GLOVIA-BP V2 会計/人事/給与

FUJITSU CONFIDENTIAL
富士通秘密情報
V2 会計/人事/給与
【技術資料(メニューカスタマイズ編)】
初
版
2004年11月
株式会社富士通南九州システムエンジニアリング
はじめに
本書は、GLOVIA®−BP
V2
会計/人事/給与の業務メニューのカスタマイズ方法について説
明しています。
GLOVIA®−BP
V2
会計または人事、給与の標準機能に対して、顧客の要件を加えたい等のご
要望により作成した外付けプログラムを本システムの業務メニューから起動可能にするためのカスタマイ
ズメニュー作成方法について記載しております。
本書は、以下のシステム仕様に基づいて説明しています。
・Business
Professional™ 会計/給与情報システム(V01L40以前)
・GLOVIA®−BP 会計/人事/給与情報システム
・GLOVIA®−BP V2
会計/人事/給与
●Microsoft, Windows は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または
商標です。
● GLOVIA は、富士通株式会社の登録商標です。
●Business
Professional は、株式会社富士通南九州システムエンジニアリングの
日本国内における商標です。
お願い
・本書を無断で他に転載しないようお願いします。
・本書は予告無しに変更されることがあります。
All Right Reserved, Copyright© 株式会社富士通南九州システムエンジニアリング 2001-2004
目
次
1.メニューのしくみ......................................................................... 1
2.メニューファイルについて................................................................. 1
3.カスタマイズメニュー作成時の留意点....................................................... 2
4.カスタマイズメニューの作成手順........................................................... 2
5.機密保護機能を使用する場合............................................................... 5
1. メニューのしくみ
本システムのメニューは、ツリー形式(V02L10より提供)とボタン形式の2種類から表示方法を選択できます。いずれもメニューファ
イルに定義している内容(処理名、実行コマンド、アイコンファイル名等)をメニュープログラムが読込み、ボタンに処理名、アイコンを表
示し、ボタンをクリックすると実行コマンドを実行するような仕様になっています。
メニューのカスタマイズ方法はツリー形式もボタン形式も同じ手順です。
2. メニューファイルについて
メニューファイルは、製品インストール時に Windows フォルダに格納します。
なお、LANタイプはクライアントに、ターミナルサービスタイプはサーバにインストールされます。
ファイル名は、V/Lまたはサブシステム毎に異なります。ファイル名は以下のようになります。(下表以外のサブシステムのカスタマ
イズメニューは作成できません)
V01L10
システム名
会計情報システム
サブシステム名
基本システム
固定資産システム
債務管理システム(保守)
部門財務分析システム
基本システム
標準メニューファイル名
BPZBA.INI
BPKT.INI
BPZP.INI
BPKN.INI
BPKBA.INI
カスタマイズ用メニューファイル名
同左
同左
同左
同左
同左
V01L20以降 ∼ V01L70
システム名
サブシステム名
会計情報システム
基本システム
固定資産システム
債務管理システム(保守)
部門財務分析システム
人事情報システム
基本システム
給与情報システム
基本システム
標準メニューファイル名
BPZBA.INI
BPKT.INI
BPZP.INI
BPKN.INI
BPJBA.INI
BPKBA.INI
カスタマイズ用メニューファイル名
BPZBACST.INI
BPKTCST.INI
BPZPCST.INI
BPKNCST.INI
BPJBACST.INI
BPKBACST.INI
給与情報システム
※人事情報システムは V01L60 からになります。
V02L10
システム名
会計情報システム
人事情報システム
給与情報システム
サブシステム名
基本システム
固定資産システム
債務管理システム(保守)
部門財務分析システム
基本システム
項目拡張オプション
基本システム
標準メニューファイル名
BPZBA.INI
BPKT.INI
BPZP.INI
BPKN.INI
BPJBA.INI
BPKBA.INI
∼ 注 意 点 ∼
V01L70以前とV02L10では、メニューの構成や処理名が大きく異なります。V01L70以前の製品をお使いで、
V02L10にバージョンアップした場合は、V02L10の標準メニューファイルに対し、再度カスタマイズを組み込んで
ご利用ください。
1
3. カスタマイズメニュー作成時の留意点
以下にカスタマイズメニュー作成時の留意点について説明します。
・メニューファイルの修正はサブメニューの新規追加、サブメニュー内未使用部分(未使用ボタン)の追加または削除のみとします。それ
以外の修正(例えば、トップメニュー、システム標準のボタン名、コマンドライン等の修正)は行わないでください。
・メニューファイル内の定義に、コメントで「使用不可」とされているセクション内の修正/削除は行わないで下さい。
・処理ボタンアイコンを作成する場合は、幅、高さ32ピクセルで GIF 形式ファイルを作成してください。作成したファイルは以下のフォル
ダに格納してください。
C:\BPRO\MENU\IMAGE 配下に格納してください。
└ BPインストールフォルダ
なお、システム標準のボタンアイコンの修正は禁止とします。
・レベルアップ等を行う前には、必ずメニューファイルを退避してください。カスタマイズした部分にシステムが上書しても、弊社では一
切の責任は負いません。また、カスタマイズメニューご使用の際の動作保証については、弊社判断によりサポート対象外にさせて頂く
場合がありますので、ご了承ください。
・LAN タイプの場合、メニューファイルは各クライアントの Windows フォルダに格納されています。カスタマイズメニューの作成は、それ
ぞれのクライアントにあるメニューファイルに対し、実施してください。
4. カスタマイズメニューの作成手順
カスタマイズメニューは、メニューファイルに対して外付けプログラムの処理名、実行コマンド等を定義することで作成できます。以下
の手順に従い、カスタマイズ作業を進めてください。
4.1. 標準メニューファイルの退避
「2. メニューファイルについて」に記載のある標準メニューファイルをコピーし、退避用として任意のフォルダに保存してください。
カスタマイズメニュー作成では、標準メニューファイルを直接編集します。カスタマイズ後に元の設定値を確認する場合やオリジナル
のメニューファイルに戻す場合は、ここで退避した標準メニューファイルをご参照ください。
4.2. メニューファイルの編集
以下にカスタマイズメニューの編集方法について説明します。
【サブメニューの定義と修正方法】
賞与メニューのカスタマイズを例にして、定義内容と修正方法を説明します。
メニューファイルをメモ帳等のエディタを使用して開くと、以下の内容が表示されています。
:
[M02]
TabNo00=処理開始,M02_T00
TabNo01=賞与情報入力,M02_T01
TabNo02=賞与計算,M02_T02
:
[M02_T00]
B01=賞与運用手順,,kyuyo.hlp,1,Help01.gif,賞与計算.
