第1回青森市史編さん委員会(PDF:4682KB)

第1回青森市史編さん委員会 会言義概要
日 時
場 所
出席委員
欠席委員
事務局
平成24年10月10日(水)9:30∼11:30
市役所本庁舎(第3庁舎会議室A)
細井仁、長谷川成一、末永洋一、奥谷進、櫻庭寿一、西野寿子、
加賀谷久輝、月永良彦、相馬政美
なし
総務課市史編さん室
室長渡連薫、事務長工藤大輔、主査葛西千秋
嘱託員三上洋子、竹森尚護
《 会 議 内 容 》
1 開会
2 組織会
(1)「青森市史編さん委員会条例」の制定と「青森市史編さん委員会」の設置について
事務局(室長)より資料に基づき、次の4点について説明した。
○市史編さん体制の変更の経緯と、新たな編さん体制の概要について【資料1】に基づ
き説明。
条例制定以前との違いは、プロジェクトチームが編集委員会から離れたことである。プ
ロジェクトチームリーダーは執筆に係る取りまとめ・調整役であり、通史編各巻の執筆・
編集に必要な判断は編集委員会に仰ぐことになる。
O「青森市史編さん委員会条例」について、趣旨、主な内容、編集委員会の設置に関す
る事項、施行期日等を【資料2】に基づき説明。
条例制定により、これまで設けていた要綱、要領をすべて廃止(委員会等の廃止)、
編さん委員会、編集委員会の設置根拠を示していた「青森市史編さん大綱」の改正(【資
料3】)を行ったことを説明。
○市史編さん事業関係の委員等(市史編さん委員会委員、市史編集委員会委員、プロジ
ェクトチーム執筆協力員)について【資料4】に基づき説明。
市史編さん委員会、市史編集委員会の委員については、長期間にわたって取り組んで
きた市史編さん事業が完結までわずかとなっていることから、事業の継続性を考慮し
て、基本的には条例制定以前と同じ方に委員をお願いすることとしたが、編さん委員
会において、歴史研究者である前副委員長の死去後、専門知識のある学識経験者が不
1
足であることから、編集委員会委員、第3巻プロジェクトチームリーダーである末永洋
一氏が編さん委員会委員に転じることとなった。これに伴い、第3巻(近代)と第4巻
(現代)の調整という視点から、第3巻プロジェクトチームリーダーには末永氏に代わ
って、第4巻プロジェクトチームリーダーでもある長谷川成一氏に依頼したものであり、
第3巻プロジェクトチームの執筆協力員については、これから依頼することとしている。
第4巻については8月から執筆に入るため、第3巻に先駆けて執筆協力員を依頼してい
る。
≪質疑・意見≫
(委 員)
○編さん委員会は充実したが、逆に編集委員が不足するということはないか。
(事務局)
○事務局としては、通史編第3巻・第4巻の刊行を残すのみであることから大丈夫であ
ると考えていたが、このことについて編集委員会で意見が出たので、後ほど報告する。
(委 員)
○プロジェクトチームリーダーをしていた第3巻は、入稿できる原稿にならない状態で9
月に入ってしまい、責任を感じている。そうした中で、編さん委員会委員にというお
話があった。その際、行政サイドの事情として新しい体制でとのことがあって了承を
したが、残念ながら原稿が遅れていたということがある中で、そこから離れた形にな
るのが多少不本意ではあるが、基本的には納得した次第である。
(2)委員長及び副委員長の選任
○出席委員及び事務局を紹介。
O「青森市史編さん委員会条例」第1条第6項の規定に基づき、委員の互選により、編
さん委員長及び副委員長を選出した。細井仁委員が委員長に推薦され、全会一致で
委員長に決定した。また、副委員長については「委員長一任」との意見が出され、
委員長から指名された長谷川成一氏が全会一致で副委員長に決定した。
3 第1回会議
(1) 報告事項
市史編さん事業の進捗状況について
事務局(室長)より、【資料5】【資料6】【資料7】に基づき、平成23年度及び平成
24年度の事業進捗状況を報告した。
①平成23年度(前編さん委員会開催後)の進捗状況
○ 通史編第2巻、第3巻、第4巻の進捗状況とプロジェクトチーム、委員会の開催状況を
報告。
○ 平成24年3月31日に『新青森市史』通史編第2巻(近世)を刊行したことを報告。
○ 国の緊急雇用創出事業を活用し、これまで収集した史資料の目録作成を行う「青森市史
収集資料整理活用事業」(平成21年度∼23年度)が終了したことを報告。
