北九州市報道発表資料 [PDFファイル/303KB]

北九州市発表資料
平成 27 年 2 月 9 日
報道資料
北九州市総務企画局国際政策課
北九州市産業経済局雇用政策課
福岡県緊急雇用創出事業臨時特例基金事業補助金の返還 について
福岡県緊急雇用創出事業臨時特例基金事業補助金の交付を受けて実施する
事業(以下 A「 基金事業 」)のうち、本市が平成 25 年度に実施した下記の事業
において、基金事業の実施要領等に沿わない状況で実施したことが判明したため、
当該事業に係る補助金を福岡県に返還します。
今後は補助金の返還手続きを早急に行うとともに、再発防止に向けた取り組み
に鋭意努めます。
本書には複数の事業名を記載しているため、各事業名に A などの符号を付してい
ます。各事業の関連性は別紙1をご参照下さい。
記
1 事業の概要
(1)実施事業名
E 多文化共生拠点強化事業
(基金事業を活用して実施した本市での事業名)
(2)事業期間
平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日
(3)事業額(=返還額)
4,568,340 円
(4)実施形態
(公益財団法人)北九州国際交流協会への業務委託
(5)実施事業の内容
多文化共生にかかる事業のコーディネーター(外国人支援担当主任)1名を
新規雇用し、下記の事業を実施。
①「生活者としての外国人」を対象にした日本語教室の開催
・日本語がほとんど話せない外国人市民向けに生活オリエンテーションの要
素を含めた日本語教室の開催
≪開催場所≫ 子育てふれあい交流プラザ(小倉北区)
子どもの館(八幡西区)
②市民ボランティアが運営している地域日本語教室の支援
・市内日本語教室リスト(活動紹介を含めた冊子)の作成
・学習者の発表会の開催
・日本語教育ボランティアのスキルアップ講座の開催
≪開催場所≫
八幡西生涯学習センター
2 判明した内容
A 基金事業の中には複数の事業(別紙1,2参照)があり、各事業を活用して
職員を雇用する場合は、同一人について通算した雇用期間が 1 年以内と定められ
ている。今回、本市が実施した B「重点分野雇用創造事業」の中で、
・平成 24 年度に、D「震災等緊急雇用対応事業」(本市での事業名 F「日本語
教室及び災害通訳ボランティアの育成・支援事業」)を活用して雇用した者
( A )を、
・平成 25 年度も再度(同一人物を)、C「重点分野雇用創出事業」
(本市での事
業名 E「多文化共生拠点強化事業」)で雇用したため、
通算 1 年を超える雇用となっていたもの。
≪根拠規定等 (本件該当部分のみ抜粋)≫
○厚生労働省作成「緊急雇用創出事業
実施要領」
○福岡県作成「福岡県緊急雇用創出事業臨時特例基金事業補助金交付要綱」
(A に関する規定)
『複数の事業に同一の者が重ねて就く場合は、通算した雇用・就業期間が
1年以内 となるよう留意すること』
○本市作成「重点分野雇用創造事業
実施にあたっての留意事項」
(B に関する概要説明資料)
『これまでに基金事業に従事したことのある失業者の雇用については、
「通算して 1 年以内」の範囲で、複数の事業に従事することが可能』
3
経 緯
平成 24 年度
(1)F「日本語教室及び災害通訳ボランティアの育成・支援事業」の実施
※上記事業実施に当たり、本市が事業の実施を委託(平成 24 年 4 月 1 日~
平成 25 年 3 月 31 日)した北九州国際交流協会が、A 日本語コーディネー
ター1 人と地域日本語教育専門員1人の合計 2 人の担当職員を新規雇用
(2)平成 24 年 12 月
福岡県から平成 25 年度の C「重点分野雇用創出事業」実施について照会を
受けた本市雇用政策課が、本市全局に A「基金事業」の活用を照会し、本市
国際政策課が、E「多文化共生拠点強化事業」実施するため応募
(3)平成 25 年 3 月 31 日
A
F「日本語教室及び災害通訳ボランティアの育成・支援事業」終了
※ A
日本語コーディネーターの雇用期間終了
(なお、地域日本語教育専門員は本人の都合で、平成 24 年 12 月 19 日で退職)
平成 25 年度
(1)平成 25 年 4 月 1 日
本市雇用政策課が福岡県に、本市の A「基金事業」補助金交付申請書
( E 多文化共生拠点強化事業」を含む)を一括して提出 → 福岡県から
同日交付決定
(2)平成 25 年 4 月 1 日~
E「多文化共生拠点強化事業」の実施
※上記事業実施に当たり、本市国際政策課が、北九州国際交流協会に
