[資料_報告③] 津久見高等学校海洋科学校実習船教育の今後の方向性について 高校教育課 1 現状・課題について 海洋科学校は県唯一の水産高校であり、ハワイ沖等での遠洋航海実習などの水 産教育や地元商店街等と連携したマリーンスクールなど特色ある学校づくりを進 め、水産業や海運業など海洋関連産業の将来を担う人材を育成している。 特に、専攻科(2年制)は、3級海技士の筆記試験が免除される養成施設とし て国土交通省から認可され、海運業等に有為な人材を輩出している。 【課題】 ○海洋科学校実習船「新大分丸」の老朽化の進行(H12竣工、現在15年目) ○大型実習船(499tの場合)の建造には約12.6億円が必要 (H18千葉県「千潮丸」(499t)の例) ○3級海技士養成のためには大型実習船が必要 ○一定の資格・スキルを持った船員(実習船乗組員)の確保が必要 2 本県と香川県との実習船共同運航について 上記課題を解決し、さらに魅力的な水産教育を行うため、本県と香川県とで実 習船の共同建造・運航に向けた協議を開始する。 ○大分県立津久見高等学校海洋科学校 ・所在地 大分県臼杵市大字諏訪254-1-2 ・規模 各学年1学級1学科(海洋) ○香川県立多度津高等学校 3 ・所在地 香川県仲多度郡多度津町栄町1-1-82 ・規模 各学年6学級6学科(機械、電気、土木、建築、海洋技術、海洋生産) 目指す方向性について ※下記は、両県で確認している目指す方向性であり、今後、詳細を検討する。 両県で共通の実習船を建造し両県水産教育の一層の充実を図るとともに、共同 運航を通じて両校の生徒・教員等の交流を進める。 【共同運航の内容】 ・5級海技士(本科生)、3級海技士(専攻科生)養成の水産教育 ・ハワイ沖等での遠洋航海実習(マグロ延縄実習) ・両校生徒・教員等の交流を図る教育活動 【メリット】 ○本県の海洋関連産業の将来を担う有為な人材の育成を図ることができる。 ○最新の大型実習船により、安全で魅力的な水産実習等を行うことができる。 ○水産教育に係る長期ビジョンの策定により船員等の計画的な人材確保ができる。 ※ 他県事例:福岡県、長崎県、山口県の3県で、平成22年度から共同運航実施 -1-
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