② 平成24年度の進捗状況
○ 通史編第3巻、第4巻の進捗状況を報告。
○ 編集委員会及び編さん委員会の委員委嘱・任命、委員会開催について報告。
〇 第1回編集委員会(9月30日開催)の概要を報告
・長谷川成一委員が委員長となった。副委員長は置かないこととなった。
・通史編第3巻、第4巻の編目及び刊行スケジュールについて、新しい案を提示して協
議していただいたところ、基本的に了承され、各委員からの確認事項等に基づき修正
したものを編集委員会案として本日の編さん委員会に提出することとなった。
・編目案及び刊行スケジュールと関連して、今後の編集委員会やプロジェクトチーム会
議の持ち方、編集委員の人数等について、意見があった。
○『新青森市史』通史編第2巻(近世)刊行後の取組み(配付、販売、周知・広報)に
ついて報告。
③ 市史普及活動
○ 今年度、新たな取組みとして市史普及活動(広報あおもりでの歴史紹介、ホームペ
ージの充実、メールマガジンの配信、市史講座の開催)を実施していることを報告。
④ 青森市の歴史普及活動による人材育成事業
○ 青森市の歴史の普及活動に従事する2名の新規雇用者(臨時職員)を採用し、雇用
者の人材育成を図る緊急雇用創出事業を行っていることを報告。
≪質疑・意見≫
な し
(2)審議事項
①『新青森市史』通史編第3巻・第4巻の内容及び刊行スケジュールについて
○事務局(室長)より、通史編第3巻、第4巻の編目案の変更と、これに伴う刊行スケ
ジュールの変更を行いたい旨と、その経緯を説明した。
通史編第3巻プロジェクトチームリーダーが交代したが、その時点で、第3巻の原稿
は調整が終了していたものではなく入稿前であったこと、また、第3巻(近代)と第
4巻(現代)の調整が必要であることから新リーダーが原稿確認をし、その内容や近
代・現代の連続性を考慮した結果、第3巻、第4巻とも編目の見直しが必要との判断
をいただいた。両巻とも、新リーダーから御提示いただいた「基本方針」に基づき、リー
ダーと事務局が一緒に作成し、これについて編集委員会で出された意見を踏まえ、修正
したものが、今回添付されている新編目案である。
○事務局(事務長)より、【資料8】に基づき、新たな編目案の内容について説明した。
新しい編目案についての基本方針に基づき、第3巻と第4巻の連続性も踏まえて、編
目の組み換え、または新たな目次が追加となったことを説明。
(第3巻についての説明)
※【資料8】の8−①が通史編第3巻旧編目案、8・②が第3巻新編目案である。新案の
4ページに基本方針を示している。
○編目案作成の基本方針の5項目に基づき説明。
・「1日本近現代史の通史に無理に沿わず、青森市の特徴を全面に出す。」「2青森市
の特徴や特殊性を強調するため、章節項名にも反映させる。」というのは、つまり、
青森市の特徴・特殊性を強調するという方針であり、それを、編目そのものにも反映
させて、目次を見たときに市民の方にもわかりやすく伝わるようにしている。
・「3、旧青森町以外の周辺町村の歴史にも触れる。」については、昭和20年代後半から
40年代の後半くらいまでに刊行された『青森市史』(旧市史)では、「昭和の大合併」
以前の旧町村の歴史を扱っていないため、今回『新青森市史』として新たに編集する
という意味では、この旧町村部に触れるということが大事であり、また、新市史の特
徴にもなると考えている。
・「4、上記課題に応えるため分野別ではなく、編年編で構成する。」「5、節単位の執筆
が原則だが、現段階では項単位。いずれ調整する必要あり。」については、特に5は
執筆者の割り振りということになるが、今後調整していくことになる。
○新旧の編目案で、内容的に大きく違う点は「教育」が入ったことである。通史編第
2巻の藩政時代と、第4巻の現代には「教育」に関わる部分があり、第3巻の明治
から大正、昭和戦前にはなかったため、市民の皆さんに通史としてのトータルな歴
史理解を深めていただくため、新案では「教育」を入れ、2、3、4巻の連続性を図
る考えである。
〇第3巻については、原稿はほぼ集積されていることから、新案を作成するにあたっ
ても旧案の項目について十分配慮しており、提出済みの原稿を、編目が変わっても
最大限反映できるように組み入れることとしている。その中で、「教育」など、新た
に書き加えなければならない分野については、執筆者の補充等を考えながら進めて
