仕様書【PDF:645KB】

分離・分析用クロマトグラフ
仕
様
1式
書
※本仕様書は、予告なしに修正又は訂正する場合があります。その際は、
当機構ホームページ上にて仕様書の修正又は正誤表等を公示いたします
ので、必ず、ご確認下さい。
独立行政法人 製品評価技術基盤機構
1.品名及び数量
分離・分析用クロマトグラフ
1式
2.目的
独立行政法人製品評価技術基盤機構
製品安全センター技術業務課では、繊維製品、
雑貨品、電化製品、ガス器具等に係る製品事故の原因究明業務を実施している。繊維製
品やプラスチック製品による皮膚障害事故の原因究明にあたり、製品に使用された染料、
安定剤等の原因物質を特定するため、事故品や同等品中からこれらの物質を分離、精製、
分取した後、質量分析装置で化学構造を特定する、あるいは、被害者へのパッチテスト
に供する、といった用途で、現在、スケールの異なる高速液体クロマトグラフ2機種を
利用している。
これらの装置は導入後約14年が経過し、装置本体、コンピュータ共に老朽化のため
動作が不安定となり、使用できないことも多く、調査の長期化の一因ともなっているこ
とから、今回、更新するものである。
3.装置概要
検体から抽出した混合物試料を小スケールで分析する「分析用システム」と、そのデ
ータを踏まえ、大スケールで目的物質を分取する「分離用システム」の2つの装置から
成る。両システムのデータには、高い互換性が必要であるため、同一メーカーのシステ
ムとする。
4.仕様
(1)分析用システム
①送液ポンプ
脈流が少なく安定した送液が可能なポンプで、溶媒接触部分は有機溶媒等で溶解
しない不活性な材質(ステンレス等)で作られていること。2ポンプ高圧混合グラ
ジェント方式(溶媒の組成を徐々に変化させる方法)が可能であること。
流量範囲:0.001~10mL/min以上
送液圧力:70MPa以上
脱気方式:ヘリウムガス置換方式以外の真空式、分離膜式等であること。
②試料導入部(マニュアルインジェクタ)
バルブ切替えによるループ方式で、送液圧力の70MPa以上の圧力まで使用可
能であること。サンプルループは20μLを付属させること。データ処理装置等を
試料導入と同時に作動させるため、スタートスイッチを付属させること。カラムク
ロマト管との接続は、1/16インチ押しネジ(ウォーターズタイプ)方式とする
こと。
③カラム恒温槽
安定した定性・定量分析を可能にするため、カラムクロマト管からの溶出時間を
一定にする必要がある。よって、温度を一定にするため、恒温槽を付属させること。
恒温槽にはカラムを2本以上装着でき、カラムの使い分けが容易にできるよう、
切り替えバルブを付属させること。
温度設定範囲:室温+10℃~80℃まで
装着可能カラム長:250mm以上
④検出器
紫外・可視検出器を付属させること。染料等の可視光領域に吸収のある物質を安
定して検出するため、紫外線光源に加えて可視光源(タングステンランプ等)によ
る紫外から可視光に渡る連続光光源であること。未知物質の検出のため、検出と同
時にスペクトル測定が可能な全波長連続記録が可能であること。よって、受光素子
は、フォトダイオードアレイであること。
測定波長範囲:200~800nm以上
測定セル長
:10mm
⑤オートサンプラー
複数試料の連続自動分析にも対応できるよう、オートサンプラーを付属させるこ
と。
2mLバイアル対応、検体数100本以上
サンプル温度調節可能(4~40℃以上)
サンプル注入量1~1000μL
⑥操作制御用コンピュータ
検出器及び送液ポンプの制御及び検出器から得られるデータの処理のため、制
御用コンピュータを付属させること。また、当センター既存の高速液体クロマト
グラフ(日本分光(株)製)データ(PDAデータ含む)の読み込み、解析が可
能であること。
当センター既存の機種:PU-2080Plus及びPC-2087Plus
ソフトウェア:BORWIN
(日本分光(株)製)
ア.コンピュータシステム及びハードウェア
・デスクトップパソコンであること。
・HDDの容量は500GB以上であること。
・各ソフトウェア(OS、測定・解析用ソフトウェアなど)が推奨する動作環境
をいずれも満たすこと。
・ディスプレイは19型以上のカラー液晶であること。
・DVDスーパーマルチドライブ相当以上を備えること。
・空きUSB端子を1口以上搭載していること。
イ.ソフトウェア(データ制御・解析用ソフトウェア)