事業の実施を委託(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日)
(3)平成 25 年 4 月 2 日~4 月 7 日
北九州国際交流協会が、外国人支援担当主任 1 名をハローワーク、各区
役所での募集案内配布、同協会 HP を通じて公募(この間に A 他 1 名が
応募)
(4)平成 25 年 4 月 9 日~4 月 10 日
北九州国際交流協会が、第一次選考(書類選考)、第二次選考(面接)を
経て、雇用者を決定。
※ここで A を雇用したことにより、根拠規定等に反し、1年を超えた
雇用となった。
(5)平成 26 年 3 月 31 日
E「多文化共生拠点強化事業」完了
※ A 外国人支援担当主任の雇用期間終了
同日、本市雇用政策課がまとめて福岡県に E「多文化共生拠点強化事業」
事業実績報告書を提出
平成 26 年度
(1)平成 26 年 5 月 27 日
福岡県が 25 年度 E「多文化共生拠点強化事業」補助金(4,568,340 円)を
本市に振込み
(2)平成 26 年 10 月 8 日
本市に対する福岡県の事務監査において、福岡県が新規雇用者確認票など
関係書類の確認ができなかったことから、事実関係の確認をするよう、本市
へ指示(対象:本市で平成 25 年度に基金事業補助金を活用した事業)
(3)平成 26 年 10 月 8 日~11 月 28 日
本市国際政策課が北九州国際交流協会に対し、関係書類との整合や事実関係
の確認を実施
※平成 26 年 11 月 5 日 賃金台帳の記載により、就業可能期間を超えて
A を雇用したことが発覚
(4)平成 26 年 12 月 1 日~12 月 26 日
本市雇用政策課と国際政策課により、書類や関係者からの聞き取りで事務
処理経過を確認し、原因等調査
(5)平成 27 年 1 月 30 日
本市雇用政策課が福岡県へ調査結果を文書により報告
(6)平成 27 年 2 月 9 日
福岡県が本市からの報告を受けて、福岡県補助金交付規則に基づき、A 基金
事業の補助金交付決定取り消し及び返還命令を文書で通知
4 原因
(1) 受託者である北九州国際交流協会は、A 雇用者が、平成 24 年度末には雇
用契約が一旦終了し、翌年度の職員募集時に「失業者」であったこともあり、
基金事業の雇用期間に間が開いた場合は、新たに 1 年を超えない範囲におい
て雇用可能(根拠規定等に適合している)という誤った認識をして、平成 25
年度に同一人物 A を再雇用の上、事業を実施し、完了に至った。
(2) 本市国際政策課は、平成 24・25 年度とも基金事業の実施要領や本市が作
成した留意事項の資料(根拠規定等)を、契約にあたり北九州国際交流協会
に渡すとともに、契約書の条文に盛り込んでいたが、実際に新規雇用者が本
事業の実施要領にそって雇用されているのかの確認を怠った。
5 補助金の返還
補助金は福岡県が本市に交付したものであるため、福岡県の返還命令に基づい
て、一旦本市から福岡県に全額を返還する。(返還命令より 20 日以内)
ただし、今回の事務ミスについては、委託先の事業が根拠規定等に基づき実施
されているのかの確認を怠っていた本市と、根拠法令等の認識を誤り、同規定に
反し、同一人物を雇用のうえ事業を実施した北九州国際交流協会の双方に責任が
あることから、同協会との協議の結果、後日(上記市による全額返還後)返還額
の半額を同協会より本市に納めることとする。
6 今後の対応
(1) 本市が本補助金を活用して実施した A「基金事業」のうち、B「重点分野雇
用創造事業」の全件(平成 22 年度から 25 年度分)における新規雇用者の雇
用手続き(通算1年を超える雇用の有無等)について再点検を行う。
(2) 本市が現在実施中の事業(G「起業支援型地域雇用創造事業」及び H「地
域人づくり事業」)については、B「重点分野雇用創造事業」における雇用期
間と通算されることはないが、ミス防止のためのチェックリストの作成・活
用、実績報告時の確認の徹底(事業者・事業担当課・基金事業全般に関する
担当課の 3 者による確認)、事業者及び事業担当課への事業要件の周知徹底
を図るなど、再発防止に努めることとする。
【お問合せ先】
■今回の多文化共生拠点事業に関すること
北九州市総務企画局国際政策課
小田、高橋
TEL:093-582-2146
■緊急雇用創出事業臨時特例基金事業全般に関すること
北九州市産業経済局雇用政策課
金井、仕田原
TEL:093-582-2419