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いく。
(第4巻についての説明)
※【資料8】の資料の8−③が通史編第4巻旧編目案、8−④が第4巻新編目案である。
新案の4ページに基本方針を示している。
〇 第4巻については、8月にプロジェクトチーム会議を開催し、その中で編目を確認
しているが、これを変更するのは、旧案は分野別の編目だったが、第3巻が「編年
編」の構成としたため、第4巻も編年に組み替えて、第3巻、第4巻の連続性を図
り読みやすくすることとしたためである。基本的に、第4巻の新編目案は旧案を組
み替えて編年にはめ込んだものであり、1月が原稿締め切りとなっている執筆者の
方達には影響が出ないように配慮している。
○以前から、第3巻と第4巻の調整が必要と言われていた「文化・文学」の分野につ
いては、第3巻新編目案では第3章第6節に「近代青森の文化芸能活動」という編
目をたてた。第4巻新編目案では第3章において2つの節で扱っているが、新たに
入れた「版画のまち青森」をまだタイトルに反映していないため、今後調整されよ
う。
0 8月の第4巻プロジェクトチーム会議において、著名な業績を残した青森ゆかりの
人物を編目に入れてはどうかということが出されたが、人物の選択には神経を使う
ため、基準がわかりやすいように、名誉市民及び市民栄誉賞受賞者を、その経歴・
写真とともに紹介することで要望に応えたいと考えている。
(刊行スケジュール案について)
○ 事務局(室長)より刊行スケジュール案の変更について説明した。
第3巻は平成24年度刊行という計画になっているが、編目の改定に伴い、第3巻の刊
行スケジュールを変更せざるをえない。事務局としては、第3巻、第4巻の連続性を
考えると、24年度に第3巻、25年度に第4巻という当初の刊行計画にこだわらず、む
しろ両巻の調整をしながら進められるよう、25年度に両巻の同時刊行というスケジュ
ールがよいと考えている。
○ 事務局(事務長)より、【資料9】に基づき刊行スケジュール案の内容を説明した。
・刊行スケジュール案については、執筆者に負担をかけないよう、通史編第4巻につい
ては殆ど変更しないようにした。平成26年1月に予定していた原稿検討会を12月上
旬に繰り上げたことのみが変更点である。これまで刊行された巻と比べても、それほ
ど厳しいスケジュールとなっていない。
・第3巻は、編目が変わり、原稿の割付や新たに執筆していただく部分もあるため、最
終的に原稿を整理し完成させる時期を25年6月に設定した。第4巻の作業スケジュ
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ールと重ならないようにずらしている。3校まで実施予定の執筆者校正を第4巻より
も短いサイクルで行うので少し大変ではあるが、執筆者、事務局、印刷業者で協力し
て進めたい。
(編集委員会及びプロジェクトチーム会議の持ち方について)
○事務局(室長)より、編集委員会から、編集委員会等の会議の持ち方について意見・要
望があったことを報告した。
・事務局では、新たに編さん委員、編集委員をお願いする際、編集委員会委員が1名減に
なるが、残りの編さん期間も短いため、このままの体制でやっていけるのとではないか
と想定していたが、その後、編目の改訂、第3巻第4巻の同時刊行という状況が生じ、
相当にタイトなスケジュールとなったため、プロジェクトチームは会議開催に時間を割
くよりも、執筆者には極力執筆に専念していただき、各巻の編集に関する判断をするこ
とになる編集委員会を実務的に機能させたいという意見が出された。そのため、これま
で編集委員会は年1回となっていたが、これをもう少し開催したいとの要望である。
・また、編集委員会を、今後、より機能させるためには、編集委員が現在の人数(4人)で
は不足ではないかという意見が出された。2巻同時に取組む中で、1ケ月違いで原稿検討
会があるが、この2冊の原稿を読み込み、これについて意見を述べ調整する作業を同じ
メンバーで行うことには、実際問題として支障が生じるのではないかとの声も上がり、
こうした自治体史の編集に練達の方をもう1名、委員として加えることができないかと
の意見が出された。事務局としては、予算面の検討が必要であるため、今後、庁内で調