・OSは日本語版Windows8以降であること。
・制御・解析ソフトウェアは日本語であること。各ソフトウェアは、納入時期に
おいてメーカーによる動作保証または認証された最新版がインストールされ
ていること。
・分析用システムの制御が可能であること。
(2)分離用システム
①送液ポンプ
脈流が少なく安定した送液が可能なポンプで、溶媒接触部分は有機溶媒等で溶解
しない不活性な材質(ステンレス等)で作られていること。2ポンプ高圧混合グラ
ジェント方式(溶媒の組成を徐々に変化させる方法)が可能であること。
流量範囲:0.01~50mL/min以上
送液圧力:30MPa以上
脱気方式:ヘリウムガス置換方式以外の真空式、分離膜式等であること。
②試料導入部(マニュアルインジェクタ)
バルブ切替えによるループ方式で、送液圧力の30MPa以上の圧力まで使用可
能であること。サンプルループは2mLを付属させること。データ処理装置等を試
料導入と同時に作動させるため、スタートスイッチを付属させること。カラムクロ
マト管との接続は、1/16インチ押しネジ(ウォーターズタイプ)方式とするこ
と。
③カラム恒温槽
当センター既存のカラム恒温槽(GLサイエンス社製CO705)に接続するこ
と。接続が不可能な場合は、(1)③と同様のカラム恒温槽を付属させること。た
だし、装着可能なカラム本数は1本、切り替えバルブは不要である。
④検出器
紫外・可視検出器を付属させること。染料等の可視光領域に吸収のある物質を安
定して検出するため、紫外線光源に加えて可視光源(タングステンランプ等)によ
る紫外から可視光に渡る連続光光源であること。未知物質の検出のため、検出と同
時にスペクトル測定が可能な全波長連続記録が可能であること。よって、受光素子
は、フォトダイオードアレイであること。
測定波長範囲:200~800nm以上
測定セル長
:1mm
⑤アナログレコーダー
分離した成分のピークを確認しながら分取する際、検出値のソフトウェア上の表
示に生じるわずかなタイムラグが問題となることがあるため、検出器の出力端子に
直接接続する、アナログペンレコーダー(200×200×100mm以下)を付
属させること。
⑥フラクションコレクター
カラムクロマトグラフィーにより分離された各成分を、ピーク毎に分取するため、
フラクションコレクターを付属させること。
対応分画容器:外径12~18mm、高さ180mmまでの試験管、外径3
0mmまでのバイアル瓶
⑦操作制御用コンピュータ
検出器及び送液ポンプの制御及び検出器から得られるデータの処理のため、制
御用コンピュータを付属させること。また、当センター既存の高速液体クロマト
グラフ(日本分光(株)製)データ(PDAデータ含む)の読み込み、解析が可
能であること。
当センター既存の機種:PU-2080Plus及びPC-2087Plus
ソフトウェア:BORWIN
(日本分光(株)製)
ア.コンピュータシステム及びハードウェア
・デスクトップパソコンであること。
・HDDの容量は500GB以上であること。
・各ソフトウェア(OS、測定・解析用ソフトウェアなど)が推奨する動作環境
をいずれも満たすこと。
・ディスプレイは19型以上のカラー液晶であること。
・DVDスーパーマルチドライブ相当以上を備えること。
・空きUSB端子を1口以上搭載していること。
イ.ソフトウェア(データ制御・解析用ソフトウェア)
・OSは日本語版Windows8以降であること。
・制御・解析ソフトウェアは日本語であること。各ソフトウェアは、納入時期に
おいてメーカーによる動作保証または認証された最新版がインストールされ
ていること。
・分離用システムの制御が可能であること。
・分取ソフトウェアは、複雑な組成の試料について、測定しながらリアルタイム
で分画条件を決めるため、同時に2波長以上の信号を演算処理できること。
(3)共通事項
①大きさ、質量
(1)(2)各システムの大きさと質量は次のとおりであること。
大きさ:幅1200mm、奥行き700mm、高さ800mm以内
質量
:100kg以下
②設置
コンピュータ以外の装置各パーツ、溶媒ボトルスタンド等が一体型でない場合は、
必要に応じて連結するなど、安定に設置すること。設置場所を別添1に示す。
③プリンタ
本システム全体で1台の、A4版レーザーカラープリンター1台を付属させるこ
と。
④解析支援ツール
