資料3 大学院修士課程 発達教育学専攻の設置に関する 社会人聞き取り調査について ・調査の目的 大学院修士課程 発達教育学専攻を設置するにあたり、入学定員・収容定員の設定と 入学者確保見通しを得るため、卒業生で大学院卒ならびに幼稚園経営候補者を対象にニ ーズを把握する。 ・調査対象 卒業生 5 名(大学院卒 3 名、園経営候補者 2 名) ・調査実施日 2013 年 11 月〜2014 年 3 月 ・聞き取り項目(計 9 項目) ①他大学大学院を受験した主な理由は何ですか(該当者のみ)。 ・福岡女学院大学大学院に、希望する幼児教育、教育心理学系の大学院がなか った(3名)。 ・現職教員の割合が多い大学院で、職務に従事されている方の考えや、現場で の取り組みが研究に表れる環境の中で、自分自身も専門性を磨き、一教育者 として貢献したいと考えたから。 ②福岡女学院大学大学院が,発達と教育の視点で子どもの理解を深めることを中核とし た専攻を設置することに関心がありますか(5件法)。 ・とてもある 5名 ③本大学院に入学した場合に、どのようなことを学び、どのような力を身につけたいと 思いますか。 1 ・「現場で必要とされる・実践的な知識」―たとえば、発達障害と診断されてい ない子(グレーゾーン)やその保護者との関わり方、その子にあったよりよい 教育方法 ・「実践力」―免許をもっているということは現場でも働くことができるので、 現場に数を重ねて足を向け、教育の実際を目にし、経験を積めるような時間が あるといい。 ・大学院の授業時間を遅い時間や土曜に開講し、働きながら大学院で学べる環境 があれば、現職の教員がさらなる実践力をつけることができる。 ・「学術的視点」―幼児教育において、学術的な視点から現場へどのように活用 していくのかを学びたい。 ④本専攻における研究・教育の中心的な学問的コンセプトは「正しい子ども観の確立と 発達の危機に対処する科学」であり、これを教育学・心理学・子ども学などの学問領 域を基盤として深化させることです。「高度専門職業人」及び地域で活躍できる「高 度で知的な素養のある人材」を養成するために,具体的には『幼小連携力量を備えた 教員』『発達教育臨床の高度な知識と実践力を備えた専門家』の養成を目指していま す。現場のニーズと照らし合わせて,本専攻の教育課程や養成へ期待することは何で すか。 ・「幼小連携力量を備えた教員」―園全体を把握し、園児が卒園しても小学校で より良い教育(幼稚園からの教育と一貫したもの)を受けることができるよう、 幼稚園と小学校どちらの立場にも立って話ができるスペシャリスト的な存在が 必要。 ・「発達教育臨床の高度な知識と実践力を備えた専門家」―クラスには必ずと言 っていいほど、発達障害をもつ幼児児童がいる。幼児児童に適した教育の創造 ができる専門家が求められる。 ・小学校では、幼稚園の教育についての理解が十分ではない。発達の連続性を滑 らかに接続するためには、お互いの教育課程や内容について理解することが必 要であり、発達教育臨床の高度な知識と実践力は、それらの理解の上に成り立 つことから、両輪で要請することを期待する。 ⑤福岡女学院大学大学院の新専攻では幼稚園教諭専修免許,小学校教諭専修免許,学校 心理士(補)の免許資格の課程を検討しています。これらの免許資格を持つことによ り保育・教育現場でどのような貢献ができると思われますか。 2 ・幼稚園ならびに小学校の教育にも理解があり、心理学の視点も持ち合わせた人 材育成になるので、今まで以上の幼小一貫した教育の提供や、今の子どもたち に必要と考えられるIQではなくEQを伸ばせる人材として社会・教育現場で 貢献できるのではないか。 ・教育は何のためにあるのか。昨今の子どもの発育・発達に目を向けた実践的な 支援など専門的な知識をもつ専門家の育成は今後の教育現場での大きな活力と なる。 ・教育現場で、子ども・家庭など様々な背景をもとに、より専門的な支援ができ る教育者として貢献できる。 ⑥現場において大学院を修了した教育者は必要ですか(5件法) ・とても必要5名 ⑦大学院を修了した後,教育職での就職を選択した理由は何ですか(該当者)。 ・次世代を担う子どもたちの育成に関わる専門職であり、様々な見解を持った人 物が必要と考えたから。 ・大学院での学びや見解を実際の現場ではどのように実践していくのか、できる のかを自分自身で確かめてみたかったから。 ⑧大学院に博士後期が設置することに関心がありますか(5件法)。 ・とてもある3名、ややある2名 ・現場での発達課題のある子どもたちに対するより専門的な援助の仕方などの、 実践力や、さらに実践を通じての理論化などを期待する。 3 資料4 近隣大学大学院(修士課程)の学生納付金一覧 各大学ホームページより 大学院名称 研究科名称 入学金 授業料 (年額) その他 納入金 (円) 初年度 納入金 合 計 福岡大学大学院 人文科学研究科 230,000 430,000 110,000 770,000 西南学院大学大学院 人間科学研究科 135,000 576,000 130,000 841,000 筑紫女学園大学大学院 人間科学研究科 50,000 480,000 140,000 670,000 中村学園大学大学院 人間発達学研究科 280,000 730,000 230,000 1,240,000 久留米大学大学院 心理学研究科 240,000 550,000 100,000 890,000 西九州大学大学院 生活支援科学研究科 200,000 610,000 0 810,000 *その他納入金は、教育充実費・施設設備費・実験実習費等。 1 資料5 九州地区の公立小学校における60歳教員数推移 福岡県の公立小学校における60歳教員数推移 900 800 700 600 500 400 300 200 100 - 25年 26年 27年 28年 29年 30年 31年 32年 33年 34年 35年 36年 37年 38年 39年 40年 公立小学校60歳本務教員数 文部科学省 平成22年度学校教員統計調査より 年 25年 26年 27年 28年 29年 30年 31年 32年 33年 34年 35年 36年 37年 38年 39年 40年 福 岡 441 556 679 733 806 814 811 791 672 637 545 510 497 361 446 368 佐 賀 54 89 89 111 144 179 185 171 158 165 144 125 139 123 126 102 長 崎 74 124 185 163 198 247 249 268 263 246 254 266 263 231 264 242 熊 本 138 169 229 255 278 287 281 298 319 338 303 288 318 230 288 242 大 分 101 118 171 204 184 261 250 260 235 207 195 153 172 105 176 137 宮 崎 72 94 115 160 146 184 180 233 186 183 148 163 171 137 172 148 鹿児島 90 128 126 169 183 214 227 184 220 243 265 243 278 247 281 306 1
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