整を図っていく考えである。
(編集委員長からの補足)
〇第3巻については、これまで末永先生がプロジェクトチームリーダーとして精力的に進
めてこられ、敬意を表する。この度、編さん体制の変更に伴い、第3巻第4巻の連続性
について検討することとなり、その中で、第3巻の編目案、原稿について、私なりに拝
見した。大変に体系だった内容であるが、青森市の近代史という点において、第4巻と
の連続性というところで若干調整した方がいいのではないかと考えた。
○『新青森市史』別編が出ていることから、資料編までは「教育」の分野は入れないこと
としていたため、その延長線上で通史編第3巻の編目案で「教育」には触れない予定だ
ったのだと思うが、市民の方からすれば、通史編では「教育」の分野がないことに違和
感があるのではないかということ、また別編および教育編が出たのは平成10年度であり、
今から14年前の刊行であるため、それ以降の研究も進んでおり、新たな成果を盛り込む
という点でも「教育」の項目があった方がよいだろうということから、「教育」に関する
分野を入れさせていただいた。
○先ほど事務長からの説明があった基本方針でやってみようということである。第3巻に
ついては、可能な限り、提出されている原稿を生かす形で、これまでの編目案をリニュ
」アルしたものと捉えていただければと思う。
通史編第4巻に関しては、まだ殆ど原稿が出ていないが、これも、今までの方針を大き
く変えるのではなく、通史編は時間軸で読んだ方がわかりやすいということがあるため、
第3巻、第4巻のどちらも、編年体の時間軸ということに重点をおいて、再構築したと
いうことである。ただ、書いてみなければわからないところもあるため、今後、微修正
は当然おこると思われる。従って、これが最終案というわけではなく、この中で、事務
局と編集委員会の間でキャッチボールをしながら、ブラッシュアップを図っていきたい
と考えている。
○これからは大変タイトなスケジュールとなる。編集委員会は編集実務を行う、また、プ
ロジェクトチームは執筆・校正に専念していただくという位置づけで、その示された目
標に向かって専念していきたいと思う。
≪質疑・意見≫
(委 員)
○著名な人物の掲載について、巻末に名誉市民や市民栄誉賞受賞者に限定して掲載すると
いうのは正しい方法だと思う。例えば、『旧市史』の人物編があるが、どういった選択肢
をもって選んだのかわからないということがあるので、こうした明確な指針をもってや
ることに大賛成である。
○グローバルな視点一世界における日本、その中における地域、といった視点が欠ける結
果として、時として地域だけの問題を取上げることが、結局お国自慢になってしまうと
いうことがある。資料編近現代の前書きにも書いてあるとおり、基本的には3つの方向
性で近現代は編集してきている。第1は「グローバルな視点及びその日本」、第2に「そ
の中における青森市」、第3に「青森県における青森市」の3点である。「近現代史の通
史に無理に沿わず」とあるが、これは無理に沿わなくてよいが、極めて特徴的なことだけ
を取り上げてしまった場合、それが日本近現代史あるいは全体の中でどうなるかという
ことがわからなくなる危険性があるので、そのようなことが極力ないようお願いしたい
と思う。国の動向というものと、ある意味で密接に関係しつつ、非常に離れたことをや
っているのが戦前までの青森市政であるから、日本全体の政治行政と青森市を、密接な
・関係を持たせながら書いていく必要があるだろうということである。その点は、十分ご
認識いただいていると思うので大丈夫かと思っている。
O「教育」の件については、御指摘のとおり、その後の研究成果もある。この通史編第3
巻を書くことが決まったのはだいぶ前であり、その時の編集方針でずっときており、編
さん委員会、編集委員会もそのまま容認してやってきたわけであるが、これを大きく修
正することはやむを得ないと思う。
新案について、取り付きやすいということは、逆に言うとあやふやになってしまうとい
うことがあるのだが、これは取り越し苦労であるので、基本的には賛成である。
(委員一編集委員長)
○ただ今頂戴した言葉を肝に銘じて編集に専念し、また、これを執筆者の皆さんにも伝
達して、原稿執筆にあたり留意するように伝えたいと思う。
※審 議 事項 「