(1)(2)各システムに1ライセンスずつの、Microsoft Office 2013 以降
(Word,Excel,PowerPoint)および化学構造描画ソフト ChemDraw Std 14 以降を
搭載すること。
5.納入形態・検収
技術業務課職員が指示する場所に機器全体を設置するとともに必要な接続を行い、動
作可能な状態に調整の上、納入し、同課職員の検収を受けること。
6.研修
書面の取扱説明書及び保守管理マニュアルの簡易版(日本語版)をそれぞれ3部ずつ
用意し、納入場所にて測定、解析及びメンテナンスができるよう、技術業務課職員に 1
日程度の研修を実施すること。
7.アフターサービス・メンテナンスの体制
①測定方法及びデータ処理に対する助言、検討体制が整っていること。
②修理体制が整っていること(修理部品の所有、修理技術者の存在等)。
③本装置の納入後1年間の無償保証期間を設けること。
④メンテナンス用部品の供用期間は少なくとも5年間とすること。
8.契約形態
売買契約とすること。
9.納入期限
平成27年3月20日(金)
10.納入場所
東京都渋谷区西原2-49-10
独立行政法人製品評価技術基盤機構
本館5階北9化学テスト室
11.機能証明
提出期限までに、別添2の「機能証明書作成要領」に従い機能証明書を提出するこ
と。
別添1
本館5階北9化学テスト室
別添2
分離・分析用クロマトグラフ機能証明書作成要領
分離・分析用クロマトグラフの入札に参加する者は、以下の項目に基づいて作成したキ
ャピラリー電気泳動装置機能証明書を提出することとする。
1.明記する項目
(1)納入予定物品の名称
(2)製造業者名
(3)型式・品番
(4)数
量
(5)仕
様(別紙1にならい、仕様書本文の「4.仕様」について、納品予定物品
の仕様を記載すること。また、要求仕様を満たしているか否かを判別
できる資料として、カタログ、取扱説明書や必要があればデータ等を
併せて提出すること。)
(7)責任の所在
要求仕様書に記載した事項について、落札者が責任を持って対応する旨の記載を
行うこと。
(8)機能証明書の内容に関する照会先
機能証明書に関して説明を求める際の対応部門名、担当者名、電話番号、E-mail
アドレス等を記載すること。
2.機能証明書の様式
分離・分析用クロマトグラフ機能証明書の様式はA4たて版で横書き、日本語で作
成することとし、この要領に定める以外は任意とする。また、機能証明書の表紙は別
紙2(機能証明書表紙)によることとする。
3.機能証明書の提出方法
機能証明書は、機能証明書、別添資料等の順序で綴り、次のとおり提出すること。
(1)提出部数:書面2部(正1、副1)
なお、正については別紙2に示す表紙を添付すること。
(2)提出場所:当機構製品安全センター計画課契約担当
三宅
(3)提出期限:平成27年2月10日(火曜日)17時必着
なお、提出期限後の修正は認めないため十分注意すること。
(4)提出方法:郵送または提出場所に持参
別紙1
分離・分析用クロマトグラフ機能証明書作成例
分離・分析用クロマトグラフ機能証明書
1.納入予定物品の名称、製造事業者名、型式・品番及び数量
名称
製造事業者名
型式・品番
数量
○○○○
○○社
○○―○
○
備考
2.仕様
項目
4.仕様
要求仕様
納入予定物品の仕様
① 脈流が少なく安定した送液が
① である。
(1)分析用シス
可能なポンプで、溶媒接触部
② ・・・・
テム
分は有機溶媒等で溶解しない
(要求仕様を満たす)
①送液ポンプ
不活性な材質で作られている
②混合器
こと。・・・・・
・・・・・
②2ポンプ高圧混合グラジェン
ト方式を行うため、高圧溶媒混
合器を付属させること。
・・・・・
・・・・・
(2)分離用シス
・・・・・
テム
(要求仕様を満たす)
①送液ポンプ
②混合器
・・・・・
(以下同様に全仕
様項目について記
載)
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
別紙2
年
月
日
製品評価技術基盤機構
製品安全センター所長
あて
住
所
会 社 名
代表者名
印又はサイン
機能証明書の提出について
機能証明書作成要領に基づき、分離・分析用クロマトグラフの入札にあたり要求仕様を
満たしていることを証明するため、別添のとおり機能証明書を提出します。
なお、本機能証明書に示した以外の事項にあっても、要求仕様の全ての事項を満たすこ
とを証明します。