および拡張できるため、別のプラットフォーム
に移行する必要はなくなりました。実際、SQL Server と WFA の組み合わせは競合ソリューションよ
り優れたパフォーマンスを実現しています。
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Windows Server Hyper-V
仮想化による統合は、IT 効率性の改善による財務上および運用上の利点が無視するには大きすぎるた
め、IT は今後サーバーとアプリケーションのさらなる仮想化による統合に向うことは明白です。しか
し、仮想化では従来のストレージを大幅に上回るランダム I/O 要求が集中するため、今日までの仮想
化への取り組みはレガシーソリューションの非効率と貧弱な拡張性によって制約されてきました。
WFA は、I/O 速度を飛躍的に改善するため、仮想化の潜在的な能力を
フルに発揮させることができます。図 4 に示すように、初期のテスト
によれば、WFA は、標準的なオールフラッシュアレイと比べて、
Hyper-V で最大 40%またはそれを上回る高速な書き込み性能を計測
しています。その結果、VM (VHDx)へのアクセスが著しく高速化され
るため、Hyper-V の集約密度を最適化して、パフォーマンスのネック
となっている部分を極小化、もしくは除去することができます。また、
Hyper-V のオーバーヘッドの低さは、多くの CPU 処理が一般的な仮
想化のオーバーヘッドではなく実際のワークロードに向けられること
を意味します。
ストレージライブマイグレーションでは、ホスト間での Hyper-V VM の
移動が高速化され、リソースのバランスをとる柔軟性が高まります。
4 台のアレイ(8 ノード)にスケールアップまたはスケールアウトする
ことで、VM の集約密度をホストサーバーの性能に合わせ、高い使用率を維持することが可能です。
将来プライベートクラウドを利用する場合、WFA は、このアーキテクチャにもそのまま使用できる
非常に効率的なプラットフォームとなります。
図 4:Hyper-V パフォーマンス書き込みテスト。WFA と業界標準のオールフラッシュアレイとの比較
WFA を利用した Hyper-V の仮想化ソリューションは、企業の重要なアプリケーションに求められる
パフォーマンス、スケーラビリティ、可用性を実現する豊かな機能のポートフォリオを提供します。
プライベートクラウド
仮想化からプライベートクラウドへの次のステップに進むには、一元管理と、一貫したパフォーマン
スを提供する無制限にも見えるスケーラビリティが必要です。Windows Server Hyper-V と Violin ハー
ドウェアの緊密な統合が、プライベートクラウドの展開に必要な最大限のスケーラビリティを提供し
ます。
異種のサーバー、ネットワーク、およびストレージの各管理ツールの寄せ集めではなく、System
Center と PowerShell を使用して既存の担当者がストレージリソースを管理できるため、追加のスキ
ルセットやトレーニングは必要ありません。クラスター化された SOFS は、4 台のアレイ(8 ノード)
にスケールアウトして、プライベートクラウドの要件を満たすことができます。Violin のアレイは、
PCIe インターコネクトをベースとして実装されており、SMB マルチチャネルは Windows フェイル
オーバークラスターの安全な環境の範囲内でネットワーク接続性を集約します。
WFA は、エンタープライズクラスの可用性を継続的に提供し、現在および将来のワークロードに合
わせて拡張できるシンプルなアーキテクチャでリソースの柔軟性を高め、プライベートクラウドの
ROI の最大化を実現します。
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結論
レガシーストレージソリューションは、容量の要求を満たすために設計、構築されています。I/O パ
フォーマンス要求ではありません。しかし、今日のマイクロソフト環境はパフォーマンス指向です。
その結果、ビジネスクリティカルな Windows Server アプリケーションのニーズを満たすために複雑
で費用のかかる拡張性の乏しいソリューションが導入されています。
Violin Windows フラッシュアレイは、レガシーストレージのパフォーマンスの欠点を解決する、従来
のものとは基本的に異なるマイクロソフト環境向けの優れたストレージソリューションです。WFA
は、ネイティブの Windows Storage Server 2012 R2 を搭載したオールフラッシュ型のアクティブ/ア
クティブ HA マルチノードクラスタープラットフォームで、Windows のインテリジェンスをストレー
ジアレイに取り込むことで、豊富な機能とファイルアクセスおよびストレージサービスを提供します。
SMB 3.0 および SMB ダイレクトのサポートは、ストレージが PCIe 相当の速度で動作し、SAN の機
能と DAS のパフォーマンスを NAS の価格で獲得できることを意味します。Windows アプリケーショ
ンのパフォーマンスを引き出し、既存のリソースを解放してさらに多くの作業を実行させることがで
きます。実際、WFA は非常に高性能なので、SQL Server データベースや Hyper-V 仮想マシンなどの
ハイパフォーマンスアプリケーションをサポートする既存の専用ストレージインフラストラクチャを
縮小、もしくは除去するという選択肢もあります。
WFA を使用することにより、Microsoft System Center と PowerShell を使用して管理パラダイムを簡
素化し、Windows ベースの物理および仮想インフラストラクチャの全体的な管理と柔軟性を高めるこ
とができます。実質的に低価格でマイクロソフトの戦略的ロードマップに沿ったシンプルかつ高速な
ストレージアーキテクチャで、ワークロードを統合および仮想化しながら Windows パフォーマンス
を最大化できます。
Windows Server のパフォーマンスを飛躍的に改善できる Violin Windows フラッシュアレイの詳細を
ご希望のお客様は、いますぐ Violin Memory の営業担当にお問い合わせください。
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Violin Memory について
Business in a Flash. Violin Memory は、重要なビジネス情報およびアプリケーションのパフォーマン
スと可用性を高め、低コスト管理を実現することでビジネスのスピードを変革します。Violin のオー
ルフラッシュ最適化ソリューションは、次世代データセンター構築の設備投資と運用コストを大幅に
低減します。Violin のフラッシュファブリックアーキテクチャ(FFA)は、チップからシャーシへのパフ
ォーマンスを最適化することでデータ転送を高速化し、クラウド、エンタープライズ、および仮想化
されたミッションクリティカルアプリケーションに一貫した低遅延とトランザクションあたりの低コ
ストを実現します。Violin のオールフラッシュアレイおよびアプライアンス、エンタープライズデー
タ管理ソフトウェアソリューションは、機動性とモビリティを高めながら、データセンターのコスト
も大幅に低減します。Violin Memory 社は 2005 年に設立され、本社はカリフォルニア州サンタクララ
にあります。詳細については、www.violin-memory.com/jp/をご覧ください。Twitter
(twitter.com/violin)でも情報を発信しています。
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