平成26 年 11 月 愛媛県鍼灸師会学術研修会実施報告 (東洋療法研修試験財団認定生涯研修会) 平成 26 年度第 2 回愛媛県鍼灸師会生涯研修会を、11 月 30 日に松山市持田町 の愛媛県総合福祉会館で開催した。研修に先立ち、会長代理として宇都宮信博 副会長があいさつを行い引き続き、平成 25 年度東洋療法研修試験財団の終了証 書の授与式が行われた。曽我部暢彦会員が代表として、対象者 31 名につき、宇 都宮副会長より終了書が授与された。 今回の研修会は、日本伝統鍼灸学会学術部長、蓬治療所所長の戸ヶ﨑正男先 生をお招きし、 「伝統医学における身体診察の基礎と臨床実践」をテーマとした 内容で実施した。参加者は、会員 20 名、会員外 4 名、学生 10 名の計 34 名で あった。前回より学生参加者が多く熱心な受講者が得られた事は、今後の伝統 鍼灸の役割についての関心度の高さを感じた次第である。4 時間およぶ研修内 容は以下の通りであった。 午前内容 「臨床実践から見えてきた事」 ~伝統医学における身体診察の基礎と臨床実践~ 伝統鍼灸を多年にわたり研究された先生が、高度な鍼灸技能と豊富な臨床経験から、 体表部の異常所見を四型分類し、これを基にして病気の診断と治療に応用されてお られる実際について、その基礎と実践方法について詳しく解説していただいた。 午後内容 「切経探穴の実際および身体部位別ツボの特徴と変え方」 ~ツボ探しの手づくり法の実際~ 午前の内容について、身体診察の基礎と切経探穴の実際を、実技を交えながら詳し く解説し、任督中心療法についても同様に披露していただいた。。 伝統鍼灸の素晴らしさについて再認識し、今後は更に深く掘り下げた研修内容 に発展していくことの必要性を強く感じた次第である。来年度以降の研修活動 の企画立案において議論していきたい。
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