① 『新青 森 市史 』 通史 編第 3 巻 ・第 4 巻 の内容 及 び刊 行 ス ケ ジ ュール 」につ い
て諮 った とこ ろ、全委 員 「
意 義 な し」 と して承 認 され た。
市史編さん事業の成果継承について
○市史編さん事業が終了(平成25年度で完結予定)後の成果継承のあり方の検討について、
【資料10】に沿って、事務局(室長)より説明した。
市史編さん事業における現状と、事業成果を引き継ぐうえでの課題として捉えている、
「①歴史理解」「②資料の活用」「③資料の保管・保存」「④資料の継続的な収集」「⑤歴史関係
の窓口」の5つの視点について説明し、(D∼⑤の課題を平成24∼25年度に検討し、今後
の「市史編さん事業の成果継承のあり方とその実施体制づくり」に取り組む。今回は頭
だしであり、まずもっての御意見があればいただきたい。
○成果継承のあり方検討のため、11月に実施することとしている「青森市民意識調査」につ
いて、【資料11】により事務局(室長)から説明し、アンケートの設問についての意見を
求めた。
○検討したことを具体的に整理し、平成25年度には編さん委員会で意見をいただいて、今
後に向けて反映させていきたい。
≪質疑・意見≫
(委 員)
○【課題】を5つあげたが、これは並列ではない。やはり基本は、この③にあるものをハ
ードも含めてきちんとすれば、①②④⑤も自ずとできてくる。そのあたりで、「③資料の
保管・保存」、あるいはそのための施設について、本当に保管・保存していくのか、どの
ような形で、どういった場において行うのかをしっかりすべきだと思う。それに伴って
人材の問題も出てくる。そうすると、①②④⑤の課題は、どういった人材ならできるの
かといったことになってくると思う。「公文書管理法」もできたということもあり、最終
的には、せっかくの市史編さん事業の成果を、できる限り、きちんとした公文書館のよ
うなもので保管・保存していくことが、県や市では必要ではないかと考えている。そう
したことも認識しながら議論されればよいと思う。
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また、アンケートはこれで良いと思う。アンケート結果は構えすぎず、あくまでも参考
意見としていただきたい。
(委 員)
○今のご意見には大賛成であり、それに補足させていただきたい。
弘前市史編さん事業終了後の収集資料の取扱いについて事例として報告し、若干の問題
点をお話したい。
弘前市史の編さんが終了したときに、資料の散逸を防ぐにはどうしたらよいかについて
議論したところ、図書館で一括して保管するということを市が約束し、しっかりと処遇
してくれた。ただ、レファレンス、その資料をどのように公開し、問い合わせにどう対
応していくかということについての私共の主張が弱かったため、収集資料を見たいとい
う場合に現職の図書館職員がよくわからないという状況になっている。部署が変わって
いる元編さん室職員を探して連絡し、ようやく資料をみつけるという状況であることか
らも、「人」の問題が大事になると考える。市史編さん室に勤務していた職員がいなくな
ることで、せっかく収集した資料がデットストックになってしまう危険性が大きいとい
うことである。そういったところから、レファレンスサービスや持続的な保管が大切で
あり、また何十年か後には青森市史を再度編さんすることも想定される。文化財として
の資料については、この保存、保管、レファレンスの3つをきちんと担保できるような
人材が必要であると思うが、その点について、編さん委員会としても、この話を参考に
検討していただければと思う。
(編さん委員長)
〇時間があれば先進地の事例を調べてみればよいかと思う。弘前の事例が出たが、青森ら
しい知恵を出せればいい。
(委 員)
○函館市史の状況も一例となる。
(事務局)
○先進事例を調べてみたい。
(委員一副市長)
○皆様の話は貴重である。委員長から出された先進地の事例を参考にということも含めて、
どういったスタイルがいいのか、編さん室の方で検討したうえで、次の委員会で皆さま
にお諮りできるようにしたい。
(編さん委員長)
○最終的には編さん委員会で意見を集約して、意見書を出すということもあるかと思うが、
もう少し時間をかけて考えていかなければならない。
4 閉 会
9