B02=,,,,
B03=賞与支給年月日入力,,jkscexec.exe -r ckkb1100.scp,0,Disp01.gif
:
[M02_T01]
B01=賞与決定額入力,,jkscexec.exe -r ckkb1110.scp,0,Disp03.gif
:
B09=賞与決定額一括入力,,jkscexec.exe -r ckc2000b.scp,0,Batch03.gif
:
[M02] セクションの定義が賞与計算メニューのサブメニュー定義となります。
[M01]∼[M15]セクション内には、通常それぞれサブメニューの個数分以下のような定義がされています。
[M02]
TabNo00=処理開始,M02_T00
TabNo01=賞与情報入力,M02_T01
TabNo02=賞与計算,M02_T02
:
2
下図のように、「処理開始」∼「賞与確定」の8つのサブメニューが表示されます。
サブメニューを追加する場合、以下の定義を追加します。(システム標準のサブメニュー定義は修正/削除を行わないで
ください)
◇ 定義
サブメニュー番号=タブタイトル,リンクセクション
◇ 詳細
サブメニュー番号 :メニュープログラムがサブメニューの識別に使用する番号(省略不可)
サブメニュータイトル :サブメニューに表示するタイトルを指定します。(省略不可)
リンクセクション
:サブメニュー内に表示する16個のボタンの情報を定義したセクションを指定します。(省略不可)
◇ 記述例
[M02]
TabNo00=処理開始,M02_T00
:
TabNo07=賞与確定,M02_T07
TabNo08=賞与計算外付け,M02_T08
←追加
3
【ボタンの定義と修正方法】
次に、[M02_T01] セクションの定義が賞与情報入力サブメニュー内のボタン定義となります。賞与情報入力サブメニュー内
のボタン定義は、以下のようになります。
[M02_T01]
B01=賞与決定額入力,,jkscexec.exe -r ckkb1110.scp,0,Disp03.gif
B02=,,,,
:
B08=,,,,
B09=賞与決定額一括入力,,jkscexec.exe -r ckc2000b.scp,0,Batch03.gif
B10=,,,,
:
B16=,,,,
B01∼B16 までのエントリが定義されており、そのエントリがボタン(16個)と対応しています。
未使用部分への処理追加および不要処理の削除は以下のようにして修正します。
◇ 定義
ボタン配置番号=ボタン名,リンクセクション,実行コマンド,待ち合わせ区分,アイコンファイル名
◇ 詳細
ボタン配置番号 :メニュープログラムがボタンの識別に使用する番号(省略不可)
ボタン名
:ボタンに表示される処理名を指定します。(省略可)
リンクセクション
:他のメニューまたはサブメニューに移動する場合に、移動先セクションを指定します。(省略可)
実行コマンド
:実行するプログラムのコマンドラインを指定します。(省略可)
待ち合わせ区分:実行コマンドを実行した場合、メニュー内の他の処理を起動するか否か指定します。(実行コマンドを
アイコンファイル名
指定時は省略不可)
:他のサブメニューに移動する場合に、移動先セクションを定義します。(省略可)
◇ 記述例
[M01_T00]
B01=,,,,
B02=賞与支給額登録,,jkscexec.exe -r ABC1234.scp,0,Disp03.gif
・
・
4
←削除(カンマは必要)
←追加
5. 機密保護機能を使用する場合
本システムでは、機密保護機能を使用して処理の起動セキュリティを設定することができます。起動セキュリティを設定すると、実行権
限のない処理は、メニュー画面に表示されません。
メニューカスタマイズにより追加された処理は起動セキュリティの設定対象外ですが、起動セキュリティの設定に標準メニューファイル
を使用するため、起動セキュリティの設定はメニューカスタマイズ実施後に行ってください。
メニューカスタマイズ実施前に起動セキュリティの設定を実施していた場合、または起動セキュリティ実施後にメニューカスタマイズの
変更が発生した場合は、以下の手順で実施してください。
① メニューカスタマイズの実施
② 「機密保護機能詳細設定」を起動します。①で追加した処理の実行権限を持つログインIDに対し「実行権限」画面を開き、権
限は何も変更せずに【適用】ボタンを選択します。
③メニューを再起動し、①のカスタマイズ内容が反映されていることを確認します。
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